2005年09月26日

タイトーの対応

のまネコグッズは10~11月展開らしいが、ゲーセンプライズとしては先週辺りから続々稼動報告が出ている。

「天漢日常」 きな臭い話 マイヤヒFLASHの猫はいつからオリジナルキャラ「のまネコ」になったのか (その57) 「のまネコ」がやってきた タイトーのゲーム店、店員の声(このエントリー以外にも、同Blogののまネコ関連エントリーは必見です)
では、2chアーケード板「全国☆ゲーセンの従業員すれ36号店」から要所を引用してまとめている。

ゲームセンター店員の方からの報告を軽くピックアップすると

・とにかく短期間で売り切れ
 (のまネコ問題に関わってなのか、単に「マイアヒ」の流行が終わる前にという意味なのか、両方かなという気もする)
・PRのため、エンドレスで「マイアヒ」を大音量でかけまくれ
・客のクレームには一切応じず、カスタマーセンターに丸投げしろ
・1台だけでなく、マシン固めてのまネココーナー作れ

と必死の模様。
そんで売れてる模様 iiiorz

この一件+対応で、タイトーが「avex側」と見なされてしまった感がある。
「ダイノキング」の一件でもイメージダウンしまくりだし…いくらスクエニに吸収されるとはいえ、昔からのタイトーファンの中には心中複雑な方もいるのでは。

ちなみに、「飲酒・喫煙に関係した製品をプライズに使わない」というガイドラインは、あくまで「自主規制」の「ガイドライン」であり、強制力を持たないため、追求の根拠とするには弱い?とのこと。

投稿者 zerodama : 01:41 | コメント (2)

Good Bad Joke

ひろゆきがavexに、
「のまタコを商品展開したいがavex的に問題ありますぅ?」
という質問状を出したという。
しかも7日間の期限を区切り、「返答なき場合は黙認したと解釈させていただきます」とのこと。

最初、「いかにもひろゆきらしいヤンチャっぷりだな」と笑った反面、「事態の解決に結びつく気がしない」「あっちが『いいよぉ?』と言ってきたら、こっちも問題を強く主張できない事にならないか?」という不安も感じたのだが、
「こころはどこにゆくのか?」より、「 ひろゆき、動く」のエントリーで引用されている「要点」部分を読んで、「なるほど~」と頷く(引用元は2chスレッドです。詳しくはエントリー参照のこと)。

avexがどう出るかは実に見もの。
そして、奇しくも、avexが台湾で展開している「マイアヒ空耳ムービー」のキャラクターがタコだという一致を思うと、最高の「悪い冗談」(しかもキャラデザインとして、台湾のキャラクターより優れているように思える)になっているではないか。

ちなみにこののまタコ、手に持ったビンに「米寿」と書かれているが、すでに「米寿」というお酒が存在するとかで、「2茶」に変更になる可能性があるとか。

一方で、「公開質問状なら、なぜ内容証明郵送にしなかったのだろうか?」という疑問も残るのだが…

ひろゆきのこの行動は見てて面白く、見ものではあるのだが、個人的にはこの問題、「2chのもの」に収束するのは少し筋違いかなと思うところもあるので、「ひろゆきが動いた」ということで「avex VS 2ch」という構図に一元化されてしまいそうなのには若干不安を感じる。
「モナーは2chのものです」というキャッチフレーズも各所に見られるが、これに不快感や、中には脊髄反射的な罵倒を繰り広げる「元あやしい・元あめぞう」の人たちもいる(「モナーの起源は2chではない」ということで)し、私も正確な表現とは思えない。
今回の問題は、「2chだから」ではなく、「広いコミュニティの公共財産をパクった上に、二次的ではなく一時的著作権を主張している」「木で鼻をくくったような要領を得ない、また矛盾だらけの対応・見解」などの、avexの盗人猛々しさに集約されるべきだと思うので…
(例えばそれがmixiのキャラクターだったりしても同じ反感が起こるだろう)
「2ch」を表に出した瞬間に嫌悪感を露わにしたり、退いていく人も多いし、ちょっと色々な意味で諸刃の剣かなという気もしているのだった。

投稿者 zerodama : 01:06 | コメント (0)

2005年09月25日

うわ…

ロココノイモア: リアル飲まネコ

によれば、このBlog筆者さんのダンナさんが、公園にて、子供たちが「飲ま飲まイェイ」を歌いながら、ネコにペットボトルの水(らしきもの)をイッキ飲みさせている場面を目撃したらしい…

ネコには詳しくないんだが、確かもともと多くの水分を必要としない体の作りと聞いた事がある。
体重も軽いし、容易に水中毒や死に至ってしまうのでは?

昔の仮面ライダーなどの番組中に流れた「よい子は真似しちゃダメだよ」的な注意喚起は、苦肉の策ではあったかもしれないが、少なくとも製作者側が番組の影響と視聴者の声に真剣に向き合った結果ではあった。
ASKからの意見書もあったことだし、まともな神経の会社なら、公式サイトで「適量飲酒」や、「内容に関わらずイッキ飲みを抑制するような呼びかけ」のコメントを出してるところじゃないんだろうか。事実売れてる&子どもたちの間に流行ってるわけだし、モラルというよりリスクマネジメントとして…と思うんだが。

(↓は9/25追記)

まとめサイトの掲示板に、こんな報告も。

「エイベッ糞が今後取るであろう戦略スレ」より 88

家の子どもが、猫に俺の酒飲ませようとした
嫁さんが気付いて、止めた。
その歌唄いながら、生後9ヶ月の猫に。

獣医に電話して聞いたんだけど、
猫って、肝臓の能力がほとんど機能しないらしい。
あれ、腎臓だったかな?
ネズミなど食べて、その機能を補うらしくて、
アルコールや人間の薬を飲んでしまったら、
腎不全や肝不全に陥るって。
可能性は大っていわれた。

この飲ま猫って、「猫」とか「犬」とか、止めて欲しい。
子どもは、分からないから。
子どもも小学生で、俺達が子ども置いて、買い物に行くこともある。

嫁さんが家にいて良かったよ、ホント。


投稿者 zerodama : 00:30 | コメント (6)

2005年09月24日

木村氏のBlog更新

しばらく更新がなく、また更新自体も新しいエントリーではなく、最初ののまネコのエントリーに追記・追記という形だったので、「新しい日付で更新する事を止められたのだろうか?」とまで懸念していた木村氏のBlogが更新された。
(MUSICLIFE v2)

MUSICLIFE v2:誰がノマネコに殺されるのか

<注>
当初のエントリーではこの後に木村氏の文章を引用しましたが、その後同エントリーに
「お願い:本日の文面はできる限りネット上に転載することを御控えください。」
という追記が付きました。
氏の意向を尊重する意味で、引用部分を削除し、かいつまんでの要約に変更します。
その際、当方のバイアスがかかった表現になっている可能性がありますので、できるだけ上記の原エントリーをお読みいただきたいと思っております。


・現在は誤解を招かぬよう、avex本社には出入りしていない
・氏の身辺に"怖い人"の影がちらつき、一時は奥さんとお子さんの避難も考えた
 (「(avexとの関連は存じません)」という注がついており、即直結させるのは望ましくないと思われるので注意されたし)
・現在はARSを配置して有事に備えている
・のまネコの展開は、グッズ・ノベルティーのみならず、パチンコへの普及までも考えれば大きな市場といえる
・avexへの愛情と、のまネコ問題への認識は当初のエントリーと変わらない
・社内には良心的なスタッフも数多く存在している
・干されるかもしれないが後悔はない

などなど

最後まで読むと、氏が「初めて使った」というモナーAAを添えてのメッセージがある。
木村氏が「avexとの関連は不明」と注記しているのに敬意をはらって、その「怖い人」の出所を決め付ける事はやめておくが、実利的・心理的両面のプレッシャーのきつさは想像に難くない。こうした信念を支えた奥様の発言も実に立派と言うか、この人にしてこの奥様ありだなあと感動。
ここまで信念を貫いた発言をしていただいたのだから、あとはこれ以上無理せず、ご家族を守る事を第一に考えても、誰も木村氏を責めたりはしないだろう。どうかご用心をば。
読む側も、末尾にあるように、これからしばらくは「音楽家のBlog」を楽しんでいこうと思う。
(これ以上ネットの騒動に関わって「神」と祭り上げられるよりも、もとの音楽の話題を書いて欲しい、音楽活動に専念して欲しい、というのは、ファンの方の偽らざる心境でもあるだろうし、それは第一に尊重されるべきだ)

記述の中で話題になっているのが「パチンコ」展開という言葉だ。
単なる例かもしれないが、それにしては唐突で、パチンコ機種というキャラ展開への動きがあるのでは?と噂になっている。

投稿者 zerodama : 14:37 | コメント (3)

avex、台湾でもヤル気

アジア芸能に詳しいぽちさんの日記(9/22付け)で、avexは台湾でも「Dragostea din tei」を、またぞろ変なやり方で売り出したということを知った(感謝)。

avex台湾 「嘜阿喜」の紹介ページ
曲目のはいった詳細ページ
発売日は9/16だったらしい。
最近中文を全然読んでいなかったし、おまけに現代語彙も多く混じっているので細部まで読み取れなかったが、要するに
・アメリカでチャート1位になり、日本でも大ブームになったこの曲の波が台湾にもやってきた
・原曲はルーマニア語だが、曲中に何度も出てきて親しみやすい「マイアヒー」というフレーズを生かして5つのリミックス(+空耳)を作成・収録した
という感じのようだ(メチャクチャ大雑把で申し訳ない)。
空耳ムービーは、avex台湾インデックスページの左側にある「嘜阿喜mv観着」バナーから見ることができる。
(ストリーミングURLは
 mms://203.74.239.245/gota/2662211061003_81_v01.asf)

で、のまネコに負けず劣らず脱力するこのCDジャケット。
タコとウナギですかい(ちょうど「のまタコ」なんてキャラがインスパイヤによって生まれているものだから、予期せぬ一致に笑ってしまったが)。
アーティスト名の「章孬玩」だが、さきほどのavex台湾のページからプロフィールを見ると、要するに「空耳ムービーに出てくるタコそのものが歌ってる」という設定になってるようだ。
「章魚」とは中国語でタコを表すし、プロフィールでは

英文名:TAKO
擅長:吐墨汁(特技:スミを吐くこと)
最滿意自己的地方:嘴巴(自慢したいところ:くちばし)
(他にも細部が空耳ムービーと一致している)

だもんなあ。
英文名なら「Octopus」になるんじゃないかって気もするが。
例えて言うなら、「泳げたいやきくん」のアーティスト名が「たいやきくん」になってるようなものか(例が古くて申し訳ない)。

從歐洲引起樂迷注意,並由美國一位樂迷以網路對嘴自拍成搞笑音樂影帶引起話題風潮的單曲《Dragostea Din Tei》,現在正一路狂掃到亞洲來。單曲與相關話題正在日本瘋狂延燒,並可預期在不久的將來也會在台灣造成話題旋風。這一首原來用羅馬尼亞文演唱的話題歌曲,我們以歌曲中不斷重複出現,好記又好玩的《Mai A Hi》(嘜阿喜)來稱呼,藉著主角章孬玩推出了墨汁原味、肚臍膨風、加味肉絲,以及加大份量的肚臍大膨風與加味肉絲(大)等五個版本。大家要趕上這一波跟大家一起High,趕快利用單曲中的方式練起來,只要幾分鐘就可以當暢銷歌王,讓大家都愛你

この記事だと、原曲が最初から「お笑いソング」みたいなことになってるんだが…
そんで私もぽちさん同様、「で、台湾でウケてるのか?コレ…」という疑問をぬぐえないのだった。

投稿者 zerodama : 10:51 | コメント (0)

2005年09月23日

最終発表のつもりなのか

23日未明?にavexから新コメントが出たのだが、謝罪しているようで問題の根幹から話をずらし続けるのは前回のコメント・また「わた」のコメントと変わりないのだった。幕を引きたいと思うなら、もう少しマシな文章にできないのだろうか?

■「のまネコ」に関するエイベックスネットワーク株式会社の発表について

先般エイベックスネットワーク株式会社が発表した「のまネコ」の商標出願(1)(出願人:有限会社ゼン)について、説明申し上げましたが、言葉足らずのところがあり、みなさまに誤解を生じさせ、混乱を招いたことにつきまして、関係者の方々ならびに関連するみなさま(2)にまずはお詫び申し上げます。

わたしたちはビジネスを行っておりますから、プロモーションの結果生じた市場の反応に対応してさらにその活躍の場を広げていきたいと常に考えております。しかし今回出願した商標につきましては、あくまでもグッズとして展開されるキャラクターの「のまネコ」のみであり、当然のことではありますが、わたしたちが、モナーの利用に対して権利を主張することは一切ありませんし、他のアスキーアート(例:しぃ、モララーなど)に対しても同様です。(3)再度申し上げますが、あくまでも商品開発における「のまネコ」に限定した商標登録出願でしかありません。

今回モナーを始めとするアスキーアートキャラクターを愛し育ててきたみなさまに対する配慮が足りなかったこと(4)は、エイベックス・グループとして反省いたしております。

今後、わたくしたちは、いわゆるネットコミュニティのみなさま(5)ともより一層深いコミュニケーションをとらせていただきながら 、多くの人々に楽しんでいただけるクリエイ ティブなエンタテインメント・コンテンツを世の中に出して参りますので、よろしくお願いいたします。

エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 2005年9月23日


(1)
前回のコメントにあったのは、「著作権がZEN」ということで、「商標」の説明はしていない。
だいたい商標出願が話題になったのはここ2,3日のことである。
これは以前にお師匠様からコメントをいただいたとおり、「商標出願がデータベースに反映されるまで時間がかかった」からで、7/28の出願内容が近日データベースで検索できるようになったからだ。
(特許電子図書館が9/26までメンテナンスのため、まとめられた内容をご紹介。
 「のまタコ新聞:のまネコの商標出願資料!」
出願は「のまネコ」と「米酒」についてなされており、画像が入っているのが「米酒」の方。
商標について語るなら、「米酒」の出願に関しての説明もなされるべきなのだが…

(2)
問い合わせとか不買の話が行った関連企業の皆さんに向けての「詫び」であり、このへんわたコメントによく似ている。

(3)
以前のコメントを多少詳しくしただけに過ぎない。
争点になっているのは、
*「既存」ではなく、これから新しく生まれるAAがのまネコに似ている場合はどうなるのか
*AAではなく、AAをもとにしたグッズについてはどうなのか
 (電話問い合わせでは「お伺い立てろ」という応答があったそうなのだが…)

(4)
コトの大元は、配慮とかそういうことでなく、「パクリ」をやったということ、PVのネコは結局なんなのかということなのだが、もう徹底してスルーである。「インスパイヤ」で説明しきれたと思ってるんだろうか。思ってるんだろうけど。

(5)
「いわゆるネットコミュニティのみなさま」と非常に限定した言い方にすることによって、「騒いでいるのはあくまでも一部のネットオタ」という印象を植え付けようとしているように思える。考えようによっては一番イヤらしい部分かもしれない。
そしてASKの抗議は無視か?

