2005年09月13日

スライス玉ねぎ

家族そろってオニオンスライスが好きだ。
実家でよくやっていた、「オニオンスライスに、かつお節と生醤油をかけてただ食う」のを作ってみたら大好評で、そこから評価が高まったらしい。
これは薄くきれいに切るのがけっこう骨なのだが、フードプロセッサー(私と相方は「神」と呼んでいる)のスライサー機能を使うようになって、作る方も気軽に出せるようになった。
玉ねぎのスライスと言えば、「切ったあと水にさらしてもみ、辛味を抜いてしんなりさせる」のが料理の手順としては基本だが、『「血液サラサラ化」に役立つ成分は水に溶けてしまうのでさらさないほうがいい』ということを知った。
(参考:ためしてガッテン:過去の放送:血液サラサラ! タマネギ料理術

往々にして、こういう「栄養的にベストに持っていくための手段と、料理のセオリーが相容れない」ということはよくある。
で、昨日作ったワカメとオニオンスライスの酢の物と、今日の夕飯で出したカツオの刺身のつけ合わせのオニオンスライスを水にさらさないで出し、試食と家人の反応を見ることにした。
結論としては、「他のものとあわせる料理」であればあまり問題はないようだ。
上記ページでは、「1時間ほど空気にさらすと辛味も抜けて効果も高まる」らしいのだが、今日は食べる10分くらい前にスライスしたので、けっこう辛かった。しかしそれがカツオにベストマッチ。
今日はニンニク漬け込み醤油を使ったため、スライスニンニクはつけなかったのだが、適度な辛味と風味が物足りなさを感じさせなかった。
(ちなみに、ニンニク醤油・黒酢をタレに、おろし生姜とスライスオニオンを乗せて食べたらかなりよかった。値段の安い背身が多いパックだったが、血合いの味が玉ねぎの辛味と相乗効果を出している感じ。)

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2005年08月20日

ぶどうのジャム

実家の伯母の家のぶどう(デラウェア)が2箱送られてきた。
義弟もいて6人体制とはいえ、2箱は食っても食っても中々減らない。
しかしデラウェアは傷みやすい。
というわけで、レシピを検索し、ジャムを一ビン作ってみた。

・デラウェア3房を洗い、皮付きのままフサから外して正味300g程度。
・砂糖を150g。

・ホウロウ鍋で、弱火で色が出るまで適当に潰しながら煮る。
・色が出てきたら、こして皮を取り除く。
  (粒がわりと残ったため、この工程が意外に面倒だった)
・皮を除いたものをもう一度煮て、とろみがついたらレモン汁大匙1を入れ、さっと煮て火を止める。
・煮沸したガラス瓶に入れ、入れたままでもう少し煮沸して蓋をして出来上がり。

最初はかなり緩めで心配だったが、自然冷却の後冷蔵庫で冷やしたら、なんとかジャムと呼べる粘度に。
粒も適度に残っていて美味しいし、軽やかな味。
砂糖はもう少し減らしてもいいかもしれない。

まだまだあるので、今度は最初から皮を入れない「白バージョン」で試してみようかと思う。腐る前に。

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2005年07月25日

冷汁

昨日、義父と義妹がいい形のアジを釣ってきたので、今日の夕食はソレに内定していた。
尺アジ4尾ほどの刺身は相方に頼み、先日TVで見た「冷汁」を作ってみる。
エソなどの白身で作るものとばかり思い込んでいたが、アジで作っているのを見て、「あー、アジでもアリだよなあ」と目から鱗だったので。

1.アジは一度塩焼きにし(一人半尾もあれば十分)、骨や皮を除きながら身をほぐし取る。
2.昆布と、塩焼きの残った頭・中骨でダシを取る。
3.1のアジの身といりごまをすり鉢に入れて、すり混ぜる。
4.適当な量の味噌を入れてさらにする。全体がまとまってくる。
5.少し冷ました2のダシ汁(作りたい分量)をすり鉢に入れ(入れるときに網杓子などを通して汁を濾すと楽)、よく混ぜる。味見して少し濃い目くらいでOK。
6.5に氷を入れて冷やす(その分薄まるので5で濃い目にした。薄くなったら味噌か醤油少しで調整)。
7.薬味に切ったネギ・薄切りにして少し塩を振ってしんなりさせて水を切ったキュウリを浮かべる。

