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2005年08月14日

東根 「勘鳥居」

山形の実家に帰省する途中、ちょっと道草して昼食に寄ることにした。
「納豆味噌ラーメン」が有名看板メニューだが、味噌系が美味しい店として、数年前から有名。
一度入ってみたいと思いつつ機会がなかったので、今回行くのを楽しみにしていた。

プリントアウトしたマップを持って出るのを忘れ、記憶を頼りに行っては見たが店の場所がわからず。
近くのコンビニのお姉ちゃんに聞いたとおりに進むがやはりたどり着けず。
タバコ屋のおばちゃんにもう一度訪ねて、ようやく店へ。

店構えは一見、ラーメン屋というよりも日本そば屋の趣き。駐車場は広い。店の中も割と広い。テーブル席で16、座敷で40人くらいは座れそう。

結論から言うと、期待が大きかった事を含めても、「味以前の問題」でガッカリさせられたのがとても残念だった。
これまで接客がひどくてムッとしたのは「ケンチャン」、客に対する基本的な姿勢で立腹したのが「哲」だったが、それを合わせたくらいの攻撃力だった。

まず、店に入る。
この時点で、「店が人数を聞いて案内してくれる」・「空いてるところに勝手に座る」の2択(後者の店も結構多い)なのだが、普通後者であっても、店の人が客の姿を見たら、
「空いてるところに座ってね~」
くらいの一言はあるものだ。
しかし、店員が目の前を何度か横切るが、案内する素振りも、座れと言う素振りもない。
というか、それ以前に、「いらっしゃい」の一言もない。
酒田の人気店で言えば、券売機システムの「新月」あたりが、「無愛想」ということで時折槍玉にあがるが、愛想なさのレベルが全然違う。

それならばと空いている席に座ろうとするが、ドンブリが下げられていない。
しかもそういうテーブルが1つや2つではない。相当の食い終わりドンブリがテーブルにずっと鎮座し、後から後から来る客も戸惑いを隠せない。
普通のドンブリでもイヤなのに、この店では高確率で納豆味噌ラーメンの残りなのだ。
人が食った納豆モノの残りがずーーーっと目の前にあるのは、ビジュアル的にも嗅覚的にも、いくらなんでも不愉快すぎる。納豆嫌いな関西の人は発狂するようなシチュエーションではないだろうか。
結局、相方から強めに「ドンブリ下げてもらえます?」と言ってもらって下げさせ、ようやく席につく。
しかし、私たちの後ろのドンブリはいまだに下げられておらず、客もそこに座れないままだった。なぜついでに下げない…

相方は納豆味噌の大盛り、私は味噌チャーシューを注文する。

あー、そして座る事40分近く。
とにかく来ない。仕事が遅い。
厨房コーナーが見える場所に座り、そちらのほうに何回も目線を送りつつ観察していたのだが、相方いわく、「客席に全然目と意識を配ってないよな…」。言われてみればなるほど。
厨房内も、ダラダラとは言わないが、何だかテキパキしているともいえない。
新しい客や古いどんぶりに構う余裕もないほど、こまねずみ状態で行き来しているのかといえばそうでもなく、5分に1度くらいゆるやかに1グループ分のラーメンが行き交うだけ。
何度か水をセルフでお代わりしたが、洗いたてのコップは熱く、なんだか曇っていて、給水機の水はぬるく、ゲンナリする40分間。
そしてその間、やっぱり後ろのテーブルのラーメンはまだ下げられない。
ハエが止まっているのは見ないことにしよう。
奥のグループ、4人がけテーブルに5人が座っていたのだが、ラーメンが来るとやはり狭いらしく、そのうち一人が、前のラーメンが下げられないテーブルに移動して、ドンブリを見ながら食っていた。カワイソス。(そのドンブリは、5人組客が帰るまでついにそのままだった)

ようやくラーメンが来る。
チャーシューはバラでトロリとしており、ホットプレート上で冷めないように保温してある気配りはよいと思う。美味い。麺も可もなく不可もなくだが美味い。
しかしラーメンスープが異様にしょっぱい。
そして相方の納豆味噌。
ちょっと食べさせてもらったが、こちらは味が薄い。というか納豆の味しかしない。
「味噌がまだ足りない納豆汁の味」とでもいうか、ひどくドンヨリした感じ。
納豆味噌ラーメンは他でも食べたことがあるが、そちらの方がマシな味だった。
私のしょっぱい味噌チャーシュースープを混ぜてあげたらよかったのかもしれない…

会計の際も、「ごちそーさまー」と声をかけたのに、なにやら作業をしていて待たされたりと、とにかく「客の顔を見ていない店」という印象のみが残った。
人気店で30分行列するのは耐えられても、座ってから30分待たされるのはちょっとなあ、とは相方の弁。
入り口に「昼時は込み合いますのでご了承ください」という看板が立っていたのだが、あれはこういうレベルの低い接客(というか「接」してないが)の免罪符であったのか。てっきり「相席やむなし」くらいのことかと思ったのだが。
ハッキリ言って、ドンブリ下げをスムーズにやっていれば、客の開店ももっと円滑なはず。
期待していただけにガッカリだったし、立ち寄った県外の人にも山形ラーメンのレベルが誤解されそうで、なんとも哀しかった。
内陸出身者としては、庄内人を内陸の店に連れて行って大はずれというのもすごく残念なんだよなあ。私が庄内ラーメンの美味しさに開眼したように、相方にも「こーゆーのもウマいな」という体験をして欲しいわけで。

お盆だしお昼で込むし、バイトさんも少なかったのかもなあと好意的に捉える事もできなくはないが、後日、「勘鳥居」「接客」で検索したら、まあ今日に限ったことではないらしいと分かる。
まー、二度と行かないかな。

*「納豆味噌ラーメン」の名誉のために追記しておくと、決してゲテモノではないんですよ。納豆がダメな人はまずアウトだろうけど、「納豆汁」を美味しくいただける方なら、十分にアリなメニューです。

投稿者 zerodama : 2005年08月14日 23:20

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