2005年09月17日

第48話 「チェ一族の崩壊」(激しくネタバレ)

タイトルのネタバレについてはもう突っ込まない(予告がバリバリだったので、もうそういうもんなんだと諦めますた)。

今回は、1話以来のテーマだった「母とハン尚宮の仇討ち」がついに成就されるという内容。
前回のラストはまさにサプライズだった。ヨンノが実は生きていて…という展開だと思っていたらそう来るか。
悪党どもの所業が白日の下にさらされ、チェ一族とオ・ギョモは醜い暴露合戦の末についに裁きを受ける(その割には比較的軽い最終処分だったような気がしたが…取り沙汰されたのは硫黄アヒル事件だったので、呪いの札事件も明るみにしていればチェ一族側は間違いなく死罪だったか?)
そして、チャングムの母の遺言がビシッと実現されてしまうのにも驚きだった。
さらに、ハン尚宮の「先に宮中に戻っているわ」という言葉も…ありがちなシーンだったかもしれないが泣けた。沖田艦長を思い出した。
次週からはラストまでの数話、おそらくは「チャングムが王の主治医になり、『大長今』と呼ばれるようになるまで」の話になるのだと思うが、やっぱり権謀術数の中に巻き込まれるようで…
正直、この回で最終回でもよかったような気もしないでもない。

いやー、それにしても48話はとにかくチェ女官長演じるキョン・ミリ氏の熱演こそが肝だろう。圧倒的な「目力」で「チャングム」を支えてきた名悪役、今回はもう目力がゲージを振り切りっぱなし。
亡きミョンイに語りかけるシーンは先週もあったけれど、本心なのか屈辱の演技なのか、どちらでもあるような感じだったが、今回のはかなりグッと来た。「自分がチェ一族に生まれなければ…」「ミョンイやペギョンがチェ一族に生まれていたら、私のようになったのか・ならなかったのか…」。一気に引き込まれ、ミョンイを氏に追いやった心の傷の深さを語るシーンに引き込まれた。
最後の憑き物が落ちたような表情、「チェ一族として」ではなく「ソングムという一人の人間として」幕を引くことが出来たのは救いだったのか。
展開にも驚いたが、あの断崖っぷりにもたまげた。いきなりで。
クミョンの最後の言葉も沁みた。
代々最高尚宮を勤める家に生まれ、天賦の料理の才能を持ちながら、「何もかもが中途半端…でもこれが私」と語る彼女は、実は誰よりも「普通の人」に近い存在だったのかもしれない。

それにしても、回想シーンで、「受け止めてあげるから~」と言いつつ受け止めてないちびペギョンには吹いてしまった。ソングム、「べちっ」と落ちてましたが。そりゃ「ペギョンとの仲はイマイチ…」と回想されるわけだよ。

投稿者 zerodama : 15:28 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月08日

46話「医局長の遺言」

先週木曜日の放送。
NHKの予告で「刺客が放たれた医局長の運命やいかに?」と書いておきながら、このタイトルでの大胆なネタバレにも「ズコー」だったんだが。
問題は、「内容カットの中でも最悪のカットではないか」といわれる、場面カットにある。

「大長今」本編はもともと70分の番組で、NHKの放送枠は60分。しかも独自の「豆辞典」があるので、カット分はさらに増える。これは枠の都合上仕方のないことなのだが。
この回では、チャングムの施術を支持したために投獄されたミン・ジョンホが、治療成功に伴って開放される。そこでの感動的なラブシーン。
いや、これまで散々「ラブコメかゆいかゆい」と茶化してきた口で言うのもなんだけど、これはカットしてはいかんだろう~。
おかげで、放送では「あ、ジョンホ様、なんか知らないうちに出て来てた。みんなの反応もアッサリだね~」って感じだった。

詳しくは、「テレビブログ:大長今ストーリーガイド」で見ることが出来る。
こちらのガイド、このようなカット部分や微妙な訳出・脚本の改変についても細かく触れられているので、視聴済みでも十分な読みごたえがありオススメ。写真も豊富だし。
→46話
ガイド作者が「最大の暴挙」と評するのも、見ていただければ納得ではないだろうか?
ラストへの盛り上がりにかけて、「二人の愛の高まり」というのも重要なポイントになるはずなのだが。
番組開始2~3分くらい、「前回のまとめ」的な部分が入る。
個人的には、ここと「豆辞典」を削ってでも、このシーンは入れるべきだったと力説したい。

