2005年09月24日

一介の客にはどうしようも

以前ぽちさんから送っていただいたのがきっかけで愛用しているのが、おせんべい・おかきの「播磨屋本店」さんだ。これ以下の内容でかすみがちになるかもしれないので最初に強調しておくと、実に美味しく価格も良心的な名店なのだ。ウマいのだ。

しかし、味のほうとともに、パンフレットやWebサイトの「日本の美しい知恵」コーナーで色濃く打ち出されている「ご店主の主張」もかなり強烈にイメージに焼き付けられることも、以前書いた(こちらのコメント欄参照)。

本日、ポストに、その播磨屋さんから、「秋のご用命パンフレット」が届いていた。
ほうほう新製品に特用袋か…とペラペラめくっていき、最後のページ。
いきなり

天皇様 どうかどうかお助けください

という大ポイントの文字が目に飛び込む。

ええええええええ。
こんなところでとーとつに天皇様への私信を書かれても。
っていうかこのパンフを読む人の99.99999999999999999999999%が天皇様じゃないことはご店主もわかっていらっしゃるだろうに?何故?

地球環境問題を抜本的に完全解決できるのは、天皇様ただお一人でございます。
問題の核心は、有史以来の間違った人生目的の是正にあるのでございますが、
その渦中にほんろうされている我々普通の人間は、手も足も出ないのでございます。
この星の生きとし生けるもの全ての声を結集して、心からお願い申し上げます。
何卒何卒お目覚めください。そして、私たちをお助けください。

いきなりこんな熱いメッセージ(しかも他人宛)をパンフレットに添えられても!一顧客は一体何をどーしろと!

さらにその下には

皇太子様にお願い申し上げます

というメッセージが続き、


皇太子様、どうか拙著「真実」をお読みください。

とやっぱり熱いメッセージが。

さすが播磨屋助次郎!普通の店主はやらないことを平然とやってのけるッ!そこに(以下略)
はぁはぁ。
あ、もう一度言っておくが、製品はほんとに美味しいんですよ…比類なく。

このページをよく見ると、末尾に播磨屋助次郎氏の署名があり、URLが掲載されている。
……ん?
sukejiro.com?
播磨屋本店さんの公式サイトとは違うドメインだ。オラなんだかワクワクしてきたぞ。
というわけでテカテカしながらアクセスしてみた。

http://www.sukejiro.com/

初手から
「播磨屋助次郎の公式サイトです」

ズッギュゥゥゥンン(画像略)

きたきたきた~~~
なかなか「○○(個人名)の公式サイト」を名乗れる人間はいない。
芸能人や著名人・アーティストや議員などといったところだろうか。
しかし播磨屋助次郎、生き様そのものがアーティスト。いきなり先制攻撃だ。
早速中に入ると

当ページは、皇太子殿下からのアクセスのみを想定して製作されています。
一般の方には理解しにくいかもしれませんが、何卒ご容赦ください。

もう完全にヤラれたよママン…
世の中、ブラウザやOSを一方的に指定して最適化している、ユーザビリティのかけらもないサイトはたくさんあるが、ここまで対象がピンポイントでナローなサイトは世界を眺めても屈指ではないのか?
さすが播磨屋助次郎!(略)そこにシビれる!あこがれるゥ!

というわけで、パンフレットにあった天皇様・皇太子様向けのメッセージ+αはこの播磨屋助次郎公式サイトで読めるので興味ある方はどうぞ。助次郎様(もはや様付けするしか)のCOOLなご尊顔も拝見できるぞ。
ちなみに、秋のパンフレットでは、助次郎様の著書も購入できるよ!

……その熱量のあまり、一定量の客を失ってるんじゃないかという危惧も正直……大丈夫だろうか…

投稿者 zerodama : 23:40 | コメント (4)

2005年09月15日

ネコ裁判

昨日、いろいろやる事はあるのについ読みふけってしまった。

【実録】ネコ裁判  「ネコが訴えられました。」

いやー、世の中にこんな間抜けでDQNな原告もいるんですなあ~。
実際に猫を飼ってらっしゃる方々には笑えない内容もあるかな?そうでもないかな(原告がとにかく突拍子もないので)。
言いがかりとしか言えない裁判の被告になった方が綴るBlog。9/15が第三回公判(実際には日付を少しずらしているらしいので終了して数日経っているかも)だったそうなので、続きが気になるところ。
気苦労+証拠や文書作成の手間だけでも相当な負担だろう。ご苦労様です。
と同時に、こんなバカ原告の相手をさせられる裁判所の方もなんというかお気の毒。