まとめサイトの掲示板に、かなり核心をついている「訳」があったので引用させていただく。

総合雑談スレ 681

681 名前: 番組の途中ですが名無しです 投稿日: 2005/09/23(金) 07:39:58 [ puPTKaJA ]
■「のまネコ」に関するエイベックスネットワーク株式会社の発表について

>先般エイベックスネットワーク株式会社が発表した「のまネコ」の商標出願(出願人:有限会社ゼン)について、
俺らが言い出した(C)のまネコ製作委員会だけどさ

>説明申し上げましたが、言葉足らずのところがあり、みなさまに誤解を生じさせ、
インスパイヤなんて言っちゃったせいで

>混乱を招いたことにつきまして、関係者の方々ならびに関連するみなさまにまずはお詫び申し上げます。
ネットの連中がわけわかんねえ事わめいてとばっちり行ってるけど

>わたしたちはビジネスを行っておりますから、
こちとら商売でやってんだ

>プロモーションの結果生じた市場の反応に対応してさらにその活躍の場を広げていきたいと常に考えております。
何言われたって商品展開引っ込めるつもりはないから安心しろよな

>しかし今回出願した商標につきましては、あくまでもグッズとして展開されるキャラクターの「のまネコ」のみであり、
著作権はのまネコって事になってるからさ

>当然のことではありますが、わたしたちが、モナーの利用に対して権利を主張することは一切ありませんし、
モナーには手を出さねえよ

>他のアスキーアート(例:しぃ、モララーなど)に対しても同様です。
しぃとかモララーも関係ないから

>再度申し上げますが、あくまでも商品開発における「のまネコ」に限定した商標登録出願でしかありません。
その辺強調してくれよな

>今回モナーを始めとするアスキーアートキャラクターを愛し育ててきたみなさまに対する
今までAAで遊んでた連中には

>配慮が足りなかったことは、エイベックス・グループとして反省いたしております。
もっと上手い事言うしさ

>今後、わたくしたちは、いわゆるネットコミュニティのみなさまともより一層深いコミュニケーションをとらせていただきながら 、
これからも色々根回しして

>多くの人々に楽しんでいただけるクリエイ ティブなエンタテインメント・コンテンツを世の中に出して参りますので、
企画作って沢山売り込むから

>よろしくお願いいたします。
買ってね

やだ


投稿者 zerodama : 10:18 | コメント (0)

2005年09月22日

プレイボーイの記事

avexの言い逃れも新局面に入ってきたようだ。
「プレイボーイ」がのまネコ問題を取り上げた記事の中で、取材に応じて次のように語っている。

「似ている似ていないは個人の主観ですから」(広報・IR室)

う~ん、客観的に見ても『のまネコ』とモナーって似すぎだと思うんですが。

「PVのキャラと『のまネコ』が同じものだと解釈されていますが、両者は違うものです。商品化するにあたって、PVのイメージは残しつつ『のまネコ』を作りあげたんです」

なんと!では、PVのキャラとモナーの関係は?

「PVに関してはモナーだとか、そうではないとか一切いってないんです」

では、あれはなんなんでしょうか?

「名前はないんです。まあ、我々は『マイアヒFLASH』と呼んでいます」

というわけで、今度は(この記事を読む限りでは)PV・「恋のマイヤヒ」と「のまネコ」との切り離しを謀っているようだ。諸問題、とりわけ、「のまのまイエイ」と無関係とする事で、ASKをはじめとする飲酒関連のクレームをかわしてグッズを売り抜けたいというところだろうか?「ネコが『米酒』と書かれたビンを持っている」のは変わらないので、飲酒の絡みはどうしようもないが、「イッキ」からは離れる事ができるかもしれない。

アルコール関係のクレームでは、このような問題点が指摘されている。
*イッキ飲み助長の問題
*グッズはゲームセンターのプライズとしても展開予定だが、「酒・飲酒に関連するものはゲームセンター景品として扱えない」という協会の規定に反している点
エポック社から発売されるというのまネコカードグッズ(ヘタレた絵なんだこれがまた)の中に、飲酒に関わるキャラなのに運転免許証型(これ自体が「なめネコ」グッズのパクリで二重にトホホである)のものがある点

しかし今更こんな説明が通るのだろうか?ざっと考えても
*これまでの取材内容と明らかに矛盾している点がある
*PVと関連がないのなら、ギフトショーなどでPVを流しながら宣伝していたのは、同一視・錯誤を誘うものではないのか
*グッズの宣伝文句の中に「CD・着メロで人気」という部分があるのもおかしい
*グッズのカタログを見ると、明らかにPVと同じシーン、同じ造形のものがある

そして、仮にこの切り離し論が通るとしても、
*グッズになったのまネコも、やはりモナーらに酷似しており、独創性に乏しい
というもっとも根本的な問題には変わりがないのだ。

以下は、2ch「シベリア超速報」板内の関連スレッド「のまネコ問題情報部」より。

376 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2005/09/21(水) 13:00:24 発信元:218.219.131.230
のまねこグッツのキャッチ。(公式通販サイトより。)

>ただ今TV・ネット・CD・着メロで爆発的人気を誇るのまネコがついに商品化!!
>のまネコのネタ満載のTシャツ・ぬいぐるみ・ミニマスコットキーホルダー・ポーチ・扇子が登場!!

で、プレイボーイの記事のエイベックス回答。

>PVのキャラと『のまネコ』が同じものだと解釈されていますが、両者は違うものです。
>商品化するにあたって、PVのイメージは残しつつ『のまネコ』を作りあげたんです。


のまねこがPV=FALSHとは関係ないと。
んじゃ、のまねこがいつTVで有名に?(O-ZONEのPVに出てくるキャラとは別物だもんねぇ。)
のまねこがCD出してたの?
のまねこの着メロ?(O-ZONEのPVとは関係ないなら当然、O-ZONEの楽曲とも関係ないはずだよねぇ。)

もう、しっちゃかめっちゃかですな。

378 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2005/09/21(水) 13:28:45 発信元:211.14.97.193
>376

PVはのまネコではない、という言いワケは完全に通りませんね。
何故なら、avex自体が既に認める表現をしているからです。
http://ecweb1.avexnet.or.jp/sa4web/
のまネコグッズの公式サイトですが、その見出しには以下の文があります。

> ただ今TV・ネット・CD・着メロで爆発的人気を誇る
> のまネコがついに商品化!!のまネコのネタ満載の
> Tシャツ・ぬいぐるみ・ミニマスコットキーホルダー・
> ポーチ・扇子が登場

上記の通り、これらのグッズは全て「のまネコ商品」だととして販売
してます。この中には、マイアヒflashの一場面を恐らくそのまま
プリントしたであろうTシャツなども含まれています。

http://cocco.jugem.cc/?eid=898%20
このflashを立体化したガチャガチャフィギュアも「のまネコ」として
売られるらしいですし。

既に言い逃れのできない既成事実を、avex自ら形にしていると言えます。

381 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2005/09/21(水) 13:52:03 発信元:218.222.169.44
>>378
そのことについてエイベックスに電凸してみた。

自分「プレイボーイの記事を見て電話したのだが、マイヤヒフラッシュの猫(?)≠のまねことは本当か」
相手「そうです」
自分「エイベックスHPのショッピングアリーナの、のまねこ紹介の部分に『ただ今TV・ネット(ry』
    と書いてあるが、この『CD』とは恋のマイヤヒのことではないのか」
相手「そうです」
自分「それでは、マイヤヒフラッシュの猫(?)≠のまねことはならないのではないか」
相手「一応マイヤヒフラッシュの猫(?)≠のまねことしているが、関連性はある」
自分「しかしショッピングアリーナの、こののまねこのキャッチコピーでは
   マイヤヒフラッシュの猫(?)=のまねことしか読み取れない。誤解を招くのではないか」
相手「ご指摘ありがとう御座います」

たいした収穫もないどころかエイベックスに「忠告」してしまったわけだが(申し訳ない…)、
もしかしたら「ただ今TV・ネット(ry」のキャッチコピーを変えてくる恐れがあるので
今のうちに保存しておいたほうが良いかも。

405 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね :2005/09/21(水) 15:36:29 発信元:211.14.102.157
>396

ちょっと勘違いしてる?
avexは、マイヤヒFLASHに登場するネコと「のまネコ」は別物だ、と言ってる
のでしょ?
「のまネコでないもの」(=マイヤヒFLASHの白いネコ)を、
「のまネコ」と詐称して販売したのでは?


>394

しかし、これで今後サイトで「のまネコグッズ」としてPVモチーフの商品を
売ることはできなくなったわけだ。また、これから出る他の商品で、既に
PVモチーフでデザインされたものもあるはず。それらには全部「のまネコ」
という名称は使えないし、「これはのまネコではありません。」と表記せねば
ならなくなる。

電凸して「ご指摘ありがとうございます。」と言ったからには知らないではもはや
済まされん。(>381 電凸の意義大いにあり!)

また、hpで「もしこれらを「のまネコ」と勘違いされて購入された方が
いましたら、返品もしくは他の商品とお取替えいたします。」くらいの告知は
出してもいいだろうな。

取引先の企業は、自分の関係してるのが「のまネコ」かそうでないのか、
いちいち確認して商売せねばならない。もし詐称したら今度は取引先まで
巻き込まれる可能性がある。かえってややこしいことになると思うよ、これは。

投稿者 zerodama : 00:22 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月21日

そもそも宴会ソングじゃない

以前、「ASKを動かすやり方はプロ市民じみているのでは」というエントリーを書いたが、その後「問題」に関して(「のまネコ」の提灯記事でなく、という意味で)Webニュース・雑誌などの取り扱いが一気に増えたところを見ると、戦法としてはかなり功を奏したようだ。
「ネット社会から抗議」ではネタにしづらくても、「NPOから抗議」ならばマスコミもネタにしやすい。時にはプロ市民のやり口も真似てみるもんかもしれない…

ASKが声明を出した直後の記事では、avex側は「まだ要望書が届いておらずコメントできない」としていたが、その後の対応はどうだったのか気にかかるところ。ASKの続報に期待しているのだが。

以前のエントリーを書いたとき、「のまのまイッキ」が実際に行われているのかどうか懐疑的だったのだが、書き込みを見ると、キャバクラや居酒屋、また子どもたちの間でも実行例が多く報告されているようだ。
中には、PTA会長が問題視してavexに問い合わせたら、「またネットからのアレか」という邪険な対応を受けて激怒したという話(「天漢日常」9/14より)も。
こういう書き方をすると、「特撮ヒーローごっこに目くじら立てて局に抗議するヒステリーな親の対応と何が違うのか」という感じにもなってくるのだが、実際、アルコールは言うに及ばず、飲料すべてにおいて「イッキ飲み」は危険な行為だ。
甘味のある清涼飲料水であれば、「糖尿病性ケトアシドーシス(いわゆるペットボトル症候群…これはまあガブ飲みが持続した場合に危険性が増すのだが)」や、急激な高血糖の可能性がある。また、甘味がなければ安全かというと、(これはかなり極端な量の摂取が元となるが)実は水だけでも中毒が引き起こされる。(過剰水分摂取により、体内のナトリウムが薄まってミネラルバランスを崩し、腎臓の利尿能力を超えた状態。「水中毒」といって、多く精神分裂病と合併するという。悪寒・嘔吐・ケイレン、最悪死に至るケースもあるらしい)

ともあれ、avex側が「ヒットやグッズ展開を秋頃までは引っ張って、年末宴会シーズンで『宴会ソング・宴会キャラ』として展開させたい」のは明らかだ。

インフォシークニュース > 社会 > 恋のマイアヒ 子供も歌う空耳ソング
ネットでかなり問題が大きくなっている9/16日付けの記事としては、問題から徹底して目をそむけた提灯記事っぷりがいっそアッパレな内容だ。

