2005年04月30日

白馬の貴公子

このCM、よくTVで流れているのだが、何回見てもついつい見入ってしまう。やはりマツケンはサンバもいいけど上様に限るねえ。

合成は一切無く、実際に住宅地に白馬を入れて駆け抜けて撮影したそうだ。
最近は、乗馬できる俳優さんというのも少なくなったんだろうなあ。

また、この男性の奥さんを白馬に乗せ、病院へ送り届けるバージョンもあり、女性への啓発にも力を入れています。

そっちのバージョンはまだ見てないなー。すごく見たいぞ。
ところでこのお父さん、冷静に考えるとおそらく保険証を持ってない状態で病院に拉致られたわけで。お会計が怖い…

このサイトは、ノバルティスファーマ株式会社が運営する、爪白癬啓発目的のものなのだが、「爪NET」って名前もなかなか直球でイカスと思う次第。

投稿者 zerodama : 02:15 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月29日

はじめてのおせきはん

非常に紛らわしいタイトルでナニだが、今日は酒田市のあちこちでお祭りの日。
うちの地域の神社も、まあ特に出店やらあるわけではないけれど、のぼりを立ててそれらしい雰囲気になった。
いつも炊飯器で赤飯を炊くのだが、たまに一念発起して、「蒸し器で本格的に赤飯を作ってみよう!」という気になった。
しかし考えてみると、赤飯のきちんとした作り方というのを伝授してもらってないのだった。
母方の祖母が健在だった頃は、赤飯は「ばあちゃんが作って持ってきてくれるもの」であったし、兄が今の会社に就職してからは(餅とか赤飯・おこわなどを製造している会社なので)、「兄ちゃんが持ってきてくれるもの」。そうでない場合は炊飯器で炊いていた。酒田で同居をはじめてからも、ずっと赤飯は炊飯器だった。
それなりに美味しいのだが、「やはりちゃんと蒸かして作れば、ばあちゃん級のウマーな赤飯に近づけるのでは」と思い、ネットでレシピを検索する。

結論から言うと、「拘束時間は長いが、特に難しい事はない」ということ。で、つやつやの美味しい赤飯が完成。色がうまく出るか心配だった(うちでは食紅は使わないので)が、充分すぎるほどに発色した。オールもち米で作ったので、ボリュームもある。きばったかいがあった。
近くに住んでいたなら、母の実家に行って線香あげつつ、ばあちゃんにお供えしたかったのだが。

酒田では、「お祭りのごちそう」といえば地物のサクラマスらしいのだが、何しろこの時期は高い。ので、「たまには華やかに」とタイを一尾買って、相方がさばいてくれた。
身は松皮造り、アラは潮汁。
サイドにイカ軟骨串揚げと焼きネギ、おひたしで、それなりに祭りらしい食卓で大満足の日。

投稿者 zerodama : 23:00 | コメント (0) | トラックバック

問われるトップハムハット卿の労務管理

尼崎脱線事故:鉄道関連の番組を相次いで延期 テレビ各局
(MSN Mainichi INTERACTIVE)

JR福知山線脱線事故を受けて、テレビ各局は25日、放送予定だった鉄道関連の番組を相次いで延期した。

 NHKは、総合テレビで同夜放送予定だった「きよしとこの夜」を来月2日に延期した。列車の歌を取り上げるコーナーがあるため。また、「列島縦断鉄道乗りつくしの旅」(BSハイビジョンとBS2で26日から30日放送予定)の延期を決めた。NHK広報局は「事故の被害者、家族に配慮した」としている。

 また、BSフジは25日から29日に放送予定だった「きかんしゃトーマス」の4話分に、列車の脱線シーンがあることなどから差し替えを決めた。

25日の事だから、配慮するのはまあ分かるとして、トーマスまでもか…
トーマス(とその仲間たち)、遅延オーバーラン脱線過剰スピード日常茶飯事だから、半分以上欠番になっちゃいそうな勢いだと思うのだが。

「事故の被害者、家族に配慮」するというならむしろ、怪我人や遺族へのインタビューとか追尾とかにも配慮すればいいのに…とも思う。
鉄道事故で身内が死んだ人に向かって「どのようなお気持ちですか」ってなあ。聞かなきゃ、言わせなきゃ分からんものでもあるまいに。

投稿者 zerodama : 12:15 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月28日

ミニ公私混同

◆ここ数日、納期の迫ったテキスト作成作業。前任スタッフから引き継いだ原稿はあるのだが、補足したり、カリキュラムを部分的に再編成したり、けっこうやることがある。アプリケーションの作業画面をキャプチャして切り張りしながら一日中。

◆Excel・Wordを使用した差込印刷がメインの内容なのだが、「次の名前と住所・勤務先を入力してみましょう」というところで、ついついサンプルに「先物取引の春川さん(ギャル川の原型キャラ。さすがに「ギャル川」とは書けん)」を使ってしまった。まあ年齢層高めの講習だから気付く人は誰もおるまい。
こんな風に、学校時代から「テストやテキストのサンプル固有名詞で遊ぶ」というのはしょっちゅうやっているので、別口のテキスト(ACCESS)では「顧客リストの名前がみんなシャンゼリオン関係」「宛名リストがホワイトストーンズのみなさん」という有様になっちゃってたりもするのだった。いつか誰か突っ込んでくれないものか。

◆相変わらず、積極的に何をするでもなく毎日除いてしまうmixi。
今日は新たに次のコミュニティに参加してみた。
・安田顕
・上野顕太郎
・杉浦茂
・狛犬
しかし、なんでもあるなあ~。コミュニティ。

◆mixiと言えば、「はぁとふる売国奴建設(田中圭一)大先生」なわけだが、日記のタイトル「東海道中ヒザゲルゲ」には大いにクるものがあった。大先生の手にかかっては、いつもこんな風に容易くツボに入られてしまう。
「ヒザゲルゲ」などというゲルゲはいないのだが、この言葉で検索すると10件HITする。うち半数以上が「東海道中」を枕につけていた。やっぱり考える人はいるんだな…

投稿者 zerodama : 23:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月27日

新カメラを使ってみる

歯医者の帰り、相方の新しく買ったカメラ(オリンパスC770)を借りて、桜やら狛犬やら撮り歩く。
私の使っていたのは、同じオリンパスの数年前の入門モデル・C2Zoomだが、新しく・また中位モデルの製品だけあって格段に使いやすい。
C2では、露出調整はいちいちメニュー画面を開いて調整しなければならなかったのだが、こちらは手元のボタンで増減できるのが大きい。正対している阿吽の狛犬を正面から撮ろうとすると、必ずどちらかが明るく・どちらかが逆光だったり暗かったりするから、すぐに調整できるのは助かる(何しろ動かす事のできない被写体だから)。
また、シャッターを押してからデータを収録するまでの時間(次の一枚にうつるまでの時間)も格段に短い。
レンズが常に突出しているので、キャップの着脱がちと面倒な感じだが、このレンズのおかげで光学10倍を得られているわけだし、シャッター式の、レンズが出たり入ったりする待ち時間がないわけで、慣れてしまえばなんてことはないだろう。

これから、相方が使わない時はもっぱらこれを借りて歩く事になるかも。

今日は5つほど狛犬撮影。
神社に行く先々で地元の人に会う。会ったら一応「こんにちわー」と挨拶するようにしているが、あからさまにアヤシイ人を見る目つきをされたり、また「本職のカメラの人?」と質問されたり;
とある神社では「明日からお祭りなんですよ~」と言われる。
あー、だから地元の人が準備とか掃除とか修理とかしているわけだ。納得。
本当は立ち寄りたいところがもっとあったのだが、やはり地元のお母さんたちが集まって熱心に何かしていたようなので延期。
見られていると落ち着かなくて、撮り逃しやら要らん手ブレやらしてしまうし、何よりジャマだろうし。いろいろ話を伺うという選択肢もあるが、お忙しそうなので。大抵お祭りはGWのはじめ(4/29前後)に集中しているので、今月中はおとなしくしておこう…
国道などから外れた古い集落では、神社関係以外にも看板・建造物など時代物で興味をそそられるものがあるのだが、道が狭かったりしてままならなかったのが残念。

