« 世界のスペランカー | メイン | 最後のはどこから »

2005年06月24日

ゲッターロボ全書

昨日セブンアンドワイから無事届いた「ゲッターロボ全書」(双葉社)。mixiのゲッターコミュニティで早くから話題に上っていたので、チェックする事が出来た。

これまで、ゲッターロボのデータブックとしては、岩佐陽一の「ゲッターロボ大全」「ゲッターロボ大全G」の内容がディープかつ総合的で愛用していた。ただし、「ゲッターロボ大全G」は1999年の発行で、OVA「真(チェンジ!)ゲッターロボ(略称:チェンゲ)」の最終巻がまだリリースされていない時期の発行。なので、フォローが「アニメ『號』」全話と「チェンゲ」6巻までのダイジェストまでとなっており、「VSネオゲッター」「アーク」「新ゲッター」と、その後発表された作品を含めたゲッター本がそろそろ欲しいところだった。

この「全書」の内容は、前半は原作~アニメ「號」と、「大全」と共通する部分だが、後半はバッチリと「新ゲッター」全話まで網羅。また、単行本未収録の幼年誌・テレビ雑誌版のコミカライズ原稿やカラー原稿など、多少サイズは小さいが目新しい収録も多い。「サンデー」「キャプテン」連載時のハシラの賢ちゃんコメントまでも掲載されているのは、さすが不知火プロ(ダイナミックプロの関連会社)編集・構成だけのことはある。
玩具・グッズ・無版権グッズなどでは、ダイナミック狂(褒め言葉)で有名なふりーく北波さんのコレクションとコメントも拝む事が出来る。
特に無版権(という以前にカンペキな「モドキ」商品なのだが)長方形メンコのうち、「トマホークを振りかざして子供を襲っている(ようにしか見えない)ゲッター1」のイカレ加減は必見。

個人的には、PSのゲーム「ゲッターロボ大決戦!」にも設定資料付きで6P割かれていることが嬉しい。あのゲームのOPとキャラグラフィック(主人公♀はちょいと…だったが)は実によく出来ていた。それゆえに、ゲーム中の3D画像のカクカクさと、キャラクターボイスが残念だったのだけど…
せめて主役3人は、せめて「真」のキャストでやって欲しかったっす。

難点はやっぱり価格。本体3200円はイタかった…
おそらく、色々と版権をクリアーしたりする費用がかかってるのだろうけども…
総ページは350p。ついつい「大全」「大全G」が250pくらいで\1200だったというのと比べてしまう。
この価格なら、「版型を大きくするorカラーページを増やす」のどちらかであってほしかったかな。
でもまあ、内容的には濃厚なので満足。
「ヒドラーが鬼に改造される前は冴えないサラリーマンだった」なんて新事実を読めるのはこの本だけ。要ルーペだけど。

投稿者 zerodama : 2005年06月24日 10:25

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://zerodama.s1.xrea.com/zlog/mt-tb.cgi/215

コメント

我が家の相方の書棚に「ゲッターロボ大全」「ゲッターロボ大全G」があります。
「ゲッターロボ全書」の発売についてはまだ知らなかったようなので教えたところ
昨晩、本屋(1店舗目では在庫が無くハシゴ)からウキウキして戻ってきました。
『うわっ、3200円もするのにマジで買ったの?』と言うと『そのために働いてる』と言い返されました。
確かにその通りなんですけどね・・・ちょっと高すぎますよ。
絶対ゲッターオタクの足元見てますよね。5000円でも迷わず買いそうだからなー。

投稿者 流れ者 : 2005年06月27日 08:35

>「そのために働いてる」

なんだか私が流れ者さんと連れ添っているかのような気分になってきましたよw

>絶対ゲッターオタクの足元見てますよね。
そうですね。双葉社さんは「ゲッター」「虚無」シリーズを出してくれてるうちに、「石川賢ファン(もしくはゲッター者)の財布の紐の締め具合緩め具合」を見極めたんじゃないでしょうかね。
そもそも、いつまでも定番で重版され続ける作家とは言いがたい(残念ながら)ので、「出た時に買わないと、あとで入手困難になる」のがファンのほうも分かってますので、買えるタイミングで買うという消費活動なんだと思うのですよ。
今回の本も、これが4000円代だとちと気持ち的にブレーキ(でも買う)なんですが、この値段だと「くそっ、しょうがねえな(冒険王版アムロ)」って出しちゃう絶妙のプライス設定ですよね。
まあ中身的にはまずまず納得しています。
これで書き下ろしマンガがついてたら言う事なし!だったんですけども。

投稿者 大道寺零 : 2005年06月28日 01:54