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2005年07月26日

チョン最高尚宮様追悼

22話「無念の死」



えー…
このドラマ、予告でも思いっきりネタバレするのだが、タイトルでのネタバレも激しいんだよなあ(「ブライ死す!」を思い出した)。ヒキ作る必要もないような。

というわけで、現在の心のベストキャラ、チョン最高尚宮(チェゴサングン)様がドラマ中でお亡くなりに。
この人、チェ一族の前最高尚宮が病のため引退し、チェ尚宮に後を継がせたかったものの、キャリアが足りないという事で、「誰でもいいから、毒にも薬にもならない人材をつなぎに即位させよう」という思惑で指名された人材。最初は、チェ一族の操り人形として悪の手先一人追加か、と思わせておいて、実はチェ一族の専横を抑制し、スラッカンを実力本位の公正な職場に改革しようとする高い志を持った人物だった…という設定が嬉しい。数少ないチャングムの味方の一人。
両班出身で出自の高さも申し分なく、もともとは権力争いから一歩引いたポジションに身を置き、風雅を楽しんで余生を送ろうとしていた趣味人だが、実は料理の腕や知識も秀でていて、食のウンチク話で王にも大いに気に入られる。
いい意味で男っぽくサバサバした性格や口調が魅力(特に「あっはっは」という豪快な高笑い)で、清濁併せ呑み、交渉や駆け引きも辞さない(持ち前のフェアさが仇になって後手を踏む事もあるが)あたりが、「理想の上司」との人気も高い。

こういう口調に設定した翻訳と、吹き替えを演じた寺田路恵さんの功績も非常に大きいと思う。
回想シーンと見比べてみると、ちゃんと10年間の声の老け方も演じ分けている辺りすばらしい。
と思い、寺田さんについて調べてみると、文学座のベテラン女優さん。
声優の仕事としては、「おもひでぽろぽろ」の母役など、海外ドラマにもけっこう出演がある。
嵐芳三郎の娘で芸能一家……って、麦人氏のお姉さんなのかーー!!びっくり;

演じたヨ・ウンゲ氏が控えめなメイクで、ばーちゃん役に徹しているのもよかったと思う。
しかし画像を検索してみると、普通にメイクしている時は岩下志麻を思わせる美人さんではないの。これまたたまげた。
まあこの人は相当な反日家らしいので、「日本でチョン最高尚宮が人気」と聞いても嬉しくないだろうけどね…

いやー、それにしても、いつも道理を重んじて冷静なチョン最高尚宮が、ヨンセンを抱き寄せるシーンの表情にはクるものがあった。

投稿者 zerodama : 2005年07月26日 12:36

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