投稿者 zerodama : 23:15 | コメント (0) | トラックバック

三行半実装

昨日、ラグナロクオンラインにて大型パッチ来る。「龍之城」と「ジャワイ」の新マップが実装。他にもいろいろ新要素が来たのだが、地味に要望のあったものの一つが「離婚システム実装」だ。
ROには昨年「結婚システム」が実装され、私と相方も「リアルでもゲームでも夫婦」という別に面白くもなんともない結婚をしてしまったのだが、それはまあいいとして。
問題は、「離婚」のシステムがなかった事だ。
結婚はしたがその後事実上別れ、お互い別の相手と結婚したいと思っても、「二夫にまみえず」状態が強制されていて、困った人もけっこういたようだ。相手がキャラを消したり、サーバーを引っ越したりというようなこともあったし。
細かい事情はここでは書かないが、おかぴーさんもその実装を待ちわびた一人だった。現在傍目から見ても網膜に悪影響を及ぼしそうなぐらいラブラブな恋人(ゲーム内を付けろよタコ助野郎⇒自分へ)がいるのだが、このシステムのせいでメインキャラ同士ではいまだ夫婦になれずにいた(サブキャラは結婚済み)。
離婚するならするで、またえらく銭がかかる(一人2M以上…結婚資金の実に2倍だ)のだが、ガマンできずに今日結婚式をする、と突然お声がかかって、お祝いも用意できないまま大聖堂に駆けつけたのだった。
お幸せに。
okapi2.jpg
ちなみにSSの中の「弁天ゆり」というプリーストが私で、「花井拳骨」というモンクが相方のキャラ。一応結婚済みの組み合わせ…なのだが、冷静に考えると名前としてはとんでもない組み合わせだと今更思う。

で、新婚旅行が結婚式のあとには付き物なのだが。
今回実装された「ジャワイ(この名前もどうかと思わんでもないが)」は、既婚者しか行けない新婚旅行地。港町イズルードからついつい移動したら、何も告知されぬまま100000zenyをふんだくられる…orz…
さらに、50000zenyでアイテムを買えば、結婚式以外には着れないウェディングドレス姿でリゾート地を歩く事ができる。毒を食らわば皿まで、折角大枚はたいて来たのだからと、相方から銭を借りてドレス姿に。
jawai1.jpg
ハートの形の島で、おかぴーさん夫妻と写真をとったり、ホテルのスイートルームのベッドで時間を過ごしたりした。
がんばれってことか
それにしてもナゼにホテルのスイートルームの中(ベッドの側)に「黒いキノコ」が生えているのだろう…新婦同士でH綱引きでもしろ、というのだろうか。しかし一本では…

投稿者 zerodama : 21:43 | コメント (0) | トラックバック

594円

トレンドマイクロのCEOが、今回の大規模不具合について、自分の役員報酬を月594円にすると謝罪

エバ・チェン社長兼最高経営責任者(CEO)は記者会見で「今回の問題を肝に銘じるため、最後の1台が正常に戻るまで自分の役員報酬を月額594円にする」と謝罪した。「594」は障害を引き起こしたファイルの番号。

「損害に対する賠償については『考えていない』」
そうなので、結局安く付くんだろうけども、パフォーマンスとしては「●割削減」とか、もしかしたら「全額返上」よりもインパクトあるのは確か。ここまでのパフォーマンスは、日本人にはちょっとできそうにないなと思った。

ところでこの不具合、外国版のウィルスバスター(製品名は違うようだが)でも起こったわけだが、他国のCEOも役員報酬を「594」にしたんだろうか、という素朴な疑問。アメリカなら594ドル・韓国なら594ウォンなのだろうか。国によってかなり額面が違ってくる。まあ心意気の問題なんだろうけども。

投稿者 zerodama : 03:02 | コメント (0) | トラックバック

JR福知山線脱線事故2

2:30現在の死者は80人に達したと報道あり。
未だ救出されていない方は10人ほど、高見運転士もその中にいると見られ、生命反応探査機には反応が見られないことから、ほぼ絶望視されている。

管理モニターの解析では、「スピードは100km/h」と推察されており、未だ決定的な原因究明には至っていないようだ。責任の所在を明らかにしたところで失われた人命が戻ってくるわけではないし、虚偽報告を始めとする不手際が運転士にあったのは明らかだろうが、最重要の情報源を失ってしまう事で見極めが難しくなるのは辛いところだ。

JR西日本の日頃の労務管理・ダイヤの乱れへの懲罰が過酷で、多大なプレッシャーがムリな運転に繋がったのではないか、という側面もクローズアップされつつある。
くしくも同じ兵庫県・尼崎運転区の乗務員の方が、「非人道的な安全教育」のもとに自殺に追い込まれた事件なども、私はこの件で初めて知った。(リンク元はJR東労組のサイトより)
また、事故の二週間ほど前に、一秒単位で遅延調査を行っていたことも報じられた。

鉄道といえばJRしかないカッペの身には、私鉄との激しい競争を勝ち抜かなければならないシビアさが想像できないだけかもしれない。事故や天候の影響で大きくダイヤが乱れても、ブーブー言うもののそれに乗るしか選択肢が無い(特に夜になってしまうとバスもとっとと終わっているし)わけだから。
この事故、まだ原因調査中の段階で「運転士が悪い」「JRの体質が悪い」と言い切ることができないが、JR西日本の体質を古くから知る人の中には、「死人に口なし」で運転手に全て責任転嫁するオチを狙っているのではと危惧する人も多いようだ。

投稿者 zerodama : 02:40 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月26日

JR福知山線脱線事故

15時現在、死者数が73人と発表された。マンション部分に突っ込んでしまった1両目の救出作業、進めば進むほど数が増えていくことを考えると、被害の大きさに戦慄し、亡くなられた方のご冥福、怪我をされた方・マンション住人の方々の(肉体的・精神的)ご快復を祈ると共に、救助や救命医療に従事されている方に感謝せずにはいられない。
と言いながらも、関西方面の親戚の無事を確認するくらいの事しかできぬのだけれども…

昨日の「天漢日常」(毎度毎度無断引用ですが)では、関連記事と共に、2chに書き込まれた注目レスがまとめられている。現場近くに居合わせた方、実際に乗っていて無事脱出できた方、またご家族・友人が事故に巻き込まれて収容病院を探す方、残念ながら死亡の告知を受けた方…痛ましい書き込みがリアルタイムで行われていた。
特に、モバイルの伝える力はやはり大きい。現状を発信するだけでなく、多くの災害で救助や存命確認のツールとしても威力を発揮している。もちろん、虚偽の書き込みやデマ、ネットを通じて伝わるタイムラグによる情報のズレ(例えば、中越地震での不足物資情報がチェーンメール化して数日間広まったため、足りている物資が殺到したりというような事もあったようだ)などが生まれる危険もあるが、「報道しきれない(または、あえて「されない」)事実」がそのまま伝達されるという機能は貴重なものだ。
同サイトでは、中越地震の際にも、マスコミの「何しに来てるんだか分からない態度(報道ヘリの騒音・怪我人や遺族への心無いインタビュー・緊急車両、救命のジャマになるような撮影・取材の仕方・店での物資買占めなど)」について何度かまとめられていたが、今回もやはり取り上げられていた。私もTVなどで見ていて、明らかに動転している人・血を流している人に無神経なカメラを向けているのがひどく気になった。
マスコミ側の態度・対応から生じる被害者や地元住民の迷惑・不快感については、勿論当人たちから伝えられる筈もない。こうした「生の声」が伝わるようになったのも、ネットの普及以来だと思う。「臨場感」「数字」の前には、結局その声は黙殺されて、何年経っても配慮の無い取材が続けられている。視聴者側も「生々しい映像よりも良識ある対応」を発信側に求める意識改革が必要になってきたのではないだろうか。結局は「それがウケる」「視聴者はそれを求めている」という事実があるうちは何も変わらないだろう。

