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2005年09月07日

「マイヤヒー」Flashに出てくるモナーと見紛うネコのこと その2

MUSICLIFE v2:誰がAAを殺したのか

Avex所属のアーティストである、「Move」の木村氏によるブログのエントリー。
所属アーティストでありながら(あるいは、「あればこそ」)、Avexの「テレビに依存し過ぎる体質、ネットに対する意識の低さ」を批判している点。
また、法的な落としどころ云々というよりも、クリエイターとして、Avexとわた氏の、「創作」の価値を貶めるような行動への批判に、大いに見るべき点のある意見だと思った。

個人的な見解ですが、今回の件に関し、
avex担当者のインターネットに対する意識レベルに疑問を感じます
彼らの仕事柄、TV信奉者が多いことは頷けますが
そこに過信し過ぎている印象をこの1年、捨て切れてはいません。
結果的にはコンテンツ製作者を軽視した意識を導き
このような出来事を生み出していると考えられます。

では「誰がAAを殺したのか」

数ミリの違いで権利を主張する事に見受けられる
"創作"という概念と質の低下。
そしてネットに対する意識レベルの低さがついに災いと化した。
というのが私の率直な感想です。

これにより不買運動などの流れが起きたら残念です。
我々含め、avex所属アーティストには何ら否が無い事を
御理解いただければ幸いです。

今回の事は、「わた」からモナーにイメージ起源があると認めるような発言を引き出すことは正直難しいと思うし、Avexの側から「今後もAA使用に横槍を入れるつもりはない」という意向を引き出せれば御の字なのでは、と思う。
大事なのは、この経験を今後にどう生かし、権利的な対策をするか、どういう意識を各自が持つかということだろう。
その「これから」のために、この騒動を「祭り」として騒ぐだけでなく、アピールすべきとなったらアピールし、ネットの外の人にも「知ってもらう」ことは意味のある事なのではないか。そんな風に思っている。

<以下追記>
「わた」の参加出品が決定しているFlashイベント・「Flash☆Bomb」の主催会社「パズブロック」の「Flash50」氏による見解。
現時点での問題と、MUZO側で調査した限りの事実がまとめられている。
「わた」個人とコンタクト可能であり、また企業としてAvexとやりとりできる立場からのコメントなので、注目すべき点は多い。(ちなみに役員の一人がひろゆきであり、2ch関連の企業ということらしい)

MUZO フラッシュエンターテイメント | 「のまネコ」に関して(MUZOの見解)


マイヤヒーフラッシュに登場する白いネコは、初期バージョンでは、モナーそのものでしたし、その後、DVDやTVに登場するにあたって、改変が加えられたとは言え、面影は濃く残っています。
AAは、あらゆる個人から企業まで、利用は自由であるべきなのですが、もしグッズ展開が大規模になったときに、企業側からなんらかの圧力をコミュニティに対してかける、ということがあったとすれば、それはそれで大変困ります。
そのときは、のまネコが今後どんな展開をおこなっても、ネットコミュニティーでのAAの使用についてはなんら制限はかけない、とavexさんがおっしゃっていましたし、今回、改めてその点について確認しましたが、決してそういったことはおこなわない、とおっしゃっています。
また、モナーに着想を得た、というのは、avexさんも認めているところです。ただ、私たちとしてはその説明方法に問題があったかな、と考えています。 avexさんは、「のまネコ」と「モナー」との関連性を隠していると取られてもしかたない表現をされているところがままあり、それが今回の誤解の増幅をつくってしまったのではないかと考えます。

同エントリー内では、「わたが自らAvexにFlashを売り込んだ」という説がガセであることにも触れられている。

ただ気になるのは、以上の文に続く部分で

なんにせよ、この件に関しては、avexさんと「のまネコ」の権利者さん(わたさんではありません)からの正式発表を待ちたいと思います。

というところ。
「わた」ではない権利者とは?
また、数件のAvexへの電話問い合わせ報告ではいずれも
「権利者はわたさんか?」という問いには「そうです」という返答を得ているのだが、その部分との齟齬は一体?
今回の件について依然コメントのないひろゆき(そしてMUZO上層部でもある)の動きも気になる…

こちらに限らず、「『わた』個人を責めるのは筋違い」という記述があり、そりゃ田代とか単なる嫌がらせメールとか、会社名を類推して晒すとか、会社やFlash☆Bombイベントで突撃(ちなみに「参加」というのはこのイベントの場合「作品参加」のことであり、作者がその場に来ることを意味するものではないらしい)とかは道義的にダメゼッタイではあるが、この状況では、「批判」は免れないだろうと思う。
私的なものとはいえ、個人サイトを構えている身である。
Avexからアレコレ緘口令とかガイドラインが敷かれているだろうことは想像に難くないが、一人の創作者として、誤解を払拭するためのコメントをする事はできるはずだ。手段はあるのだ。
それがない以上、第三者は、これまでの記述分から彼女の考えを類推するほかはない。

そして、現在彼女のサイトで読める関連事項は

・あのネコキャラはあくまで「Flashで飲んだくれている猫」であり
・あとはとにかく宣伝+商品化に舞い上がっている様子のみ

インタビューで流れた内容は
・空耳は私が仕事中に考えたんですよ(現在、CDの「訳詩」もわた名義になっているらしい
・キャラクターは私が作ったもの

この状況では、「個人批判(≠攻撃)マテ」と言われても通用するもんじゃなかろうと思うよ。
権利と対価を得た、責任ある大人なんだから、それなりの態度が取れるはず。
具体的なことを言うのは無理にしても、短いコメントであっても、そこに誠意や真実があれば必ず伝わるものはあるはずなんだよね…
Flashを何度か見比べてみたが、やっぱり「のまネコ」版も、歌うシーンや酒飲むシーン、牛と一緒のシーンでは、「瞬間的」などというレベルではなく「モナーそのもの」にしか見えない。
この内容で(C)を付けてオリジナル権利を主張しようってタマなんだから、主張するべきはする、批判に対応すべき点はする(勿論それが抗議でも一向に構わない)…それぐらいの腹が座った対応を見せて欲しいところ。

多くの人が述べている事だが、Avexとわたが、モナーAAがイメージ起源であることを認め、もしも「モナーのバリエーションとして」のキャラクター展開をしていたなら、一転「神」になれていたかもしれない(いや、なりたかなかったんだと思うが)、ヒット曲による一過性のものではなく多くの支持を得ていたかもしれないのだよな~

投稿者 zerodama : 2005年09月07日 23:43

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経緯が分かってきたので書きましょうか。 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年09月08日 01:28

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非常に明快な正論というのは、読んでいて気持ちがいいものです。[http://blog.livedoor.jp/dubbybudda/archives/50062... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年09月08日 01:53

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音楽業界の方も「のまネコ問題」についてかなり論議されてます。ここでavex所属 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年09月08日 04:57

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最初にほとんどいらっしゃらないかもですが、携帯でご覧のかたはごめんなさい。 このエントリーはAAばっかりなので、見辛いと思います。スイマセン。 ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年09月08日 17:44

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