しかし考えてみれば、放映もあと数話。これからは「重要なシーン」が多く、「カットしてもいいシーン」は極端に少なくなってくることを考えると、ちょっと不安になってくる。できれば最終話に至る数話でいいから、「特別時間延長ノーカット」にしてくれたら…と望むのは贅沢だろうか。
秋以降(冬?)から地上波でも放送が始まるあしいので、その反響いかんでは、「冬のソナタ」でやったようにノーカット再放送の可能性もなくはないのだが…

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2005年08月27日

チャングム45話

幼女の頃から、何度となく緊縛・監禁されてきて、「韓国ドラマ一の緊縛ヒロイン」の名をほしいままにするチャングムだが、今回は同じ回の中で「緊縛+解放」が、しかも2セットも行われた。展開がめまぐるしく、うっかりトイレにも行けない状態だった。
物語もクライマックスにさしかかり、キャラクターへの風向きも大分変わってきた。
しかし王様の容態と皇后の態度はもっと変わりまくるので、やっぱり予断を許さないのだが…

このドラマは、後半から医療ドラマ(まあ、前半の料理人ドラマ部分が丸ごと創作なのだが)になり、毎回鍼を打つ場面がたくさん出てくる。さすがに打つ場面は、術者は勿論、打たれている人も吹き替えで、編集で繋ぐのが大半なのだが、今回「王様の顔面の危険なツボに鍼を打つシーン」では、王様役のイム・ホが吹き替えナシで鍼を打たれていて、見ているほうがビビった。まあ、確かに顔だが…
ツボの場所は目頭ギリギリくらいのところで、チャングムの師匠二人も「危険すぎる」と難色を示した部分。「そこに打たないと王様の病状は悪化する」と思い切っての施術だったわけだが、役者イム・ホ自身は別にその疾患があるわけでなし、まあ近場で無難な場所にプロが打ったのだろうが、怖かったんじゃないだろーか、などと余計な事を考えてしまった。

放送が終わると、公式の「次回あらすじ」が更新されるので早速見に行くのが日課。
あらすじは勿論、1話の1/3程度の予告にとどめてあるのだが、肝心のサブタイトルでネタバレしすぎ…(ネタバレ嫌いな方は、46話予告にはご注意ください)
この回に限らず、チャングムは「サブタイトルでネタバレ」のパターンが異様に多い。韓国ドラマ自体がそうなのかもしれないが。

投稿者 zerodama : 07:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月28日

チャングムアンコール放送終了

1日2時間が日課になっていたのでなんだか寂しくなる。
というか、27話のこの最鬱シーンで12月までお預けなのも辛いなあ…
TV見て泣いたのなんて何年ぶりだろ。

ダイジェストは15分にしてはまとまっていた。
面白夫婦がいきなり出てきたのはGJ。

NHK BS実況板のこんなレスが心に残った。

878 :衛星放送名無しさん :2005/07/28(木) 22:57:35 ID:gg06cQAp
必ず罠に嵌るチャングム、肝心な事には絶対気付かない
もうこれはご都合主義ならぬ「不都合主義」だな

・・・と罠と気付いてみたけど結局嵌るしかないチャングム

うまいこと言うなあ~。

NHKのチャングム公式ページに掲載されている、5歳の男の子が描いたトックおじさん。
幼児絵にしか出せない凄まじさ前回だが、不思議にトックおじさんに似ている。
意外と子供も見てるのね。

投稿者 zerodama : 23:21 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月26日

疑問とか矛盾とか

20・21話では、次期最高尚宮の座を巡って料理バトルが行われるのだが、7品すべてについて、料理バトルの定番
「後から料理を出したほうが勝つ」
が徹底して適用されていた。
そんなに遵守しなくてもイイのに…(1回くらい意表をついてくれたほうが良かったっす)
また、最後の一品「野いちごの砂糖漬け」に関しても、自分の不幸な過去話でお涙頂戴(あの流れでチャングムの負けにはしづらい)はいくらなんでも卑怯というか、「最高の料理」とする根拠にはならないような気がした。「私の思い出の料理」ならまだしも。
せめて「野いちごの栄養・薬効や、メニュー構成に果たす役割」を付け加えて欲しかったところ。
出てきた料理の中では、チェ尚宮の作った「カニのビビンパ」がものすごく美味そうだったな~。

