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2005年05月11日

みちのく方言色々

通じなかった東北弁 Part5 (まちBBS東北板より)

何しろ東北6県総合の東北弁スレッドだから、30年モノの東北人である私ですら、1/4くらいはなんだか分からないのだが。
東北人たるもの、基本的に「通じる東北弁が稀」ということは重々承知しているのだが、あまりにも身についてしまい、普通に使うが故に「これは標準語だろう」と思い込んでしまう言葉がままある。そして別の県の学校なり職場なりでつい使ってしまって笑われたり、怪訝な顔をされたりするのだ。がんばって標準語を使っている中に出てしまうのでまた可笑しさ倍増。

・私が別の県で使って笑われた言葉・
★かます(かきまぜる)★
部室でコーヒー飲んでいて
「何かかますものありませんか?」

★なげる(捨てる)★
飲み終わったジュースの空き缶を
「なげていいよー」と言ったら、本当に投げ返された。

★こわい(疲れた、だるい)★
小学生の時、奈良の叔父の家に遊びに行き、お寺を歩き回って疲れ、玄関口で「あ~~、こわかった~」と連発。従姉妹がそれを聞き、「この子はお寺でどんな心霊体験をしてきたのか」と逆にビビる。

中には、他の言葉をもって変えがたいものもある。私にとっては
★がおる★
がそれだ。
「極度の疲労、バテる、体力を消耗する」という意味。
特に、炎天下で熱中症気味に体力を消耗した時、ハードワークでボロボロな時などにピッタリくる。
他の言葉では、この「ヴァー」感を表現しきれない。

スレッドで笑ったのは、

シャディの店が開店した時は、暫くの間「弟の店」と勘違いされていた。(^^;)

山形での発音は「しゃで」になる。
おそらく「舎弟」から来たもので、「弟」「年少の兄弟」の意。

ちょっとしたトリビアだと思ったのは、福島周辺で女陰を現す「べっちょ」(山形だと、濁点じゃなく半濁点になる)という言葉が

「宗門改め人別帳」で、女性は男性と別の帳面に書かれたので「別帳」

という説。以外に由緒正しいマジメな出所だったのだな。
兄の大学が郡山だったのだが、所属していた運動部では、その言葉の何たるかを知らない他県出身の1年生を、近くのスーパーとかデパートに行かせて、お店のお姉さんに「べっちょの缶詰ください!」と問い合わせて買ってこさせるという、訳のわからん儀式があったという。
毎年の事なので、お姉さんも慣れた手つきで赤貝の缶詰を出してくれるだのそうな。

これは全国あちこちにあるかもしれないが、ソレを「まんじゅう」と呼ぶ年長の人も多い。
伯父さんがそうだったので、最初に「スベスベマンジュウガニ」という名前を聞いた時には思わず赤面してしまった。

これは以前日記にも書いたのだが、山形県置賜地方(米沢市、南陽市など)の方言の破壊力も相当なものだった。
中でも、「はめる(仲間に入れる)」「はまる(仲間に加わる)」
女子高生が大声で「そっち(のグループに)にはめてー」「私もはめてけろ~」「●●ちゃんもはめてやってー」と口にする日常は、関西の人が見たらあまりにもワンダーだろう。

また、冬になると同時に、「身を切るような寒さに凍える」=「かんじる」という言葉も加わり二挺拳銃状態に。(分かりやすくするために、全体的に標準語ナイズしてます)
「昨日の夜、すごくかんじなかった?」
「かんじたかんじた~」
「毎日かんじるよね~」
「そっち(ヒーター周辺に集まっている生徒たち)にはめてもらおう」
「んだねー、はめてはめてー」
「いいよー、あと3人くらいはめれるよー」

こんなのが冬の日常だった。

投稿者 zerodama : 2005年05月11日 10:42

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コメント

ものすごい破壊力! 米沢はワンダーランドですね。
関西の人間にはかなーりキました。
方言といえば以前九州の人間に飛騨のお土産「さるぼぼ」を渡したら、「えーまじっすか? まじでさるぼぼなんですか? さるのぼぼなんですかー?」と赤面しておりました。
ナイスだなぁ、方言。

投稿者 ぽち : 2005年05月11日 12:08

早速の関西さんのコメント、ありがとうございます。
私が関西弁で一番驚いたのは「なおす」かなぁ…

>さるぼぼ
私も最初知った時は目を疑いました。
だって!「さる」で「ぼぼ(こっちではそうは呼びませんが、まあ有名なので)」ですよ!!

投稿者 大道寺零 : 2005年05月11日 14:41