2005年09月17日

いしづかクエスト

まちBBSの庄内ラーメンスレで、「(酒田市)高砂にある『いしづか』は知る人ぞ知る店だが、ミソラーメンがなかなか美味い」という話を何回か読んで気になっていた。
地図のURLも出されていたが、それを差し引いても「とにかく分かり辛い」らしい。
http://itp.ne.jp/servlet/jp.ne.itp.sear.SGSSVWebDspCtrl?Gyoumu_cate=3&Media_cate=populer&cont_id=a00&focus_theme=Z285000&svc=1901&navi=search,r1&init_word=%83%89%81%5B%83%81%83%93&init_addr=%8E%F0%93%63%8E%73&proc_id=k1&clk=103&kid=KN0600060600058734
気になるので、先日地図をプリントアウトしたものを持って、近くを探索してみた。
その日は定休日(日曜)だったのだが、場所くらい探せるだろうと思っていた。
甘かった。
2,3回周辺を往復したが、ラーメン屋らしき店が見当たらない。
ただし、塗りつぶした後がうっすら残る「肉のいしづか」という看板のついた建物があり、電話番号がMAPに載っているものと一致するため、恐らくはこの敷地だろうと推測だけしてその場は去った。
で本日、「本当にあの場所か確かめてみよう!」と再び赴いてみた。

先日目処をつけた場所に、車がけっこう止まっている。駐車禁止区域ではないので、路駐も何台か。
しかし看板はない。
看板どころかノレンもない。

これほどまでに店らしくない店というのも、業種を問わず初めてだ。
盆に山形で入った「かくれたそば処 茂三郎」の場所も死ぬほど分かりづらく、見た目も中身もまるっきり普通の民家だった(そして美味かった)のだが、それをはるかに凌駕している。
車を降りると漂う美味しそうな匂い、駐車スペースの奥に引っ込んだ部分(これが実は店舗)にテーブルが幾つか並んでいるような様子なので、おそらくここだろう、と、ちょっとビビリながらも入店。
入ると、奥に8人くらい座れそうな小上がりがあり、そのほかに3つほどテーブルがある。
この周辺は港も近く、また工場や自営の製造業が多くある場所で、明らかにその辺りで働いているオヤジさんオニイさんたちがメイン客層のようだ。小上がりのおじさんたちなど、ねっころがってくつろぎまくり。
久々に、「女子どもはすっこんでろ」な雰囲気の飲食店に足を踏み入れて、ワクワクテカテカである。
注文は、客自らが隣接している厨房に言いに行く。
私はミソラーメン、相方はタンメンの大盛りを注文。
他には焼きそばやカツ丼・中華丼などのご飯もの、焼肉定食・カツ定食などがある。看板からして元肉屋さんっぽいので、その辺も美味しそうだった。隣のお兄さんのところに運ばれてきた焼肉定食、肉の量もなかなかだが、野菜もポテトサラダも相当のボリューム。
意外に早く、まずはミソラーメンが運ばれてくる。
第一印象は、炒め野菜から出る甘味、そのあとにインパクトのある香ばしさ。この香ばしさが一番の特色だと思った。ありそうでなかなかない印象だが、妙に懐かしい感じ。変に甘ったるくなくてなるほど美味しい。野菜はモヤシ・ニラ・ネギがたっぷり入っていて食べごたえがある。ほどよいコク。ひき肉を一度焼き付けてこの「絶妙な焦げ風味」を出しているのかもしれない。

ところで、時々相方にも分けながらミソラーメンをほぼ完食するというタイミングになっても相方のタンメンが来ない。フィニッシュと同時くらいに運ばれてきた。
別のテーブルのタンメンの人にも同時に出てきたので、「同一メニューを同タイミングで」作っているらしい(厨房の中にはおっかさんと娘さんの二人がいたようだった)。この店で同伴者と一緒に食事を楽しみたいなら、同じメニューを頼んだ方が吉のようだ。
タンメンはさらに野菜の量も強烈、大盛りだから麺の量も気前よく。こちらもなかなかだった。
キャベツ・ニラ・玉ねぎ・ネギなどの野菜群に加えて切り落とし肉・イカ。さらにベーコンが入っているのが珍しい。しかし全体には意外にしょっぱくない。

いやそれにしても、「大衆食堂」を通り越して「共同社員食堂」とでも言うべき趣だった。
実際おばちゃんも、「ハーイ、○○産業の社長さん!お待ちどう!」とか言いながら持って来て、店内が笑いの渦に包まれていたし。
あまりの商売っけのなさに「食堂に行った」というより、「いしづかさんちの台所にお邪魔してご飯食べさせてもらっちゃった」という雰囲気。味もそういうアットホームさがあった。
「無化調」とか「こだわりスープ」とかえらそうな事は絶対に言わないが、仕事には一本筋が通ってる感じとでも言おうか。味がどうとかウンチク垂れるより、「この空間でメシ食ってきた」という経験自体がとても貴重なものとなった。
ミソラーメン550円。タンメン600円+100円。リーズナブルである。
帰り道に7号線の店で買い物し、「哲」の前を通りかかったが、こういう店の後であの看板を見ると、「現代」680円がまったくアホらしくてかなわんというものだ。

ところでこのお店、看板もノレンも箸袋もなく、食いに行ったのに正式名称が確認できないというミステリアスさ。webで見ると「いしづか食堂」でよいようだが。

この店を紹介しているとあるブログによると、裏メニューが豊富であり、頼めばマーボー飯・チャーハン・肉うどんにナポリタンまで食えるとのこと。ディープ過ぎる。

場所はMAP参考。時計屋さんがあってその少し斜め向かいあたり。
かすかに読める「肉のいしづか」の看板が目印。店はその左奥のほう…としか表現できない。いつもとは違うお店で、ボリュームある食事をしたい方にお勧め。もっともあのお店の常連さんは、ラオタが流入してくるのは嫌がるかもしれん。
ちなみに、醤油ラーメンはメニューになし(これも珍しい)。

投稿者 zerodama : 23:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月12日

鶴岡市西郷「尾浦」

駅東「味好」のお弟子さんにして、「すでに師匠を越えた」という評価も高い「尾浦」。車で30分、個人的にあまり使わないルート上にあって、これまで興味はあったのだがなかなか足を運ぶチャンスがなかった。今日は相方が休みだったので、11時30分の開店に間に合うように行ってみる。
到着は11時35分くらいだったが、既に数人お客さんがいた。「今日は餃子ありません」の張り紙が残念。
メニューは醤油・味噌ともに「あっさり」「こってり」に分けてある。あっさり系、特に最近発表された新メニュー・無添加シリーズにも興味はあったのだが、油好きのイケナイ性で、「こってり醤油チャーシュー」を注文。あっさりもこってりも好きな相方、迷った揚句に「こってり味噌チャーシュー大盛り」と「ミニチャーハン」。
開店直後と言う事を差し引いても、ラーメンが出てくるのが驚くほど早い!厨房内の手際はかなりよさそうに見えた。

そしていきなりチャーシューの量に圧倒される。
えーとえーと。
口で言ってもしょーがないので、同店を紹介している「酒田のラーメン ラーメン天国」内(管理人:curryさん)の「尾浦」ページをご覧あれ。
下のほうにある「味噌チャーシュー」。写真のものは大盛り。普通盛りの肉の量も、せいぜい2,3枚しか変わらない。4,5枚程度でチャーシュー麺を名乗る店も少なくない昨今、このトロリ系チャーシューのひしめきっぷり。そしてよく見ると中央にはさらに、チャーシューの切り落としがトッピングされている、容赦ない「肉」っぷり。ご店主太っ腹すぎ。おそらく庄内のチャーシューメンの中でももっとも戦闘力の高いものだと思う。
さらに麺の量もハンパではない。庄内(特記すれば酒田)ラーメンの麺の量の多さは何度も述べたが、ここの店では
中盛り…1玉増し……100円増し
大盛り…1.5玉増し…150円増し
すりばち…2玉増