と、みようみまねで作ってみた。
すっきりサッパリ、でも旨味が濃厚でなかなかいける。今日のような蒸す暑い日には丁度いい。
キュウリがとても合う(考えればキュウリと味噌だから合わない筈がない)。
ご飯には勿論、酒のあてにもいい感じだ。

ただし、スルスル入るからと言ってお代わりしすぎると、あとで気分が悪くなるので要注意。

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2005年07月15日

手作りジンジャーエール

「オーシャンズカフェ」の自家製ジンジャーエールがあまりに美味いので、自分でも検索して作ってみた。
レシピはいたって簡単。

・はちみつ 150g
・ショウガ(皮を剥いてスライスしたもの) 100g

の割合で、ビンなどの容器に漬け込む。混ぜただけですでに汁があがってくる。
翌日、氷を入れたグラスに、出来上がったはちみつショウガ汁を大匙1~2とクラブソーダ(無糖炭酸水)、レモン汁少々を入れてかき混ぜると出来上がり。

倍量で作ってみたのだが、簡単でスッキリとした味わい、夏にぴったりだった。
オーシャンズカフェのは、はちみつとショウガの味がもっと前面に出た濃い目の味だが、それよりは軽め。あっさりしていてもバランスがよくて美味しい。ウォッカを合わせてカクテルにしてもそりゃ合いそう。体調を崩したときにもいいと思うので、年中常備してもよさげだ。

ショウガは、国産のものなら皮はむかず、気になる部分をこすり落とすくらいの方が香りが立っていいかもしれない。

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2005年06月01日

タケノコ

実家の母が昨日発送してくれたタケノコが今日の昼前に届く。
伯母の家の山で取れたものを毎年いただいているのだ。アク抜き用のヌカとキュウリも同梱。

早速皮を剥いて、ヌカで煮ながら母に着荷の報告電話をする。
しばし煮て放置してさまし、夕方煮付けにする分だけを洗う。
煮付けは、厚揚げ・コンニャクと、サバのなまり節。
本当はカツオのなまり節が最高なのだが、買いに行った店にこれしかなかった。それでも山形では手に入るが、この辺だとなぜかどこにも売っていない。まあ煮ればサバなりの風味で美味い。
半日しか寝かせていなかった割には柔らかく、味もまずまず染みた。

他は姫皮とワカメの味噌汁と、豚しゃぶをそばつゆ+酢で作ったたれに軽く漬けて白髪ネギを散らしたものとゆでキャベツ。キュウリは鮮度のいいうちにミソを付けて食べる。
豚肉はまあ冷しゃぶ風なのだが、氷水に放すよりも、自然に冷ますか、ツユに漬けながら冷ますほうが断然美味いと思うなり。

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2005年05月31日

天ぷら鍋新調

うちでは6人分の天ぷらを、しかも食いきれないほど揚げることが多い。
しかも、山菜シーズンは、一個一個が広がって大きくなりがちな葉物メインになるので時間もかかる。ようやく揚げ終わったら最初のが冷めてしまっていることもザラだ。
以上のことを鑑みて、高さはさほどでなくていいので、直径が大きくて一度に無理なく多く揚げられるような天ぷら鍋を購入。
直径は28cm。これより大きいと今度は家庭用コンロでは大きく、火の回りにもムラが出そうなので。

ネタはナスとピーマンとイカ。
衣を、前回同様、やまやで購入した発泡ミネラルウォーター「ヴェルニエール」で作る。
口径が大きいと、やはり能率が全然違う。
そして、発泡ミネラルウォーターで作った衣がイカにベストマッチ。
さっくり揚がり、しかも時間が経ってもベトつきが少ない。
ヴェルニエールはなんといってもペリエなどと違って安いし、(500mlで一本60円ちょっと。紺とレックスも安いしやまやは神。)サイダー類ではなく無味なので飲んでもスッキリ、梅酒などを割るにもちょうどいいので、今の季節は欠かせない。
ペリエでも、クラブソーダでも、要するに炭酸が入っていればいいようだ。ビールでもOKだと思うが、苦味が残りそうかも(第一勿体無い;)。
これまでにないほどクリスピーに揚がったイカ天に抹茶塩。極楽。ビールは同じくやまやで買ったギリシャのビール「ミノス」。きっちりビールで一冠100円は、発泡酒より安い。
やっぱり買ってよかった天ぷら鍋。