バラエティー法律番組の影響で、こんな感じのDQNによる乱訴が全国で増えてるのかもしれないなあ。

Blogの内容とか裁判には関係ない個人的な感想。

私が動物苦手だからかもしれないが、飲食店内に動物(店主のペット)がいるという状況がとても苦手だ(勿論同伴可能がウリのドッグカフェなどは除外)。これまでも、飼い猫が闊歩している喫茶店に入った事がある。(酒田市にも、飼い犬が店舗や厨房に出入りしている店があるとか…)
この山田さんも飲食店経営とのこと。自宅の事とはいえ、食材を置いてある部屋でネコが自由に闊歩し、放し飼いになっているという状況は、もし自分が客だとしたら、知ったらヒくと思う。
裁判が無事にいい形で片付いたとしても粘着して来そうな相手に見えるので、ネコの放し飼いは今後は一考なさったほうがいいんじゃないかと…

投稿者 zerodama : 23:53 | コメント (3)

2005年07月17日

オリキャライタタ度チェック

MarySueテスト
オリジナルキャラクターに当てはまる要素をチェックしていき、その「イタタ度合い」を採点するテスト。
「右目と左目の色が違う」なんてイカニモなもの多数。「一人になると楽器を奏でる」のもダメなのか。なかなか厳しいな。

厳密には、オリジナル創作物というよりも「二次創作作品にオリキャラを登場させている場合のイタタ度チェック」なのだが、オリジナルの小説や漫画にも応用できる内容がけっこうあると思う。
質問の内容をみると、作品のジャンルや世界観によっても結果が違ってくると思う(ファンタジーものや、エスパーが登場する世界だとポイントがかさんでしまいきつい結果になりそうだ)。

「MarySue(メアリー・スー)」という言葉は、このテストを知って初めて出会ったのだが、海外の二次創作の世界で生まれた言葉らしい。
このページの説明がわかりやすかったので引用させていただく。

 流通しているあまたのfan fictionの中には、作者の人格を反映しまくったオリジナルのキャラを自分の作品に出して大活躍させる、といった困ったちゃんな作品も多い模様。
 こうしたキャラや作品は、海外ではまとめて(最初にそういう作品を書いたと言われる人の名をとって)Mary Sueと呼ばれ、忌み嫌われている。書く側はファンメール目当てで公表するのかも知れないが、実際にはwebに上げたとたんにフレームの嵐、いう恐ろしい状況にある。
 日本では注目も受けずに放置されるのがオチだと思うのだが、海外では躊躇なく批判にさらされるし、投稿を受け付けるサイトでも「Mary Sueお断り」と明記していることがしばしば。
 概念に名前が与えられたことで、攻撃対象として非常に明確になったという一例ではなかろうか。
○ 1974年、とあるスタートレックの2次小説に出てきた美貌のキャラ(とその名のもとになった作者)が起源であるらしい。

投稿者 zerodama : 21:38 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月09日

電車男2

その後も「電車男」に関してちょっと調べてみた。(以後の話題が、相当今更感漂う内容であることはご容赦を)
「フィクション説」「自作自演説」を打ち立てて検証しているサイトが数々あることを知る。
毒男板がID制でないことが大きな要因となっているのだが、それ以外にも色々と挙げられている。
私がこの物語に対する位置は、「死ぬかと思った」の投稿群に対するソレと似ているかもしれない。
作りも混じっているだろうけど、面白ければそれでアリだな、というアバウトな感じ方。フィクションであっても、数ページに渡るログを一気に読まされたのは事実なので、一時のエンタテインメントとして「OK」だと感じている。
ただし、検証サイトの多くが、まとめサイトではカットされたログを生の形で保存しているため、それが読めるだけでも価値はあると思い、結局随分と時間をかけて読んでしまった。

<参考リンク>
電車男の時刻表
電車男@全過去ログ

フィクション・自作自演派の主張には、いくつかの骨子がある。

1:電車男の書き込みに、時間的な不整合性や、トリップの混乱などがある点、その他記述内容の矛盾点
2:エルメスの行動や描写について、リアルさに欠けるとされる点
3:他の住人の発言に、恣意的な誘導が感じられる点を指摘