という設定になっている。なんたる良心的な量&値段設定(ついでに言えば、小盛りを50円引きで出してくれるところも実に良心的)。損してませんかご店主。
大盛りのインパクトたるや相当なものがあった。
麺自体も申し分なく、駅東味好系で時々気になる熟成臭もぜんぜん感じない。太さも喉ごしもちょうどよいし、湯切りも丁寧だと思った。

こってり醤油、デフォルトでイヤミない程度にニンニク・臭くなくトンコツが効いており、なかなか美味しかった。庄内で「油表面うっすらカバー系」のラーメンが食べられるとは感激。適度な油分のおかげで、最後まで熱いまま食べることができた。バランスいいなあ。
こってり味噌は、酒田ではものすごく珍しい、ニンニクのパンチがあって、甘味も強く出ているタイプ。ただしその甘味のせいで口飽きする印象は否めなかった。味噌ダレが少しとけ切っていなかった部分があったのも残念。インパクトがあって美味しいが、想像以上に重いかも。また、醤油よりもぬるく感じたのはナゼだろう。
しかし、「酒田近辺のミソラーメンはどれもこれも味噌汁みたい」と私のような嘆きをお持ちの方は、ここで満足を得られるかもしれない。

チャーハンは見るからにパラリ感がなく、油っぽい感じだったのが残念。具は多くてサービス精神がうかがえる。

いや~、しかし総合的に、ご主人の気合と真剣さが伝わってくる、実直なよい店だった。値段も基本のラーメンが少し高めかな(600円)?という程度で、全体的に普通。よってコストパフォーマンスはよいと言えるだろう。
次に行く時は無添加か、あるいはごく普通の「ラーメン(あっさり)」を注文してみようと思う。

味とは直接関係ないが、お店全体が清潔で明るい印象なのもよかった。女性客も行きやすい感じ。いや、師匠筋にあたる駅東「味好」の厨房周りがあまりに…なものでちょっと心配だったんだ。
ご店主も、師匠と違って「常連以外には無愛想」なんてこともなく、店員さんともども、差し出がましくないけど明るい接客。
そういうハード面を含め、総合的にかなり高い評価を感じた。
食べ終わる頃には、お店は12時前にも関わらず既に満席になりつつあった。大事にされるのも納得できる店だと思う。

私たちの誤算は、休みなのをいい事に遅くまで寝てしまい、朝食をとってない状態で行ったことだった。空きっ腹にあの肉、あの量はあまりにヘビーで、帰りの車の中で久々の胃もたれに、思わず言葉少なになってしまうほどだった。
もうちょっと早く起きて軽く何かを、せめて牛乳でも腹に入れていけばよかった。
まるで、空腹状態で大酒飲んで二日酔いになった時のコメント。ラーメンについて語っているとは思えない文だが、そーなのだから仕方ない。

よく、ラーメン評論サイトなどで、こってり系や量多い系のラーメンについて、「体調を整えていかないと…」なんてコメントを見る。今までは「おぢさんは大変ね」と思っていたのだが。この世には確かにそういう戦闘力の高い店がある。思い知らされた。
ええ、こっちが年取ったせいだろと言われればもうその通りだけども。もう若くはないさと君(誰だよ)に言い訳します。

投稿者 zerodama : 21:59 | コメント (0)

2005年08月14日

東根 「勘鳥居」

山形の実家に帰省する途中、ちょっと道草して昼食に寄ることにした。
「納豆味噌ラーメン」が有名看板メニューだが、味噌系が美味しい店として、数年前から有名。
一度入ってみたいと思いつつ機会がなかったので、今回行くのを楽しみにしていた。

プリントアウトしたマップを持って出るのを忘れ、記憶を頼りに行っては見たが店の場所がわからず。
近くのコンビニのお姉ちゃんに聞いたとおりに進むがやはりたどり着けず。
タバコ屋のおばちゃんにもう一度訪ねて、ようやく店へ。

店構えは一見、ラーメン屋というよりも日本そば屋の趣き。駐車場は広い。店の中も割と広い。テーブル席で16、座敷で40人くらいは座れそう。

結論から言うと、期待が大きかった事を含めても、「味以前の問題」でガッカリさせられたのがとても残念だった。
これまで接客がひどくてムッとしたのは「ケンチャン」、客に対する基本的な姿勢で立腹したのが「哲」だったが、それを合わせたくらいの攻撃力だった。

まず、店に入る。
この時点で、「店が人数を聞いて案内してくれる」・「空いてるところに勝手に座る」の2択(後者の店も結構多い)なのだが、普通後者であっても、店の人が客の姿を見たら、
「空いてるところに座ってね~」
くらいの一言はあるものだ。
しかし、店員が目の前を何度か横切るが、案内する素振りも、座れと言う素振りもない。
というか、それ以前に、「いらっしゃい」の一言もない。
酒田の人気店で言えば、券売機システムの「新月」あたりが、「無愛想」ということで時折槍玉にあがるが、愛想なさのレベルが全然違う。

それならばと空いている席に座ろうとするが、ドンブリが下げられていない。
しかもそういうテーブルが1つや2つではない。相当の食い終わりドンブリがテーブルにずっと鎮座し、後から後から来る客も戸惑いを隠せない。
普通のドンブリでもイヤなのに、この店では高確率で納豆味噌ラーメンの残りなのだ。
人が食った納豆モノの残りがずーーーっと目の前にあるのは、ビジュアル的にも嗅覚的にも、いくらなんでも不愉快すぎる。納豆嫌いな関西の人は発狂するようなシチュエーションではないだろうか。
結局、相方から強めに「ドンブリ下げてもらえます?」と言ってもらって下げさせ、ようやく席につく。
しかし、私たちの後ろのドンブリはいまだに下げられておらず、客もそこに座れないままだった。なぜついでに下げない…

相方は納豆味噌の大盛り、私は味噌チャーシューを注文する。

あー、そして座る事40分近く。
とにかく来ない。仕事が遅い。
厨房コーナーが見える場所に座り、そちらのほうに何回も目線を送りつつ観察していたのだが、相方いわく、「客席に全然目と意識を配ってないよな…」。言われてみればなるほど。
厨房内も、ダラダラとは言わないが、何だかテキパキしているともいえない。
新しい客や古いどんぶりに構う余裕もないほど、こまねずみ状態で行き来しているのかといえばそうでもなく、5分に1度くらいゆるやかに1グループ分のラーメンが行き交うだけ。
何度か水をセルフでお代わりしたが、洗いたてのコップは熱く、なんだか曇っていて、給水機の水はぬるく、ゲンナリする40分間。
そしてその間、やっぱり後ろのテーブルのラーメンはまだ下げられない。
ハエが止まっているのは見ないことにしよう。
奥のグループ、4人がけテーブルに5人が座っていたのだが、ラーメンが来るとやはり狭いらしく、そのうち一人が、前のラーメンが下げられないテーブルに移動して、ドンブリを見ながら食っていた。カワイソス。(そのドンブリは、5人組客が帰るまでついにそのままだった)