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2005年05月23日

襲い来る山菜

昨日、義父が友人と別方面の山に行って、山ウドその他が大漁。
太くて柔らかめで香りがあって実にいいウドだったが、他の山菜もいろいろあったため、調理にグッタリな二日間だった。
昨日は、ウドとクワダイの天ぷら(大量)・ウドと身欠きニシンの煮付け・細竹の味噌汁(ダシいらずで美味。剥くのはメンドウだが)・細竹焼き・ウルイとさつま揚げの煮付け。
どうしてもこの時期は天ぷらと煮付けが多くなる。
今日はウドのごま和え、昨日に続いてウド皮のキンピラ(大量)。残りのウドは皮を剥いて二杯酢に漬ける。これで完了。
どれも美味しいし、何より義父も喜んでくれるので張り合いはあるのだが、台所に立つ時間もぐっと増える時期。
実家で作っていた料理や、思いつきで作った料理などを持ち込み、山菜料理のバリエーションが増えて喜ばれるのはいいのだが、どう考えても自分の首をしめまくりな気も;

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2005年05月21日

ローストチキン

夕食は、ダッチオーブンを使ってローストチキン。
これから暖かくなり、庭などで炭料理するのにいい季節になった。とか言いつつ今日はキッチンにて。

ダッチオーブンをプレヒートしておき、網(金属で、1cm程度の高さがあれば何でもいい。今回はダイソーで買った油きり網)を置き、二つ折りにしたセロリを敷く。焼き目をつけた鶏モモとニンニクを投入し、蓋の上に上火(豆炭)を置いて30分。一度ふたをあけて、豪快に切った(1/2~1/4くらい)野菜(ジャガイモ・にんじん・エリンギ・タマネギなど何でも好きなもの)を放り込んで再び蓋をして30分でできあがる。
キッチンでやるのならオーブンのほうが簡単し、後片付けも面倒くさくないのだが、オーブンと圧力鍋の長所を併せ持ったダッチオーブンの醸し出す味は他に代わるものがない。
前回・前々回は網を敷かないで作ったが、強いたほうが余分な汁気が出ないでさくっと仕上がるのでいいかも。ベストの出来。

他には、相方が職場でいただいてきた太くて柔らかそうなウドなどを天ぷらに。
愛用の炭酸入りミネラルウォーターで卵水を作り、衣を作ってみたところ(売り場のPOPにそういうTIPSが書いてあったので)、とても「カリふわ」に仕上がった。

他にはモヤシとほうれん草のおひたし・ワラビ醤油漬け・キュウリ辛し漬け・にら玉汁など。
毎日こんなに力一杯食っていいのだろうか…

ダッチオーブン料理、次は是非ともパンに挑戦したい。

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2005年05月20日

ワラビ第二弾

大量にあるワラビを使う。
ワラビ・タケノコ・にんじん・油揚げ・きのこで山菜炊き込みご飯。どっかり6合。
セブンイレブンのお気に入りおにぎり「味めし」のマネをして、ダシをとった昆布を細く刻んで入れてみた。ウマー。
おひたしを作った残りは、ジップロックに入れて醤油・酢・みりんをひたひたにして醤油一本漬けに。
これにて全部調理完了。

メインは銀鮭の切り身を鮭・醤油・だし汁のあっさり煮汁(飲める位の味付け)でさっと煮付けて汁の中で落ち着かせたもの。
味が落ち着いたら、汁は鍋に移し、斜め切りネギを入れて煮立ててあくを取り、食べる時に豆腐を入れて汁物に。
鮭の身はそのまま盛り付け、醤油をかけて好みの味に整えて食べる。
この「鮭一つで二品」メニューはこちらに来てから知ったものだが、バカみたいにシンプルで手間がかからないのに美味いのだ。一人暮らし・二人暮しの人にもおすすめ。