お父さん世代も年末の忘年会シーズンへ向け、カラオケで要チェックだが、この曲、ヒットの裏話もちょっとおもしろい。

 音楽業界では、洋楽のプロモーションはラジオで流す→音楽専門誌に売り込む→アーティスト来日→テレビ出演が通常の流れとされる。だがマイアヒの場合、きっかけはファンが作成した日本語の“歌詞”つき映像。それをネットで見た発売元のエイベックスが「おもしろい」とプロモーションに採用したことで、洋楽ファンを超え子どもにまで広まった。ネットがブームを先導するのは「電車男」みたいだが、エイベックスの今回のプロモーションは、六本木ヴェルファーレにキャバクラ嬢50人を集めギョーカイ人を接待する「クラブ・マイアヒ」を開くなど、異例ずくめで、こちらも話題になっている。

キャバ嬢ねえ…いやまあ、おキレイな人が花を添えるのも戦法の一つだから、それ自体はいいのだが、そこで一つ思うのは、元々この曲って、ノリはいいけれど歌詞は「ちょっと切ない失恋の歌」だということ。モルドバのOzoneのファンがこの「飲ませコールとして売り出されている」状況を知ったらどう思うかな、と。余計なお世話かもしれないが…

ちなみに、「Dragostea Din Tei(「恋のマイアヒ」原題)」の詩についてはこちらが詳しい。
この手の「曲調は明るいが歌詞の内容的には『還らぬ恋人』を歌う曲」は、「Last Chiristmas」なんかをはじめとして、洋楽には多いのだが…

なじみの薄い語圏の曲にかけはなれたタイトルが付いてしまうのは、例えば「上を向いて歩こう」⇒「スキヤキ」のパターンが日本人にはよく知られている。
これだけ聞くと、あの名曲が「スキヤキウマー」という内容に取られてしまいそうでトホホに感じるが、実はそれなりに逸話があった。
以前NHKで放映された番組で、坂本久の娘・舞阪ゆき子氏が、「上を向いて歩こう」を海外で紹介した人たちを尋ねて当時の話を聞くという内容のものがあったのだが、それによれば、

・アメリカのヒットの前に、まずイギリスでジャズのインストゥルメンタルとしてカバーされた
・カバーしたケニー・ボール氏は、最初「上を向いて歩こう」をそのまま英訳してタイトルにしようとも思ったが、長いので何か適当な言葉がないかと考えた
・彼の知っている日本語は「サヨナラ」と「スキヤキ」だけだった。「サヨナラ」では暗すぎるし、「スキヤキ」はよく知られているし美味しいものなのでよいイメージがある…ということで「スキヤキ」にした

とのことだった。(月球儀通信:『上を向いて歩こう』 と 『SUKIYAKI』 坂本九 / 没後20年で詳しい内容がまとめられており、参考にさせていただきました)

最初見たときはそのアバウトさに驚いたが、「スキヤキとサヨナラの二択だったらスキヤキだわなぁ」という説得力は圧倒的である。そりゃそーだ。
また、上記ブログの筆者の方の

つまり、「SUKIYAKI」という名前は、当初イギリスにおいては歌詞を必要としないインストゥルメンタルだったからこそ、その曲想に縛られずに付けられたという見方も出来るのではないか。

という指摘どおりでもあると思う。訳詩が乗ればまた違ったタイトルがついていただろうし。

どちらにしても、ボール氏が乏しい日本語ボキャブラリを総動員しつつも、この曲に最大限のリスペクトをこめたということが伝わってくるエピソードだ。

それに比較して、ネットで生まれた「空耳」に便乗し、「飲み会コール」ソングとして売り出そうとするavexのセールスには、どこにもO-Zone・原曲・原曲を愛したファンの人たちへのリスペクトが感じられない。「飲酒・イッキ飲み推奨ソング(キャラ)」として一時盛り上げて売り抜けるだけの材料であり、まるっきり「道化」でしかない。
原曲やアーティストに敬意を払わない連中が、どうして「パクリネタ元」のAAやその文化・文化の背景にあるネットワーカーに気を使うだろう。
我ながらかなり強引な比較ではあるが、ものすごくイヤな形で、「avexがダメな対応しかしない(というか対応自体しない)」理由を納得してしまったのだった。

投稿者 zerodama : 16:48 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月16日

「わた」のコメント

同氏サイト「電影駄目虫超(それにしても、これほどになく「実」を表すサイト名となってしまったもんだ)」に9/14付けで出されたコメントについては、2日経過してあちこちで語り尽くされているが、感想(あくまで)など。
言い訳にすらなっていない文が、さらに燃料投下する結果になっているのは私も同感だ。
なまじ文中に「おわび」という言葉が入っているので謝罪文として読んでしまうから腹が立つ、というのもあると思う。
文中にあるように、これはあくまで「わた」の「状況の(都合のいい)報告」にすぎない。
文中に何が書かれ、何を(おそらくは意図的に)書いていないか。
誰に対しての詫びやコメントで、誰を無視しているか。

それがはっきりと分かる仕組みになっている。
勿論、内容については緘口令や検閲があったであろうことは想像に難くないが、ここまで本来言及すべきことを回避しているというのは、まあ腹の中がハッキリわかっていいかもしれない。

「わた」の存在は、この問題の根源(今となっては元凶と呼ぶほかはない)でありながら、矛先の対象としてはすでに幹ではなく枝葉といっていい。彼女が何を今更表明したところで、avexの商品プロジェクトは転がりだしているからだ。
オーディエンスが彼女のコメントで読みたいのは、他でもない「モナーとのまネコの関連」「フラッシュのキャラクターはどの時点からのまネコなのか」なのだが、実に見事に「モナー」どころか「AA」という単語を一言も使っていない。
ただ

7月27日時点で私の持っていた「のまネコ」の著作権は、全て有限会社ZENに譲渡されており、

とだけの記述があり、これだけ読む分には「ハナっから私のオリジナルだもーん」という印象を強く受けざるを得ない。

また、「のまネコ」の著作権使用料としての収入は現時点で一切発生しておりません。
今後も「のまネコ」に関するお金は一切受け取りません。

まあこれはよくある「買い切り」の契約を結んだものと考えられる。
「わた」はデザイナー(と書くだけ腹立つが)というだけでなく、「訳詩者」としても、歌詞カードやカラオケ画面などにクレジットされているのが確認済み。(空耳を訳詩っていうのもものすごくヘンだが)
「のまネコに関するお金は」とあるが、「この曲に関するお金は」とは書いてないので、その印税(?)は…という疑問も浮ばない事もないが、別に「わたが金儲けする」こと自体に腹を立ててるわけではないのでスルーすることにしよう。

このような騒動の渦中にあった事を踏まえ、flash★bomb'05への参加はふさわしくないと判断し、
お招きくださいましたMUZO様には大変申し訳ないと思いますが、辞退とさせていただきました。
楽しみにしてくださったお客様を裏切る行為となってしまいますこと、お許しください。

前にも書いたが、同イベントへの「参加」は、「出品」であって必ずしも「作者が顔を出す」ことではなかったはず。騒ぎがココまで大きくなってはオフライン参加は見合わせるのが上策だろうが、自分にやましい事がなく、作品を作るものとしてプライドがもしもあるのなら、堂々と出品して上映すればいいのでは。これはホント素朴にそう思うのだが。
かえって被害者面がイヤミですらあるぞ。
(同イベントは、この決定を受けて受付期日を限定して払い戻しを行っている。また、MUZOのコメント+が出たのは、わたのコメントとほぼ同じタイミングだったというのもいろいろ含みがありそうではある。見解もずいぶん日和見的に変わっているし…)

今回の騒動を受けまして、「電影駄目虫超」とリンクをしていた複数のサイト様や、
私自身と交流のありました方々に多大なご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。

今回の更新でトップページ以外のコンテンツを閉鎖したようだが、まあこればっかりはWeb管理人として遅きに失したと思う。友人のサイトが一時閉鎖になったり、「わたが所属しているのでは」「この写真がわたでは」という誤認情報のためにえらく迷惑していた劇団サイトなど、勿論突撃したり荒らす奴が一番バガヤロ様なのだが、早いうちにリンクの処理をするか、「無関係です」というコメントを出すべきだったろう。
まあそれにしても人として当然の謝罪ではある。
謝罪の対象がそれだけにとどまっているのが、火にアルコールを注ぐような状況に繋がっている。
私は、「2ちゃんに謝罪せよ」とは思わない。
「AAやフラッシュを楽しむ全ての人と職人さん」「モナーと誤認してCDを購入した人」に対して謝罪、もしくは真摯なコメントがあってしかるべきだと強く思う。

いまさら「あれはモナーです」とは口が裂けても言えないだろう。
「オリジナルキャラ・のまネコ」としてavexに買い取ってもらった以上は、「実は…」ということになれば、詐欺を行った事になる。また、もともと黒フラッシュを作って公開していたという負い目も大きいだろう。
が、緘口令があるならあるで、「申し訳ないがここまでしか書けない」というニュアンスを上手に混ぜ込めばもうちょっと違った反応を得られたとも考えられるのだが…単に文章がヘタクソなだけかもしれないとも思ったりして。

投稿者 zerodama : 23:12 | コメント (1)

2005年09月14日

おにぎりインスパイヤ説の問い合わせ結果

「おにぎりまでもインスパイヤされるのか?」と話題になったHMVのサイトの画像。
この画像は昨日深夜にすでに削除されたようだった。
「2典TIME」の「エイベックスがおにぎりをインスパイア 続報」にまとめられた情報によれば、

WEB製作した店員の不手際で、avexから提供された宣材ではないものを使ってしまったという。

今回、O-Zoneのニューシングルの発売に関するニュースを制作するにあたり、
急いで何か良い画像はないかと画像検索をかけたのが例のニュース導入部分の画像でした。
(問い合わせへの応答メールより)

おにぎりということは明らかに旧フラッシュ。
同じフラッシュをキャプチャするなら、ネット検索するまでもなく手元にディスクがあるような気もするんだが、これはネットからキャプチャ画像を拾ってきたということだろう。
こんな大手のWebショップでも、かなりエエ加減なことしてるのね…

もしもこれが過失に見せかけた情報リークだったりしたら面白いんだけども。

投稿者 zerodama : 01:41 | コメント (1)

2005年09月13日

アルハラからのアプローチ

特定非営利活動法人アスク(アルコール薬物問題全国市民協会=ASK)が、その「イッキ飲み・アルハラ防止のページ」で、「『のまネコ』はイッキ飲み・アルハラを助長しています!」という記事を掲載。同団体は13日付でavexに要望書を出したとのこと。

確かに、旧版フラッシュのラスト部分、二匹のモナーがお互いに一升瓶を口に突っ込み、「死ぬまで飲めゴルァ」と酒を流し込むシーンは、まあ誰がどう見てもアルハラだ。
「オチてない」という不満足感とともに、ただつまらないだけではない不快感を感じたのも事実。
(注:DVDに収録された「完結編」の方では、この「死ぬまで飲め」というシーンはなく、かなりマイルドなシーンに作り変えられている。
これは1番のみ、しかもフェイドアウトで半ば誤魔化すように終わった旧版に対し、新版は2番+リフまで入れているためでもあるし、またさすがにavex側も、強制飲酒をそのままリリースするのはヤバいと判断したのかもしれない。ただし、「イッキ」の場面は旧版同様何度も出てくる。)

のまネコ問題を知ってもらうためのアプローチとして、アルハラ方面から知ってもらうように働きかけようという動きはここ数日のうちにあった。
該当ページでは、実際に寄せられた電話・メールも紹介している。
ここの中にある、「居酒屋で『のまのまイェイ!』と歌いながらイッキをさせている場面」などの報告が全て事実であればいい(いや、本来はちっともよかーないが)のだが、ASKを動かしたいがために「つくり」のエピソードが入っていそうな気もして、もしそうならばちょっとこの働きかけには「どうよ?」と言いたい気分になる。

(追記:実際にキャバクラのコールなどで使われているのを見たというレスが、2chのスレにあった)

2ちゃんねるの大半が嫌悪する「プロ市民」のやり口に共通しているものを感じるからだ。

同ページによれば、この団体は

イッキ飲み防止連絡協議会は、「イッキ飲ませ」によって大学生の子どもを亡くした親が中心になり、1992年10月に大阪で結成されました。

とのこと。家族を失ったり、自らの健康を損なった痛みを背景として生まれた運動を利用するようで心苦しい。

また、この働きかけでは結局、今回一番の問題にしたいはずの「avexの企業体質、倫理的な姿勢」ではなく、「飲ま飲まイェイ」という空耳そのものが問題と言う事になってしまう。
あの空耳自体は多くの人が昨年を中心に楽しんでいて、だからこそこれだけ流行したわけだが、それをまるごと否定してしまう事になるのでは?とも思った。

私はこののまネコ問題、「avexが何をしたのか、立場・年齢層の違う多くの人間が憤っているのかを広く知ってもらいたい」というのが第一だと思う。「知ってもらう」のは、決して、「知らしめた上で賛同者を増やして一人でも多く味方につける」こととイコールではない。そこを履き違えた瞬間、運動の性質はイヤゲなものに変わってくるのではないか。
「こういうことを知った」上で、「あっそ、だからナニ?」「関係ない」「君たち必死すぎ」という反応もあって当然。問題だと思わない人は当然すぐに忘れる。何かでavexの名前を聞いた時、「そういえばこんなことしてたよな」と思い出すことがあればそれで御の字ではないだろうか。そこを「啓蒙しよう」とすればこちらのほうが「痛いヤツ」になってしまう。
不買運動にしても同じことで、個人で行い、「こういう理由でこの製品を買わないことにしています」と表明する分には何の問題もないが、売り場でその製品を手に取った人にいきなり『こんな企業の製品を買ってはいけません、なぜなら…』と説教を始める客がいたら、誰だってドッ引きになるというものだ。