事故の原因は、「運転手の過失・もしくはそれ以外の要因によるスピード出しすぎ」「置石が原因」などの要素が断片的に出されるだけで、まだ決定的なものは無い。
5両目から速度などを記録した管理モニターが無傷で回収」されたという情報もあるので、迅速かつ正確な解析が待たれる。

現在生死不明である23歳の運転士、過去にもオーバーランで訓告があったというのは知っていたが、その他の件も含めて過去に3回注意や処分を受けていたらしい。
また、「車掌と示し合わせ、実際は40mのオーバーランを8mと虚偽報告していた」という件も。
年齢と勤務経験から考えて、高卒でJRに入った人だと思われる。高卒JR就職はかなりの難関。狭き門をくぐり抜けて、一生懸命日々の業務に励んでいる人がほとんどだと思う。JR全体が世間の厳しい目に晒されている今、一刻も早く正確な原因が究明されますように。

航空機といい鉄道といい、最近の日本の旅客業での「あってはならない不始末」が多すぎる。JALの件では「競争で運賃を上げられない今、効率化を求めるあまりに視野狭窄になった」ことがクローズアップされた。消費者側にも「安さだけを要求する」風潮を見直さなければならない時期が来たのかも。考えるだに難しい事だが……

投稿者 zerodama : 15:32 | コメント (0) | トラックバック

行ったことのある店がアゲられた

偽ブランドのバッグ販売容疑(asahi.com 山形版)

アルファベットのLとVの文字を組み合わせた、ルイヴィトンそっくりのロゴをつけたバッグ1個を2万円で売り、商標権を侵害した疑い。本物は6~7万円ほどの価格という。

「V」じゃなくて、「B」だったら(しかもヴィトンでなくてヴァレンチノだったら)買ってやっても良かったのに…
と思ってしまう人間はきっとどうでしょう好き。

それはさておき、

大宮四丁目の飲食店って、わりと地元誌などに取り上げられていた台湾系飲茶料理の店のことらしい。まちBBSでも、「さほど常連でもないのに知人が購入を持ちかけられた」というレスがあった。
この店、興味があって一度足を運んだのだが、「もう二度と行かなくていいなあ」という感想を持ったので、記憶から消えかかっていた。
ランチメニューを頼んだのだが、その中に「もち米シューマイ」があった。普通はタネの周りで蒸された米のモチモチ感を楽しむわけだが、この米が「普通のうるち米?」ってくらいにモチっ気0、しかもちゃんとくっついてない。饅頭だったか餃子だかも、噛んでみると中が冷たいという有様で、さすがに中国茶は美味かったが、全体的に「味以前に最低限の仕事をしてない;」とゲンナリ来る体験だった。
仙台にいた頃通った「香菜」のようなコストパフォーマンスを求めるつもりは無かったけれど、量も少なく、雰囲気だけのカッコツケ店だなあ、まあ女性にはウケるかもなあ…と自分らの中で評価した。
アチラ製の偽ブランド物、まあ現実的には、観光旅行などで行った折にそうと知って買ってくる人もいるだろうけど、一度だけとはいえそこの店で食った客としては「んな副業より、あたりまえの調理をちゃんとしなさいよ」ってところだ。

それにしても県警担当者のコメント

女性同士が会えば、頭の先からつま先まで見て、相手の持ち物をほめる。

って、単なる「女性の行動を評したもの」であって、事件とあんまり関係ないように思えるのは私だけか。

投稿者 zerodama : 14:54 | コメント (2) | トラックバック

2005年04月25日

はぁとふる売国奴建設

mixiにはけっこう有名人も参加してたりするのだが、田中圭一大先生もmixiやってたと初めて知る。
(あんまりmixiでいろいろやってないもので…)

*はあとふる売国奴建設*
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=299002
(mixiに登録してない方は見れません)

んで、貴重な日記などが読めるのだが(タイトルか本分のどちらかが下品な事が多いのでそれだけで満足だ)、4/22の日記のタイトル
鬼堂龍太郎のモデルはランバ・ラル
にはぶったまげたよ(本分には特にそれに関する記述無しだったが)…
そうかそうか、もう一度「ランバ・ラル」の面影を意識しながら読み返してみよう。また違った味わいが楽しめるかもしれない。

本当はmixiでなくて公式サイトがあればな~と思うのだが、何しろサラリーマン稼業のほうもお忙しいだろうから、そこまで望むのは贅沢というものかも。

投稿者 zerodama : 17:09 | コメント (0) | トラックバック

バスター騒動に思う

土日休みの会社などは週明けに被害が出るかもしれない、ということで、TVや新聞でウィルスバスターの事件が繰り返し報道されているわけなのだが、「ではどうすればいいのか」という対策について、せいぜいトレンドマイクロ社のサポート電話番号を流すくらいの処置しかなされていないのがちょっと気になった。
確かに、不手際はトレンドマイクロ社にあったわけで、復旧手順まで報道してやる義務はどこにもない。しかし、月曜日にサポート回線が大混雑し、対策を知りたくてもままならない状況になりそうなのも容易に想像がつきそうなもので。
この規模、この被害、しかも「正しい使い方をしていたユーザーが大変な目にあった」ということで、「災害」に近い状態だと思うのだ。地震などの災害が起こったら、「どう行動するべきか」をニュースでは必ず添えてくれるわけだから、この場合ももう少し具体的に説明してもいいんじゃないかと。
CPUが100%占有状態になってシステムダウンに近い状況になれば、ネットでトレンドマイクロ社のサイトを見るのは不可能(今は携帯端末があるので大分楽だとは思うが)。で、提示された手段のとおり

・正常な状態のPCから、トレンドマイクロ提供の修復ツールをダウンロード、FDかUSBメモリなどに入れる
・PCをセーフモードで起動し、ツールを走らせる
・再起動
・焦ってデータを初期化したりせず、まず該当ソフトを入れているか、OSがXPSP2かどうかをチェックし、該当していれば上記作業を行う

でOKなので、この程度の事はテロップなり何なりで流せないかなあと思う(セーフモードがわからないライトユーザーも多いので、その説明も要るかな)。大した手間ではないと思うのだが。
「ウチがそこまでやる義理は無い」と言われればソレまでだが、長い目で見れば「あの番組は具体的なことを教えてくれた」というのは高評価に繋がるんじゃなかろうか。
現実的には、「今日は何万件の苦情・問い合わせがトレンドマイクロ社に…」というニュースの数字データを取るという目的もあるんだろうけど。

それにしても、これまでは「ウィルス対策ソフトは必ずインストールし、期限切れにも注意しましょう(特にシルバー向け講習ではバンドル版とか体験版と製品版の期限の違いなどを把握している受講者はほとんどいないし、その位の人にはこういう講習はお呼びでないだろう)」と講座などで呼びかけてきたが、これからはこのバスター事件について質問されたり、説明しなければならない場面も増えそうだ。

投稿者 zerodama : 09:07 | コメント (0) | トラックバック

取捨選択

中国の歴史教科書が書かないこと(CNN.co.jpより)

報道番組でも紹介されている内容だが、よくまとまっているので。
「何を強調するか」よりも「何を書かないか(何をなかったことにしたいのか)」ということのほうが、より主体の意図を良く伝える…という意味の文章をどこかで読んだことがあるのだが、まさにソレだと思う。
こーゆー教科書を使ってる国民から「教科書問題」とか言われてもなー。
腹立つを通り越して、むしろ「それは、もしかしてギャグで言ってるのか?」という気分にすらなってくる。

投稿者 zerodama : 02:02 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月24日

ちょっとだけ花見

◆「ウィルスバスター、発表元がチェック怠り障害」(ASAHI.com)

 同社によると、不具合を起こしたパターンファイルは、フィリピンにあるウイルス解析などの拠点から、23日午前7時半(日本時間)ごろ世界に同時配布された。しかし、配布前に義務づけていたテストの一部が行われず、不具合に気付かないまま配布されたという。

ハードが壊れたかと疑う人も多く、メーカーのヘルプデスクも悲鳴を上げていたらしい。
土日休みの会社は、週明けの明日に障害が出る恐れもある、とのこと。
「チェック作業を怠り」とは、どう言い訳しようもないなあ…