酒田まつりの最中で、まあ本来なら定番の赤飯や桜マスにすべきなのだろうが、ちょっと感じだけ出してみたつもり。

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2005年05月19日

ワラビ大漁

義父が昨日4時起きして秋田から採って来てくれた大量のワラビ。
大きな洗い桶に、たっぷり3つ分もある。
昨日のうちに洗い、灰をふって熱湯をかけ、一晩置いてあく抜きしておいた。
本当は藁をかぶせておくとよいのだが、ないのでキッチンペーパーを紙ぶたの要領でかぶせておく。
重曹でもあくは抜けるが、アルカリ分が強いので多く入れるとワラビの表面が溶けてしまう(勿論灰でも入れすぎるとそうなるが、重曹ほどタイトではない)し、灰のほうが香りが良いので、断然灰派。
今朝洗い、灰水は肥料をかねて裏庭に撒く。
エコロジーとか特に意識しているわけでなく、灰で排水溝が詰まるのも嫌なので。
その後水に浸しておく。

夜、煮付けとおひたし、タタキにして、あとは塩漬けに。
今回は義父のリクエストで、煮付けに身欠きニシンと厚揚げを入れる。
一桶の中に入れたワラビの量が多かったせいか、灰が古かったせいか、いつもより苦味が多く残ってしまった。
おひたしは醤油でももちろんイイが、ちょっとマヨネーズを添えると美味い。別になんでもマヨ派では決して無いのだが、シドケ・アイコ・ウドなどの山菜とマヨネーズの相性というのはなかなか凄いものがある。この食べ方は置賜勤務時代に教わった。
タタキは、自分の家で処理したワラビならではのシンプル贅沢。
ワラビを荒く刻み、庭の山椒葉と味噌を加えてさらに刻みまくる。全体にネトネト味噌状になったらOK。市販の水煮ワラビではこのネトネトが出ない。好みでちょい七味をかけると、酒の肴になめて良し、あったかゴハンに乗せて良し。

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2005年05月14日

蒸し餃子

学生の頃は、研究室の年中行事で、皆で皮から餡から作って食べる「餃子会」があったのだが、最近一から作るのはすっかりやらなくなってしまった。
久々に作って、今日は蒸し餃子にしてみる。
皮作成は、粉練りが好きな相方にお任せ。
本来は配合なども焼き餃子とは違うのだが、調べなかったものでいつも通りに、小麦粉に少しだけ片栗粉を混ぜる方法で練る。
今回は、餡の中にゼリー状にしたスープも混ぜてみた。
蒸し器にホットクッキングペーパーを敷いて白菜を敷き、その上で10分程度蒸す。
食べごたえがあってウマー。餃子もそうだが、下敷きにした白菜もまた美味しい。
今度は蒸し用の皮にも挑戦してみようと思う。

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2005年05月05日

尾花沢で買ってきた山菜

帰ってすぐに料理する。

アマドコロ
つぼみが膨らむ前の状態で売られていた。いかにも「ユリ科」な見た目。
山菜はちょっと地域が違うと全然知らないものがあったりする。
「甘味があるからこの名前が付いた」というとおり、試食したら甘かった。
ゆでておひたしにする。
甘味のあとから苦味が追いかけてくる感じがあり、少しゆっくり目にゆでた。
茎の部分の食感がアスパラに似ている。

数本を天ぷらに。これもいけるが、風味はおひたしのほうが強く出る感じ。

クワダイ(ヨブスマソウ)
試食した折、鮮烈な香気がウチ向きだと思って購入したが、家に帰って洗いながら、以前何度か義父が採ってきた「カデナ(庄内ではこう呼ぶ)」と同じものだと気付いた。
茎が、フキのように中空になっている。
こっちもしっかり目に茹でて、しばらく水に晒して苦味を抜く。
「葉は天ぷらがおいしい」とお店の人が言っていたので天ぷらに。
山菜の天ぷらはまず間違いなく美味い。これもそう。独特の苦味が気にならず、香気をいただける。
ただ、葉っぱが大きいので、1回に2個くらいしか揚げられず、量をこなそうと思うと時間は多少かかるが…
次はキンピラとか試してみようかな。