恐らくこの先、avexが具体的な行動に出ることは考えづらい。恐らくしばらくは、頭を低くして、ネットワーカーが飽き、騒動が去るのを待つ構えだろう。根負けや自滅はしたくないと考えるならば、立ち止まって「なりふりを構う」ことも必要だと思う。

勿論、アルハラや薬物問題は、成人・未成年を問わずもっと真剣に向き合い、改善に向けて実行に移さなければならないことは言うまでもない。
ASK側が、事情を大体分かった上で、アルハラ問題啓蒙のためにあえて「のまネコ」の一件にのっかろうと判断したのなら、何も文句を言うような筋合いではないのだが。

まとめサイトの掲示板で、以下のような懸念を書いていた方がいた。

137 名前: 番組の途中ですが名無しです 投稿日: 2005/09/13(火) 20:44:17 [ W3YyPBho ]
強制飲酒で問題になったときは
2chキャラをつかった2ch発祥空耳フラッシュで有名になった曲で~
とか嫌な風に取り上げられるかもしれないし、マジ怖い。

確かにものすごくありそうな話だ。
少なくともTVのワイドショーなんかは、

「売れてる、話題になってる⇒『ネットで話題』とは言っても、『2chという掲示板』とは言わない。むしろ『avex発売の…』を強調する。直接スポンサーだったらもう当然」

「批判や事件が起きた⇒『(これまでもさんざん色々やら貸してきた)2chという掲示板で…』と、苦虫を10匹くらい噛み潰した表情で名前を出す」

のはデフォだからなあ。

いずれにしろ、NPOが動いた以上、avexがどう対応するか見物ではある。
が、
「実はもともと2ch(ここで初めて2chの名を出す)で流布していたものはもっとひどいアルハラを含む内容だったのでかなり修正したのだが、配慮が足りず…」
みたいなコメントでネットに対する悪イメージカウンターを返してくる危険も考えられるので心配……
どちらにしろ、ASKのページの「宣伝のためのプロモーションビデオとして、例のアニメをそのまま使用しました。」については指摘してくるだろう。事実だし。

ええどうも申し訳ない、基本的にかなり心配性なもので…
これらが杞憂に終われば何よりなんだけどもね。

投稿者 zerodama : 23:18 | コメント (0)

2典TIME消される?

2典Plus」内のBlog、「2典TIME」が記事丸ごと削除されてしまったそうで…当然ながら管理人様が憤慨しておられる(同サイト内のページ参照)。
このBlogはライブドア提供のものだが、無料レンタル版ではなく、有料の「PRO」版だったそうな。
エントリーは400近くあり、有料サービスにもかかわらず、削除前に何の警告もなかったとのこと。
管理人様も、現在ライブドアに問い合わせをして返事待ちの状況ということで、まだ何も断定できる状況ではないが、いくらなんでも有料サービスでこの対応はひどすぎると思う。
転送量の問題による一時停止なのかもしれないが(それだって事後連絡くらい来そうなものだし、それより上位のBlogは問題なく閲覧できるが?)、Pro版の案内ページを見ると、FTPも可能なようだ。
閲覧停止であっても、FTPでログファイルをダウンロードしたり、有無を確認したりできそうな説明なのだが、ディレクトリごとごっそり削除されていたのだろうか?

意図があっての停止であれば、あまりにも酷い対応だし、もしも転送量の問題で不慮のデータクラッシュが起こっていたのなら、それも管理体制に問題があると言える。
有料無料問わず、同社提供Blogをご利用で、今回の問題に言及している方は、こまめにバックアップを取っておいたほうが賢明かもしれない。
いずれにせよ、どのような形でもいいから管理人さんにこれまでの記事のログファイルが返還されるよう祈ってやまない。
(不確定な状況なので、新情報があれば追記またはエントリ削除します)

13:00 追記

ライブドアから連絡ありました。
復活出来るっぽいです。

とのこと。まずは一安心。

17:20 さらに追記

復活しておられました。ファイル削除などは為されていなかったようです。

投稿者 zerodama : 09:01 | コメント (0)

2005年09月12日

おにぎりインスパイヤしますか

今日あたりは動きがないんじゃないかな…と思ったのだが…

HMVJapanの「ダンス&ソウル」カテゴリーのトップページ、そこの右側に、Ozoneのセカンドシングル「愛のデ・ラ・ノーチェ」のレビューがある。
その画像が、「おにぎり」(「わた」作の旧作マイヤヒーフラッシュの前半部分で踊っていたおにぎり)のAAなのだ。
この場面は、新作フラッシュ(ネットで流布した方ではなく、DVDに収録されている方)からはカットされていた。
「猫」に加工しやすいモナーと違い、2ch色の言い訳が出来ないキャラなので削ったのかと思ったのだが、実は第2弾に使いたかったために温存したのか?という噂も流れている。

HMVが当座で使用した画像という可能性も高いが、収録版でないおにぎりの絵を、わざわざ旧作から持ってくるということも考えにくい。

また、同じHMVのOzone関連ページでは、

しかも今回、「マイアヒフラッシュ」に次ぐ「デ・ラ・ノーチェフラッシュ」をCD-EXTRAに収録!

とあり、内容がどうなるか、おにぎりが本当に出てくるのか、はたまた作者はマイヤヒに続き「わた」なのかは明かされていないものの、これまでの流れとさきほどの画像から、この問題を意識している人たちは大いに危惧するのも無理からぬことだ。というか私もしている。

また、この「デ・ラ・ノーチェ」の先取り的な記事が9/2の日経新聞に掲載されていたという。
紹介しているBlogがあり、その内容(日付からして、この問題が湧き上がる前のものであり、いろんな意味で貴重)も話題となっている。

CD「恋のマイアヒ」を企画(ヒット案内人2005/09/02, 日経産業新聞)
Blog「 SUNTORY SHOT BAR で日経記事を崖っぷちな私が考える」より
(コメントしているのはavexの石井氏)

 ヒントはインターネットにあった。「のまネコ」というキャラクターがルーマニア語を日本語に置き換えた「空耳」の歌詞をベースに踊る動画を見つけた。地方在住の二十代のOLが作り、ネットではすでに話題となっていた。これをフックに売りだそうと思い立ったのが昨年十一月。アニメにさらに磨きを掛けてプロモーションビデオを作り、CDにも収録した。

この「のまネコというキャラクター」の記述通りならば、旧フラッシュの時点で「モナー」ではなく、「わた作ののまネコというオリジナルキャラ」ということになる。
これは、MUZOの発表にあった
「「のまネコ」のイラストは、avexさんからの依頼を受け、わたさんがモナーをベースに新たに描いたものであり、オリジナルとは主張していない。」
という内容と矛盾するのでは?
avexの依頼を受けて作ったのはあくまで新フラッシュなのだから。

 DVD付きのアルバムに続き、今後はキャラクター商品なども発売し、ファン層とビジネスチャンスをさらに広げていく考えだ。十一月にはアルバムから「愛のデ・ラ・ノーチェ」がシングル曲としてリリースされる。「マイアヒのイメージを損なわずに、よりハードなアニメを作りたい」と意気込む。

「マイアヒのイメージを損なわずに」という部分に、よりハードな悪い予感を覚えるのだが…

どちらにしろ、騒動になる以前の時点でのavexの「のまネコ」認識の証拠として抑えておくべき記事ではある。

しかし、ここまで徹底してインターネット利用者の感情を逆撫でして、avexにどういうメリットがあるんだろうか?もはや、「クレヨンしんちゃん」の版権を強奪した中国の企業となんら代わりがないようにも思える。
「マイヤヒ」は、のまネコの一件を知らず、モナーと思い買った人もいる。
また、単純に曲が気に入って買った人の中で、今回の件を知って大いに反感をもった人、「もうavexのCDは買わない」と宣言する人も少なくはない。
そういう人たちが買ってしまったからこそのこのヒット枚数だったハズだ。懲りるどころか、消費者の感情を好んで逆なでする態度により、セカンドシングルは恐らく「マイヤヒ」ほどには売れないだろう。
「ネガティブキャンペーンも、知名度を上げるための格好の材料」と判断しているのかもしれないが、恐らくこの悪感情はavexが考えているほど早くは薄れないと思う。

投稿者 zerodama : 20:15 | コメント (0)

袈裟まで憎いわけではないけれど

浜崎あゆみはavexの代表的ドル箱の一つだが、最近では浜崎ドルも随分相場が下がったらしく、必死のテコ入れがなされたり入れてもらえなかったりという状況という話も聞こえてくる。

浜崎あゆみといえば、楽曲・タレントとして1mmの興味のない私でも思い出すのが、
・2002年の「感じ悪いね~」事件
 <動画>http://www5d.biglobe.ne.jp/~EMPEROR/hamaayu.mpeg
詳しく知りたい方は「浜崎あゆみ 感じ悪い」で検索すると色々出てくるので参照ください。
座っていたのがファンであれ関係者であれ、料金を払って入場している客にスタンディングを強制する行為も、多くの観客の面前で一人を指差し(ホントに指差してる)、つるし上げる行為も、まともな人間のするこっちゃないなあと当時も思った。

・歌詞といわずプロモーションといわず相当パクっているらしい という噂

どの程度なのかを検証している画像まとめがあったのでまずは一覧あれ。

毒電波TV:浜崎あゆみのあまりにも壮絶なパクリ画像集(笑)

想像をはるかに越えるインスパイヤぶりに驚愕する。
これはオマージュとかリスペクトで済まされる範囲ではないぞ、絶対。
ここまで似ていて許されるのは、よっぽど出来のいいパロディだけだろう。例えばアル・ヤンコビックなら私は許す。
伝わってくるのは、元ネタにしたマドンナやブリトニー・スピアーズらと比較にもならない浜崎の色気のなさ、オーラのなさ、そしてプライドのなさだけだ。

上の画像を紹介した「毒電波TV」の「2億4千万円かけて延命処置されるキュービック・ジルコニア:浜崎あゆみ」というエントリーに、詳しい説明がある(歌詞パクリリストへのリンクもある)。

のまネコの件と浜崎パクリが違うのは、前者が明らかにゴマカシとはいえ「モナーにインスパイアされて」と源を明らかにしているのに対し、後者は「リスペクト」として元ネタに触れてさえおらず、「これが浜崎ワールド」として展開しているという点だ。しかし、それを差し引いても、エントリーで紹介されている浜崎あゆみへの批判コメントは、のまネコ一件に寄せられるものと共通する想いが多い。

>露骨な真似はやっぱり不快です。
>思い入れのあるシーンを浜崎さんが真似をして、
>それを見た子達が浜崎さんが考えたと思ってると感じただけで
>私は嫌な気持ちになります。

まあ要するに、自社製品の著作権は異様にやかましいが、自社以外のプロダクトやアーティストに対しては、平気でこういうことをする会社だということで。
そういえば、対処見解発表に全然誠意が感じられないという点でも、「感じ悪いね事件」に共通するものを感じたり。

投稿者 zerodama : 13:43 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月11日

まとめサイト閉鎖と飛び交う情報

この問題についての「まとめサイト」は一つではなく、有志がそれぞれに立てたものがいくつかあるのだが、昨夜、騒動初期から愛読されていたまとめサイトが2つ相次いで閉鎖し、「圧力」を受けた事をにおわせる文面が掲載されていたこともあって、一部で大きく騒がれた。

「のまネコ総合ホームページ」
http://grassroots.hp.infoseek.co.jp/

昨晩、トップページに

(;TДT)…

という泣き顔AA一行だけが表示され、その後「403forbidden」状態に。
現在は復旧しているようだが、経緯については特に記されていないようだ。
わずかに「圧力たん」というキャラ絵が追加されている。そこから何かを察するべきなのかどうか。何はともあれ復活はよかった。

*もう一つのまとめサイト。
http://japan.milan.jp/~yumenosukosiato/nomaneko.htm
こちらはいまだに「404」状態が続いている。
そうなる直前に出されたコメントが大きな話題になった。
(ミラーは http://www.geocities.jp/tyoshi03/nomaneko.htm)

<お知らせ>
サイトの公開を一時的に断念します

詳しく述べる事は出来ませんが、圧力がかかりました。
現状、その内容を詳しく言うことを制限されております

あえてこれを書き残す事は私の最後の抵抗です。

当サイトの内容とは全く関係のない事で責められております。
身内を巻き込んでこのような形になっております。
サイトの公開を一時的に断念するしかありません。

こっちのサイトは、他サイトではやっていない過激な批判を
メインで扱っていた為に目をつけられた事だと思います。
「明確に買収ではないことです」が、自分的に特になる
良い条件を出されたものを蹴っていました。

そうしていくうちにこのような事態に発展するような流れとなってしまいました。
残念で仕方ないことです。

悔しくてたまらない思いです。

こんな形で公開を一時的に断念することを余儀なくされましたが、
心の底から皆様を応援をしております。

この悔しい思いを引き継いで前に進んで頂けると救われます。


「管理人の知人」と名乗る人のレスがあったり、警告文メールの文面がアップされたりと、情報が飛び交った一夜だった。
サイトが見られなくなった件は、「アクセスが増えて転送量の問題が発生した」線も含めて考えなければならないのかな?とも思っている。

さて、「本件の警告メール」として貼り付けられたもの(差出人が「エイベックス株式会社 知的財産法務課 ○○ 」というやつ)は、本件に関するものではなく、今年4月頃に、画像を無断使用している大塚愛ファンサイト管理者に向けて発信されたものの改変であるとのこと。(関連スレ
この本文と検証については、
Wandering Wanderer: 虚実錯綜にご注意
に詳しくまとめられている。
重要なのは、かなり信憑性に乏しい捏造物件ではないか(大塚愛のファンサイトに本当に送られたものかということも含め)ということ。
それは、上エントリーや各BBSでも指摘されているのだが