◆昼下がり、ぷちドライブがてら数分車を止める程度だが、丁度見ごろの桜を探しに行く。
河川敷など、まだ場所によっては見ごろには早いところも多かったので、来週あたりまでは楽しめそうだ。
これは東泉町の桜並木から。向こうに見えるのは鳥海山。
2005sakura.jpg
家の桜も満開で、義父がささやかなライトアップのための電灯を設置してくれた。(しかし相方は「さむぃ」と3分で家に入ったが)

◆相方とヤマダ電機で彼用のデジカメ購入。学校の様子などを撮るらしい。今は3万円台くらいで買えるデジカメの性能も随分良くなっている。今使っている2メガピクセルのデジカメ、Web加工用には全然支障は無いが、神社撮影で細かいところのズームとなると、光学3倍ではどうしてもきついので、時々貸してもらうことになりそうだ。

◆生食用のホタルイカを、夕食時に刺身で。他にブリの白子と真子の酒蒸し・ツボダイの焼き物・フキノトウ味噌など。酒(菊之露サザンバレルのロック)が美味い…

投稿者 zerodama : 20:48 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月23日

珍しくカフェに行ってみる

昼食、本間美術館の対面にある「オーシャンズカフェ酒田店」に始めて入ってランチ。
相方はペスカトーレ、私はカルボナーラのセットと、ハーフピザを二人で一つオーダー。
店員さんが勘違いしたらしく、「サーモンとエビのクリームパスタ」を持ってくる。
いつもだったら「何じゃそりゃ」と不愉快になりかかるところだったが、実はそっちとカルボナーラのどっちにしようか迷っていたし、何より持ってきたパスタがメチャクチャ美味そうだった。店員さんもものすごく平身低頭で「すぐに作り直します」と言ってくれたのだが、そのままそっちをもらうことにする。
いやー、どっちもウマウマだった。カフェというとどうしても「格好だけの店」かもなあという危惧感が付き物(私らが大食らいなだけだが)なのだが、量も適度だったし、パスタの火の通し方も絶妙・具材もゴロゴロと入っていて美味しい。サーモン入りというとペラペラのかけらが出てくる店があるけど、こっちはがっちりと食べごたえがあった。
シェフがサービスしてくれた、ムース乗せクラッカーもよかった(ワインが欲しくなる)。
これでサラダとスイーツが付いて780円、ドリンクが+90円で付くのはリーズナブルというものだろう。
相方はドリンクにジンジャーエールを頼んだのだが、これがまた自家製で驚かされる。本当にショウガの風味ががっちり。市販のジンジャーエールというより、、「冷やしアメ」の感覚を彷彿とさせるが、なかなかパンチがあってよかった。
スイーツは、自家製のオレンジシャーベット。甘すぎず口当たりがよくて、果肉まで入っている。さっぱりとしてしめくくりには最高。

オーダーを間違えられるという小さなアクシデントはあったが、なかなかいいお店。今度は是非夜に来たいものだ。パスタ系のお店が少ない酒田なので、大事にせねばならん。

投稿者 zerodama : 20:09 | コメント (4) | トラックバック

恐るべし!「花引き」ショック

トレンドマイクロ社「ウィルスバスター」の不具合で、JRをはじめ、各団体のPCがえらく大変な目にあったとのこと。私の使用しているPCはXPではなかったのだが、この時間帯やたらに重かったのは単なる偶然なのだろうか。昨日の「5分おきくらいにアップデート地獄」もあったし、パターンファイルがどうもおかしいことになってるようだ。しばらくはリアルタイムアップデートを切って手動にしたほうがいいのかもしれない。
いずれにせよ、これで次期バージョンのバスターのシェアがウナギ下がりになる事は容易に予想できるわけで、シマンテックは今ごろウハウハ(死語)なんだろうかなあ。

◆昨日の昼にAmazonに注文した本とCDが、午前中(9時頃)にメール便で届く。小口だったのもあるだろうが、Amazonの「24時間中に発送」、なかなか凄いな。

というわけで
*「鬼堂龍太郎 その生き様」1 田中圭一
  集英社 ヤングジャンプコミックス・BJ
   (探す時は、版型大きいので注意)

待ち焦がれた一冊なのに、「なんとなくインパクトが…」と思ってしまったのは、私が単に田中圭一の作風に慣れてしまったせいなのか、それとも先日の、あのえいこーら漫画「花引き」を読んで以来、何を見てもえらくフツーにしか見えなくなってしまったせいなのか。
おそらく後者。恐らくしばらくはこの状態が続く。
小池先生…あンたはなンて作品を出しちゃったんだ…恐ろしや…

それにしても、この作品ができたいきさつ自体、ネタなのか本当なのか、巻頭の「この作品はフィクション」という断り書きがどの部分までかかってるのか判然としないのだが…誰なんですか「古賀たけひこ」さん…
どうも「神罰」の「艦長はネット好き」を思い出してしまって、「ネタなのかなー」となってしまうんだけども。

まあアレだ、「オリモノシートがいくつあっても足りねえぜ!」って、唯一にして無二の褒め言葉だよなあ(読めば分かります)。
何か一つ(「花引き」の後だからというのでなく)物足りないと感じる、その源は、起爆剤がギャル川専務とロベスピエール大越しかいなくて、主人公である鬼堂龍太郎が「常識的ツッコミ役」に徹している事かもしれない。
こういうキャラ置きは、古くは「マカロニほうれん荘」のそうじなんかもそうなんだけども、こと田中圭一作品に関しては、主人公自らが飛距離を出す構造のほうがずっとパワフルだと思う(「ピースケの大冒険」がどこか小粒な印象を与える(アレはアレで好きだけど)のもその辺にあるかも)
あとは、「正体不明の営業社員」がちょっとどっちつかずかなー。でも意味も無くプルプル小刻みに震えてるのはケロタンチックでよし。
表紙ももうちょっと凝って欲しかったところ。もっと元宮元宮しててもいいと思ったんだが、そこは集英社的な配慮だろうか。「神罰」と比べるのは酷かもしれないが、あの(いろんな意味で)神がかったデザインワークを見た後だと、どうしても「もうちょっとやってほしかったねえ」という感じになる。
とかなんとか言いつつもすみません、私けっこう好きなんだ。…「お歯黒ーー!」が…

*(CD)「ヨロコビ」 ジ・エキセントリックオペラ
  TOI TOI TOI

先日、カーラジオで偶然に曲を聞いて、興味を持ったグループのCDを買ってみた。
「第九」「亡き王女のためのパヴァーヌ」などのクラシックの名曲を、テクノポップ調のリズムに乗せたコーラスワークで聞かせるのが売り。くつろぎたい時にいいかもしれない。我ながら珍しく軽い音楽を購入。

投稿者 zerodama : 19:46 | コメント (0) | トラックバック

靖国サイトが独特な件

中国が反感を持つのはまだしも、口まで出してくるのは内政干渉だと分かっていながらも、私が靖国参拝に否定的な考えを持つのは、ひとえに靖国、というか招魂系の神社というものが、神社として非常にいびつなものだと思うからだ。(この件については追記に)
で、小泉首相がなんとかフォローの発言をした側から、国会議員が靖国参拝してるんである。
まあこればっかりは春の例大祭だから、「日程ずらせ」と言えることでもないが、空気を読んでもよかったんじゃないかと思う。今回はやめて秋にするとか。
まあ当然中国が面白く思うはずはなく、靖国サイトはDDOS攻撃を受けたのだろうか、と思っていたら、やっぱり落ちてる時間が若干あったようだ。もっとも昨年あたりから恒常的に攻撃を受けているということは、サイトにも書いてあった。今は問題なく見れるようだ。