という、物語の内容そのものに関わる点だけでなく、まとめサイトを作成した「中の人」に関する批判も多い。
・ログの取捨選択が恣意的である
・ログ掲載や、とりわけ出版に関してスレ住人が(主に電車男とエルメス両人に配慮して)反対する意見を多く出したのに聞き入れず、特に出版に関しては強行に近い流れであった点
・そこから、「著作権の所在はどこにあるのか」「ログをまとめた者勝ちなのか」という論争に至っている

とりわけ著作権や個人を特定しかねない情報については、フィクションノンフィクション論争と関わらず、今後柳の下のドジョウが増えていくであろう状況の中で大いに配慮しなければならない問題であろう。

さて、これらの検証サイトでもっとも目を引くのが、「中の人」氏が作った「まとめサイト」には編入されなかった「後日談」のログだろう。
「まとめサイト」では、エルメスに告白してキスを交わして帰宅、報告⇒スレ住人に見送られて毒男板をしめやかに卒業…という美しいシーンでしめくくられているわけだが、その後の話。
結論から言うと、上記ラストにしんみりした人にとっては、正直「あー読まなきゃ良かった」という内容のログである。

<内容ハイライト>ttp://subway.seesaa.net/article/701426.html(「電車男の時刻表」より)

「自分を励ましてくれた友人」が、実は2chのスレの住人だったと告白する電車男。エルメスからログを読みたいと言われて、彼女の家に誘われた際にCDに焼いて持ち込む。状況を赤裸々に実況報告していたわけだから戦戦兢兢とする電車男だが、エルメスは住人の温かさに感動し、また「このときこんな事を思っていてくれたのか」と驚きと感動を露わにし、住人が懸念したような「2chバレによる怒りや不快感」は招かずに済んだ。
その後二人は車内で盛り上がり、キス⇒寸止めH(胸への愛撫どまり)と相成るのだが、エルメスは「このとき何をあなたが考えていたのか知りたいから、2chに書いて欲しい」とせがむ。

で、スレに現れて、事情を話して、逡巡しつつも、「彼女が望んでいるので」事の次第を書き始める電車男。
当然、制止する住人も多いのだが、結局電車男はその状況を書き始めてしまう。

うーん、これは恣意的な編集意図があってもなくても、まとめサイトには載せられない内容だよなあ。正直引いた。
上手くないライトエロ小説みたいな内容そのものに、というよりも、後々冷静になった時に彼女と自分にとってどういう影響を及ぼすものなのかということに思いが及ばない電車男とエルメスに、なのだけれど。
たとえ書籍(になろうとは思ってもいなかっただろうが)やまとめサイトに載らず、スレッドがDAT落ちしてしまっても、スレの保存や閲覧など簡単にできてしまうのに。
恋愛初期の一番熱く火照っている時期は、聞いてもいないエッチ報告を延々と人に聞かせたり手紙やメールに書いたり、カラオケで罰ゲームでもないのにラブソングのサビに恋人の名前を当てはめて歌ったり
(例:「マユミ~ MyLove~ SoSweet~」 アーハイハイ('A`))
と、「ヤメロつってんのにセルフ公開ダダ漏れ」な言動がまま見られる。こうした現象の産物と見ればむしろリアルなのかもしれないが、まさにいろんな意味で「蛇足」で、相当萎えてしまう。
まして、ハグやキスならまだしも、「行為」の域に足を突っ込んだ内容。それを不特定多数が見ている場所で全世界に公開してしまう。しかも後に残ってしまう。
本人たちは舞い上がってる状態だからいいかもしれんが、特にエルメスの家族が見たらどう思うか。ましてログどおりの事実であれば、その日電車男はエルメスのお母さんに直接会って顔を見ている。普通の感覚ではとてもできないと思うのだが…

「現実にはとてもこんな書き込みはできないだろう」という一点でならば、私はフィクション説に同意したくなってしまう。スレ住人や読者が二人を応援してきたのは、一つには二人に常識や思いやりを感じ取っていたからだと思う。配慮も後先の事も考えずに、「私が知りたいから」「彼女が望むから」とH実況を書き、書かせてしまう二人の姿は、告白以前のイメージとは大きく食い違いすぎているのだよなあ。

<検証サイトを読んで思ったこと>
客観的な検証はとても興味深い。
例えば、書き込み時間やデート所要時間の兼ね合いなどを対照して不自然さがないか確認したり、また、「そもそもその日にヨッパライが暴れて事務所に連れて行かれた事実があるのか」をJRに問い合わせたりといった内容。