ようやくラーメンが来る。
チャーシューはバラでトロリとしており、ホットプレート上で冷めないように保温してある気配りはよいと思う。美味い。麺も可もなく不可もなくだが美味い。
しかしラーメンスープが異様にしょっぱい。
そして相方の納豆味噌。
ちょっと食べさせてもらったが、こちらは味が薄い。というか納豆の味しかしない。
「味噌がまだ足りない納豆汁の味」とでもいうか、ひどくドンヨリした感じ。
納豆味噌ラーメンは他でも食べたことがあるが、そちらの方がマシな味だった。
私のしょっぱい味噌チャーシュースープを混ぜてあげたらよかったのかもしれない…

会計の際も、「ごちそーさまー」と声をかけたのに、なにやら作業をしていて待たされたりと、とにかく「客の顔を見ていない店」という印象のみが残った。
人気店で30分行列するのは耐えられても、座ってから30分待たされるのはちょっとなあ、とは相方の弁。
入り口に「昼時は込み合いますのでご了承ください」という看板が立っていたのだが、あれはこういうレベルの低い接客(というか「接」してないが)の免罪符であったのか。てっきり「相席やむなし」くらいのことかと思ったのだが。
ハッキリ言って、ドンブリ下げをスムーズにやっていれば、客の開店ももっと円滑なはず。
期待していただけにガッカリだったし、立ち寄った県外の人にも山形ラーメンのレベルが誤解されそうで、なんとも哀しかった。
内陸出身者としては、庄内人を内陸の店に連れて行って大はずれというのもすごく残念なんだよなあ。私が庄内ラーメンの美味しさに開眼したように、相方にも「こーゆーのもウマいな」という体験をして欲しいわけで。

お盆だしお昼で込むし、バイトさんも少なかったのかもなあと好意的に捉える事もできなくはないが、後日、「勘鳥居」「接客」で検索したら、まあ今日に限ったことではないらしいと分かる。
まー、二度と行かないかな。

*「納豆味噌ラーメン」の名誉のために追記しておくと、決してゲテモノではないんですよ。納豆がダメな人はまずアウトだろうけど、「納豆汁」を美味しくいただける方なら、十分にアリなメニューです。

投稿者 zerodama : 23:20 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月11日

「ラーメン屋です。」 東泉町店

わりと近くにある店なのだが、今まで入ったことがなかったのでトライ。
坂田のラーメン屋にしては珍しくメニューが多く、トンコツ系ラインナップも色々。
また、冷やしラーメン(冷やし中華にあらず)や冷やしタンタンメンなどもある。

私は「チャッチャ味玉入り」、相方は「タンタンメン(無限)」大盛り+餃子1皿。
「チャッチャ」は、背脂振りのしょうゆ味。それほどギトギトではなく食べやすい。
味はしょっぱめ。この手のコクありしょっぱめラーメンって実に久々で、これはこれで嬉しい。
酒田ラーメンのスタンダードが好きな人にはきついかもしれない。なるほど、こういうのが食べたくなったらこの店があるわけだな。ちょっと嬉しい。麺は中太で噛み応えがある。
ただ、全体的なパフォーマンスで言えば、味玉なし600円でこの量で同系等のこってり目醤油となると、「『麺家』でラーメン(こってりで)」という選択肢があるんだよなぁ。
相方のタンタンメンは、辛さにグレードがある中の一番辛いやつだが、辛味が醤類というよりは粉唐辛子っぽく、またこれだけ辛味が投入されているせいか、タンタンメンの肝であるゴマ(芝麻醤)のコクがあまり感じられなかった。もう少しスタンダードな辛味にしておけばよかったかもしれない。
餃子は6個で180円。かなり安い部類で、味も大きさも可もなく不可もなく。値段を考えればコストパフォーマンスは高いといえるだろう。

惜しむらくは麺の量で、どういう地域展開のチェーンなのかはよく分からないが、庄内基準では少なめ(つまり全国的な基準では普通)。
味の濃さやパンチから言うと、こってり好きの男性やハラヘリ学生にアピールする店なのだと思うが、そういう客層にとっては量的に不満があるところかもしれない。

次に行くとしたら、冷やしラーメンかトンコツ系を試したい。

投稿者 zerodama : 23:18 | コメント (2) | トラックバック

2005年08月07日

遊佐「麺家」

ものすごく久々に、大好きな「麺家」に。
庄内で1番好きな店なのに久々なのは、店主が昨年の晩秋ころから今年の6月まで、「修行」で長期休業していたため。また、再開しばらくは「土日が休み」と聞いてションボリしていたのだが、相方が「最近は日曜は開いている」とリサーチしてくれたので喜びいさんで行く。

以前と違うのは、入り口が券売機になったこと。もっとも、とにかく狭い店で、会計行動が客やお店の人の動線を著しく妨げているのでこれは歓迎すべき事だろう。
時間も12時30頃と昼食時どまんなかなこともあり、相変わらず混んでいる。
チャーシュー麺を「こってり」「細麺」で頼む。
結論から言うと、味の変化は私には内容に思えた。ただただ以前と同じに美味い。
んー、久々に庄内でこってりした美味いラーメンが食えて満足。

客席は、小上がりに4人座れる机*2、フロアに6人がけテーブル1、4人がけテーブル1のみ(これも以前と変わらない)と少なく、しかも人気のある店なので、当然相席は必死だし、席を選んだり移動したりもすこぶるやりにくい。
今日はラーメンには満足したが、運悪くノーマナーなお子様連れと同テーブルになってしまい、数ヶ月楽しみにしていた麺家だけにとても残念だった。

小さい子を連れた家族は人気店に来るな、とまでは言わない。
しかし幼い子供は我慢の効かないもの、しかも自分の子供がきかん坊という自覚があるなら(まあ、ないんだろうねえ)、こういう相席必至な店ではない店を選んだ方が双方幸せだと思う。
そうでなければ、あまりに暴れるならオーダーが来るまで外に出ているとか車で待つとか…

子供にいちいち目くじら立てるほど心が狭くないつもりではあるのだが、
・着席3分も立たず、小分けドンブリやスプーンをつかんでは投げつかんでは投げ
・卓上のワリバシや調味料などを掴もうとする
・水を含んでは「おいしぃ」と言いながらわざと口を開けて「ヴァー」と出す
・退屈して、水の入ったコップをわざと払いのけて豪快にこぼす
・母親から分けてもらったラーメンを掴んで食い、口に入れたり出したりひっぱったり

列挙しているうちに怒りがまた込み上げてきたなあ。
こういう時期の子供には、家族が単独で座れて気を使わないですむファミレスや、広いチェーン店などに行って欲しいと思うのは子梨のワガママなのか?
流石に、あの子供好きの相方でさえ相当ムッとした顔をしていた。
ラーメンが来たらもう、ひたすらラーメンの味と香りとビジュアルのみに集中し、クソガキお子様から手や異物を突っ込まれないうちに、味わいつつも迅速に食べた。
こんなにラーメンのみを見つめて一気に食う体験もなかなかできないものだ。

お子様は致し方ない部分もあるとして、最初から最後まで、相席のこちらを気遣うような行動や発言を一切しない親御さんも実にアッパレだと思った。
席を立つ時に、店のお姉さんに「(騒がしくして)すみません」と言っていたが、ねえねえお母さんこっちには何か言う事ないの?
お宅の息子さんのぶちまけた水で、スカートと足濡れたんですけどね。
目の前で拭いたりもしたんですけどねえ。