しかしさすがに独特な神社は、サイトの記事も独特だ。
最新情報でいきなり目を引くのが

奉納プロレス

だったりするあたり、いきなりかましてくれる。
まあQ&Aの内容が、見た目はソフトだがやっぱりキナ臭いあたりは置いといて、

今月の遺書

などというコンテンツが読めるのはこの神社のサイトだけ!
やっぱりサイトまでも、もともと特別なオンリーワンらしい。

狛犬を追いかけて、200以上の神社を巡り、狛犬以外の物件もウォッチしてきた。日本の「神社」「神さま」というものが相当に「何でもアリ」であることは分かっているつもりだ。どこにでもある「薬師神社」なんて、名前からして相当トンデモないけれど、特に疑問をもつ人がいないほど定着している、なんてのが一例。また、境内に慰霊碑・鎮魂碑が建ててあることも珍しくない。それには違和感を感じない。土地の人の慰霊・祈り・風化させまいという気持ちを感じるからだ。ただ、そうした神社には全て本来の祭神がいる。それは天照大神であったり八幡神であったりしつつも、結局は大部分が共同体や豊作・繁栄の神という漠然としたものでしかないのだが、その漠然性によって様々な信仰や祈り・希望と鎮魂といった精神的な営みを一つの緩やかなものにまとめることが可能になっている、と思う。
招魂系神社は、明治維新以降の「国のために殉じた人々の英霊」が祭神である。だからもう、何百万柱ってことになっている。
「人は死ぬと仏」という考えは、仏教本来の思想から言えば大いにナニな理論なのだが、気持ち的に悪くない着陸点であり、同時に寺を大いに潤すシステムの大本でもあったりして、日本の葬式宗教が生まれ、日本人の生活と意識の中に定着した。かてて加えて、神と仏がもうとんでもなくごっちゃになっているわけなので、「死んだ人の霊=神」という図式を抵抗無く受け入れられる人も多いのは頷ける。
まあこれは私の感情でしかないのだが、「辛い思いをして亡くなられた人を、死んだ後まで『神』として、国を守るために働かされるんじゃしんどかろうよ、家に返して楽に眠らせてやればいいじゃないの」と思うのだ。死後は靖国に祀って欲しいと望んだ人ならいいけれど、「勝手に神さまとかすんなよ」って人間も中にはいたんじゃなかろうか。外地で亡くなった方の中には、遺品という形ですら帰れなかった人も多いのに、霊魂まで勝手に持っていかれちゃなあ、と思うのである。仰々しい社殿より、ちまい墓石・しょぼい仏壇でも、家族や想う人のもとが一番ふさわしいし、その人のことを語り告ぐ妻子や親戚も死んだら、もっと漠然とした「ご先祖」という存在になって、それでも子孫からは漠然と大切にされる。そういう形が日本人の精神生活としては自然ではないか、と思うからだ。
まあそんな理由で、招魂系の神社は嫌いなんである(狛犬はけっこう面白いものがあるのだが)。

投稿者 zerodama : 03:10 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月22日

アウトのいろいろ

あまりの連携にウケてしまったのでコピペしてみる。
まったく、私はこの連中が大好きだよ!

エロゲ的にエリア88 【その3.1】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1090113875/

768 :名無しさん@初回限定 :2005/04/21(木) 10:15:48 ID:HsG7fBH8
マリオ「う……くそ!!
     ブラック・アウトか!!」                               
                              
ブラック・アウト……
PCにかかる負荷のためエロゲがOSと共にシャットダウンし、
とくにエロゲプレイ中の
意識に漆黒のモニターがプレイヤーの
姿を反射するため、
みえる顔が
醜悪になる……

この状態が長くつづくと
萌えられなくなることもあり、
鬱を引きおこすこともある…

769 :名無しさん@初回限定 :2005/04/21(木) 11:45:07 ID:CsZD9pqZ
>>768
死のブラックアウト……
自家発電に集中しすぎて、フィニッシュの瞬間にスクリーンセーバーが立ち上がることだ。
さらに最悪なのは、スクリーンセーバーが漆黒の場合、自らの顔でフィニッシュを決めることだ。

770 :名無しさん@初回限定 :2005/04/21(木) 17:50:41 ID:HBpuW+tB
逆に、フィニッシュの際に誤ってモニターにかけてしまうことを
ホワイト・アウトという……

771 :名無しさん@初回限定 :2005/04/21(木) 20:03:21 ID:CsZD9pqZ
さらに、赤玉まで出してしまうことをレッドアウトという…

772 :名無しさん@初回限定 :2005/04/21(木) 21:42:23 ID:02AihP2o
そして、4日間溜めに溜めた黄褐色の夢精汁をアンバーアウトという…

投稿者 zerodama : 23:05 | コメント (0) | トラックバック

黄砂の季節

◆今年もこの鬱陶しい季節がやってきた。朝車を出そうとすると、ガラスも車体も黄砂で汚れている。ここ毎年の事だし、海沿いの地域に住んでいる以上仕方のないことだが、この黄砂の増加も中国が大きく関わっていると思うと、今年はなんだかいつもより腹が立つような。
花粉もあいまって、布団もろくに干せず、車は洗っても洗っても汚れる(ので、つい放置してしまう…)状況がまた始まる。黄砂が来ると、外出時になんだか目が重い感じになるのは気のせいだろうか。アイボンでも買うか…

◆歯医者の帰りにブックバーンにて2冊購入。

*「女の子ものがたり」 西原理恵子(小学館)

*神仏のかたち3 「不動明王」 (学研)
  明王系の本は一つ持っているのだが、カラー写真と収録数が多かったので、ついつい。

本来の目的である「鬼堂龍太郎」はやっぱり置いてなかったので、もう面倒くさくなってAmazonに注文した。

◆昼前に帰宅。ウィルスバスターの自動アップデート・インストールが始まると、マシンが一時的にかなり重くなるのだが、1時頃まで5分おきくらいにアップデートが何度も何度もされるため、ブラウズにすらストレスを覚える始末。とりあえず2chのネットワークセキュリティ板のバスタースレを見ると、うちだけでなく、ユーザーみんなにお見舞いされているようなのでまずは安堵。山田風太郎とか読む。

◆明日からまた週末なのだが、反日デモは果たしてどうなるのか。中国当局は沈静を呼びかけているし、ネット扇動も収まりつつあるようだが、そうなったらなったで、日本人への様々な(ソフト面ハード面両方の)ハラスメントが草の根レベルになっていくだけのような気がする。それはそれで始末の悪い事には間違いないだろう。例の「料理にゴキブリ混ぜられた」件もどうやらネタではなかったようだし…
ところで中国の人たちは、日本が公式に17回も謝罪を行い、日中国交回復時の共産党政府が賠償請求権を放棄したということを知っているのだろうか、とふと思う。
というか、一連の反日デモ報道の折に、この歴史的事実を併せて伝えている番組ってなかなかないということに気付く。日本の若い世代もきっちり押さえておくべき事項だと思うのだが。  

・参考リンク・
反日アミューズメント 中国人民抗日戦争記念館

私の実家の父も、現役の頃は日中友好関連で何度か中国に出張した事があったのだが、結局は「揺らぐ日中友好」も何も、相互の「日中友好」などというものはハナから無く、こちらからの片思い&思い込みであったのだから、揺らぎようも何もないということかな、と思うと何とも言えず寒い気分になる。私自身、中国の歴史を大学での専攻で選んだ身なのでひとしおそう思う(研究室で出会った中国・韓国から留学されていた先輩方はみんな見識が高くて人間的にも素敵な方たちだったけれど)。
「日本など比べ物にならないほど古くから、高度な文明・政治システム・文化を生み出してきた人々の末裔が今やこんなにも愚民化したのか」という溜息と共に、しかし同時に、それと同じだけ長い間中華思想が息づいている国の民だということも思う。「自分as至高」であって、他とは優劣を比べる対象にすらならない、理解の対象にならない、という感覚。これが「思想」とか「理念」というようなよそよそしい言葉でなく、もはやDNAに組み込まれている。
こういう民族に長いこと憎悪され続けてきた事を知らぬわけでもないのに、毎年毎年靖国に行っちゃう奴もなあ。挑発でなければあまりに考えなしとしか言いようがない。「立場上、やりたくても押さえなきゃいかんことがある」のは大人なら誰しも同じのはずなのだが(もっとも別の立場上、遺族会にいい顔しなければならんというのもあるわけだけども)。