二つとも、(レアなイメージを)山菜というよりは、山に行くとボコスカ生えてる系の植物のようだ。ミズみたいなポジションか。

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2005年04月29日

はじめてのおせきはん

非常に紛らわしいタイトルでナニだが、今日は酒田市のあちこちでお祭りの日。
うちの地域の神社も、まあ特に出店やらあるわけではないけれど、のぼりを立ててそれらしい雰囲気になった。
いつも炊飯器で赤飯を炊くのだが、たまに一念発起して、「蒸し器で本格的に赤飯を作ってみよう!」という気になった。
しかし考えてみると、赤飯のきちんとした作り方というのを伝授してもらってないのだった。
母方の祖母が健在だった頃は、赤飯は「ばあちゃんが作って持ってきてくれるもの」であったし、兄が今の会社に就職してからは(餅とか赤飯・おこわなどを製造している会社なので)、「兄ちゃんが持ってきてくれるもの」。そうでない場合は炊飯器で炊いていた。酒田で同居をはじめてからも、ずっと赤飯は炊飯器だった。
それなりに美味しいのだが、「やはりちゃんと蒸かして作れば、ばあちゃん級のウマーな赤飯に近づけるのでは」と思い、ネットでレシピを検索する。

結論から言うと、「拘束時間は長いが、特に難しい事はない」ということ。で、つやつやの美味しい赤飯が完成。色がうまく出るか心配だった(うちでは食紅は使わないので)が、充分すぎるほどに発色した。オールもち米で作ったので、ボリュームもある。きばったかいがあった。
近くに住んでいたなら、母の実家に行って線香あげつつ、ばあちゃんにお供えしたかったのだが。

酒田では、「お祭りのごちそう」といえば地物のサクラマスらしいのだが、何しろこの時期は高い。ので、「たまには華やかに」とタイを一尾買って、相方がさばいてくれた。
身は松皮造り、アラは潮汁。
サイドにイカ軟骨串揚げと焼きネギ、おひたしで、それなりに祭りらしい食卓で大満足の日。

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2005年04月13日

ゆで卵

昨日、夕食をとりながら見ていた「伊藤家の食卓」で、「時間短縮ゆで卵ウラワザ」が紹介されていた。通常であれば、水に卵を入れて、沸騰したら中火で12分程度…がかたゆで卵のスタンダードな製法なのだが、紹介されていたのは

1.鍋(材質は何でもOK)に、作りたい数だけの卵と、お玉一杯の水を入れる

2.蓋をして、中火で6分

3.火からおろし、蓋をしたまま7分蒸らして出来上がり。水に入れて冷やし、皮をむく。

という、時間も手間も、ついでに水までも節約できてしまう方法だった。

蒸らしを利用するというのはまあ分かるとして、問題は2の工程。
何しろ水がたったお玉1杯分。絶対空炊きしてしまいそうなのだが、大丈夫らしい。

あまりにインパクトが強かったので、飯を食う傍ら、実際に作って実験してみる。
・卵3個
・鍋は20cmの、ごく普通のアルミ両手鍋。
・大きめのお玉に一つ分の水
結果。
本当に空焚きになっていない(小量のお湯が残っていたほど)。
火が少し弱めだったのか、白身が通常のゆで卵より少し柔らかめ、黄身は少しだけ中央がとろり加減(このくらいが好みだが)。皮はとてもむきやすい。味は問題なし。
火の強さを把握してしまえば、いつでもベストのゆで卵が作れる。
途中鍋を揺するわけにも行かないので、黄身はどうしても偏ってしまうが、その他は全く問題なくゆで卵だ。
朝の忙しい時間などには、鍋かけっぱなしで済むし、蒸らしの間に他の作業もできるので、これはいいかも。

ちなみに、蒸らしの時間を3分にしてすぐに冷やせば、半熟卵だそうな。

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2005年04月11日

上新粉のバナナケーキ

数ヶ月前、普段は見ていない「生活ほっとモーニング」を、なぜか付けたままにしていた。
その日の特集は「米粉活用術」。うるち米の粉・上新粉を使ったシチューとケーキを紹介していた。
そのアップルケーキの作り方(リンク先ページの下半分にレシピあり)があまりに簡単で度肝を抜かれた。
料理はそれなりに手間のかかるものも面白がってやるのだが、お菓子となると、どうにも計量がおっくうで(普段は計量というものをしないので…)、あまり作らない私だ。しかしこの単純な作業はなんだ。目を奪われた。
数日後、上新粉(この後数日、スーパーから上新粉が軒並み姿を消していて、入手が大変だった。反響があったのだろう)とケーキ型を買ってチャレンジ。