また、冷菜勝負では、母の甘酢を使ったタレで勝利するのだが、そのタレにニンニクが入っている。
のちの医女編では、「皇太后はちょっとでも入っているとイヤがるほどニンニク(特に香り)が苦手で、病気のために良いニンニクを食べさせるためにチャングムが工夫する」という話が出てくるのだが、20話では、香りが効いているであろう薬味タレを美味しそうに食べていて、「苦手な様子」はみじんもない。
これは後の話のシナリオの明らかなポカだろうなあ…「この酢なら、苦手なニンニクも気にならぬ」みたいなセリフがあったならばまだしも…

長丁場の大河ドラマでは、視聴者の反応や意見を見ながら構成やシナリオを調整していくことは日本でもあるのだが、韓国ドラマでは特にソレが顕著らしい。
チャングムの師匠にして母とも慕うハン尚宮の人気が爆発し、「延命嘆願」が殺到したため、実に10話も「女官編」が延長されたとか。
しかしこれからアンコール放送までずっとハン尚宮がらみの辛い展開が続く事を思うと、いたずらにイジメを長引かせているようにしか見えないのだが…

キャラクター設定も相当変わったらしい。
NHKだけでなく、「MBC」にもチャングムページ(クリック注意:理由は後述)があるのだが、ここでの人物紹介の内容が、現在放映されているものと相当違っているものがいくつかある(大胆なネタバレが平気でちりばめられているので現在視聴中の人は注意)。

例えば、チャングムの育ての母である「トックの妻」の項目では

幼いチャングムをいじめ、米などの食料が不足した時、口減らしでチャングムを入宮させた。

とある。
確かに人使いは荒かったが決していじめてはいない。
また、チャングムを迎えに来た尚宮に着いて行き女官になるとあわただしく決めた時も、やせ我慢で
「食い扶持が減って丁度助かるよ」
みたいなことを言ったような気がするが、これも強がりゆえだった。
また、
『息子とチャングムを結婚させようと…』
ともあるが、息子は女官編になってから一度も登場しない(病死したことに変更された)。

どうやら、「掲載するのはどうよ」というほどごく初期の設定らしい(「ガンダム」と「ガンボーイ」ほどに違う)ので、ネタバレもネタバレにならない可能性が高いが、知りたくない人は見ないのが吉だろうなあ。

まあ設定変更も結構だが、せめて後から改変する部分は、前の内容と矛盾しないように気を使って欲しいもんだと思うが、これがいわゆる「ケンチャナ精神」なのかなあ。

しかし、女官編でこれほど何度も眼前で話したり、名前を聞いたり、料理を褒めちぎったりしているのに、医女編でロイヤルファミリーがチャングムの顔や経歴を容易には思い出さない(長官ですら思い出すのに時間がかかった)のもスゴイ。
ロイヤルはロイヤルなりに忙しいし、医女の身分は奴婢だから気にも止めないというのはあるだろうし、そのくらい鷹揚であってこそロイヤルなのかもしれんが…
特に皇太后はさっさと思い出しなさいよ;

投稿者 zerodama : 13:08 | コメント (0) | トラックバック

チョン最高尚宮様追悼

22話「無念の死」



えー…
このドラマ、予告でも思いっきりネタバレするのだが、タイトルでのネタバレも激しいんだよなあ(「ブライ死す!」を思い出した)。ヒキ作る必要もないような。

というわけで、現在の心のベストキャラ、チョン最高尚宮(チェゴサングン)様がドラマ中でお亡くなりに。
この人、チェ一族の前最高尚宮が病のため引退し、チェ尚宮に後を継がせたかったものの、キャリアが足りないという事で、「誰でもいいから、毒にも薬にもならない人材をつなぎに即位させよう」という思惑で指名された人材。最初は、チェ一族の操り人形として悪の手先一人追加か、と思わせておいて、実はチェ一族の専横を抑制し、スラッカンを実力本位の公正な職場に改革しようとする高い志を持った人物だった…という設定が嬉しい。数少ないチャングムの味方の一人。
両班出身で出自の高さも申し分なく、もともとは権力争いから一歩引いたポジションに身を置き、風雅を楽しんで余生を送ろうとしていた趣味人だが、実は料理の腕や知識も秀でていて、食のウンチク話で王にも大いに気に入られる。
いい意味で男っぽくサバサバした性格や口調が魅力(特に「あっはっは」という豪快な高笑い)で、清濁併せ呑み、交渉や駆け引きも辞さない(持ち前のフェアさが仇になって後手を踏む事もあるが)あたりが、「理想の上司」との人気も高い。