投稿者 zerodama : 21:37 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月21日

アイダダ アイダ

仕事帰りにジャスコの本屋を覗いたが、田中圭一の「鬼堂龍太郎」がなくてションボリ。店員さんに聞くのがちょっと恥ずかしかったので、新刊予定を指差して「これ、入ってますか?」と聞く私のチキンさよ。
レジに持っていくのはかまわんが、店員さんに尋ねるとなると、何だろう、女一匹、夕方混んでるスーパーで男性店員相手にコンドーム差し出して買うと同程度くらいの恥ずかしさがありますな。
おかげでついこんなもん買っちゃったじゃないかよぅ。
というわけで、

hanabiki1.jpg「花引き ヴォルガ竹之丞伝」1 原作・小池一夫/作画・ふんわり
竹書房 近代麻雀コミックス

麻雀マンガというのは、確実に一ジャンルを築き、名作も珍品も生み出してきたわけだが、どうしても「すみっこジャンル」であるのは否めないと思う。特有の濃さ・男臭さ・裏通り臭さに加えて、「麻雀が分からないと、何が凄くて何が面白いのか伝わらない」という枠組みがどうしても伴うからだと思う。
小池御大、これまでも麻雀マンガをものしたことがないではないが、20年封印していた豪腕(阿佐田哲也や畑正憲らと凌ぎを削るほどの麻雀打ちだとは、寡聞にして前書きを読むまで知らなかった)を引っさげて殴りこんだ入魂の本作。
ハッキリ言って、珍品トンデモの多い麻雀マンガ史に残る大珍品である。と断言してしまおう。
とにかくこいつら、麻雀を打たない。
そう、打たずに「引く」。それのみでこの作品は成り立っているのだ。

ギャンブルマンガの主人公というものは、最初が肝心だ。名作の主人公たちを思い浮かべれば皆そうだが、登場時の初バトルで、「どのような戦い方をする奴なのか」を強烈に印象付け、その鮮烈な勝ちっぷりでキャラをビシッと立ててこそ、読者の目を引くことができる。
そして、「キャラを立たせる」事にかけては自他ともに日本一の自負に溢れる小池御大の仕事。一話目から際立ちまくりだ。

新宿は歌舞伎町の雀荘に、ふらりと訪れた主人公・竹之丞。いいところなく負け続けて、点箱の中はわずかに100点棒一本のみ(器用な負け方だ)。しかし勝ち誇る他メンツに、「続けましょう」と涼しい顔。
さあここからが小池ワールド。
おもむろにCDを取り出して店主に渡し、

「ねえ おやっさン これかけて
 世界の名曲 ヴォルガの舟歌」

ヴォルガの舟歌のCDを持ち歩く雀士。いきなりワンアンドオンリー。
リクエストの曲が鳴り渡る店内。竹之丞も

えいこーら えいこーら
もひとつ もひとつ えいこーら

と歌いながら牌を引いていく。

麻雀マンガでキャラを立たせる一つの方法として、「牌を引く(もしくは切る、哭く)時のキメ台詞」がある。古くは「はっぽうやぶれ」の「オッショイ」に始まり、「背中が煤けてるぜ」「来たぜ ぬるりと」「爆牌」「ツカンポ」等等、まあ色々あるわけだ。
そして竹之丞は「えいこーら」。ある意味、あの「ぶりぶり」にも匹敵する唐突さ。
いきなり歴史を作り出すあたり、さすが小池キャラ。
えいこーら言い始めたら、俄然良いところが雪之丞に入りだす。そして


hanabiki3.jpg
「えいこ~らっ!」
「四暗刻字一色大四喜でトリプル役満!」

先生…手加減ナシにも程ってものが…

さて、小池マンガの名物の一つに、「比翼連理の夫婦バトル」がある。
「デュエット」や「クライングフリーマン」あたりが代表格だが、主人公と魂で結ばれた妻や恋人(このとき、入籍の有無に関わらず「女房(バシタ)」と呼ぶのが基本)が共に死地に赴き命をかけて戦う、というフォーマットだ。そしてこの作品もご多分に漏れず、竹之丞のそばにはいつも17歳のロシア美少女・エペが連れ添っている。
彼女も勿論普通の女ではない。
元アイドルシンガー(あからさまにTATOOを意識したコスチュームが1コマあった)だが、その正体は、

ロシアンマフィアの命を受けてヴォルガ・トレニロブカ研究所が作り上げた世界でもっともツキの流れを吸い込める女
四代に渡り、最高のモチベーションを有する男女を交配させて産ませた・究極の上げマン(ほぼ原文ママ)

である。これが貴方の理性による理解の範疇に収まろうがはみ出そうが、そういうことらしいのである。
彼女が側にいるからこそ、竹之丞は「花引き」と呼ばれるほどの超人的な引きを見せることができるのだ。
んで、「せっかくの逸材のツキを雀ゴロごときに吸い取られ尽くしてはたまらない」とロシアンマフィアが絡んでくる、と。そんな展開。

ところで、竹之丞が「ヴォルガ竹之丞」という名で呼ばれるのにも、「えいこーら」ウルサイというだけでなく、彼女が関係している。

ルビが小さいですが「えいこーら!もひとつ!もひとつ!」と叫んでます

そう、本当にえいこーらえいこーら五月蝿いのは竹之丞ではなく、「ファック中の彼女」なのだ。アレの最中に「もひとつ!もひとつ!」とか言い出す女ってヤじゃないか、なんか。
絶対隣に住みたくない連中である。
ちなみにこの二人、撒き散らした麻雀牌の上でまぐわってる(だからガチャガチャいってる)のだが…相当痛いと思うのだが、小池漫画の中でも屈指の珍SEXではなかろうか。

単行本一冊中にどれだけ色々詰まってンのよ、って感じだが、麻雀マンガにもう一つ必要不可欠なのが「ライバル」の存在である事は言うまでもない。ライバルもキャラが立っていて、絶望的な強さを見せれば見せるほど戦いには緊張感が生まれ、主人公が光り輝く。
1巻での竹之丞のライバルは、「鬼引き」こと「昭和礼次郎」。

殺す前に殺す相手と麻雀をし、相手が勝ったら殺されずに見逃してもらえるが、負けたらその場で殺される

という、殺し屋なんだか雀士なんだかわからないが、いかにも「古い男とお思いでしょうが」って感じの風貌と着流しが渋い男。確実なのは、雀荘の主人はいい迷惑という事だ。彼もまた

日本の帝国陸軍が作り上げた ツキの流れを変える男(原文ママ)

らしい。もうなんだか良く分からないが、1巻の最期では何かと忙しい目に遭う(読むと分かる)男である。

いきなり
hanabiki4.jpg
「麻雀はオカルト」と言い切って演説ぶったり、

毛ジラミを退治するには水銀軟膏を使うしかねえ 他のものはダメなンだ そういうところが好きなのさ」

とシミジミ語りだしたり、ナイスに暇がない。

他にも
・「發」と書いて「ルンバ」と読む
・メンバーみんなパンツ一丁で卓を囲む
・ハジキVS小便
・メンツの後ろに死人放置
・ゴーストタウンの管理はゴーストに

など、見所いろいろ。

「牌引く前に読者引きまくり」とか色々言われてもいるようだが、キャラがこれでもか立つどころかとエレクチオンしまくってるこの作品、なかなか売ってないので(ブックオフに出るのを待つのもあまりにも不確実なので)つい買ってしまった…
2巻は出るのだろうか…
ところで主人公の名前は、やっぱり竹書房だから竹之丞なのだろうか…

その他購入物

*「毎日かあさん 登校編」 西原理恵子

<以下ブックオフ>
*「柳生十兵衛死す」上・下 山田風太郎
*「魔界転生」上・下 山田風太郎
     (ロコツなラインナップだ…)
*「ムーミン谷の彗星」 トーベ・ヤンソン