「ケーキを作る」といえば、まずは
●粉をふるう
●卵・バター・砂糖を丹念に泡立てる

という手順が頭に浮ぶが、これが全然いらないのだ。番組では泡立て器もあまり使わず、基本的にヘラ一本で生地を作っていたような記憶がある。
しかも、リンゴのお菓子なら
●リンゴを煮たりして甘味を付け、水気を調整する(アップルパイなど)
作業が必要な印象もあるが、これも不要。ただ切って混ぜて型に流すだけだ。

レシピで紹介されている量は21cm型のものだ。
いくらなんでも粉くらいは量ろうと真面目にやってみた。
すると、ちょうど
●上新粉カップ1.5=200gの袋一つ分
●ベーキングパウダー小さじ2=5gの小袋一つ分

であることが判明。つまり、この容量のパッケージであれば、粉の計量すらいらないということだ。すごすぎる。

生地を用意する間に、ちょうどオーブンの余熱完了。あとは焼くだけ。
どこか半信半疑で作ってみたら、実にうまそうに焼けている。
スポンジケーキのようなふわふわ系ではなく、表面サクサク中しっとりの、重めの食感。切って入れただけのリンゴも、甘味が充分に出ているし、果汁と生地が混ざった部分の感触がアクセントになっていて、きちんと美味かった。カッコつけて言えば「カントリータイプ」か。恐るべし上新粉。

bananacake.jpg
今回は、果物をバナナ2本に替えて作ってみた。
生地の焼け具合や味は前回と変わらず、焼きながら糖分が照り出しているバナナもよさげなのだが、食べてみると肝心のバナナ部分がイマイチかも…軍配はやはりリンゴのほうかもしれない。
果物だけでなく、ナッツやドライフルーツ、チョコチップや抹茶なども面白そうなので、性懲りもなくまた作ると思う。

出演者がみんな、「お米の粉でも作れるんですね~」と感動していたわけだが、それに対して、先生が「西洋には小麦粉はあるけどお米の粉がなかったというだけ、小麦粉じゃないとケーキができないわけじゃないんですよ~」「粉ふるいをしなければ美味しいケーキにならないというのも、小麦粉がダマになる性質を持っているから。上新粉は粒子が細かくてサラサラだから、そのままで問題ない」と答えていたのが印象的だった。
以下、自分の体験を交えつつ、レシピをまとめてみる。

<材料(直径21センチの丸ケーキ型:6~8ピース分)>
・りんご:2コ
・上新粉:カップ1.5(200gの袋一つ分)
・ベーキングパウダー:小さじ2(5gの小袋一つ分)
・卵:2コ
・砂糖:カップ1
・サラダ油:カップ1/4
・ブランデー:少々

<作り方>
*型には、レンジに少しだけかけて柔らかくしたバターを塗る(指にラップをぐるぐる巻いて、バターをすくって塗ると簡単)か、オーブンシートを敷いておくと取り出しやすい。(番組では特に何もしていなかった)
*卵は室温にしておく。

1.上新粉とベーキングパウダーを混ぜる。混ぜ方が足りないとケーキの食感にむらが出る。
2.ボウルに卵・砂糖・サラダ油を入れ、泡立て器(ヘラでも)で混ぜ、トロッとしたら(1)を入れる。
  (番組ではさほど熱心に泡立てなくてもよいようでした。本当に、トロッとなる程度)
3.(2)にいちょう切りにしたりんご・ブランデーを入れて、ヘラで混ぜ合わせる。
4.ケーキ型に生地を均等に流し入れ(ゴムベラが便利)、テーブルなどに何度かトントンと落として、表面をならし、余分な空気を抜く。180度に温めたオーブンで40分焼く。

