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2005年09月09日

インスパイアは魔法の合言葉

色々展開があったので、「のまネコパクリ問題」というカテゴリーを作った。
このキーワードで検索にかかりやすくしたほうが効果的だと思ったので…

それはそうと、今日は朝から色々ありすぎて、とても追いきれなかったほどだった。
不眠不休でまとめサイトを編集し続ける管理人さんはホントにGJ(でもそろそろお寝みくださいね…)。

晩飯作って食べて部屋に戻ってきたら、えらい展開になっていたのだった。
それまで、電話問い合わせにも「守秘義務」「権利者は『わた』」とだけ紋切り型に答えていたavexが、突如(しかし相当コッソリと)表明を出したのだ。

【のまネコ著作権について】

 「のまネコ」は、「のまネコ」の著作を管理する
 有限会社ゼン
とエイベックスネットワーク株式会社が
 商品化契約を締結しております。
 「のまネコ」は、インターネット掲示板において親しまれてきた「モナー」等の
 アスキーアートにインスパイヤされて映像化され、

 当社とエイベックスネットワーク株式会社が今回の商品化にあたって
 新たなオリジナリティを加えてキャラクター化したものですが、
 皆様において「モナー」等の既存のアスキーアート・キャラクターを
 使用されることを何ら制限するものではございません。

 何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。


 有限会社ゼン 2005年9月8日

いやー、この徹底して上から見下すような物言い、ワンダフルでさえあるな。
「インスパイアされて」「新たなオリジナリティを加えて」という言い分が通るならば、たいていのパクリは相当の線まで許される事になる。さすが1度2度といわずパクリ疑惑を醸している会社のやる事は違う。
また、「モナーは自由に使わせてあげる」というモノの言い方もどうなんだソレ。

まー当然ながら、火消しどころか燃料をガシガシ注ぐ形になって、怒りが収まらない人数は現在もなお増殖中といったところ。

さてその有限会社ZEN、いかにも「この場にオチをつけるために用意したトンネル会社」という匂いがプンプンだが、まずは実際に調べてみなければ。予断でものを言うのはいけないよね。

ZEN Website

はい、見事に「素人でも10分もあれば作れそうな、簡単なトップページ」一つだけで、コンテンツやリンクすらありゃしませんね。このおざなりさ、また急造加減、見るだけで凄まじい匂いが体に沁みつきそうですね。

更新履歴では

09/01 サイトオープン
09/08 お知らせ追加

とあるものの、インターネットアーカイブでは(http://web.archive.org/web/*/http://www.e-zen.info/)、7月の時点で「準備中」とされており、スペースとドメイン自体は既に用意されていた事がわかる。
ソレはまあいいとして、こういう情報もあった。

9/1オープンというのは嘘のようです

更新の最も新しいデータ:2005/09/06
更新の最も古いデータ:2005/09/06
第10期 [2005/09/08 から 2005/09/08(本日) までの間に更新]ファイル数:1(8.33 %)
第1期 [2005/09/06 から 2005/09/07 までの間に更新]   ファイル数:11(91.67 %)

つまり、「データを更新したのは9/6が最初」であり、「9/1サイトオープン」というのはウソ。
もし「サーバー準備」をもって「オープン」と表現したのならば、上記インターネットアーカイブの「7月にはサーバーが開いていた」という事実とも矛盾する。

仮にも会社の、しかもこれ以外にコンテンツのないトップページでいきなり虚偽の内容。
とてもまともな会社と思えないのは当然だろう。

<登記簿による会社情報>

商号 (有)ゼン
カナ商号 (ユウゲン) ゼン
所在地 〒135-0016 東京都江東区東陽4-1-2大朋ビル9F
代表者名 小谷 朋寛
カナ氏名 コタニ トモヒロ
電話番号  
資本金 3,000(千円)
設立 平成 13 年 11 月
従業員数  
業種 演芸・スポーツ等興行団
扱い品 音曲業

次に気になるのはこの「ZEN」とavexの関係だが、この間には「zi-zone」なるDJプロダクション会社の存在がある。
これは、ドメイン「e-zen」.と「zi-zone」のIPが同一である事から芋づる式に分かっていったのだが、まず
「有限会社ZENで経理・事務」を担当しているというDJ「サンタマリア小谷」という人たちが運営するBlog発見。この人は「ZI-ZONE」を設立したとも書かれている。
(http://blog.excite.co.jp/MUZIK-CHANNEL/481791/
 現在は、発見されてわずか3時間後にこの人のプロフィールのみを全削除した模様)
これがGoogleキャッシュによるもの。
削除前の同Blogでは、「有限会社ZENの~」の部分が「ZI-ZONEの経理・事務を~」に改変されていた。
同会社に関わっていると類推されるほか、ドメイン権利者・登記簿に名前のある「小谷氏」と同一人物かもしくは血縁関係者と類推される。

