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2005年09月12日

「ユリイカ」9月号 水木サン特集

表紙があまりにも楽しそうなのでつい買ってしまった。

巻頭特集は、「水木しげる×京極夏彦 師弟対談」。

いきなり
「今日はユリイカの対談?『ユリイカ』って売るのが大変でしょ?」
「へえ、定価一三〇〇円、大変だ。一三〇〇円も出して買う人っていうのは…」と、相変わらず「あるがまま」全開で、いきなりすごいところから話を始める水木サン。
京極氏もつられて、
「まあ、いい雑誌なんだけれども、みんながみんな読むという内容でもないですから
と、うっかり根本を突いてしまう。
実売部数を尋ねた水木サンは、「哀れみに満ちた表情で(原文ママ)」
「そう、そりゃ厳しいね」「雑誌は一万部を越えないと生きた心地がしないですよ」と、しきりに「一万部」を強調するため、「実売部数が5桁に乗らない」ことをアッサリと講評してしまうユリイカ編集部。

「そういう意味(「潰れない」こと)では凄いねえ。昔から本屋に行くと、ちゃんと売れ残りがあって、それで『ユリイカ』って名前を覚えてしまったんだね。
み、水木…センセイ……

こんな天衣無縫さに拍車がかかる水木サンの「ユリイカ大変だね」話が、実質1ページにわたって繰り広げられる。
言う方も言う方だが、そのまま載せる方も載せる方だ。それがユリイカクオリティなのか。

まあ1300円分の濃さがある雑誌なので、文章はゆっくりとこれから読んでいく予定。
収録された「マッチ売りの少女(野坂昭如原作)」は…その…すごく…ヘコみます…読むと。

トリビュート漫画は、とり・みき、永野のりこ、熊倉隆敏、鈴木翁二(各2P)。コメントのみで松田洋子。

投稿者 zerodama : 2005年09月12日 00:04

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