まあ、こういう親だからああいう躾しかできないっつーことなんだろうな。
あんたらみたいな連中は、くるまやあたりでも行ってろってこった。くるまやに失礼か。

1時くらいになると適度に客も引き始めるので、時間をずらしていくのも吉の模様…

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2005年07月10日

遊佐町「ちどり」

ゆざこいソーランを見終わり、腹も減ったので昼食に。
14:00近かったが暖簾がかかっていたので「ちどり」に入店。
ここは、煮干が前面に出た醤油スープと、独特の細麺で、あっさり好きに特に評価の高い店だ。
数年前に一度食べた時は、魚が前面に出すぎていて、味も薄いと思い、私はあまり魅力を感じず、リピートする事はなかった。

今回、メニューにチャーシュー麺の札はかかっていなかったのだが、手書きで「ばんば鳥ラーメン」なるものがあって、「鶏系ならば魚臭すぎてNGってこともないだろう」と注文してみた。
「ばんば」は方言で「ばあちゃん」のことなので、いわゆる「親鶏」を使ったラーメンなのだろうと予想。
果たしてそのとおりで、小さめに切って煮込んだ親鶏の肉が具として入っていた。
肉は親鶏らしく硬いがかめばかむほど味が出て美味しい。
その割にスープは鶏ガラが前面に出張ることがないのが不思議というかちどり流なのだろうか。
総合的に、バランスがとれて私の好きな味加減になっている。
最初は「ん~、ちどりかぁ~」と気が進まなかったのだが、ちょっと嬉しい気分。

体が雨に濡れて、その上でラーメン食って汗かいて、鼻炎気味で鼻付近が不愉快だったせいで面白くなかった顔をしてしまっていたのだろうか、それとも単に新メニューの評判が気になったのか、会計した時に店のおばちゃんが
「どうだっけ?ビミョーな味だっけが?」
と尋ねてきたので、慌てて「ううん、美味しかったよぉ~」とフォローした。
よっぽど変な顔になっちゃってたのかな?美味かったよおばちゃん。


食ってる最中に厨房のほうで出前の電話を受けていたのだが、そのときにチャーシュー麺のオーダーを通していた。
アルェ?店のメニュー札にはチャーシューメンが出てなかったから、終わったんだろうと思ってたんだけど、あったの?おばちゃん。

いや、ばんば鳥ラーメン美味かったからいいんだけどさ、そういうささいな不透明感を客に与えるのはあんまり良くないと思うっすよ。

投稿者 zerodama : 22:28 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月18日

福升

昼、「福升」(鳥海中の近く)にて食事。
相方はワンタンメン大盛り、私はお気に入りのなんこつラーメンを。
トロトロに煮込んで、箸でちぎれるほど柔らかくなった豚軟骨の煮込みが入っているラーメン。
ここの「特製チャーシューメン」が好きだったのだが、あまり出なかったのかメニューから消えてしまった。個人的には「味龍」の「桃園」よりずっと好きだったんだがなー。残念。
とはいえこのナンコツラーメンは、大きな塊が3~4個入って650円と、リーズナブルさでは特製チャーシューメンを越えているのでよしとしよう。
スープは通常の醤油ラーメンと恐らく同じものだが、ナンコツから出る味とコラーゲンの微妙なまったり加減が溶け合って、食べているうちにとても好みの味になる。

ところでこの店は基本的に大将とおかみさんの二人で切り盛りしている。そんでもって近所への出前もしている。
ここのおかみさん、人柄がいい感じでよく気が付いてあったかい感じの人なんだけど、入店した時、出前に出ていたようで、座敷のテーブルが2つぐらい、ドンブリが下げられていない状態(ここは漬け物の小皿がつくのだが、それが出ていないお客さんもいたみたい)だった。注文した時のやりとりから見ても、明らかに大将がテンパり加減だった。
おかみさんが帰ってくると、テキパキと下膳され、漬け物のフォローもされ、いつもの店の落ち着きを取り戻したようだった。

今日はこんな感じだから出てくるの遅いかな?と思ったのだがいつもくらいの早さで出てきた。いただきます。
とりわけて派手さの無いこの店だが、何気に麺がとても良いと思う。中細で、熟成の感じもゆで加減も丁度。何度か足を運んでいるが、柔らかかったりとか、湯きりがハンパでヌルヌルだったりということがない。「哲」に爪の垢を頒布してやりたいくらい。
卓上にはラーメン醤油が置かれ、薄味で物足りない人は味を足せるようになっている。
最初のころは少し追加したりもしたが、ここのところ少ししょっぱさがアップしたので、私には丁度いいくらい。満足。

少し前と比べて、客層が少し変わってきているような気がする。たまたまかもしれないが、家族連れが増えてきていた。客の絶対数も増えたように思う。もしかしたらここが福升さんの踏ん張り所なのかな?と勝手に考えた。
マジメにコツコツ仕事しているいいお店だと思って通っているので、ここで仕事が雑になったりしないで、質を保ったままで乗り切って欲しいなー。そのためにはもう一人スタッフを入れなければなるかもしれないけども。

投稿者 zerodama : 22:12 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月12日

酒田市新井田町「福の家」

「黒ごま担担麺」が売りと聞き、タンタン好きとしては見逃せず行ってみた。
まだ新しい感じの店。キレイで明るい。

私は「黒ごま担担麺」、相方はチャーシュー麺大盛り+餃子。
大盛りは、同料金で1.5倍か2倍かが選べる。相方は2倍でチョイス。洗面器のようなドンブリで来襲。

「黒ごま担担麺」、なかなか美味しかった。本当にすりごまが豊富に入っていて真っ黒。どこまで食ってもゴマ。
ゴマ構成がチーマージャンのみではないので、圧倒的なゴマ量のわりには、むしろ驚くほどあっさりした味の印象(練りゴマオンリーだともっと油分でコッテリしているので)。個人的にはもっと辛くてもいい。色々注文時に融通ききそうな店なので、言えばしてくれるかもしれない。
(別メニューで、辛さ増しの「坦担担麺」というのもあった。辛味アップで値段もアップする店が多い中、値段が普通の担担麺と同じなのは嬉しいところ。これのゴマ版もほしいなあ。)
ゴマは良質の洗いゴマを使っているということで、エグ味などはほとんどなかった。担担麺は食べててむせる時があるのだが、この黒ゴマはさらにむせ気味かも。ゴマがペーストではなく微細粒だからなのだろう。
ともあれ、この量と質で750円はリーズナブル。
これまで、ゴマゴマした担担麺を食べたくなると紅虎餃子坊しかなかったのだが、何しろあそこは高くて量が少ない(とはいえ大盛りもない)ので、近くで安く食べられるのは嬉しい。今度は普通の担担麺も食べてみようと思う。

<気配りが細かくて良いと思った点>
・坦々麺には、普通のレンゲと一緒に、穴あきの小さめ金属レンゲもついてきた。
 ひき肉・コーンの入ったラーメンだと、どうしてもスープを全部飲まない限り具をすくい切れないのだが、これがあると(特に女性には)助かる。
 ちなみに、これで具をすくうと、一緒に底のほうにあるゴマもすくえる。そのくらいゴマゴマしている。
・ジンギスカンの時に出てくるような紙エプロンが用意されている。
 特に坦々麺はスープ・ラー油が衣服にはねるのが気になるところ。女性のみならず、スーツ姿で昼食を食べに来た男性にも便利なのでは。