「電車男の時刻表」は、かなり細部への突っ込みが厳しく、ついついほぼ全ログを読んでしまったが、「はじめにフィクション・自作自演論ありき」なので、突っ込みがちょっと細かすぎかなとも思う。特にエルメス関連の突っ込みは、悪い意味で女性っぽさが前面に出てしまっていてあまり愉快痛快とは言いがたいかもしれない。

検証サイトの中でも、具体的な不整合を指摘しているのはフムフムと読めるのだが、あまり陰謀論に傾いてしまうと、検証する側がフィクショナルな色を帯びてきて、ちょっとどーなんだろという気がしないでもない。

いずれにせよ、騙すのであれば最後まで楽しく騙しとおしてくれればこっちとしては文句は言わない…というのが私のスタンスだけども。
現象そのものを全体的に眺めたかったので、生に近いログを読めたのはありがたかった。ログの保存&公開の労力に感謝します<関連サイト管理者様

<その他>
・電車男が告白の部分の報告をしながら「プリキュア」を見始めるのだが、それへの「ヒいた反応」がかなりあったことを、生ログで知る。えーなんでよ~、と思わず電車男を擁護してしまいたくなる自分。これまで「セーラームーン」とかの話を出していたのに、なぜにいきなりヒいてしまうのか。同じようなものなのに。

・エルメスに対して同人バレした電車男に、「でもこれからは私がいるから(=同人はもうほどほどにね、という意味合い)」と言うエルメス。
エルメスのキャラクターを考えれば当然のセリフだが、「ああっこの女、オタクの心が分かってねえ!」と思ってしまった。どんなに身も心も美しくても、文字通り「次元が違う」のである。よくオタクを諭すのに「いくら愛しても二次元は二次元」という言葉が使われるが、逆また真なりってなもんで、「リアル人間はどんなにがんばっても二次元にはなれない」のだ。
今後本気でオタクと付き合おうというのならば、「宅配便や定形外郵便をいちいち詮索しない」心意気が必要だと思うのだが。
かといって、妙にソレ系に物分りがよくて、「私のことを大事にしてくれるなら、抱き枕とかシーツとか同人誌とかいくら買ってもいいし、一日に何回何を使って発電してもいいよ♪」と笑顔で言ってくれる女性というのもそれはそれで恐怖だけど。

これはオタクにとって男女問わず大きな命題かもしれないが、人生の伴侶として

・オタクずれしておらず、どこに出しても恥ずかしくない一般人、ただしオタク趣味への許容度は広くない人

・オタクor腐女子度合いが高いが、それゆえにオタク行動への束縛がなく、自然体でいられる人

のどちらを選ぶのが幸せなのか。
「ヤンマーニ男」のフラッシュを見ながら、そんな事を考えた。

投稿者 zerodama : 22:50 | コメント (2) | トラックバック

2005年07月08日

電車男

ストーリーのあらましは知っていたのだけど、きちんと原ログにあたったことがなかったので、今更ながら読んでみた。
2chで起こり、2chで報告されていく様子が本質なのだから、読むのであれば書籍でなく、ましてドラマや映画でなく、できるだけログに近い形でまとめられたものをPCで見るのがホントだろうと思っていた。ので、本家のまとめサイトに。

いやー、これは伝説になるだけあるわ。
既婚者ですら最後は蜂の巣。
ましてこれをリアルタイムで直撃食らった毒男な面々のインパクトはいかばかりか。
最終局面で「究極兵器を食らって光と化し浄化させられた」とまで騙られたのはダテでも誇張でも何でもなかったに違いない。

この物語のポイントの一つは、電車男が
・ダサメンであっても決してキモメンではない
ということにあると思う。
確かに、「オタク」で「着るもの髪型アキバ系」だったわけだが、きちんと働いていてヒキコモリでもNEETでもない。(ファッション改造してウケがよかったところを見ると、素材はむしろイイ方だったのかもしれぬ)
内面的にも普通の好青年(むしろ勇気多め)で、オタクではあるが行き過ぎたり歪んだ性向は感じられない。

映画やドラマは見ていないのだが、番宣とかで写真を見た限りでは、なんか初期の電車男や「オタク」層が必要以上にキモく表現されているようで、なんだか気になる。
エルメスとの「月とスッポン」ぶりは確かにこの物語の要ではあるが、決して「主軸」じゃないのではと思うのだが。

で、ログを通して読んでみて驚いたのだが、エルメスが本当にイイ子。
美人で可愛らしくて品がよくて、気配りもできて奢らない、お姉さんっぽく世話を焼き加減かと思えば、要所で甘えるのも上手…
まさにスレ中の「完璧超人」という表現がピッタリ来る。
きっと同性の友達とかも多くいそうなタイプ。
あまりに出来過ぎで、ドラマとかのキャラクターにしたら「リアリティがない」とダメ出し来るんじゃないかというくらい。