こういう口調に設定した翻訳と、吹き替えを演じた寺田路恵さんの功績も非常に大きいと思う。
回想シーンと見比べてみると、ちゃんと10年間の声の老け方も演じ分けている辺りすばらしい。
と思い、寺田さんについて調べてみると、文学座のベテラン女優さん。
声優の仕事としては、「おもひでぽろぽろ」の母役など、海外ドラマにもけっこう出演がある。
嵐芳三郎の娘で芸能一家……って、麦人氏のお姉さんなのかーー!!びっくり;

演じたヨ・ウンゲ氏が控えめなメイクで、ばーちゃん役に徹しているのもよかったと思う。
しかし画像を検索してみると、普通にメイクしている時は岩下志麻を思わせる美人さんではないの。これまたたまげた。
まあこの人は相当な反日家らしいので、「日本でチョン最高尚宮が人気」と聞いても嬉しくないだろうけどね…

いやー、それにしても、いつも道理を重んじて冷静なチョン最高尚宮が、ヨンセンを抱き寄せるシーンの表情にはクるものがあった。

投稿者 zerodama : 12:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月25日

堕ちてゆくのも幸せだよと

「チャングム」の面白さは、時に「ミスター味っ子」であり「美味しんぼ」であり、時に「父の魂(親子執念ものというとそれしか思いつかないのか)」であり「巌窟王」であり…というように、様々な物語の要素が入れ込まれているところにもあると思う。
そして、確実に「ガラスの仮面」も入っている気がする。
チャングムがマヤであるだけでは「ガラスの仮面」にはならない。亜弓さんが必要だ。
多くの人が指摘するように、ライバルであるクミョンが亜弓さんに非常に近いキャラであると思う。
物語の悪役・チェ一族の将来を担う位置ではあるのだが、最初のころは実に亜弓さん的だ。

*代々王の食事を司る要職を継いで来た名門に生まれたサラブレッドというだけでなく、天性の才能に恵まれている
*天才と賞されるが、実は努力家でもあり、一族の七光りで特別扱いされる事を嫌うフェアさがある
*チャングムの才能を恐れながらも誰よりも評価しており、実力で勝負をしたいと思っている

というあたりが特にそうだろう。
特に見習いの頃(このちび期のクミョンが可愛いのだ)は、孤立するチャングムに非常によくしてくれるお姉さんでもあった。
チャングム不在の時に、何人かが代役を申し出るものの、ハン尚宮に命じられた課題を誰一人こなせず、「チャングムは贔屓されている」とボヤいた時に、「チャングムは全てやっていたわ」と言い放つシーンも亜弓さん的だった。

しかし物語が進むにつれ、「宮廷内の汚れ仕事を引き受ける事によってその位置を築いたチェ一族としての仕事」に手を染めなければならなくなり、キャラクターが段々変わっていく。
時節柄、「クミョンがダークサイドに堕ちる」とよく言われる。
というか、BSナビゲート番組で局アナからも言われていた。
しかし、最初のうちは涙を流したクミョンも、段々と悪の道に自ら進んでいく。
誰のせいかといえば、「ラブ米」ことミン・ジョンホ。どう見てもこいつが元凶なのは、見た人なら頷けるだろう。

クミョンとジョンホは、幼い頃から顔見知りであり、クミョンはその頃からずっと憧れていた。
しかしジョンホが日ごとに「チャングムさんラブ」になって行き、チャングムと話す時はこの上なくニコニコしているのに、クミョンが話し掛けても「なんだクミョンさんか」と言わんばかりのどーでもよさげな態度、しかも会話もすこぶる事務的。
見ていても「お前も大人なんだから、ちょっとは取り繕ってやれよ」と言いたくなるほどの態度の差。
かくしてクミョンの怨念の矛先はチャングムに向き、自ら進んで「チャングムが苦しむなら何でもやるぜ」とおそ松くん(旧)状態になっていくのであった。