また、「わた」サイトのトップページでは、
「●OVERHEAD CHAMPION「Beat!」のジャケットイラストを描きました。」
自ら宣伝に余念がない(どうでもいいがこのイラストが実にヘタレで笑える。そしてそこにしっかりと「のまネコ」が描かれている。このアルバムの発売は、「のまネコ」名称が出る前の8/10日。)のだが、このサイトの一番下にはしっかりと「ZI-ZONE all right reserved」と表示してある。

avex所属の、「キーヤキッス」始めとするアーティストのアルバムの中に、ZI-ZONEがリミックスした曲がある。

以上から、
わた氏→OVERHEAD CHAMPION「Beat!」→ZI-ZONE→ZEN
というつながりが指摘されているところだ。
(詳しくはまとめサイト参照)

現在は、「トンネル用のダミー会社を使い、切りたいときに切れるように、また責任と注目をavexからそらして移植するための存在であろう」という見方がもっとも有力。
一企業の対策としては、まあ見苦しくてものすごく盗人猛々しいが、ありがちな落としどころと言えなくもない。(発表のタイミングが、一般的に業務の終了する夕方以降だったというのも、あきらかに当日の問い合わせを回避するためと思われる)
ダミーであり、攻撃の矛先をそらし分散させるという目的だけでなく、「散々挑発した上でZENをおとりにして、田代砲を撃たせる作戦なのでは」とも言われている。
ここはZENに惑わされる事なく、引き続きavexと「わた」の動きを監察し、責任を追及しつつ、故意にサーバーダウンを引き起こすような行為だけは絶対に慎まなければならないだろう。世間のあちこちでは、とにかく「2ちゃんをサイバーテロ犯罪のニート軍団」ということにしたがっている(東スポさえも)のだから、それにみすみす乗ってやることはない。

なお、ZENは業務として「著作権管理」を謳っているのだが、その公示がサイト上でなされていないのは、著作権等管理事業法 第2-5-6による

管理委託契約約款の公示
管理事業者は、文化庁長官に届出をした管理委託契約約款を公示しなければなりません(第15条)。

に触れるのではないかという指摘もあるようだ。

また、夜分遅くにもかかわらず、電話をかけたら通じたという報告も。

録音出来ないのでテキストで

のまネコの管理会社とのこと

俺  代表者はどなたですか?
ゼン 少々お待ち下さい→関係者がいないので分からない
俺 分からないって、あなたどういう立場の人?
ゼン たまたま留守電に出て…
俺 は?(苦笑→じゃ、また電話するのでそれまでに答えまとめといてくださいね

どうせ電話と電話番だけの超簡易オフィスなんだろうけど…
もうちょっとまともに受け答えできるバイト雇っておけよな~。

ひろゆきが降臨とかほかにも色々あったのだが、さすがにありすぎて疲れた。
結局avex/わたサイドへの不快感はいや増すばかりなのだが、今更「avex不買」と言い出すにも、何しろいままでavexアーティストのCDは一枚も買ったことないし(しかも近年はCCCDばっかりだったし)、「009」はもうお布施のような気分でDVD買ったものの内容的に(特に音楽)辛かったし、その後「エリア88」の徹底レイプにはもう脱力させられたので今後DVDを買う可能性も低い…と、「これまでも買ってないし買いたいものもないので不買しようにもできない」状況。
これから好きなアーティストがavexに移籍したらその時考えもするが、実際問題として、avexがムーンライダーズとかオーケンやら戸川純を扱うなんてことは天地がひっくり返ってもまずありえないし…
できることといえば、街やTVでのまネコグッズを見たら、欠かさず「これってパクリなんだよね」と大きな声でケチつけるくらいしかできないのかもしれない。
しかし、のまネコグッズとやらがこんな田舎のショップでまで展開されるのだろうか…
恐らくそのグッズに出会う場所は、1~数年後の100円ショップやすすけた地方観光地のお土産ショップなんじゃないかという気がするのだが…

投稿者 zerodama : 2005年09月09日 01:48

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