あと、これは気配りではないが、「替え玉が出来る」店は酒田では珍しい。

 チャーシュー麺のスープは、「普通」という印象しか残らなかった。特に欠点もないと思うが、訴求力も低いかなあ。相方が言うには「めちゃくちゃしょっぱいチャーシューが混ざってた」らしい。
 この店の親方は以前「味好」で働いていたそうで、そう言われるとなんとなく醤油系の味は似ているような気も。チャーシューは巻き込みトロリ系。
 餃子は6個。味・値段ともに普通。
 カベに張ってあるメニュー板と、手書きポップのメニューが混在していて、少し分かりづらく、店内をあちこち見回さないといけない。
 まだメニュー的に過渡期にあるのかもしれないが、卓上に一まとめにした分かりやすいメニューがあれば、ありがたいと思う。
 恐らく坦々麺を主力武器にしていくお店と思われるので、大事にしたいかも。

 場所は新井田町の郵便局の裏手。

ところでこの坦々麺の圧倒的な黒ゴマ量、食べた事は数時間後に再び実感する事になるだろう(多少婉曲な表現にしておりますので察してください)。


いやー、私もビックリしたもの。

黒いの。マジで。

投稿者 zerodama : 15:41 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月29日

白竜(平田町)

昼前、八幡町の温泉「ゆりんこ」に入ってサッパリした後、ラーメンを食べに。
定期的に「たまにパンチのあるラーメンが食べたい、特に辛味噌系!」となるので、迷った結果、平田町の「白竜」に行き、「辛味噌ラーメン」と餃子。

餃子のほうが先に出てきた。
ココの餃子はなかなかいける。
皮もアンも美味しくてジューシーだし、「6個入り」というのも二人で分けるには嬉しい。大抵5個なので。コストパフォーマンスも優れていると思う。

辛味噌ラーメン
ベースのスープが甘い。とにかく甘い。
おそらく野菜系のダシによるもので、特に不自然ではないのだが、かなり甘いので、レンゲについてくる辛子味噌を全部溶かしても全然辛味が足りない。
不本意ながらラー油と七味を相当足してしまった。最初から「辛味噌多め」とか頼めるのだろうか。とにかく辛味は不足。
炒め野菜が多いのはいいと思う。
好みとしてはここにニンニクのパンチが欲しいところなのだが、これがこの店の辛味噌ラーメンの組み合わせということなのだろう。
ボリュームもあるが、ちょっと高いかも。
個人的には、「すうぷ屋」の辛子味噌ラーメンのほうが総合ポイント高いかもしれない。
まあ、理想の辛味噌食べたければ素直に南陽行けってことなのだが、南陽はあまりに遠し…

相方は「平田ラーメン」。
酒田に近いのだが、酒田ラーメンとはまた違う。
麺は手切りの太くて縮れてゴツゴツ感のある麺。
スープには豚の背油が薄く浮くのが特徴で、味は醤油の味がストレートに出る煮干風味。
これだけだと、統一感がイメージできない説明だが、実際すすってみると、「この麺にはこのスープしかない」と妙に納得させる力のあるラーメンで、固定ファンも多い。
シンプルだが不思議と飽きず、また量が多いのが特徴。

二人とも、折角温泉に入ってサッパリしたのに、再び汗ダラダラに。カーエアコンが心地よい。

投稿者 zerodama : 17:12 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月14日

鶴岡屋日吉町店

昼、日和山公園近くの「鶴岡屋日吉町店」にてチャーシューメン。相方はシオチャーシューメン。
平打ちのちぢれ麺、わりとしゃきっとしている。
卓上に、味を濃くしたい人向けの「ラーメン醤油」が置いてあったが、足さなくても丁度いいくらいの味付け。スープうま~。
チャーシューはバラチャーシューで、柔らかく美味しい。
卓上にはおろしニンニクもある。
相方の塩チャーシューはかなりニンニクが効いていてパンチのある味。けっこうニンニクを足したのだろうと思っていたら、「全然足してない」と言われて驚いた。

特筆すべきは、早さと安さ。
この麺・このスープで「普通盛り中華が390円」は驚異的。
餃子は300円。味は普通かな。

塩ラーメンのパンチからして、味噌ラーメンも期待できそうな気がする。次は味噌を頼んでみよう。
メニューに味噌チャーシューが欲しかったな~~。

夜は活魚系の居酒屋になるらしい。店内には釣果の写真や魚拓などがいっぱいで、奥のほうでは竿の販売コーナーも。夜になると釣り好きが集まっていそうだ。

投稿者 zerodama : 15:13 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月09日

さて、それがFAか?

毎日毎日ウォッチしてるのもいい加減に「しつこ(山下達郎風)」なんだが、またも変化があったので「らーめん 哲」に関して。
今日の夕方あたりにサイトを覗いたら、掲示板が

毎日ご投稿頂有り難うございます。

毎日頑張ってお答えすべきなのですが当店のネット対応の体制が整わず誠に申し訳ございませんが一時お休みとさせて頂きます。

という告知を残して閉じていたのだった。
整ってないのは「ネット対応の体制」なのかどうかという疑問はまあ置いといて。
店側に疑問や納得いかない点を問うような書き込みが続いていたのだが、現在も回答の書き込み自体ないようである。
こんな高飛車な商売しておきながら掲示板を置くとはエクストリーム度胸」と思っていたら、予想より呆気なかった。単に覚悟が足りてなくて見通しが甘かっただけのようだ。

昼に見た部分がたまたま別タブに残っていたのだが

このサイトも会社の人から聞き、みてみると
いろいろ言われているようですね。
いつか時間をみつけて、家族一緒に行ってみようと
思ってしましたが、しばらく、様子をみてみようと
思います。

もし、この掲示板を閉鎖したら、そのくらいでしかない
お店だと思います。

このホームページも社長さんがつくっているホームページの
ようだし、しばらく様子をみたほうがよさそうですね。



下(↑)の書き込みに店主さんは、どぉ対応しますか?
サイトをなくしますか?
掲示板を閉鎖してにげますか?

しばらく様子を見ようと思います。

今後の対応をみてお店に行くか、行かないか
考えようと思います。

という書き込みが最後のようだった。
つまりこれが店側の回答と考えてもいいのだろうか。

これが個人店や、単独の店であれば、店主も色々コメントができたかもしれないが、なまじプロデューサーをかついだことが仇になって、臨機応変な対応が取れないのかな、とも思う。
店の方針を変えれば、プロデューサーの顔をつぶすことにもなるだろうし、「田舎者は本当の味の価値がわからない」と臍を曲げられてしまうのも困るだろう。

昨日見た書き込みに、
「遠方から酒田に帰省して店に入ったが、期限付きのカードでは『現代』の先は永遠に食べられない。地元の人間だけしか相手にしていないのか。だったら外側にちゃんと書いておけ」
という内容の、至極もっともな意見があった。
(顧客カードをデータベース管理し、遠方の客に便宜を図るという方法で解決できるが、こんどはそうしたらそうしたで、「住所を偽る方もいらっしゃいます」とか始まるんだろうな、この店は。)
この書き込みをした人は、きっと家に帰ってからもこのサイトを開いて、どういう対応をするのか見届けようとしていただろうに、こうした書き込みまで無視してBBSを閉じて終わり(良くて作戦会議)というのは、客商売としてあまりにも誠意のない対応だ。

即答できない事情があるかもしれないが、客の意見への対応を、その辺の生協に貼ってある「お客様ご意見カード」でも見て一から勉強して来たほうがいいんじゃなかろうか。

まあ、酒田のラーメン屋で公式サイトがある、まして掲示板を置くという試みをした店は数少ないので、是非とも復活させて欲しいもんである。

ところで、その遠方の人の書き込みには

スープだけでなく麺や調味料にもこだわってらっしゃると書いていますが、私たちのところに来た「現代」の麺は茹で過ぎてどろどろ、折角のスープまで濁らせてしまっていて、こだわりが伝わってこなかったのも悲しいです。混んでいる時間だったからでしょうか?
「これで舌を肥やせ」と客に講釈するなら(その言い方も、客の味覚を見下してバカにしているようだと思いました)、現代をきちんと作ったほうがよいと思いますよ。長文失礼しました。