・「エイベックス株式会社」は17年3月まで実在していたが、その後「エイベックスエンタテインメント」と社名変更しており、現在は存在しない。
・また、「知的財産法務課」も社内に存在しない

点があげられている。

また、コレも大事な点だが、「圧力」という文言が皆を色めき立たせているけれど、それが「avexの圧力」と即断するにはあまりにも材料が足りないので、前のめり過ぎる反応はくれぐれも抑えるべきかと。
また、「圧力をかける側」になって考えてみると、サイト運営者に対しては、サーバーを提供しているサービス会社やプロバイダに「規約違反」の方向で働きかけるのが一番楽な方法の筈。
「インスパイヤにはインスパイヤを!」ということで、さまざまなインスパイヤキャラクターやバナーが生まれているが、AAは商標登録されていないのに対し、商標登録されているものをアレンジしたネタは揚げ足を取られる可能性が高いので、くれぐれも慎重に行動していただきたいと切に思う。
まとめサイトの運営は本当に大変な手間だと思う。断片的にエントリーを書くだけでも、次から次に起こる流れを追うのがやっとなのだから、ましてまとめる手間はいかばかりか。それを支えるのはただ熱意のみ。素直に感銘しております。だからこそ、時間と手間をかけて作ったページがむげに削除されてしまうようなスキをお見せになりませんように…

木村氏のBlogでも、非常に遅い時間にもかかわらず、「圧力がかかって閉鎖されたページについて、詳しい事情を知りたいのでお知らせを」と呼びかける内容が追加されていた。
(現在は「風標的被害を避けるため」として消去されている。)

投稿者 zerodama : 23:07 | コメント (0) | トラックバック

法的な意見など

「のまネコ」問題にコメントしてみたりする - 栗原潔のテクノロジー時評Ver2 [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

知財に詳しい栗原氏のコメント。
時にはこういったニュートラルな立ち位置からの意見を読むのも、正しい知識を得るのは勿論、いい意味でのクールダウンができるという有り難さがある。
法的な問題はどこか、avexに対してどういう対応が可能なのかなども分かりやすくまとめられている。(ご多忙な身なのに、コメント欄で丁寧に疑問に答えてくださっているのには本当に頭が下がる)

いずれにせよ、モナーと「のまネコ」が類似していることを裁判官に認めてもらうことが必要になります(著作権侵害や不正競争行為が成立するためには、マネをしたという行為だけではだめで、当該物件が客観的に見て似てることが必要となります)。

そういう意味で言うと、両者が類似してると認めてもらうのはちょっと厳しい気がします。商標の実務で言うと、キャラクターというのはわりと類似の判定が甘く、ちょっとでも違ってると非類似とされるようです(まあそうしないと線画で描いたネコなんてみんな類似になってしまいますからね)。商標の審査と裁判所の認定は異なるプロセスですが、基本的考え方は同じだと思います。

もちろん、法律的に問題ないからといって、AVEXの行為がCSR的に問題ないかというとそんなことはないわけであって、少なくとも著作権をビジネスの種にしている企業としては明らかにまずいと思います。

別に煽るわけではないですが、AVEXの姿勢に反対する人ははどんどん抗議するなり、不買運動するなりやるべきだと思います(虚偽の情報を流布したり、DoS攻撃したりするのは問題ですが、正当な理由に基づいて不買運動をするのは資本主義社会における消費者の正当な権利だと思っています)。

「ZEN」について、「公示がなされていないのは法に抵触するのでは」という意見があって私もエントリー内に書いたが、著作権管理事業法施行規則第18条で定める「公示」とは

第十八条  法第十五条 の規定による管理委託契約約款及び使用料規程の公示は、継続して、次に掲げるいずれかの方法により行わなければならない。
一  事業所における掲示
二  インターネットによる公開
三  その他公衆が容易に了知しうる手段による公開

ということなので、「サイトに見当たらないので公示していない」という判断はできないとのこと。
(参考:「査察報告書」9/9のエントリー)
あとで先日分にも追記しておきます。

この一件の問題点をもう一度考えてみる。
あのFlashと「マイヤヒー」の盛り上がりが2chから発生したという経緯があり、かつ「のまネコ」「ねこトントン」と「モナー」「モララー」とのビジュアル的な相違があまりにも微細(もしくは全然認識できない)であるため、その名称が発表されるまでは、多くの人が「モナーたちが出てるアレ」とだけ認識した。
私もジャケット写真を見た第一印象は、「AAがCDジャケットに使われる時代が来るとは」だったし、表紙に大きく書いてあるのは「なんだかずいぶんとケバい『しぃ』だなあ…」と思ったのだ。

そして、「モナーも出世したなあ」などと思いながら購入した人が少なからずいたという。
この時点で相当、「ネットで既に親しまれているAAと誤認させて購入に至らしめた」という問題が発生していると思うのだが…

Amazonのレビューも、なかなか激しい事になっているが、これってかなり有効な周知手段だと思う。一般のCDショップで、「このキャラはパクリ」と書いたビラを商品の近くに貼り付けたらまず叱られる程度ですまないが、ネットショップであれば「レビュー」という合法的かつ目に触れる機会の多い手段があるのだから。
もっとも今後圧力がかかって都合の悪いレビューが削除されたりする可能性は大いにあるが…

問題の法的な分かりづらさ、対応のしづらさの一つに、「AAを含む書き込みには著作権があるが、モナーについては『著作権者』が特定できない」という点がある。
ところが、モララー(前奏でドンドン床を叩いてリズムを取っているネコのキャラクターが酷似しているAAキャラ。avex・わた側は「ねこトントン」というオリジナルキャラだとしている)については話が別で、「生みの親=著作権者」が存在している。
先日その方「まみまみ」さんもスレにコメントを書き込んでいたらしいのだが、彼女によれば、相手側からの連絡は一切なかったとのこと。

(まみまみさんのコメントについては、Wandering Wanderer: まみまみさん、再び周辺の記事に詳しいです)

しかしアレだ、この酷似と大胆すぎる言い訳。何かに似ている似ていると思ったら。
故・冬木弘道がオリジナル技としていた「冬木スペシャル」について、「どうみても川田利明のストレッチプラムだろ」と多くのファンからブーイングを受けた際に
「川田の技とは、小指の角度が違う
と言い張った一件。そうだそうだ、アレを想起してたんだ、私は。

avexの、ファンサイトに対する著作物利用のガイドラインより

■既存の著作物をアレンジして利用することについて
Q) ジャケット写真、アーティスト写真のイラスト化してオリジナルの画像を作りました。 これは使っていいですか?
A) ジャケットの写真をそのままイラスト化した程度では、もとの写真の本質的な特徴が失われないため、著作権の侵害にあたります。

「ダブルスタンダード」のものすごく分かりやすい見本として語り継がれるであろう…

投稿者 zerodama : 03:31 | コメント (0) | トラックバック

諫言ということ

昨日、木村氏のBlogに、さらに追記があった。

例のインスパイヤ発言に対するもので、

そもそも「インスパイア」という言葉は盗作を肯定するために
引用されるものではありません。

「特定の作品をリスペクトして生まれたものだ」

という創作者の意思表示に使用される言葉であるべきです。
勿論、作品が類似していては意味を持ちません。

(中略…しましたが、この間にも実に毅然とし、筋の通った主張を熱く書かれてらっしゃいます。是非原文を当たってみてください)

私にとってのavexとは愛するべき会社です。
まだスタッフが十数人の頃から御付き合いさせていただいております。
自分の足で自分が愛するレコードを手に、
ラジオ局やDJなどに頭を下げ、
日本中を駆け巡ったMAX松浦氏は
音楽業界が身をてらすべき鏡です。
そうして産まれたavexだからこそ、
私はavexを愛し、そして苦言を述べております。

昨夜22:00、avexから電話を受けました。
「avexの中で木村ブーイングが起きていて
M.O.V.Eのプロモーションに悪影響が予想される。」
と圧力かけられました。

しかし私はavexに関わる人間だとしても
"明確な黒"を白とはいえません。
avexを愛していますがavexや誰かを信仰している訳ではありません。
そしてavex全てを批難している訳でもありません。

作品を生み出し、人々に伝える、という責任感を持った
本来のavexに戻って欲しいと心から願っているのです。
そして胸を張って自分達の作品(商品)だと言える会社に。

今日の私の投稿はボタンを押すに時間を要しました。
心中を察して頂ければ幸いです。

木村氏について、関連スレッドでも数回指摘されていたのだが、昨年avexがCCCDからの撤退を表明した際に、CCCDを採用した事について、ファンに対して謝罪をした事でも知られているとのこと。
残念ながら当時の文章ファイルはキャッシュ・アーカイブ含めて発見できず、それを紹介した「音楽配信ファイル」についても過去ログ整理中ということで読めなかったので、できるだけ詳しく引用していたBlogを探し、ここにリンクさせていただく。

日々適当なblog:moveの木村貴志が公式サイトの日記でCCCDを導入したことについてファンに謝罪

内容については記事を参考のこと。謝罪とともに、CCCDに対する「誤算」がどのような点だったかについても、今回と替わらない真摯な文章で述べてあるようだ。

注目すべきは以下の部分かと思う。

音質の話からはそれますが、
自分の意見、価値観を公に唱えることはリスクでもあります。
しかし、リスクを恐れて決定的な状況下で意見の述べないことは
"それ"以上の問題だと感じます。

これこそが、今回の発言と根本を同じくする、「木村氏の信念」なのだと強く感じた。

今回のBlogエントリーについては、当初「旗色を見ての売名では」「結局は不買しないでといいたいだけなのでは」という意見もあったのだが、少なくとも、木村氏のこのスタンスは今日昨日に急あつらえしたものではなく、「ホントにこの人は、こういう信念を持ち行動する人なのだ」ということは、昨年秋に書かれたこの文章からも十分に見て取れる。
ゆえに、「avexの中にも否定的な意見の持ち主はいる」という記述についても信じようと思う。

それにしても、この木村氏にしても、DJ KOO氏にしても、「avexという会社を古くから知り、愛すればこそ」こうした発言につながっていることの意味をを、第三者ではなく、他ならぬavexの内部の人間こそが噛み締めなければならない筈なのに、それに「圧力」でしか答えられない風景というのは、怒りよりも、端から見ていても哀しさの方が強く感じられるものだ。
音楽もキャラクターグッズも、つまるところ嗜好品だ。それがないからといって、危険も不便も感じない。生理や実益ではなく、ただ一つだけ、「消費者の心情を動かす」ことがその商品価値であり、それを創作し、提供する側は、「心に訴える」のが仕事といっていいだろう。
さらに青臭い言い方で恐縮だが、「消費者は一人一人心情を持っていて、その心が財布の紐を動かす」のならば、先にあげたお二人は、「商品の先には心を持った人間がいる」ということをちゃんとわかっていて、「心を持った人間として語りかけている」のだろう。だからこそ、その言葉が人の胸に迫る力を持っている。
(このエントリを書き終えた時点で、同エントリーには実に1398のコメント、367のトラックバックが記録されている。私はかつてこんなコメント数を見たことがない。)
対して、avexの一連の対応であからさまなのは、「商品の先にあるのは、『心』を持った人間というよりは、『購買ターゲット』というオブジェクト」「PCの前に座って色々騒いでいるのは、『ターゲット』とはあまり重なっていないであろう、やかましくてキモいオブジェクト」という態度だ。でなければあんなにお粗末な見解や対応ができるわけはない。

そして、「マイヤヒー」やグッズに関わっているわけでもなんでもない、声を挙げればそこにはただリスクしかない所属アーティストの二人が恐れずにコメントを出しているのに、当事者であるあのFlash作者は、MUZOに代弁してもらうだけで、陰に隠れて自分の言葉で一言も対応しようとしないのだ。

こういうことを追記すると、なんか「ダイヤモンド」とか「プレジデント」のようでおっさん臭いかもしれないが…「諫言」というとこんなことを思い出す。

「貞観政要」は、唐の太宗が時の執政トップらと政治について語り合った内容をまとめたもととされ、今でも漢文の古典として、また帝王学や上司・部下のあり方のテキストとして、ビジネスマンにも親しまれている。
その中のわりと有名な1節に、太宗が部下の房玄齢らに発した言葉がある。

「公等も須らく諫語を受くべし。もし諫を受くる能わずんば、いずくんぞよく人を諫めんや。」
 (勿論あなたたちも人(同僚や部下)からの諫言を受けるようにしなくてはならない。
  もし諫言を受入れることができないというなら、そのような人間が、どうして人(同僚や上司、ひいては王)を諫めることができるのか。

太宗は、唐王朝の二代皇帝で、父が武力を持って興した王朝をいかに維持するかに心を砕き、権力を持つが故に一方的な情報や表面的な報告しか流れてこない事に強い危機感を抱き続け、政治家の中でも「諫臣(重臣の一人で、皇帝に対して諫言できる権限を持つ官職の総称)」と意見交換することを好んだといわれている。そしてその治世は、歴代王朝の中でも屈指のよきものとされ、「貞観の治」と呼ばれたということは、世界史などでも扱われるとおり。

会社や組織内にとどまらず、さまざまな人間関係の中で共通した真理ではないだろうか。
松浦氏はすでに大企業という国の主だが、果たして太宗になることができるだろうか。まだその機会は十分に残されているのだが…