何度か同じ事を書いているのだが、「綺麗な人って、どこか性格悪いところありそう」というのは枠外の人間の負の幻想(要するにやっかみとか、「そうであってくれないと、我ら十人並み以下がフォローされる部分がないじゃないか;」という意識だったり)だと思う。
容姿に恵まれて生まれると(特に女性の場合)、周囲のほとんどの人間からより多くの愛と賞賛を受けて、優しく扱われて育つ。自分に自信をもてるから性格もまっすぐでねじれにくく、優しい言葉をかけられる事が多いから、自分の使う言葉(頭の中含めて)も自然と優しく、穏やかになる。悪意を受けることが少なければ、行動にも思考にもネガティブ成分の混じる事が少ない。
要するに、昔からいわれている「愛されて育った子は優しい人間になる」ってアレだろう。
周囲から受ける悪意や否定の量って、本当に人格形成とか行動に関わっていくからなあ…

勿論、チヤホヤされる過程で勘違いと増長を続け、どーしよーもない大人になってしまうバガヤロさまも中には多数いるけれど、エルメスはそうならなかった典型例じゃないかと勝手に思う。きっと両親からも、そうした愛とともにきちんとした躾をバランスよく受けたのだろう。

そんな「完璧超人」エルメスが、電車男とのデートを重ねつつ好意を増し、電車男の気持ちや告白のタイミングをチラ見しつつ時にはカマをかけたりする様子が小出しにされるのがなかなかイイ。
きっと彼女もドキドキしていたんだろうなあ。
なんだかこう、「付き合い」のごく初期、きちんと告白する以前の一番心が騒ぐ時期のアレコレを流れで見せられて、久しぶりに学生ん時みたいな気分になって「もらいドキドキ」だった。
最後、スレ住人で電車男の旅立ちを見送るシーンでは、「999」の5倍くらい切なくなってしまう。いやマジで。

とにかくエルメスの「待ち」と「くすぐり」の配合が絶妙、言動もイヤミでない範囲で見事すぎて、お見合いを重ねる某身内(♀。イイ人ではあるのだが、今ひとつ押しと引きの加減が上手でないっぽい)に参考書として読ませたいくらいと思った(余計なお世話だよな…)。とはいえ、年齢が10近く違うと、多少アレンジしないとかえってヒかれそうではあるが。

読了して思ったのは、とにかくエルメスも電車男も基本的に性格が良く、常識も思いやりもあって、思ったよりもずっと品がある二人だということ。
この前話題にしたmixiの某セイラさんは、「エルメスの側から見た電車男ストーリーの二番煎じ」という路線のつもりなのだろうけど、いかんせんセイラさんの品があまりにもなさすぎ、デートの時の会話や言動もあまりにもキモすぎるので、(まあ言ってるのは本人たちではないのだろうけど)周囲が売らんかなで「もうひとつの電車男」みたいな謳い文句をつけるのは本当にやめて欲しいと思った次第っす。

投稿者 zerodama : 22:28 | コメント (2) | トラックバック

2005年07月07日

星の数だけ

調べてみたらもう既にわりと有名なネタらしいのだが。

ローマに実在する有名なホテル、HotelTurner日本語版サイトがとんでもないことになっている。

何しろのっけから

Tuenerホテルはローマの三流ホテルです。

ときたもんだ。
原文、もしくは英語版を読んでみると、「三ッ星の一流ホテルです」と書いてあることがすぐわかる。ダメだよ~、そんな風に一つにまとめては~。
各ページの一番下には、さらに追い討ちをかけるように

ローマの一番よい三流のホテル

という表記がある。

さらに文章は続く。

・ローマのセンタに建ててやりました
・ミケランジェロから作ったPortaPiaという史的記念物があります。

ミケランジェロが材料にっ。

さらには、オプションサービスが「余分サービス」になっているのも、あまりに本質的過ぎてすごい。

そのほかにも
しっくり細工
・1800年に建てられていた、しきりに復原された建物(悪徳リフォーム業者にでもひっかかったか?)