とあったのだが、未だにあそこの麺はヌルヌルなのか…
客の舌よりも先に教育したほうがいいものが、色々あるんじゃないか。いやホントに。

前にも書いたが、「味噌ラーメン」に関してはテラ・インコグニータな酒田という土地で、「色々なタイプの味噌ラーメンが食べられる」というコンセプト自体は魅力なんだよなあ。こんな出し惜しみのモッタイ付けさえなければ。
「味噌のシステム」を説明されて「何じゃソラ、アホくさ…そんなら醤油ラーメンでイイや」と頼もうとすると「醤油ラーメン630円」。
この値段、酒田では有名店でワンタンメン(店によってはチャーシューメンが)が食えてしまう。
自家製麺率が日本一である酒田市では、大上段にコダワリコダワリ叫ばなくても、麺にスープにしっかりこだわって仕事してる店がいくらでもあるのだ。
そういう土壌まで考えてプロデュースしたのか、素人目にも疑問に思えてくる。

あと、細かい事だが、メニューの「詳細」ポップアップを読んでいて感じた違和感。
「舌をうならせる」「虜になる」なんて言葉は、評論家とかガイドブックとか、少なくとも「客」からのコメントであって、店側がこういう言葉を使うことは普通しないよなあ…と。
「プロデューサーのコメント」とか明示しておけばよいのだが、「これが本当の手前味噌…」とモニョモニョする要因の一つような。

投稿者 zerodama : 21:12 | コメント (2) | トラックバック

2005年05月07日

「哲」ウォッチ

すでにBBSヲチャー状態だったりする。
先日書いた「2回目だがカード忘れたら現代食わされた」件についての、店主の答えが書いてあった。

(http://www.kouyousyouji.com/bbs.htmの[15])
 投稿ありがとうございます。
当店は店名の通り味に対してこだわりがあり、味噌らーめんは現代から始まる味の変化を楽しんでいただきたく、このような味の流れのシステムにしました。
 カードをお忘れになったとのことですが、カード以外に進み具合が確認できるものがなく、お客様は正直に忘れたことを申告してくださったのだとは思いますが、中には偽る方もいらっしゃいます。従業員もカードをお渡しする際に、次回からもカードを提示していただくようお願いしているはずです。
 カードのシステムに関しては賛否両論ございますが、これもこだわりとして受け止めていただきたいと思います。

うーん、色々な意味で凄いな。
客からのクレームに対し、「不愉快な思いをさせてすみません」的な言葉が一つもないところとか。
従業員の不手際にも原因があるかもしれないのに「お願いしているはずです」と言い切っちゃうところとか。(普通だったら「~お願いしておりますが、今後さらに徹底するようにつとめます」とか書かないかな。これじゃ「アンタが聞いてなかったんだろ」って言い方だ。)
これはまちBBSにも、「中には偽る方もいらっしゃいます。」というのが、「まるで金払ってる客を犯罪者扱いしているようだ」という意見があったが、私もそう思う。
「客に幻ラーメンや黒こくを出すことで、店に何らかの損害がある」かのような言い方だ。
食い逃げやろうってんじゃない、ちゃんと金は払っている(しかも「現代」よりも200円近く高い)のに、これはないだろう。
結局、「幻」食いたさに客が払うそれまでのラーメン代(680+840+840+860+860=4080円)を搾り取るのが目的で、途中で「ズル(店側の感覚で)」されたら、それが入らないじゃないか!という店側の本音がアリアリと伝わってくるのであった。
(「幻」を食べた人の話では、価格は明らかにしていないが『高かった』らしい。この流れで「高い」ということは1000円近いくらいか?)

あと、「賛否両論」という言葉を店側が使うのもどうなんだろう。
この店に肯定的な客であっても、「このシステムはすばらしい!」と思ってるのだろうか。
せいぜい「まあ仕方ないな、妥協するか」というようなレベルの「しぶしぶ納得」であって、決して「賞賛」ではないと思う。誰だって「興味あるメニューをすぐ食べたい」のには変わりないだろうし。
それこそ「賛」は店側だけじゃないか?という気がする。

全体的に、言葉の使い方のまずさを見ると、基本的にサービス業に向いてない人間が書き込み対応してるようにしか思えない。向いている人間があの店にいるのかどうかは別として。

うがった見方かもしれないが、
「ここでブーブー言わせて話題にさせておいて、数ヶ月後にメニュー限定を取っ払い、『お待たせしました!今度はいつでも幻や黒コクを食べられます!』という売り方にシフトするんじゃないだろうか?」と予想してるのだが…どうだろう。

<サイトを見て思ったツッコミ所>
・「お店案内」ページ
  写真と住所・電話番号が書いているだけで、MAPがない。
  (7号線を走っていれば目には付くけれど…)

・「メニュー」ページ
  「詳細」をクリックすると出てくるポップアップページイラストが、ちっとも詳細じゃない。
  どう見てもこれ、バイトの女子高生が描いたようにしか思えないが(字とか)…
  「こだわり」をくどいほど強調するなら、絵にもこだわったほうが…

その他、「フランチャイズ問い合わせのメールフォームはあるが、客向けのメールフォームがない」あたりもなかなか。

投稿者 zerodama : 13:48 | コメント (2) | トラックバック

2005年05月03日

哲さんは相変わらずエラくていらっしゃる

先日のエントリーに書いた「らーめん哲」、公式サイトができあがっていた。

店の外装内装・メニューと写真などがある。
で、BBSもあるのだが、こんな書き込みが。

先日そちらに行った時の出来事です。
2回目だったのですが、カードを忘れて行きました。
その旨を伝えたら現代しか食べられないとの事・・・

その対応はどうかと思います。
カードが絶対必要ならカードを渡す際に一言あるとか、店内に書いて置くとか、あるべきだと思います。

まあ確かに、「本当は5回目なんだけど…」「6回目なんだけど…」とやられては(哲さん的には)たまったもんじゃないのだろうが…
そこまでシビアにやりたければいちいち登録制にして、電話番号とか言えば照会できるようなシステム(クリーニングチェーンなんかでは、会員カードを忘れてもそうやって対応してくれるのだが)を構築するとか、そもそもカードに「忘れたら現代しか食えません」と書いておけって話じゃないのか、これは。
もしくは、最初の待ち時間にカード申込書書かせて、ナンバー付けたカードにしてデータベース(Excelでも簡易DBは作れる)管理するとか(そうすれば名前などで状況が検索できる)。客にそこまで厳密さを要求するなら、店もそれなりに対応しなきゃいかんと思うがなー。
連休ということも手伝って、客足は落ちていないようだが、2chラーメン板などを見る限りでは、私と同じ感想(すなわちフザケンナ)を持たれた方が多い様子。あのシステムを支持している人は果たして酒田にどれくらいいるだろう、というのは純粋に興味がある。家族は皆「何じゃソラ」という反応だったけど。

やたら「健康」を押し出した能書きを延々とたれているけども、「不愉快な気分で飯を食う」ほど心身に不健康なこともないのでは。
これまで色々外で飯を食って、内容や値段に納得いかなかったこと、店主やスタッフの態度に首をかしげた事は数々あるが、店の前を通るたびになんとも苦々しくなるのはこの店くらいなんだよな…