投稿者 zerodama : 01:57 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月09日

ヤツはとんでもないものを簒奪していきました

昨夜(かな?)、「わた」の勤務先と推定される会社が、あくまでも類推として小さな話題になっていたようだ。
勿論その会社名はここでは書かない。
個人情報暴露や、まして家・会社へのコンタクト・押しかけなどを万が一にも助長したくないからだ。
しかし、その経緯があまりにアホバカマヌケ過ぎるので苦笑してしまった。

「わた」のサイト「電影駄目虫超」のBBS(現在はトップからのリンクを切り、完全放置の模様)の過去の書き込み(のアーカイブ?)の中に、「会社から書き込み」したログがあったという。
そのBBSというのが、有名レンタルサービスである「Teacup」。ご存知の方も多いと思うが、この掲示板は、ソース表示すると書き込んだ人間のIPアドレスやISPがそのまま表示されるもの。管理者モードでないとIPが見れないスクリプトが多いが、Teacupは簡単に見れる代表例だ。
で、そのページを「ソース表示→勤務先と思しきIPキター」ということだったそうな。
もちろん、それがそのまま彼女の勤務先とは限らないし、突撃はダメゼッタイだが、なんというか「会社から書き込み」の時点で、実に考えなし、底の浅い行動が見て取れる。

一連の騒動の中で、ふと考えた。
どうせ旧作を書き直すなら、モナーやAAからもっと遠く離れたデザインの、それでいて可愛らしく魅力的なキャラクターにすればこんな面倒は起こらなかったのではないだろうか。
「なぜモナーでなくしたのか?」と批判を受けたら、
「モナーはあくまでネット公共の財産、avexが商業展開するのにそれを利用するのはなじまないし、第三者に著作権を主張されないように守るため」
と堂々とコメントしていたら、「女神」とまでは行かないまでも評価されていたのではないか。

まあどのみち、アナグマを決め込むにしても個人と企業では、兵糧も石垣の作りも違うのに、BBSの完全撤去もせずに隠れているだけでは、叩きの勢いが衰える事はあるまいが…

旧フラッシュと既存AAとの比較
 改めて、シーフの猛々しさを再確認する。
のまネコ着ぐるみ
 多くの人が指摘していることだが、3Dになるといきなり「トロ」に似出すなあ。
 「シナモロール」との類似もあるし、ほんとにオリジナリティの低いデザインだよ。
 

・「ZEN」について

電話でavexに問い合わせた人の報告によると、avex側はあくまで「avexの取引先の一つであり、グループ企業ではない」と主張しているようだ。(まあそうやって切り離すための「ZEN」なんだろうけどね)

踊り場の写真
手で切ったようなダンボールにガムテープ、マーカーで書いたヘタクソな文字。
中学生の文化祭だってもう少しマシに作るぞ。
むしろこれを置く事で、「この先がZENでございますよ」と案内しているようなものかと思うが。

・本件の報道
ネット上にとどまってはいるが、ITmedia他のニュースサイトでも少しずつ取り上げられている模様。
反面、2ちゃんの反応は無視した提灯記事やPRも、地方新聞や情報番組などで行われ始めている。

詳しい事や最新情報はまとめサイトにてドゾ。

投稿者 zerodama : 21:39 | コメント (0) | トラックバック

東スポその他

昨日書ききれなかったのだが、9/8発売の「東京スポーツ」で、この件が「パクリ疑惑」として取り上げられていた。
肝心のキャラクターについては、

「のまネコ」をデザインした広島出身のOL(わた氏)は、もともと生粋の2ちゃんねらーで「のまネコ」をデザインする際には「モナー」を参考にしたと公言しているという。
「したがって2つが酷似するのは当然なんです」(エイベックス関係者)

酷似?「酷」似?「類似」ならともかく、そこまで言っちゃうのかエイベックス関係者。
しかしこの記述、先に取り上げた女性セブンの

そして、まず最初に浮かんだのがネコでした。

という内容に矛盾しているように思えなくもない。
この件については「MUZO」の続報(やはり9/8発表で)

●「のまネコ」のコンセプト、「のまネコ」というネーミングを考案したのは、avexさんです。
●わたさんは、avexさんに依頼されてイラストを描いたに過ぎません。
●モナーのことを「白いネコ」と言っているのはavexからの要請。

わたさんは2ちゃんねらーだし、言うまでもなくモナーは知っている。

と補足されているが、今度は電話コメントの内容と齟齬が発生するなど、正直火消しのつもりで新たなつっこみどころを撒いている様な、中途半端な違和感を感じるのだが…

東スポ記事にも多くの問題点がある。
最初に引用した部分で(取材の限り知りえた)経緯を述べ、そのあとに

しかし、掲示板に書き込んでいる人にしてみれば、そんなこと知る由もない。
騒動は激化の一途をたどっており…

とあり、2ちゃんねらーが「無知ゆえに」抗議に出ているかのようなニュアンスで書かれているが、実際はその部分について、知ろうとして正当なアクション(メールや電話での問い合わせ)を取っても、応対どころか誠意のないテンプレ回答と「守秘義務」の一点張り、また肝心の「わた」らが口をつぐみ続ける一方で、実際に電話窓口から「オリジナルです」という言質も出ていたのだから、「ログ読むだけで取材になるんだからちゃんと読め」と言わざるを得ない。
また、既存マスコミはみんなそうなのだが、とにかく「サイバーテロ予告」という部分だけを大きくとり上げ、「やばくてキモい」イメージを故意に植え付けようとしているのは抗議に値すると思う。
今回は「田代を使ったら相手の思う壺」という意見がいつにもまして繰り返し強調されている。
むしろニュー速に常駐している明らかな工作員と思しき書き込みに言及すべきだろう。
しかしながら、そのサーバー攻撃の説明として、「田代砲」に割くスペースが異様に多いのにはちょっと笑ってしまったが…
まあ、東スポの記事に「厳密性」「信憑性」を求めるのもヤボといえばヤボだけれど…

この記事でもう一つ大いに注目されたのは、以下の部分。

これには、当初こそ静観の構えを見せていたエイベックスも重い腰をあげざるをえなくなり、異例の「釈明会見」を開くというのだ。
「今回の件に関しては、現在、当社内部でリサーチ中です。ただ、今週末には本騒動に対する当社としての見解を発表することになると思います」(同社事業部)

東スポでは「会見」としているが、おそらくavex的には、「ZEN」を明示した例のコメントによって「見解を発表した」ことになるので、会見ではなくwebページ提示を持ってソレにあてたんじゃないかと思う。

<その他追記>

*move木村氏のBlog
先日のエントリーに追記あり。

追記:9/8 23:58
私への相応な風当たりと共に分かった事ですが、
上記の件はavex内でも賛否両論が分かれいる事柄の様です。
今の私としてはavex全アーティストまで巻き込んだ
"不買運動"を迅速に収拾して戴く事を願うばかりです。
何か私に動きがありましたらまた御報告致します。

また、9/8夕方後の数時間しか表示されていなかったようだが、一両日のアクセス数グラフを示し、主にavex社内に向けて
「これだけの人がこの問題に興味を持っている」
「決して数十人だけが騒いでいる問題ではない」
ということを訴える内容のエントリーがあった。

グラフを示すためだけに一時的にエントリーを利用したのか、それとも「相応な風当たり」が影響しての削除かは定かではないが、スクリーンショットを撮っておけばよかったと後悔しきり。

<追捕:「こころはどこにゆくのか?」内の「木村氏ブログに起きたこと」に詳細がありましたので興味のある方はご覧ください。

木村氏の今後の立場などについても気になるので、続くエントリーが待たれるところ。

MUZIK-GHANNEL

先のエントリーではこのBlogについて性格に説明していなかったのだが、「ZEN」の関係者である「小谷」氏を含むDJコミュニティのBlogとのこと(Blogの小谷氏のプロフィール記述が変更されていたり、掲示板で取り上げられるや否や削除されたことで注目された)。
このコミュニティの中心人物である「DJ KOO」氏からのコメントあり。

何も無かった様にこのまま情報更新するのはあまりにワザとらしく嫌なので俺の意見を言わせて貰います。今回の事、その発端、バックグラウンド、内容の中身、悪いけど全く知識はないです。最初blog上のコメントを見て正直腹が立ち妨害にしか見えず絶対許されないと思った、とにかく全てのコメントをチェックしていった、随分と罵ってくれた書き込みを何度も読み、解る範囲で情報も集め、こう思ってる。これだけ感情的な非難が共通して集まってるって事はそれ以前にそうとう頭に来る事をやられたか裏切られたかの状態が有ってやること、内容の中身がどうのとかじゃなく聞いて欲しい、とにかく基本的な問題で、権利とか言葉のニアンスとか成り立っているやり方とか確約とか、そんな事を整理してどっちの主張が正しいからこの問題は解決なんて、そんな線引いただけで気持ちが治まる訳はないし、クリエイテイブをそんなふうに扱わないで欲しい、小谷とも話してないので何とも言い難いけど、人を気分悪くさせてまで..と言うより(キレイ事じゃないけど)売り物作るなら何ひとつ軽く考えるな、やり方で結果上手くいっても次は興味なくされる、ゴメン勝ってに喋ってるけど、皆が言う様にエイベックスのやり方はそういったセコい部分でダメにしてる、俺が言ってる事で問題にされたらそこを直すべきだと言うし、
今、俺の範囲では思う事を言うだけで何もないけど、ウチの関係の中から理屈じゃなく皆に嫌な思いをさせてしまった事は本当にすまなかった、ただ出来る事ならblogへの中傷だけの投稿は我慢して考えて貰えないだろうか。
                                           9/9 - DJ KOO -

全文引用、本来ならばよろしくないことは重々承知の上だが、今回の件ではとにかくページやエントリーの書いたり消されたりが起こっているようなので、氏の、(多少読みづらさはあるものの)真摯なコメントを保存したいという意味でも長く引用させていただいた。
2ちゃんねらに限らず閲覧者は、「名前があがっているから(avex所属だから)共犯者・賛同者」と安易に同一視せず、また言うまでもなく、どういう趣旨の内容であれ、暴言や中傷・脅迫めいたコメントを残す事は荒らし行為であり、いかなる場合でも許されることではないということをもう一度肝に銘じるべきだろう。

それにしても思うのは、こうした「集団の中の個人の(集団全体の意向とは異なる)信条や意思表示」が、時を移さずに実行できるというのは、Webによる情報交換があればこそだということ。
少し前までは、会社の行動を遺憾に思っても、それを発表する場はなく、消費者やファンから同一視されることを拒めなかった。
チャンスといえば、せいぜいTVの生中継などで爆弾発言するとか、またファンクラブ会報などで真情を吐露するくらい。前者はそれなりの人気・仕事がなければ不可能だし、後者は形になるまで時間がかかる。所属会社の発行物や、チェックを受ける雑誌新聞には掲載されるはずもない。
それがBlogやメルマガ、webの更新などを通じ(リスクは当然受けるが)、「会社はこうだが、自分はこのように考えている」と、「商品」ではなく「個人」としてのコメントを出せる時代になったんだよなあ…と。
同時に、媒体を持っていても特にアクションがなければ、「avexの方針に賛同している」と解釈されるともいえる。あとは各アーティスト(木村氏の言うように、アーティストの中でも賛否はさまざまなのだろうから)がどうコメントするか、あるいは「何もしない」lことによって(avex)への消極的賛成を示すか、avex所属アーティストの中にお気に入りがいる方にとっては気になる問題なのではないだろうか。
のまネコ事件本筋とは何のかかわりもないことだが、しみじみ実感した次第。

投稿者 zerodama : 12:56 | コメント (2) | トラックバック

インスパイアは魔法の合言葉

色々展開があったので、「のまネコパクリ問題」というカテゴリーを作った。
このキーワードで検索にかかりやすくしたほうが効果的だと思ったので…

それはそうと、今日は朝から色々ありすぎて、とても追いきれなかったほどだった。
不眠不休でまとめサイトを編集し続ける管理人さんはホントにGJ(でもそろそろお寝みくださいね…)。

晩飯作って食べて部屋に戻ってきたら、えらい展開になっていたのだった。
それまで、電話問い合わせにも「守秘義務」「権利者は『わた』」とだけ紋切り型に答えていたavexが、突如(しかし相当コッソリと)表明を出したのだ。

【のまネコ著作権について】

 「のまネコ」は、「のまネコ」の著作を管理する
 有限会社ゼン
とエイベックスネットワーク株式会社が
 商品化契約を締結しております。
 「のまネコ」は、インターネット掲示板において親しまれてきた「モナー」等の
 アスキーアートにインスパイヤされて映像化され、

 当社とエイベックスネットワーク株式会社が今回の商品化にあたって
 新たなオリジナリティを加えてキャラクター化したものですが、
 皆様において「モナー」等の既存のアスキーアート・キャラクターを
 使用されることを何ら制限するものではございません。

 何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。


 有限会社ゼン 2005年9月8日

いやー、この徹底して上から見下すような物言い、ワンダフルでさえあるな。
「インスパイアされて」「新たなオリジナリティを加えて」という言い分が通るならば、たいていのパクリは相当の線まで許される事になる。さすが1度2度といわずパクリ疑惑を醸している会社のやる事は違う。
また、「モナーは自由に使わせてあげる」というモノの言い方もどうなんだソレ。

まー当然ながら、火消しどころか燃料をガシガシ注ぐ形になって、怒りが収まらない人数は現在もなお増殖中といったところ。

さてその有限会社ZEN、いかにも「この場にオチをつけるために用意したトンネル会社」という匂いがプンプンだが、まずは実際に調べてみなければ。予断でものを言うのはいけないよね。