など、見所たくさん。
そんな風に表記されると無数の触手でも出てきそうな「ヒドロ・マッサージ」、そして日本ではもうお目にかかれない「トルコ風呂(まあ、正しいトルコ風呂なんだろうけど)」などのサービスも。

「VOW」でもお目にかかれない破壊力の文章の数々。
去年の秋くらいから各所で話題になって模様だが、ホテル側には直す気がなさそうだなあ。
あまりのことに、もしローマに行く機会を得たら、是非泊まってみたいホテルNo.1になってしまった。
そのときには余分なサービスを利用して、市内をぶらぶら歩いてみたい。

投稿者 zerodama : 06:53 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月25日

ほとばしる痒み

彼女に言われてみたい一言 270選

どれを取ってもブヨ級のかゆいセリフばかりで、歯が歯ぐきを突き破って脳天まで浮きそうな勢い。昼ドラマ(ドロドロ系)や韓流のくっさい脚本ですらダメ出しされるんじゃないかと思うほどものすごい。

とはいえ、勿論製作者の言葉どおり

芸能人みたいなカワイイ彼女に言われたらドキッ!とするような一言」を良くも悪くもわざわざ集めてみました。

ということで、つまりはファンタジーとして楽しむのがいいんだろう。状況がレアだし

この中では…

「ごめんね。おかず、たくさん作りすぎちゃった」

なら、しょっちゅう言ってる。(というかこれだけ妙に頻度が高いというかハードルが低いのだが)
もちろん、受ける萌え度の次元が違うのは分かってますとも。ええ。

女性としては、「あくまでカワイイ子・美人さん限定だから萌えるのであって、身の程を知らずにうっかり使うと絶対ドッ引かれるので厳重注意」なNGワードとして活用するのが吉かもしれぬ。

あと、

今、言ったこと、ウソじゃないよね?あそこに出ている満月が証人だよ

これって、単なる「ロミオとジュリエット」のセリフを少し噛み砕いただけだよね。
まあ、原典そのものが「若きバカップル」の物語だから違和感はないけれど。

ワタシ、乳首が3つあるんだ~。でも見せないよ

↑言われてみたいっすか?

投稿者 zerodama : 10:03 | コメント (2) | トラックバック

2005年06月17日

枕と出歩く男

けっこう有名らしい。ゲームキャラの抱き枕を抱えて、あちこちに出かけて「デート」を楽しむお兄さんのblog。
http://blogs.dion.ne.jp/love_nemu/archives/2005-06.html#20050609
この日はびっくりドンキーでおデートだったそうな。

なんというか…
その…

ドンキーの店員さん…お疲れ様です…

しかしよくよく写真を見ていると、お兄さんがあまりにも幸せそうで、「キモい」の一語で斬り捨ててしまうのがためらわれる気分になってくるのが不思議だ。
例えば相方とどこかで食事している時に、このくらい幸せそうな空気・幸せそうな表情を出せているかと自問すると全然自信ないもんなあ。

日頃キャラ萌えキャラ萌え言ってても、「ジェット・リンク1/1フィギュア(存在しないが)」と一緒に街には出れないもんなあ。(彼の場合、布団に入れておくと大人のオモチャと誤解されかねないのでその時点で危険だ。存在しないが。)

ここまで「極められる」というのは凄いことだ。あまり隣の席に座って欲しくない客ではあるが。

ログを遡って読んでみると、電車には乗る観覧車には乗る温泉には行くと、相当出歩いている。
「目標はラブホテル」とタイトルにあるが、ガレージ式のラブホだったらものすごく簡単に行けるだろう。でもそれじゃ物足りないんだろうなあ、やっぱフロントを通る式のやつで、そんで「どこの部屋がいいか」選ばないと。
この方、かなり早い段階で親バレしてるのだけどそんなもんモノともせず、カムフラージュ目線の一つも入れないのがすごいなあ。漢らしいぞ。

投稿者 zerodama : 22:36 | コメント (3) | トラックバック

2005年06月16日

バトンが来たのだ

「あけてくれ」を読んで、へ~こんなものがあるのか…とMusical Batonのことを知ったのだが、メールボックスを開いたらなんとFeliceさんからリレーのお誘いが来ていて驚いたのだった。
あまつさえイドさんからも、バトンを回そうとしていた矢先に回していただいていたのだった。
というわけで早速書いてみる。

* Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
   だいたい1.7GBくらい

* Song playing right now (今聞いている曲)

   「今がその時だ」(水木一郎)
   (ROで今通っている狩場のBGMに差し替えていたもので…)


* The last CD I bought (最後に買った CD)

   「P*W Babies Paper Back」(ムーンライダーズ)

* Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲)
   ・「ピアノ協奏曲第2番」(ラフマニノフ)
     小学生の時聴き、生涯でもっとも美しさに衝撃を受けたクラシック。
     クラシック音楽に限定というより、芸術作品全般のなかでも最上位に位置。

   ・「Tears are not enough」(Northen Lights)
     「Song for USA」の中で、「We are the world」より好きな曲。
     結婚式のBGMにも使用した。
     この曲の良さを教えてくれたのも交際中の相方だったので、つまりはそういう思い出の曲。

   ・「幸せの洪水の中で」(ムーンライダーズ)
     散々迷ったあげくライダーズからはこれを。
     全楽曲の中でも屈指のメロの美しさ、そして「君」「僕」「愛」「死」「終末」「海」といったライダーズ要素の詰まった歌詞。ラブソングにしてカタストロフソング(何だそのカテゴリは)。

   ・「サンフランシスコ」(筋肉少女帯)
     美しく切なく、どうしようもない手遅れ感と失踪感がやっぱり名曲。
     この曲のピアノは勿論三柴さん以外にありえないと断言したい。
     亡き友との思い出では「じーさんはいい塩梅」「死んでいく牛はモー」も捨てがたいのだが。

   ・「誰がために」(「サイボーグ009」主題歌)
     ヒーロー系から一曲…と考えたらやっぱりこの曲に。
     全体に漲る「使命感」「悲壮感」についてはもはや説明不要だろう。
     作品のテーマ性にぴったり添った歌詞(そらやっぱり原作者作詞だし)、美しいメロディ、そして当時あまりにクールで衝撃を受けたOPの神動画。私をオタクロードへと導いた罪な名曲。

こうして曲を並べてみると、私ってかなりのおセンチ野郎ということに気付き驚愕しておる次第。

* Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す 5 名)
    鴨さん
    バードチーフさん
    平埜香里さん
    よむよむさん
    鉄郎さん

というわけで、もし気が向いたらよろしくお願いします。

投稿者 zerodama : 01:18 | コメント (2) | トラックバック

2005年06月12日

スペランカー先生

アイレムのホームページの1コーナー「四コマ小唄」に連載されている「スペランカー先生」の存在を、先日知った。
そのタイトル通り高校教師になったスペランカー先生が、日常の様々な場面で死んだり死ななかったり残機が減ったり減らなかったり弱ったりするマンガ。
さすが開発元、いい味出してます。

<お詫びと訂正>
アイレムは「スペランカー」の日本販売元であり、開発元は
「ブローダーバンド社」の誤りでした。申し訳ございません。
指摘してくださったengさん、ありがとうございました。

いい感じに力が抜けた絵柄(最初、佐佐木勝彦っぽいと思った)で、「スペランカー」にベストマッチ。

投稿者 zerodama : 15:36 | コメント (2) | トラックバック

2005年04月20日

今だ見せるぞ連続攻撃

パンダでたそがれ!より
世にも奇妙なDVD

NIES製品(って言葉ももう死語だなあ)の説明書などにある「堂々と間違った日本語(例:「じぬんをぐろぐろ」)」はいまだに後をたたないが、マニュアル類ではなく製品で堂々と、しかもここまでたたみかけられると可笑しすぎて…
このDVDプレーヤー、いかにも近くのディスカウントストアやホームセンターの客寄せ商品として我々を待ち受けてそうな出自と価格。メカに弱い人やお年寄りがうっかり購入して「やっぱりDVDは、見慣れない横文字ばかりでよく分からない…」と要らん挫折感に心を折られそうだ。

上位機種の評判はまずまずらしい。日本語メニューは忠実に継承されているようだが…

投稿者 zerodama : 13:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月14日

学習マンガを探していたら

「お薬様様」のエントリーを書くために、「からだのひみつ」(旧版)について検索していたら、すごいサイト「Arch-Type.net」を発見し、嬉しくてたまらなくなったのだった。
こちらのサイトの管理人さんはAA職人さんでもあるようで、AAやイラスト類の展示をなさってるのだが、それに加えて、「ひみつシリーズ」に代表される学習マンガについてのコンテンツも運営されている。「からだのひみつ」もフォローされていて、とても懐かしく(絵柄とかけっこう忘れていた)読んだ。
そして何より、学習マンガの大御所・内山安二先生関連の記事が多いのが嬉しい。
特に「玄海とイドムンコスキー」!もうこれ大好きだったんだ~~
まさかここで「ヤメレ 食っちまうぞ」に再会できるとは。感涙。