投稿者 zerodama : 23:50 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月01日

みどり食堂(鶴岡)

映画を観た後、会場から近い「みどり食堂」へ。
相方は何度か行ったことがあって、「ここの『唐揚げのせ冷やし中華』のボリュームはスゴイ」と言う話になったし、掲示板などでも話題になっていたお店だったので。

相方はその唐揚げ乗せ冷やし中華(大盛り)、私はのっけ系にも心惹かれたが、シンプルなのを試してみたかったのでチャーシュー麺、あとは二人で餃子一皿を注文。

結論。
まるでビグザムみたいな店だ。
圧倒的なのだ。量が。

相方の冷やし中華には、普通の唐揚げの2個分はあろうかという唐揚げが4個、山盛りで載っている。しかもジューシィで美味い。アツアツの唐揚げを載せる時点で冷やし系のアイデンティティは何処に?という根本的な疑問はないでもないが。刻み野菜が入っているのも特徴的。
あとビックリしたのが餃子。
これも通常の餃子の2個分のボリューム。皮も美味かった。これで5個400円は安い。
うっかり「2人で2枚」頼まなくて良かった。「餃子を残す」という屈辱的な事態になっていたかもしれない。
チャーシューメンはモモ系。
スープは、醤油と節系の味が前面に出ている。庄内ラーメンの「澄んだ味」に重きを置く人には評価が低いかもしれないが、鶏ガラ系の甘さも出ていて内陸チックな部分もあるので、私は好きだ。落ち着く感じがする。
思えば、「慣れ親しんだラーメンのスープ」というのは、ソウルフードである度合いとして、味噌汁を遥かに凌ぐのかもしれない。
麺は中太ストレート(冷やし中華も同じ)。

いや食った食った。久々に夕飯に支障が出るほどの満腹感。
丼もの、定食、そば・うどん系もあり、量があって値段も安めなので、学生さんなんかは助かるだろうな。隣で食べてた人のカレーの皿が、大盛りにしたってデカかったのが印象的。
店はわりと綺麗で、水ではなくて冷麦茶が今日のような暑い日は嬉しい(何しろ日中30℃まで上がった)。食後のコーヒーもセルフで無料サービス。
男性客層が多いのかと思いきや、家族連れも多かった。
肉系をのっけたメニューは、繊細さを求める向きには好き嫌いがあるだろうが、「ラーメン屋」というよりもあくまで「食堂」に徹する大衆性に惹かれる方なら。私は好きだ。
機会があったらまた行って別のものを食べてみたいと思った。

投稿者 zerodama : 23:29 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月17日

「川柳」ウマーでした

昼、中町の「川柳」にてラーメン。
ここは老舗で、定評も昨日今日ではない店なのだが、名前はずっと前から気になりつつ足を運んでいなかった。どうしても中町界隈は「駐車場が面倒そう」なイメージが強いせいか。
相方はチャーシューワンタン麺の大盛り、私は「潮ラーメン」をオーダーする。
入店時間は13時頃。人気店なので少し客足が収まった頃、ちょうどいい時間だったかもしれない。

まず、麺があまりに良くてビックリ。中細で程よい縮れの麺が、つるつるプリプリしていて、実に美味い。かん水臭さや、熟成し過ぎによる臭いも無く、丁度イイ。酒田で一番自分の好みにストライクしているかもしれん。他のお客さんも、「やっぱりここの麺のコシが一番だな~」と話している声が聞こえた。ゆで具合も絶妙だし、扱いもジャストの加減だ。
スープは正統派酒田系だが、醤油の風味がわりとストレートに出ていて、ほのかな甘味があるが全体をジャマしていない。
「潮ラーメン」のほうは、塩味で、ワカメやコーン・エビ・それにすり身つくね(ハンバーグ状)が付いている。魚醤ベースということだが、特有の臭さは感じない。ひとくち目しょっぱい感じがしたが、この程度のパンチがないとボヤけてしまうのかも。すり身つくねは、遊びの無い「すり身」の味で、好みが分かれるかもしれない。

椎名誠がこの店の大ファンらしく、色紙が2枚ほど、加えて佐高信の色紙も飾ってあった。「故郷の美味を椎名さんに教えられて初めて知る。不覚」とかなんとか書いてあった。

久しぶりに絶対的な満足を得ることができてハッピーだった。さすが長年生き残り、多くのラーメン食いに賞賛されるだけのことはある。メニューが色々豊富なので、他のラーメンも試してみたい。
駐車場は店の脇に4台分ほどある(1台は店舗の車用)が、客が入れ替わる度に車の出し入れをしなければならず面倒。近くの契約駐車場(駐車券は出してもらえる)に入れたほうが楽かも。

投稿者 zerodama : 21:58 | コメント (2) | トラックバック

2005年04月09日

銭を払ってオーダーを強制される屈辱

*注:このエントリーは、あくまで私の主観に基づく感想とレポートであり、これから同店舗を訪れようとする方を制止したり、店舗の風評を卑しめようとする意図のものではありません。
味や店のシステムに関する評価は人それぞれ…ということは言うまでもありませんし。

<店名>「こだわりの味噌工房 らーめん哲」
<場所> 酒田市北新橋 国道7号線西側

食い物屋でこんなに腹が立った体験は、実に久々だった。
同店敷地には、以前「味仙人」というラーメン屋があった。改装した後、この店にリニューアルオープンしたらしい。
「味仙人」時代はごく普通の店構えだったが、今度は黒塗りの大きな看板に、メニューのイラストや「いかにこだわっているか」のウンチクをババン!と書いて、「こだわりの店」であることをアピールしている。第一印象は「ちょっと値は張りそう、でもうまいものが食えそう」という感じで、いかにもラーメン好きの心をくすぐりそう。そしてそれは(デザインの力として)成功していると思う。あまり庄内ではみかけないテイストでもあり、確実に目を引いている。
オープンしたてで、花輪が沢山あって賑やか。駐車場も埋まっていて客足も順調のようだ。
思えばこのとき、駐車場が満車であれば、こんな目にあわずとも済んだのだが。

入店。
オープンしたばかりの店だから、スタッフが多少ぎこちないのは仕方ない。客の誘導にマゴマゴしてたのはそんなに気にならなかった。
問題はオーダーである。

外の看板にデカデカと描かれたメニュー。「黒こく」なんてのはウマそうだねえ、なんて談笑しながら店に入ったわけなのだが、着席するなり店員から説明を受ける。
このカードを見ていただこう。(クリックすると大きなサイズになります)
ramen.jpg

これは客が会計を済ませた後に渡されるものなのだが、これとほぼ同じものがメニューと共に置いてある。それを見せながらの説明。
店「スタンプカードはお持ちでしょうか?」
私「いえ、初めてですが」
店「初めての方は、うちの味を知っていただくために、最初はこの『現代』から始めていただくことになっているんですが、それでいいでしょうか。」

???
最初は耳を疑った。
「初めての方には、『現代』をオススメしております
の間違いだと思った。

私「えっ、じゃあ今回はこの『黒こく』とかは頼めないんですか?」
店「そちらのメニューは、一つずつ上のものを食べていただいて、スタンプを押していってからお出しする事になっているんです。申し訳ございません。」
店「5段階を食べていただくと、『幻の味噌ラーメン』を食べていただけるようになっているんです」