ZEN Website

はい、見事に「素人でも10分もあれば作れそうな、簡単なトップページ」一つだけで、コンテンツやリンクすらありゃしませんね。このおざなりさ、また急造加減、見るだけで凄まじい匂いが体に沁みつきそうですね。

更新履歴では

09/01 サイトオープン
09/08 お知らせ追加

とあるものの、インターネットアーカイブでは(http://web.archive.org/web/*/http://www.e-zen.info/)、7月の時点で「準備中」とされており、スペースとドメイン自体は既に用意されていた事がわかる。
ソレはまあいいとして、こういう情報もあった。

9/1オープンというのは嘘のようです

更新の最も新しいデータ:2005/09/06
更新の最も古いデータ:2005/09/06
第10期 [2005/09/08 から 2005/09/08(本日) までの間に更新]ファイル数:1(8.33 %)
第1期 [2005/09/06 から 2005/09/07 までの間に更新]   ファイル数:11(91.67 %)

つまり、「データを更新したのは9/6が最初」であり、「9/1サイトオープン」というのはウソ。
もし「サーバー準備」をもって「オープン」と表現したのならば、上記インターネットアーカイブの「7月にはサーバーが開いていた」という事実とも矛盾する。

仮にも会社の、しかもこれ以外にコンテンツのないトップページでいきなり虚偽の内容。
とてもまともな会社と思えないのは当然だろう。

<登記簿による会社情報>

商号 (有)ゼン
カナ商号 (ユウゲン) ゼン
所在地 〒135-0016 東京都江東区東陽4-1-2大朋ビル9F
代表者名 小谷 朋寛
カナ氏名 コタニ トモヒロ
電話番号  
資本金 3,000(千円)
設立 平成 13 年 11 月
従業員数  
業種 演芸・スポーツ等興行団
扱い品 音曲業

次に気になるのはこの「ZEN」とavexの関係だが、この間には「zi-zone」なるDJプロダクション会社の存在がある。
これは、ドメイン「e-zen」.と「zi-zone」のIPが同一である事から芋づる式に分かっていったのだが、まず
「有限会社ZENで経理・事務」を担当しているというDJ「サンタマリア小谷」という人たちが運営するBlog発見。この人は「ZI-ZONE」を設立したとも書かれている。
(http://blog.excite.co.jp/MUZIK-CHANNEL/481791/
 現在は、発見されてわずか3時間後にこの人のプロフィールのみを全削除した模様)
これがGoogleキャッシュによるもの。
削除前の同Blogでは、「有限会社ZENの~」の部分が「ZI-ZONEの経理・事務を~」に改変されていた。
同会社に関わっていると類推されるほか、ドメイン権利者・登記簿に名前のある「小谷氏」と同一人物かもしくは血縁関係者と類推される。

また、「わた」サイトのトップページでは、
「●OVERHEAD CHAMPION「Beat!」のジャケットイラストを描きました。」
自ら宣伝に余念がない(どうでもいいがこのイラストが実にヘタレで笑える。そしてそこにしっかりと「のまネコ」が描かれている。このアルバムの発売は、「のまネコ」名称が出る前の8/10日。)のだが、このサイトの一番下にはしっかりと「ZI-ZONE all right reserved」と表示してある。

avex所属の、「キーヤキッス」始めとするアーティストのアルバムの中に、ZI-ZONEがリミックスした曲がある。

以上から、
わた氏→OVERHEAD CHAMPION「Beat!」→ZI-ZONE→ZEN
というつながりが指摘されているところだ。
(詳しくはまとめサイト参照)

現在は、「トンネル用のダミー会社を使い、切りたいときに切れるように、また責任と注目をavexからそらして移植するための存在であろう」という見方がもっとも有力。
一企業の対策としては、まあ見苦しくてものすごく盗人猛々しいが、ありがちな落としどころと言えなくもない。(発表のタイミングが、一般的に業務の終了する夕方以降だったというのも、あきらかに当日の問い合わせを回避するためと思われる)
ダミーであり、攻撃の矛先をそらし分散させるという目的だけでなく、「散々挑発した上でZENをおとりにして、田代砲を撃たせる作戦なのでは」とも言われている。
ここはZENに惑わされる事なく、引き続きavexと「わた」の動きを監察し、責任を追及しつつ、故意にサーバーダウンを引き起こすような行為だけは絶対に慎まなければならないだろう。世間のあちこちでは、とにかく「2ちゃんをサイバーテロ犯罪のニート軍団」ということにしたがっている(東スポさえも)のだから、それにみすみす乗ってやることはない。

なお、ZENは業務として「著作権管理」を謳っているのだが、その公示がサイト上でなされていないのは、著作権等管理事業法 第2-5-6による

管理委託契約約款の公示
管理事業者は、文化庁長官に届出をした管理委託契約約款を公示しなければなりません(第15条)。

に触れるのではないかという指摘もあるようだ。

また、夜分遅くにもかかわらず、電話をかけたら通じたという報告も。

録音出来ないのでテキストで

のまネコの管理会社とのこと

俺  代表者はどなたですか?
ゼン 少々お待ち下さい→関係者がいないので分からない
俺 分からないって、あなたどういう立場の人?
ゼン たまたま留守電に出て…
俺 は?(苦笑→じゃ、また電話するのでそれまでに答えまとめといてくださいね

どうせ電話と電話番だけの超簡易オフィスなんだろうけど…
もうちょっとまともに受け答えできるバイト雇っておけよな~。

ひろゆきが降臨とかほかにも色々あったのだが、さすがにありすぎて疲れた。
結局avex/わたサイドへの不快感はいや増すばかりなのだが、今更「avex不買」と言い出すにも、何しろいままでavexアーティストのCDは一枚も買ったことないし(しかも近年はCCCDばっかりだったし)、「009」はもうお布施のような気分でDVD買ったものの内容的に(特に音楽)辛かったし、その後「エリア88」の徹底レイプにはもう脱力させられたので今後DVDを買う可能性も低い…と、「これまでも買ってないし買いたいものもないので不買しようにもできない」状況。
これから好きなアーティストがavexに移籍したらその時考えもするが、実際問題として、avexがムーンライダーズとかオーケンやら戸川純を扱うなんてことは天地がひっくり返ってもまずありえないし…
できることといえば、街やTVでのまネコグッズを見たら、欠かさず「これってパクリなんだよね」と大きな声でケチつけるくらいしかできないのかもしれない。
しかし、のまネコグッズとやらがこんな田舎のショップでまで展開されるのだろうか…
恐らくそのグッズに出会う場所は、1~数年後の100円ショップやすすけた地方観光地のお土産ショップなんじゃないかという気がするのだが…

投稿者 zerodama : 01:48 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月08日

「女性セブン」記事

朝飯食べながら新聞見てて、「女性セブン」の広告に、「人気の『マイアヒ』Flashの作者OLってどんな人?」という記事を発見。
しかし女性誌というと、たいてい(タイトルは派手でも)ただの提灯記事か、ツッコミのレベルがてんで浅いので、期待してはいなかった。というよりも不安だった。

んで、案の定だった模様。

スキャン画像

<内容抜粋>
 (インタビュアー)
-どんなシチュエーションで空耳が?なぜ、ネコなのか?
(わた)
   「最初に曲を聴いたとき、”コイツは来る”って確信しましたね。
なぜかすでに日本語に聞こえていたので。そして、まず最初に浮かんだのがネコでした

-普段は何をしている?
《OLしながら趣味としてイラストやマンガを描き、ホームページで 発表しています。旦那?私のノートパソコンです(笑い)》

-(ギャラや二次使用料については?)
  「一般的なクリエーターと同様で、映像の権利を買い取るということで
  ギャラは数十万円ほどです」
(Avex担当・石井氏)
「今後、彼女はクリエーターとして仕事をしていきたいということなので、
   一緒に仕事をしてサポートしていくつもりです」(同石井氏)

この「最初に浮んだのが~」の「ネコ」をどう捉えるかが問題になってくるが、この時点でオリジナルキャラクターだという言い方に聞こえる。
では「おにぎり」や「キター」はどう言い訳する?ってことなのだが…

なんか、周囲の数人が「個人を責めるのはやめて欲しい」と、ダンマリを決め込む「わた」に替わるように矢面に立ってフォローしているのに、それが台無しって気がするなあ。

ところで、同曲で「碇」氏が製作したFlash、後発ということを差し引いても、「わた」作のものより数段クオリティが高くて面白かった。
特にピカソがほんとに「すげぇ」のが印象的。
こちら

ところで、「わた」のサイトのリンク先(友人らしい)が、今回の件のあおりを食らって過剰アクセスや問い合わせが相次ぎ、「マイヤヒーの一件とは無関係なので、問い合わせられてもコメントできません」という表示を残して一時閉鎖となった模様。
実際にどの程度の「突撃」がなされたのかどうかは不明だし、BBSやメールで迷惑をかけた連中が一番イクナイのは言うまでもないこと。
しかし、(コレも別にルールマナーのガイドラインではないが)どういういきさつにしろ、こんな風に叩かれたり炎上したりしたら、とりあえずは変に火の粉が及ばないように、リンクを一時公開停止にすることはよく行われている。まして今回のことは、規模が尋常ではないのだから当然配慮すべきでは?と思うのはただのお節介なのか…

まあ、こんなGIFアニメを、「猫トントン」とか称して(「マイヤヒー」冒頭で床をとんとん叩く猫。…だそうですよ奥さんw)自作として発表するくらいの根性の人はやっぱり違いますなあ。

投稿者 zerodama : 09:03 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月07日

「マイヤヒー」Flashに出てくるモナーと見紛うネコのこと その2

MUSICLIFE v2:誰がAAを殺したのか

Avex所属のアーティストである、「Move」の木村氏によるブログのエントリー。
所属アーティストでありながら(あるいは、「あればこそ」)、Avexの「テレビに依存し過ぎる体質、ネットに対する意識の低さ」を批判している点。
また、法的な落としどころ云々というよりも、クリエイターとして、Avexとわた氏の、「創作」の価値を貶めるような行動への批判に、大いに見るべき点のある意見だと思った。

個人的な見解ですが、今回の件に関し、
avex担当者のインターネットに対する意識レベルに疑問を感じます
彼らの仕事柄、TV信奉者が多いことは頷けますが
そこに過信し過ぎている印象をこの1年、捨て切れてはいません。
結果的にはコンテンツ製作者を軽視した意識を導き
このような出来事を生み出していると考えられます。

では「誰がAAを殺したのか」

数ミリの違いで権利を主張する事に見受けられる
"創作"という概念と質の低下。
そしてネットに対する意識レベルの低さがついに災いと化した。
というのが私の率直な感想です。

これにより不買運動などの流れが起きたら残念です。
我々含め、avex所属アーティストには何ら否が無い事を
御理解いただければ幸いです。

今回の事は、「わた」からモナーにイメージ起源があると認めるような発言を引き出すことは正直難しいと思うし、Avexの側から「今後もAA使用に横槍を入れるつもりはない」という意向を引き出せれば御の字なのでは、と思う。
大事なのは、この経験を今後にどう生かし、権利的な対策をするか、どういう意識を各自が持つかということだろう。
その「これから」のために、この騒動を「祭り」として騒ぐだけでなく、アピールすべきとなったらアピールし、ネットの外の人にも「知ってもらう」ことは意味のある事なのではないか。そんな風に思っている。

<以下追記>
「わた」の参加出品が決定しているFlashイベント・「Flash☆Bomb」の主催会社「パズブロック」の「Flash50」氏による見解。
現時点での問題と、MUZO側で調査した限りの事実がまとめられている。
「わた」個人とコンタクト可能であり、また企業としてAvexとやりとりできる立場からのコメントなので、注目すべき点は多い。(ちなみに役員の一人がひろゆきであり、2ch関連の企業ということらしい)

MUZO フラッシュエンターテイメント | 「のまネコ」に関して(MUZOの見解)


マイヤヒーフラッシュに登場する白いネコは、初期バージョンでは、モナーそのものでしたし、その後、DVDやTVに登場するにあたって、改変が加えられたとは言え、面影は濃く残っています。
AAは、あらゆる個人から企業まで、利用は自由であるべきなのですが、もしグッズ展開が大規模になったときに、企業側からなんらかの圧力をコミュニティに対してかける、ということがあったとすれば、それはそれで大変困ります。
そのときは、のまネコが今後どんな展開をおこなっても、ネットコミュニティーでのAAの使用についてはなんら制限はかけない、とavexさんがおっしゃっていましたし、今回、改めてその点について確認しましたが、決してそういったことはおこなわない、とおっしゃっています。
また、モナーに着想を得た、というのは、avexさんも認めているところです。ただ、私たちとしてはその説明方法に問題があったかな、と考えています。 avexさんは、「のまネコ」と「モナー」との関連性を隠していると取られてもしかたない表現をされているところがままあり、それが今回の誤解の増幅をつくってしまったのではないかと考えます。

同エントリー内では、「わたが自らAvexにFlashを売り込んだ」という説がガセであることにも触れられている。

ただ気になるのは、以上の文に続く部分で

なんにせよ、この件に関しては、avexさんと「のまネコ」の権利者さん(わたさんではありません)からの正式発表を待ちたいと思います。

というところ。
「わた」ではない権利者とは?
また、数件のAvexへの電話問い合わせ報告ではいずれも
「権利者はわたさんか?」という問いには「そうです」という返答を得ているのだが、その部分との齟齬は一体?
今回の件について依然コメントのないひろゆき(そしてMUZO上層部でもある)の動きも気になる…