「玄海とイドムンコスキー」は、ひみつシリーズの名作「できる・できないのひみつ」の原型になった作品で、1974年度に、学研の「5年の科学」に連載されていたもの。
学年誌の連載作品というのは、何しろそれを目に出来る人数が極端に少ないので、同年生まれで、なおかつその本を購読していた層でないと話自体ができない。今なら、例えば「まんがサイエンス」(あさりよしとお)あたりは単行本にまとめられもするけれど、当時はまとめられる機会もなかったので、どうしても記憶の海に埋もれがちなのだ。

7つ違いの兄が丁度この時5年生だった。
当時の「5年の科学」は、マンガのラインナップがこれに加えて「アスガード7(石森プロ作品。作画はすがやみつるだったと思う)」。「学習」のほうでは、モンキー・パンチが少年探偵団チックな絵物語に絵を入れていたりと、なかなか豪華で読みごたえがあった。
私はその頃から本の虫で、学研のおばちゃんがくると、ほっといたら兄より先にほどいて中を読み始めるほど学年誌がスキだった。んで、一番のお気に入りが「玄海とイドムンコスキー」だった。
小学生になって、私も学習・科学を購読していたが、実は兄の代の学年誌ほどに記憶に残ってるものが少ない(チクタク大冒険しか記憶にない…)。なんでだろう…

ひみつシリーズは別格の貫禄だったが、他にもあの頃は「ガキ向け百科」が各社から出ていて、秋田書店のジュニアチャンピオンコースなんかは(特にUFO・UMA関連)いきなりいかがわしくっていい時代だったなあとふり返ってしまう。
検索すると、「古書Dejavu」で色々取り扱ってる模様。しかし、すごい値段付いててビックリ…
兄の本棚に1冊2冊残ってないかな(ガメる気かい)。

投稿者 zerodama : 23:54 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月13日

好物を嫌いになる方法

デイリーポータルZ」より「うずらの卵を嫌いになりたい

うずらの卵が大好物で、食べ物の好き嫌いが無い筆者が、「好物を食べ過ぎたせいで嫌いになった」という話を聞いて実践してみた…というレポート。

うずらの卵が好きな人は多い。

だが、一度にたくさんの量を食べる機会に、あまり恵まれないように思う。



私たちはもしかして、あの稀少価値に惑わされて「うずらの卵が好きだ!」と言わされているのではないか。

という文から始まって、ひたすらに「うずら卵を大量に入れた料理」を食べ続けてゆくのだが、この料理(例:うずら卵だらけの八宝菜)の写真があまりにも新鮮・あまりにも壮観すぎて爆笑を誘う。
首尾よくうずら卵を嫌いになれたかどうかは記事をごらんあれ。

私も好き嫌いはかなり少ない部類だが、その内訳は

絶対ムリ=朝鮮人参(人参酒や、参鶏湯のスープなど)
最近食えるようになったがイマイチ苦手=鯉(唐揚げは平気)

いずれも食べる機会が多くはないものなので、助かっている。

投稿者 zerodama : 03:58 | コメント (2) | トラックバック

2005年04月04日

それがあなたの正式名称

★「The Cyborg Name Ganerator

団体名や商標名などで、意味のある英文の単語イニシャルを抜き出したものは色々あるけれど、その響きがいいもの・単語を美味く並べて、略称が意味のある単語とか、固有名詞チックに整ったものはとにかくカッコいいもの。
(例:Space Intruder Detector→「SID」とか…とっさにこれしか思い浮かばない自分って…)
このジェネレーターでは、自分の名前や好きな単語を入力し、アバターグラフィックを選択して実行すると、その言葉が「実はどういう言葉を略したものなのか?」を作成して教えてくれる。
(ちなみに、アバターはどれを選んでも結果は同じようだ)

サイト名で作ってみたらこんな感じに。

正式名称

修復するんだか破壊するんだかよく分からん結果だったが、しょっぱなから「Zombie」が来たのに痺れた。

このサイトは、要するに、「このグラフィックをプリントしたTシャツやマグカップはいかがですか?」という商売をしているのだ。グラフィックがもっと豊富で、かつもう少しカッコよければちょっと欲しくなるかもしれない(送料いくらかかるんだ)。
例えば、せっかく「サイボーグ」なんてイメージを打ち出しているのだから、昔のメカ味少年漫画には欠かせない「透視図」なんていいんじゃないかと。

投稿者 zerodama : 01:20 | コメント (3) | トラックバック