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2005年04月11日

上新粉のバナナケーキ

数ヶ月前、普段は見ていない「生活ほっとモーニング」を、なぜか付けたままにしていた。
その日の特集は「米粉活用術」。うるち米の粉・上新粉を使ったシチューとケーキを紹介していた。
そのアップルケーキの作り方(リンク先ページの下半分にレシピあり)があまりに簡単で度肝を抜かれた。
料理はそれなりに手間のかかるものも面白がってやるのだが、お菓子となると、どうにも計量がおっくうで(普段は計量というものをしないので…)、あまり作らない私だ。しかしこの単純な作業はなんだ。目を奪われた。
数日後、上新粉(この後数日、スーパーから上新粉が軒並み姿を消していて、入手が大変だった。反響があったのだろう)とケーキ型を買ってチャレンジ。

「ケーキを作る」といえば、まずは
●粉をふるう
●卵・バター・砂糖を丹念に泡立てる

という手順が頭に浮ぶが、これが全然いらないのだ。番組では泡立て器もあまり使わず、基本的にヘラ一本で生地を作っていたような記憶がある。
しかも、リンゴのお菓子なら
●リンゴを煮たりして甘味を付け、水気を調整する(アップルパイなど)
作業が必要な印象もあるが、これも不要。ただ切って混ぜて型に流すだけだ。

レシピで紹介されている量は21cm型のものだ。
いくらなんでも粉くらいは量ろうと真面目にやってみた。
すると、ちょうど
●上新粉カップ1.5=200gの袋一つ分
●ベーキングパウダー小さじ2=5gの小袋一つ分

であることが判明。つまり、この容量のパッケージであれば、粉の計量すらいらないということだ。すごすぎる。

生地を用意する間に、ちょうどオーブンの余熱完了。あとは焼くだけ。
どこか半信半疑で作ってみたら、実にうまそうに焼けている。
スポンジケーキのようなふわふわ系ではなく、表面サクサク中しっとりの、重めの食感。切って入れただけのリンゴも、甘味が充分に出ているし、果汁と生地が混ざった部分の感触がアクセントになっていて、きちんと美味かった。カッコつけて言えば「カントリータイプ」か。恐るべし上新粉。

bananacake.jpg
今回は、果物をバナナ2本に替えて作ってみた。
生地の焼け具合や味は前回と変わらず、焼きながら糖分が照り出しているバナナもよさげなのだが、食べてみると肝心のバナナ部分がイマイチかも…軍配はやはりリンゴのほうかもしれない。
果物だけでなく、ナッツやドライフルーツ、チョコチップや抹茶なども面白そうなので、性懲りもなくまた作ると思う。

出演者がみんな、「お米の粉でも作れるんですね~」と感動していたわけだが、それに対して、先生が「西洋には小麦粉はあるけどお米の粉がなかったというだけ、小麦粉じゃないとケーキができないわけじゃないんですよ~」「粉ふるいをしなければ美味しいケーキにならないというのも、小麦粉がダマになる性質を持っているから。上新粉は粒子が細かくてサラサラだから、そのままで問題ない」と答えていたのが印象的だった。
以下、自分の体験を交えつつ、レシピをまとめてみる。

<材料(直径21センチの丸ケーキ型:6~8ピース分)>
・りんご:2コ
・上新粉:カップ1.5(200gの袋一つ分)
・ベーキングパウダー:小さじ2(5gの小袋一つ分)
・卵:2コ
・砂糖:カップ1
・サラダ油:カップ1/4
・ブランデー:少々

<作り方>
*型には、レンジに少しだけかけて柔らかくしたバターを塗る(指にラップをぐるぐる巻いて、バターをすくって塗ると簡単)か、オーブンシートを敷いておくと取り出しやすい。(番組では特に何もしていなかった)
*卵は室温にしておく。

1.上新粉とベーキングパウダーを混ぜる。混ぜ方が足りないとケーキの食感にむらが出る。
2.ボウルに卵・砂糖・サラダ油を入れ、泡立て器(ヘラでも)で混ぜ、トロッとしたら(1)を入れる。
  (番組ではさほど熱心に泡立てなくてもよいようでした。本当に、トロッとなる程度)
3.(2)にいちょう切りにしたりんご・ブランデーを入れて、ヘラで混ぜ合わせる。
4.ケーキ型に生地を均等に流し入れ(ゴムベラが便利)、テーブルなどに何度かトントンと落として、表面をならし、余分な空気を抜く。180度に温めたオーブンで40分焼く。

*焼き上がったら、型に入れたままで10分くらい冷ます。型とケーキの間が少し空いて来る。
*型から取り出し、網やケーキクーラーの上に置いて落ち着かせる。
*番組では、出来上がったところに粉砂糖を飾り程度に振ってました。
  生クリームを添えたり、シナモンシュガーでも合いそう。
*好みでブランデーを入れましたが、その辺はもう好みの問題かと。オリジナルレシピでは入れてません。ラム酒やリキュールでも面白そうです。
*基本的に「混ぜて焼く」だけなので、子供さんと一緒に作るのにも最適かと。
*注:似てますが、「白玉粉」「だんご粉」を間違えて購入しないように。そちらはもち米の粉(もしくは上新粉とのミックスもの)です。

投稿者 zerodama : 2005年04月11日 00:48

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