投稿者 zerodama : 15:37 | コメント (0) | トラックバック

ネタだと言ってよ第2弾

毎日ニュースを見るだに鬱になる反日運動関連。毎日読んでいる「天漢日常」で色々まとめられるものを読む。当局の対応の裏にある背景(例えば、上海で小手先の賠償策が出たのは、同地で開催されるアジアモーターショーへの危惧だとか、ODAの件とかいろいろ)なども示唆されたり、また現地に住んでいる邦人のBlogやコメントなどもまとめられていて分かりやすい。
今日同サイトで読んだ文章、これはヤフー掲示板の書き込みらしいのだが、
中国旅行はしばらくオススメできない 刻みゴキブリ入りの料理を食べさせられた在華南日本人駐在員の経験」(飲食中の人にはオススメできないっす)
もうホントになあ、ネタであってほしいんだけど、真に迫ってるんだよなあ…
料理といえば、各地中華街に住む華僑の人たちとかは、今回のことをどう思ってるんだろう。
各方面で叫ばれている通り、5.4がヤバいのは確実だし、キャンセル料を払うハメになっても今旅行するのは文字通り自殺行為だと思う。行ったところで、おそらくホテルにこもりっきりになるか、観光に行けたとしてももうビクビクし通しでどうしようもないだろう。
旅行ならば回避すれば済むことだが、現地でとんでもない不安と不便に精神を蝕まれながら暮らさなければならない駐在員の方・留学生の方たちは本当に辛い日々を送っていると思う。正直、死人やレイプがいつ起こってもおかしくないような状態に思える。どうか不幸な犠牲者が出ませんようにと祈るほかは無い。
多くの日本人が中国観光を取りやめ、本来落ちるべき金が落ちなくなるわけだが、中国経済にとっては些少なんだろうなあ。

中国について思うところは色々あるけれど、こうした動きがエスカレートすればするほど小手先のごまかしが効かなくなり、国際的にもその酷さが伝わりつつある(現にびびって小手先で色々やり始めているようだが)。少しずつ報道が広がっているようだが、どのくらい伝わっているのか…
確実に言える事は、こっちが何もしなくてもあっちがみっともないことやり放題なのだから、日本人のほうから同じような行為をすることはない、ということだ。大方が右翼団体の行動のようだが、中国関連の施設や店にイヤガラセ・破壊活動をしたところで、相手と同程度に見られるだけ損ということに何故気付かないのだろう。腹立つ気持ちはわかるけど。
現に、被害の規模が全然違うのに、相手は鬼の首を取ったように「破壊活動の謝罪と賠償を」とかふんぞり返っている。
通常の犯罪と同様に、物を壊したり人を傷つける奴はふん捕まえる、損害賠償はちゃんと負わせる。悪い奴はフツーに罰して、激昂のあまり反社会的な行動に出るものは諌め・ダメなものはダメと言う。これが「法治国家」であり、日本人はそれが普通の感覚として生活できる、ということを示せばそれでいい筈だ。相手の無法さ・民度の低さがますます際立つ。日本の地で私たちができることはそれしかないと思うのだ。

それにしても、FFに続き、ROまでもDDOS攻撃に遭ったとのこと。道理で昨日やたらと鯖は落ちるわ、復帰しようとしたらパッチサーバーには繋がらないわで閉口したわけだ。こうやってちょっとでも私らがイヤな思いをすれば、彼らは楽しいのかなあ…楽しいんだろうな…
ROは日本発のゲームでもないし、管理会社も孫系列なんだけど、そんなことは関係なくて、より多くのユーザーにイヤガラセできればそれでいいんだろう。

投稿者 zerodama : 00:01 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月20日

歴史は勇者に作られる

2ch食べ物板の名物に「賞味期限をぶっとばせ!」シリーズのスレがある。
現行スレッドは25代目
2000年以来、猛者どもが賞味期限を過ぎた様々な食品・食材を食べては、自分たちの体(主に腹)で実験し、「●●は*日までなら全然平気」「▽▽は見た目が##になっていなければ大丈夫」「◆◆は足が早い」などの法則性を導き出してきた。「生きる力」が過剰に満ち満ちた良スレシリーズである。
スレ冒頭のテンプレには、数々の勇者たちの偉業と蛮勇と犠牲によって編み出された法則・格言が力強く掲げられている。

* 納豆菌は神!
*豆腐はやさしい悪魔!
*レトルトはやわらかい缶詰である。

などなど。特に納豆菌は、ゲッター線にも似た存在(「納豆菌を信じるんだ」「これが納豆菌のなせるワザか」「そ、そうだねコーウェン君」)であることが判明しつつある。
PL法施行と消費者からの要望によってあらゆる食べ物に「消費期限」が付けられるようになったが、どうしても安全圏を設定せざるを得ない。「熟成」でうまみが増す食品もその流れには従わざるを得ない。
例えば、ウスターソース類は、未開封ならば賞味期限過ぎたあたりから旨味を増す、とメーカーの人がコメントしているのを見たことがある。私の兄(製麺・製餅業メーカー勤務)も、「生ラーメンも、きちんと冷蔵庫で管理していれば、期限ギリか1・2日過ぎたあたりがピーク」だと言う。
そもそも賞味期限は「これを過ぎると食べられない」ではなく「おいしく食べられるリミットの目安」なので、逆に「で、結局食えるのか食えないのか」という見極めを難しくしている部分がある。そんなときにこのスレの、蓄積された叡智が役に立つ。
そりゃいつも安全圏の食材を使うに越した事はないのだろうが、日々の暮らしの中ではそうも行かない。料理に使う食材の判断、また法則を知っていれば、投売りの食材をリーズナブルに活用する事もできるので、買い物の時にもとても有用だ。

自然、このスレでは「これ、大丈夫でしょうか?」という質問が多く寄せられるのだが、それに対する答えでよく見られる専門用語が「h」。
これは「冷やかしはお断り」の頭文字を表し、「そんなの安全すぎて答えるまでもない、問題ないから一々質問しないで安心して食え」の意。
例えば、「消費期限から1週間過ぎた納豆、食べられますか?」というレベルの質問がそうだ。
何しろこのスレでは、「昭和の物件」までも平気で出てくるのだから…
あまりにチキン過ぎる質問(期限一日過ぎとか)だと怒られることもないではない。
勿論、ムリ目なモノにはちゃんと「やめとけ」という答えが返ってくる。
あまりに見た目からして危険なブツに挑戦する「超人」ランクの人は、事後連絡を怠ると「死んだか」という流れになってしまったりするのもたまらない。
元来は、「消費期限を過ぎた食べ物の状態・食べた後の健康状態の報告」が主眼なのだが、何しろ「ここでしかできない質問」なもんだから、お助けQ&Aの側面も付随してしまってるようだ。

ところで、このスレの話題で知ったのだが、開封後インスタントコーヒーを飲みきれずに放置しておくと、ビンの中に白くて細い糸状のものが出てきたり、粒が白みがかったり、しまいには黒く固まってしまうのを見たことがある方もいると思う。
実家ではあの白いのを「どこからか虫がついたのでは」「カビ?」と思って捨てたりしていたのだが、実は湿気たことによってカフェインが結晶化したもので、無害らしい。勿論コーヒーとしてはマズいのだけれど。
AGFのFAQコーナーだと、各状態の写真がついているのでより分かりやすい。そうか、飲めたのか…
私はコーヒーの消費が早いので、今ではこういう状態にすることはもう無いが、私が結婚して以来うちではしょっちゅうこの状態になっているようなので、今度教えてやろうと思う。

以下、「賞味期限をぶっとばせ!」スレから生まれた格言・名言を転記。岐路に立たされたときに思い出して欲しい。

○格言
・納豆菌は神!
・豆腐はやさしい悪魔!(消費期限切れに比較的強いが、当たると地獄で悪魔を見る)
・アルコールは偉大である。
・缶詰は缶が腐食していない限り大丈夫。
・レトルトはやわらかい缶詰である。
・卵に記載されている賞味期限は生食の期限(加熱調理をするなら数ヶ月前のでも平気なことが多い)。
・ヨーグルト、キムチ、チーズは保存食である!