まあ、ジョンホと知り合ったり、親しくなるようなきっかけを作ったのは、元を正せばチェ一族側の陰謀であったりクミョンのポカであったりしたのだが…

まあいずれにせよ、「もしも亜弓さんが梅の里でダークサイドに落ちていたらこうなったかも、別にならなかったかも」と迂回した妄想もできないこともないのだった。今後もクミョンのダースベイダー化に目が離せないのだった。
さしずめジョンホは、「全然正体を隠さない紫のバラの人」だろうか。単に桜小路YOUかもしれないが。

投稿者 zerodama : 15:14 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月24日

かゆ…

BS2で放送されている「チャングム」のアンコール放送、今のところ抜けることなく録画している(お料理コーナーも)。

主人公・チャングムの「背の君」である「ミン・ジョンホ(チ・ジニ)」というキャラクターがいる。
両班の名門の出身で、官僚試験に16歳でトップ合格した秀才。しかも、文官として採用されながら、武術にも秀でているため、武官としても活躍しているという、嫌味なほどの超エリート、しかし性格は謙虚で礼儀正しく、嫌味が全然ないところがまた嫌味ってくらいの設定である。
危ないところをチャングムに助けられて(そのせいでチャングムがまたえらい目に会うのだが、ジョンホは顔を覚えていない)、その後書物庫で知り合い、様々な事件に巻き込まれながら心を通わせていくという役所。
「武術にも長けている」という設定を生かすためか、時々、ストップモーションや編集を駆使したテコンアクションシーンが挿入されているが、いずれもなかなかにソルティーなのがまた味わいポイント。チャングムパパのはわりと格好よかったのだが…
最初は、威厳のある若きエリートという雰囲気で登場するのだが、話が進むにつれ、実況板では「ラブ米」と呼ばれるほどに、「チャングムの顔を見るとデレデレ」なキャラに変貌していく。

ツンからデレへの劇的な変化が見られるのが、16話の伝説的なシーン。
色々辛い事が重なって落ち込むチャングムを、育ての親・トックおじさんが気晴らしに海辺へと誘う。生まれてはじめて見る海に心躍らせるチャングム。クツを脱ぎ、チョゴリのすそをからげて、波打ち際で無邪気にはしゃぐ。
そこに何のエクスキューズもなく登場するジョンホ。(ジョンホのストーキングは、何の前触れもなくこのあともたびたび登場する)
そして、夕陽を背にして、二人スローモーションで波打ち際で
「あははははは」
「うふふふふふ」

がーーーー!
ナンデスカこのちば拓状態は~~!
いつの時代の青春ドラマデスカ~~!
かゆいかゆいかゆい
お母さん~~~!クッキンストーップ!プリーズギブミームヒ!

はぁはぁ。やっぱり韓国の直球なラブラブシーンは気恥ずかしすぎて、キャッチするだけでもとんでもないダメージだよおっ母さん。

ともあれ、その辺りからジョンホが「チャングムさんを見るとデレデレ」に顔面崩壊し始めるのだった。
NHK(吹き替え)版では、ジョンホは一貫して「チャングムさん」と呼んでいるのだが、原語では「ソ内人(ナイン)」と呼んでいるらしい。
「ソ」はチャングムの名字で、「内人」はヒラの女官だから、「女官のソさん」という意味。本来は随分折り目正しく呼んでいるので、デレデレ感が少しは緩和されているのかもしれない。しかし吹き替えでは口の動きや音の長さをある程度はあわせなければならないので、まあやっぱり「チャングムさん」なんだろうなー。

チャングム本編の終わりにあるミニコーナー「チャングム豆辞典」で、先日のネタが、ジョンホの中の人である「チ・ジニ」氏の紹介だった。チ氏が「ニホンノ、ミナサン、ワタシガ、チ・ジニデス」とたどたどしい日本語で自己紹介するなど、やはりショッパイものだった。普通のスーツ姿よりも、ドラマの中の武官姿のほうが数倍かっこいいと思った。
というか、そういう本編に関係ない豆知識を流すより、本編をカットしないで流して欲しいと切に思った…

投稿者 zerodama : 14:42 | コメント (0) | トラックバック