*焼き上がったら、型に入れたままで10分くらい冷ます。型とケーキの間が少し空いて来る。
*型から取り出し、網やケーキクーラーの上に置いて落ち着かせる。
*番組では、出来上がったところに粉砂糖を飾り程度に振ってました。
  生クリームを添えたり、シナモンシュガーでも合いそう。
*好みでブランデーを入れましたが、その辺はもう好みの問題かと。オリジナルレシピでは入れてません。ラム酒やリキュールでも面白そうです。
*基本的に「混ぜて焼く」だけなので、子供さんと一緒に作るのにも最適かと。
*注:似てますが、「白玉粉」「だんご粉」を間違えて購入しないように。そちらはもち米の粉(もしくは上新粉とのミックスもの)です。

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2005年04月08日

ごはん雑感

4月から相方の勤務先が変わり、通勤時間が短縮され、朝の行動にも余裕が生まれた。
これまでは、「できる限り寝る」+「車中でパンとかおにぎり」+「昼は安くて栄養バランスの取れた仕出し弁当」というサイクルだった(特に昼、自作やコンビニ弁当よりもローコストで、温かくて色々あ入っている仕出しを使えるのはありがたいようであった)。家で朝食をとれるようになり、しかも新しい職場では、出前は取れるが前のような仕出しはない…
ということで、今週はなんとか寝坊もせずに、リクエストされたおにぎりを作って持たせることができた。
おかずも持たせようかと思ったのだが、多忙な現場なので「いざとなれば片手で食えるおにぎりのほうがいい」というリクエストだったので、それに応えてみる。こちらも時間に余裕が生まれているので、苦になる手間でもない。
中に入れるネタやら海苔やらをそろえて、中身の違う大きめのを2個。
毎日のことなので、飽きさせないようにと、レシピなどを検索してみるといろいろあって参考になる。
いずれそのうち、こっぱずかしくて人前ではとても開けないような、「マンガに出てくるような愛妻弁当(文字とかハートとかデンブで書いてあるやつ。実際に作る人いるんだろうか?)」をお見舞いしてやろうかという野望を持っているのだが…激しくメンドウくさそう…
ノリを細く切って並べて字を書くとか、想像しただけで「プラモのランナーあぶって伸ばすよりメンドじゃないのか」とか、そういう着想する女には、死んでもそういう「オトメ弁当」は作れそうにもないけれど。

検索していて、これはなかなか…とブックマークに加えたのが、「食育大事典」。
「食育」なんて言葉を使って、一件ちょっとお堅いイメージ。
実際、レシピの華やかさや奇抜さよりも、健康と栄養学的な視点で全体が成り立っている。だがかえって、季節感もバリエーションもあって面白い。
レシピの紹介にも、「塩分やカロリーを抑えたい場合」のワンポイントアドバイス(量の調整や食材の置換など)が付いている。
この手のレシピサイトに付き物の「食材ごとの索引」だけでなく、「体調の悩みごとのインデックス」「摂取したい栄養素ごとのインデックスと説明」がついているのも特徴。
リンクなど、まだ構築中の箇所もあるようだが、試してみたいレシピが色々あっていい感じだ。

今日は美味しそうなイワシを見つけたので塩焼きに。折菜のおひたしに、なめことえのきのなめたけ煮、巨大なタコ頭(義父が買ってきてくれた)をゆでたものを添える。相方の飲み会送迎があるので飲めないのが実に酷、ってメニューである。
実家の父は青魚が大好きで、子供の頃はやっぱり肉とか揚げ物とかが好きだったものだから「ナゼにオヤジさんはこんなに生臭好きなんだろう」と、ちょっとイヤに思うともあった。
しかし気が付けば、イキのいい青魚を見れば買わずにはおれず、アラを見れば煮ずにはおれず、りっぱなイカを見れば塩辛を作って食らう人間になっていたのには、我ながら驚かされる。
時折実家に行って夕食を作る時、父に食べたいものを聞くと、「ブリ大根やサバ味噌」のリクエストが帰ってくる。その折、「母や兄はこの手の味があまり好きじゃないみたいで、あまり食卓にのぼらない」という言葉を聞き、幼い頃は不快にすら思っていた父の好みを、私一人が受け継いだという事を知って、親子であまり使う言葉ではないかもしれないが、「縁」を再確認したのだった。
単に魚食いの男と付き合って結婚し、海辺の町に移り住み、そして何より私がノンベだというだけかもしれないが…って、最期のもやっぱり遺伝か。

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