つまり、このシステムでは、「黒こく」を食うには、4回来店し、興味があろうがなかろうが「現代」「伍年後」「拾年後」「白こく」を食ってから、5回目じゃないと頼めないってことだ。出してもらえないのだ。
メニューにある(看板でも客を寄せる材料にしている)のに、「お前には出せない」と言われるわけだ。これは、当然ながら、「うちは醤油ラーメン一種類しかやってないよ」って店に入るのとは根本的に違う。
よく、メニュー構成を番付表とかになぞらえて、遊び心で「小結」「大関」「フェザー級」なんて付けたりしてる店があるが、それは大抵、例えば「量」とか「辛さ」とか「豪華さ」を軽くなぞらえているだけで、「それに見合う客でなければ注文できない」なんてことはまずないわけで。
どれだけこだわってるか知らんけども、否応ナシに、勝手に店側で定められたヒエラルキーを強制される。単に「ヒエラルキー」という表現にとどまるものではなく、あまりに厳然としているソレは、もはや「カースト制」と呼ぶにふさわしいかもしれない。久々に大河原級の屈辱
ああもう、今思えば、ここでさっさと席を蹴って出てくれば良かったのだが、私たちも腹が減ってたのと、「そこまで高飛車に出るなら、どれだけうまいもの食わせてくれるのか確かめてやろーじゃねーか出せオラ」という気持ち、そこまで言うなら、並味噌ラーメンでもうまいのだろうという期待もあり、顔を引きつらせながらも「現代」とギョウザをオーダーしてみた。

いやーそれにしてもこのカード、高いところからモノを言うったらない。
何しろ、並味噌ラーメン「現代」の説明。初手から
「はじめの一歩。幻に向けて、舌を肥やしていくべし。
である。
もう客に対して、「日頃ロクなラーメン食ってないでしょ」「微妙な味なんかわかんないよね」「そんな人には、いきなりうちの上位メニュー出してもわかんないだろうしー」と、ケンカ売りまくり。
いや、こっちは食い物を買いに来てるのだよ。ケンカを、じゃないんだよ。
他にも
「次は、より深みのある味。」
「ご理解いただけたか?」
一段づつ階段をお上がりください」(上の画像中、緑の線で強調表示しています)
と、とにかく、ハガキ半分ほどの大きさながら、「余計なお世話」に満ち満ちている。

<スタッフ>
しばらくして、「現代」が運ばれてくる。
私は普通盛り、相方は大盛りを頼んだのだが、店員のお兄ちゃん、一度目の前までラーメン持ってきてから、なんだか困ったような顔をして、なぜかもう一度ラーメンをカウンターまで持っていく。
厨房スタッフに「どっちが大盛りでしたっけ?」と尋ねている(見てわからんのか)。
あの~~、ご自慢の「こだわりの麺」がのびるんですけどぉ~~。
もう一度持って来る。ドンブリ傾いていて今にも汁が零れそうで怖かったよ兄ちゃん。
食い始めて数分、おねーさん店員によりギョウザが運ばれてくる。
「1枚でしたっけ2枚でしたっけ?」
なぜ客に訊く。
さりげなく伝票見て確認しときなさいよ。
この店に限らず、客に「でしたっけ?」という口利きをする店はロクなもんではない。
(某洋食店で、セットメニューのサラダを食後のコーヒーと共に「サラダまだでしたっけ?」と運ばれてきた時のインパクトには負けるけど…)
上にも書いたように、オープニング時期だから大目に見ようと思ったが、客(の味覚)を教育しようとする前に、スタッフ教育に力を注いだほうがいいと思うが。というか、注げ。

<んで、味>
以下、あくまで主観であることを繰り返す。
総合的に「フツー」。「わざわざ外で食べなくてもいいかなあ」という意味での「フツー」。
個人的には、味噌のウマミよりもしょっぱさを強く感じた。
スープベースに関するうんちくが店中に貼られているが、「語るだけのことはありそうな気がするなあ」という説得力(例えば、「千石や」で感じ取れるようなソレ)が味の中に感じられなかった。
温度はぬるい(配膳にまごついていたせいかな?)。
麺は太めで、味噌にはマッチするのだろうが、ヌルみが強いのはいただけないと思った。茹で方か、湯の状態か、はたまた湯切りの問題か。
これだけの勿体付けと値段なのだから、ここで充分に「今までの味噌とは次元が違う!」と思わせないと、次に繋がらないんじゃなかろうか?

<量>
標準的。
ただし酒田のラーメンの麺の量は尋常ではない(普通盛りでも、他の地域の「大盛り」の量が軽く入っている。盛りの上品な店なら「特盛り」レベルかもしれない)ので、地元ラーメンに慣れた人には「少ない」と感じるかもしれない。

<値段>
酒田(標準的な価格設定より少し低い店が多いと思う)の相場で言えばかなり高い部類だろう。
この「現代」で600円台(レシート捨ててしまったので詳細忘れた…)。上位の「黒こく」あたりは800円台だった。「一杯の味噌ラーメン」に払う価格を客側が見出せるかどうかがポイントだろう。
ちなみに、最終奥義(笑)の「幻の味噌ラーメン」の価格は、明記されていない。

店内でも、メニュー説明を受けるたびに「エェー」テイストの声が上がっていた。
酒田の人間は、「新しい店にアンテナを伸ばすのは機敏で、足を運ぶが、『あそこは二度行かなくていいや』という見切りも早い」と、地元の人間は言う。
酒田のラーメンは、「煮干・昆布を基調にしたシンプルな薄めの醤油味」が全体的に支持されている。その反面、味噌ラーメンにはスポットが当たりづらかった。出している店でも、醤油用のベースだと、シンプル魚系であるが故に「味噌汁」っぽくなってしまっているところも少なくなかった。
この土地で「味噌ラーメンメインの店」がどう展開するかという興味はある。比較的若い年代のラーメン好きがキーになるだろう。受け入れられるかどうか、だ。
店構えのハッタリは、ラーメン好きの心をくすぐるには充分で、「TVチャンピオンラーメン王がプロデュース」という付加価値もうたってあるため、しばらくは近辺の市町村からの客足もあるだろうな、とは思う。こういう勿体付けに付加価値を見出し、システムよりも味を評価して通う人もいるだろう。考え方は人それぞれだ。
また、初回の人間には屈辱だが、「黒こく」とか「幻」をオーダーできる程通った客には、ある種の優越感が保証されるシステムともいえる。大きさで言えばイヌノフグリぐらいの優越感だと思うが。また、この屈辱をバネにし、上位メニュー食いたさで通うポジティブな人もいるだろう。
そういう方は是非、「幻食ったよ!」「黒こくはこんな味だったよ!」というレポートを発表してくださる事を期待している。
私は、いくらうまいラーメンであろうとも、もの食う際に、マルチ商法のディストリビューターみたいな階級制を強いられるのはゴメンなので、二度と行かないけれども…

ところでこの「味噌ラーメンカースト証明カード」だが、よく見れば「有効期限」がある。
「2005.7.9」………
3ヶ月内に6杯食えよ、ってことらしい。
そうですか。とにかくすごい自信だ。いろいろと。

<現実的な対応>
友達・家族・職場とかでカードを使いまわ(して、ハンコをためる)すのがもっとも現実的に色々なメニューを楽しめる方法だろう。
ところでこのシステム、うっかりカードを忘れたりすると、常連でも上位メニューが食えなかったりするのだろうか…

補足:味噌ラーメンだけでなく、塩・醤油ラーメンもある。そちらは各1種類で「一見客」でもオーダーでき、階級制ではない。
ギョウザは二種類。ミニ丼などのサイドメニューと、別オーダートッピングあり。

投稿者 zerodama : 17:14 | コメント (2) | トラックバック