こちらに限らず、「『わた』個人を責めるのは筋違い」という記述があり、そりゃ田代とか単なる嫌がらせメールとか、会社名を類推して晒すとか、会社やFlash☆Bombイベントで突撃(ちなみに「参加」というのはこのイベントの場合「作品参加」のことであり、作者がその場に来ることを意味するものではないらしい)とかは道義的にダメゼッタイではあるが、この状況では、「批判」は免れないだろうと思う。
私的なものとはいえ、個人サイトを構えている身である。
Avexからアレコレ緘口令とかガイドラインが敷かれているだろうことは想像に難くないが、一人の創作者として、誤解を払拭するためのコメントをする事はできるはずだ。手段はあるのだ。
それがない以上、第三者は、これまでの記述分から彼女の考えを類推するほかはない。

そして、現在彼女のサイトで読める関連事項は

・あのネコキャラはあくまで「Flashで飲んだくれている猫」であり
・あとはとにかく宣伝+商品化に舞い上がっている様子のみ

インタビューで流れた内容は
・空耳は私が仕事中に考えたんですよ(現在、CDの「訳詩」もわた名義になっているらしい
・キャラクターは私が作ったもの

この状況では、「個人批判(≠攻撃)マテ」と言われても通用するもんじゃなかろうと思うよ。
権利と対価を得た、責任ある大人なんだから、それなりの態度が取れるはず。
具体的なことを言うのは無理にしても、短いコメントであっても、そこに誠意や真実があれば必ず伝わるものはあるはずなんだよね…
Flashを何度か見比べてみたが、やっぱり「のまネコ」版も、歌うシーンや酒飲むシーン、牛と一緒のシーンでは、「瞬間的」などというレベルではなく「モナーそのもの」にしか見えない。
この内容で(C)を付けてオリジナル権利を主張しようってタマなんだから、主張するべきはする、批判に対応すべき点はする(勿論それが抗議でも一向に構わない)…それぐらいの腹が座った対応を見せて欲しいところ。

多くの人が述べている事だが、Avexとわたが、モナーAAがイメージ起源であることを認め、もしも「モナーのバリエーションとして」のキャラクター展開をしていたなら、一転「神」になれていたかもしれない(いや、なりたかなかったんだと思うが)、ヒット曲による一過性のものではなく多くの支持を得ていたかもしれないのだよな~

投稿者 zerodama : 23:43 | コメント (2) | トラックバック

「マイヤヒー」Flashに出てくるモナーと見紛うネコのこと

さらにタイトルが長くなってしまった…

昨日リンク紹介したまとめwiki、夜のうちに改変・削除荒らしが来ていた模様(現在は復旧)。
wikiもこーゆー時は痛し痒しかもなー。
記述戻しされたかたお疲れ様でした。
(追記:昼頃に見たら復旧の見込みのない仮閉鎖だとか…残念…)

もひとつまとめサイトを。
のまネコ問題まとめ - TOP
なかなか見やすいと思う。

こちらにある、Avexへ抗議電話した際の対応によれば

536 名前:Now_loading...774KB 投稿日:2005/09/06(火) 17:07:33 zoI/iW1/

電話突撃部隊の全体の報告をまとめると、

安部っ糞

「多少類似している点が事は認めるが、オリジナルはオリジナル。 商標の権利は認められているし。予定通りのまねこグッズは販売する。 著作権はわた。2chなんて関係ないね。

N速+ 692 名前:名無しさん@6周年 本日のレス 投稿日:2005/09/06(火) 19:32:11 2IdXYrXN0

今、AVEXに電話してみた。
んで,AVEXの担当者曰く。
のま猫はあくまで製作者のオリジナルキャラであり
2ちゃんのAAキャラであるモナー等とは関係がない。
よってインターネット上でモナー等を使用することに制限を加えるつもりは無い

んで、上記見解は担当者個人の見解ではなくAVEX社としての見解だってさ。
何か揉め事が起きたら製作者と直接やりあえ、AVEXは関知しない とのこと

ということだそうで、この対応発言を信用する限り、「AVEXのせいでモナーが使えなくなる」という懸念はほぼなくなるということか。「無関係」であるなら、「そっちに口を出させない代わりに、こちらも2chAAに口出ししたり権利行使しない」ということになるし。
O-ZONEオフィシャルサイト(音注意)でさんざん「キターー」とか使っておいて、無関係もねえもんだけども。
ただし、今後同様のこと、あるいはAAの利権を持っていかれないように、事前の対策をしておかなければならないということはハッキリしたと思う。まあ、それをやれるのはひろゆきしかいないんだけども。具体的には、権利やパブリシティ、営利使用について今より明示的にアピールしておく、権利を押さえておくなど…かな?

恐らくAVEXは、タカラギコ猫の一件で、「『モナー』という名称をそのまま使うのは危険」という学習をしたのかもしれないなー。学習の結果が賢明であったかどうかは別として。
問題は、「オリジナルキャラ」と言っておきながら、携帯着メロサイトなどではしっかりと「2chから生まれたキャラ」と書いたり、色々そこつ丸出しなところにもあるが。

それにしても、実際「のまネコグッズ」は売れるのか。例えばTシャツ。
いや、そもそもモナーやギコのTシャツにしても(既に色々グッズが出てるだろうとは思うが)、私は街で着て歩く勇気はない。
着て歩いて、
・「あ、マイヤヒーののまネコだ」
・「こいつモナーのパクリTシャツ着てる、テラハズカシス」
・「あの人2chのTシャツ着てる」
いや、どちらの反応もカンベンなんだけども。
しかもあくまで一過性のヒット曲関連グッズ、来年になれば、「だんご三兄弟Tシャツ」や「ランバダTシャツ」を着るがごとき恥ずかしさではないかと。
(部屋にぬいぐるみを置く、ポーチなどのグッズを持ち歩くのも同様に)

*「のまネコ」は「わた」のオリジナルキャラなのか

「なのか」も何も、上記引用の中で、AVEXさまがしっかり断言しているわけなんだけれども…

これについては、現在「わた」擁護としてすっかり有名になった「しっぽのブログ」記述が時々ブレているのが混乱を助長している気が。
http://taily.exblog.jp/

私はこのブログの9/5の記述

とりあえず僕が言いたいのは
「モナーをのまネコという名前に変えて売り出している」のではなく
「2ちゃんっぽい作者のオリキャラをのまネコという名前で売り出している」んだよってことです。

を見て判断したのだが、
それに対して9/6の「まとめ」では

・わたがオリジナルキャラだと言った発言のソースは捏造。
(これに対して売り出すことがのまネコをオリジナルと言ってるのと同じだ、という意見あり)

?????
なんか、捏造も何も、この人自身の記述がソースになっちゃってる気がするんだが…

いや、百歩譲って、当初のFlash、もっと譲って二番目のFlashに登場するキャラがそもそもオリジナルキャラ(「ネコトン」だかなんだか)だったとしよう。
公開し、評価を得た時点で、

「これはモナーではなくて、私のオリキャラなんですよ~~」

と宣言していたらどうなっていたか。おそらくその時点で大叩き祭りになり、この曲に対しても皆急速に冷めていたに違いない。
それが、2chを利用して(まあ最終的にそういう形になっている)、大手と組んで金儲けとなった段階で、本人コメントはどうあれ、発売元が「オリジナルで2chとは無関係です」だもんなあ。
そりゃ「潔くない」って印象は誰だって抱くって。
氏はmixiにもいるが、プロフ以外は特に公開なしのようだ。
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=644643

「わた」は自分のサイトの更新を止めて沈黙を守っているが、「のまネコ」については8月の日記

えーと、FLASH内で酒を飲んだくれている駄目なネコどもが、キャラクターグッズとして今後発売されますよ!

と述べている。まあ本文中の

もうね、これについてはホント声を大にして言いたい。
エイベックスさんは本気を通り越して
ヤヴァイとかそういうレベルを軽く超えた。

という部分については大々的に同意。ご本人とは全然別のベクトルだけど。
(参考:同サイト掲示板 http://8005.teacup.com/dame/bbs)
何か一言本人から誠意を感じられるコメントでも出たなら、この騒ぎも少しは沈静化すると思うんだが…ここでダンマリ決め込むような根性なら無理だろうなあ。

他にもっとムカっときたのは、TV(特にフジ)的には、ネット経由ということすら無視して


火付け役は「SMAP×SMAP」(で紹介したから)!

ってことにしたいらしいこと。
全くみなさんロクでもなさすぎですよ。

投稿者 zerodama : 09:35 | コメント (2) | トラックバック

2005年09月06日

「マイヤヒー」Flashに出てくる猫キャラのこと

タイトルに「のまネコ」という言葉を使うのがなんか不愉快だったのでこんな表示にしてみた。

O-ZONE「恋のマイアヒー」がなんか今更に売れていて、ORICON STYLEによると、ウィークリーアルバムランキングで現在2位らしい。
「今更」というのは、ネット上で、例の「空耳」とFlashが話題になったのが随分前の事だからだ。
当時私もFlashを見たが、保存するほどの興味を覚えなかった。
Flash自体の出来が「雑だな~」ということが一つ。
また、「燃えろバルセロナ」とかも同じなのだが、いくら「節々が日本語に聞こえる」からといっても、フレーズとフレーズの間が全く流れとして繋がっていないのであまり笑えるでもなく、「まー、確かに『飲ま飲ま』と聞こえるが、通して聴いてもなんか強引で疲れるだけだな…」と思ったからだ。

「空耳アワー」で名作とされたものを振り返ってもわかることだが、腹を抱えるほどの面白さは、
「空耳自体が全くの偶然の産物」
であるにもかかわらず、
「一つの場面としてつながりが成り立ってしまっている」
ことに起因することが多い。
(例:「母さんが言う こういうパーマは変だと 死のう~!」あたりはその典型かと)
そういう意味で、「マイアヒー」の感想は「まぁ手ぬぐい、無理してTシャツでしょ」という程度だった。

現在問題になっているのは、Avexから発売されているDVDに、ネットで広まるのに一役買ったFlashが収録されており、しかもムービーに登場するモナーそっくりのネコのキャラクターが、「のまネコ」という作者オリジナルデザインのキャラクターとして商品展開することになったことだ。

まとめサイト: のまネコ問題
http://www.nomaneko.net/

ごく大雑把に言えば、主な論点は

*空耳ネタ自体は洋楽板が発祥(とされてるが、そうでない場合でもスレや掲示板から生まれたのはほぼ明白。しかし「自分が考えたのと偶然に全て一致していた」と言われれば証明する方法は無いが)のに、Flash作者は「自分が仕事中に思いついた」と述べている
*初期Flashには、モナーのほかにおにぎりなども登場し、2chAAを使用したものであるのは明らかなのに、その時点の事についても「オリジナルキャラで作った」と述べている
(インタビュー:http://www.muzo.jp/column_muzo/home/flash50/archives/blog/main/2005/06/27_214530.html)
*「のまネコ」の商標登録がなされた場合、逆にモナーなどのAA使用が「のまネコに類似したキャラクター」として制限されるのではないかという懸念

などのようだ。

擁護意見としては、

マイアヒFlashとしてネットに出回ったものと、エイベックスが採用したのは似てるけど違うフラです。
つまり、以前HPで作っていたFlashにはモナーが出ていて
エイベックスのにはかわりにオリジナルキャラが出ており
今回の商品化はそのオリジナルキャラのものです。

(by「しっぽのブログ」 http://taily.exblog.jp/2643508/)

というのもあるが、

旧Flash
新Flash

を見比べてみても、新のほうもずいぶんとモナー(もしくはアヒャ)に見えるんだがなあ…
(新作には、旧作からおにぎりやダルシムの部分などが差し替えられ、キャラも微妙に書き直されたらしい)

Flashムービーを作る場合、許諾を得た場合を除き、BGMは著作権の発生しないもの(フリー素材やクラシックなど)を用いなければならないというのが建前で、それ以外の音楽をつかったものを「黒フラッシュ」などと呼んだりする。これまでも名作が多く出て楽しませてもらったし、また「この曲でなくては!」と思わせるものも多い。
今回は、普通だったらお叱りを食らわせるはずの音楽出版社側が黒フラッシュを支持してマネージメントに活用したという珍しい例だ。これで「オリジナルキャラグッズ展開」とか言い出さなければ、ネットでの反応も違っていたのだろうが…

モナーやギコ自体、発生したのは実は2chではなく「あやしいわーるど」である(「あやしい」出身者には、これについて今でも面白からず思ってる人が多いらしい)。
そういうこともあって、以前のタカラとの一件でもそうだったが、「2chの所有物」というよりは、「オープンソース」の素材という意識、そこから来る「みんなで育ててきた、そしてこれからもどう育てられていくかが面白いのだ」という意識がとても強い。一種LinuxとかOpenOfficeに通じるものがあると思う。
(タカラとは違い、「ギコ」などという商標をそのまま使おうというわけではないので同列では語れないが、上記のように別次元の問題が生じているわけで)
OpenOfficeの一部分だけを変えて、「新しいソフトです!」として売り出し、特定の個人と企業が利益を得たら、モラル面でブーイングが起きるのは自然の流れ。そういうことじゃないかと。

ぶっちゃけて言葉にすれば
「よっぽど舞い上がったのかしれんが、(作者も)必死に言いつくろって黒フラッシュで小金稼ぎですか」
「Avexもよっぽど必死だな」
ってことになるのかな。両者どちらにも「みっともないな」という感想しか持てない。
もともとAvexが嫌いで、Flashにも高い評価を持てなかったせいかもしれんけど。

それにしてもこのグッズ、売れるのかな…
ヒット曲は常に一過性、半年もすれば持って歩くのも恥ずかしい、短命なモノに終わりそうなニオイがプンプンするのだが…

投稿者 zerodama : 13:02 | コメント (0) | トラックバック