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2005年06月20日

新ワイルド7(文庫版)

今回配本の7・8巻で「新」の分は完結。
次回、「続・新」のほうが同規格で発売され、これまでムックでしか発売されていない「魔都ベガスを撃て」が単行本発収録。このムック、たまたまコンビニでふらっと買って持っていて、「オークションでけっこう高値がついている」と聞いてびっくりしたこともあった。
ぶんか社は時々復刊関係でこういういいお仕事をしてくれるのがいいなあ。
くどいようだが、ホント、徳間の文庫とはえらい違い。

この2冊をまとめて読むと、とにかく水戸っぽが連続して大ケガをしている。
しかも、治りかかって杖とかついているあたりで、また別件でケガをする。
というわけで、2冊通して読んだ一番大きい印象が「水戸っぽカワイソス」。
その上、「エンゼルと結婚してワイルドを脱退したい」とか草波さんに言い出すので、「こら誰が見ても死亡フラグだろ!」と、飛場ちゃん(少なくとも完結までは死なないであろう)よりも、水戸っぽ(新のメンバーは、思い入れとか抱く以前にコロコロ死んでガンガン入れ替わる)の生命にハラハラドキドキだった。

ところで、「音楽関係にメチャンコ(原文ママ)強い」というのが売りのメンバーが一名いたのだが、結局その能力が何にも生かされないまま終わった。何のためのキャラだったんだろう?
というかそもそも、このメンバー、本名も不明なばかりか、ニックネームすらないんだが…
きっと望月先生の中で、相当どうでもいい位置だったんだね…
途中、死んだと思わせる描写もあったが、最後の最後で登場するので、一応生きてはいたらしい。
この作品に関わらず、望月先生は「伏線途中で放り投げ(もしくは忘却)」が多いので、些細な事なのだが。むしろ、ピンピンのテンションの部分と、「どーでもよさげ」な部分の同居が味だったりもするのだが。

巻末に、元・望月先生のアシスタント→タツノコプロ→独立して漫画家になったという某氏からの提供デザインイラスト(飛場ちゃんのバイク)が付いているのだが、この某氏というのが秋山治氏。バイクとか銃とかプラモに対する両さんのこだわりって、もしかしなくても望月先生のソレと一致しているのだろう。さしずめ本田さんは、「バイクの上でだけワイルドメンバー」かな。
今の画風からは望月先生とつながるイメージはほとんどないが、所期の戦記ものとか思い出すと、なんとなく雰囲気は残っているかもしれない。

投稿者 zerodama : 2005年06月20日 17:00

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