○基礎知識
・「冷凍」=「時間が止まる」。正常な状態で冷凍されたなら腐ることはない。
 ただし数ヶ月~年単位の保存ならだんだん味は落ちてく(霜や冷凍焼けで)。
・米は腐らない。期限無し。虫が湧いても洗えばOK。カビてたら考えよう。
・野菜に期限無し、腐るまでは食べられる。
・砂糖・塩は永遠にOK。
・蜂蜜は期限無し。固まっても湯煎で溶かせばOK 。
・小麦粉、片栗粉、米粉、白玉粉は期限無し。湿気てなくて、虫・カビによる変色がなければOK。
・油は密封されてれば期限無し。腐らないが酸化に注意。
・バター、マーガリンも期限はあってなし。変色は酸化でなく乾燥。食べても平気。
・宵越しのお茶は飲むな。
・今の梅干、ベーコンは減塩で作られているので保存食にあらず。(減塩でない昔ながらの製法の梅干は別)

投稿者 zerodama : 14:55 | コメント (0) | トラックバック

今だ見せるぞ連続攻撃

パンダでたそがれ!より
世にも奇妙なDVD

NIES製品(って言葉ももう死語だなあ)の説明書などにある「堂々と間違った日本語(例:「じぬんをぐろぐろ」)」はいまだに後をたたないが、マニュアル類ではなく製品で堂々と、しかもここまでたたみかけられると可笑しすぎて…
このDVDプレーヤー、いかにも近くのディスカウントストアやホームセンターの客寄せ商品として我々を待ち受けてそうな出自と価格。メカに弱い人やお年寄りがうっかり購入して「やっぱりDVDは、見慣れない横文字ばかりでよく分からない…」と要らん挫折感に心を折られそうだ。

上位機種の評判はまずまずらしい。日本語メニューは忠実に継承されているようだが…

投稿者 zerodama : 13:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月19日

似てる人たち

久々に「100×100しりとり劇場」を更新。
常々思っていたのだが、やはり「1・2のアッホ!」のカントクと、「ALICE12」(「RAISE」にも「砂の薔薇」にも出てるけど)のアーノルド・モーガン機長はなんか似てると再確認した次第。

あと、私の中では「サハラ 女外人部隊」のスージーと「エロイカより愛をこめて」のジェイムズ君の印象が微妙にかぶっている。イマイチ分かりづらい(特に前者)上に、かぶり具合も本当に微妙なので、同意者はいなくていい。

投稿者 zerodama : 23:53 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月18日

引用時にbr不要になるようにする方法<MT関連>

エントリーを作成する場合、引用にしたい部分を選択して引用ボタン(「”」→blockquoteタグでくくる)でくくるのが便利なのだが、その際に改行が反映されず、<br />タグを入れなければならないのがちと不便だった。

カスタマイズついでに色々検索していて、「我楽」の「Movable Type 3.11-jaアップグレード」のエントリーで解決。ありがたい。
MTディレクトリの「Lib」→「MT」内にあるUtil.pmを一部修正すればOK。作業は単純だが、省ける手間は絶大。

投稿者 zerodama : 17:01 | コメント (0) | トラックバック

圭一さんが望むなら私何を買ってもいいわ

ということで、田中圭一作品チェック。

4/19 集英社BJコミックス「鬼堂龍太郎」1巻発売。

BJの公式サイトには作家ページもある。一時期漫画家専業になったのかと誤解していたんだが、今なおサラリーマン(しかも出世しとるよ!)兼業だったのね…

プロフィールページを見てみる。

「コンピューターソフトウェアの販売」ってのは、「特技」のカテゴリに入るものだったんですね、先生…

投稿者 zerodama : 13:50 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月17日

圭一さんに一生ついていきます

今日購入した本とか。

*死ぬかと思ったH*
田中圭一(原案協力・林勇司<Webやぎの目>) アスペクト ¥1000

Webやぎの目の人気コーナー「死ぬかと思った」から、お下劣・シモ系ネタを抜き出して、田中圭一が味付けする(勿論例の芸風の絵柄で)という構成のマンガ。ゴラク増刊に掲載されていた作品をまとめたもの。

このコーナーは大体目を通しているのだが、田中圭一の料理にかかると、知ってるネタでもやっぱり面白い(意外にとシモ以外のネタも混じっている)。田中圭一好きな人ならマストアイテム。
探す時の注意は、これ、あんまりコミックス売り場に並んでいないという事だろう。売れ線コーナー・よくてサブカル系のコーナーに置いてあること多し。購入した本屋でもそうだった。あまり売れ線系統を覗かないので、危うくスルーするところだった。
田中圭一の本は「出れば買い」で購入しているのだが、版型とページ数を考えると価格が高めだとは思う。まあ、「死ぬかと思った」シリーズは全部この値段なのだけど。

*愛斜堂 1*
岡本健太郎 講談社ヤンマガKC ¥514

バードチーフ氏のエントリーに触発されて買ってしまった。読んでなければ多分目に止めてなかったと思う。罪なBlogだ…
内容は上記エントリーを参照していただくとして。絵はハッキリ言ってうまくないんだけど、「間」の芸とか、セリフの妙は持ってる作家だと思った。後半、あんまり(全然)辞書の話してない話が増えるんだけど、これはこれで面白い。個人的にはずっと辞書会議のフォーマットでもいいかなあ。
全体的な雰囲気が、意外と「クロ高」で、林田君が口火を切って前田君で落とす系の室内会話に似ているような気がした。

*真・異種格闘技大戦 1*
相原コージ 双葉社 ¥857

相方が購入。数年前から相原コージに関しては「もう(読まんでも)イイかなあ」という雰囲気だったので、相方も迷ったようだった。私は未読。前半を流し読みすると、マジメに取り組んだ「BOXERケン」というような印象?

*家で庭でキャンプで3倍楽しめる ダッチオーブン*
太田潤 成美堂出版 ¥1200

ダッチオーブン料理本2冊目。フルカラーでこの価格はまあまあかと。
料理名がちょっとイタげなのが多いが、けっこう面白そうなメニューが色々とある。
特に、下火だけでできる台所OKのレシピはありがたい。これから温かくなり、去年購入したダッチオーブンの使い勝手もほぼ分かってきたので、色々試してみたい。

・雅楽戦隊ホワイトストーンズ2 DVD
 ロッピーにて予約完了。(発売は6月)
 今回の予約特典は「ホワイトストーンズグローブ」らしい。それって軍t……
 酒田7号線沿いのローソンが無くなって、最寄の店舗はゆたかのもののみ。撤退するコンビニが増え行く中、酒田市のローソンがなくなると水どう関係の予約に困りそうで危機感が募る。送料高いので…

投稿者 zerodama : 23:40 | コメント (2) | トラックバック

「川柳」ウマーでした

昼、中町の「川柳」にてラーメン。
ここは老舗で、定評も昨日今日ではない店なのだが、名前はずっと前から気になりつつ足を運んでいなかった。どうしても中町界隈は「駐車場が面倒そう」なイメージが強いせいか。
相方はチャーシューワンタン麺の大盛り、私は「潮ラーメン」をオーダーする。
入店時間は13時頃。人気店なので少し客足が収まった頃、ちょうどいい時間だったかもしれない。

まず、麺があまりに良くてビックリ。中細で程よい縮れの麺が、つるつるプリプリしていて、実に美味い。かん水臭さや、熟成し過ぎによる臭いも無く、丁度イイ。酒田で一番自分の好みにストライクしているかもしれん。他のお客さんも、「やっぱりここの麺のコシが一番だな~」と話している声が聞こえた。ゆで具合も絶妙だし、扱いもジャストの加減だ。
スープは正統派酒田系だが、醤油の風味がわりとストレートに出ていて、ほのかな甘味があるが全体をジャマしていない。
「潮ラーメン」のほうは、塩味で、ワカメやコーン・エビ・それにすり身つくね(ハンバーグ状)が付いている。魚醤ベースということだが、特有の臭さは感じない。ひとくち目しょっぱい感じがしたが、この程度のパンチがないとボヤけてしまうのかも。すり身つくねは、遊びの無い「すり身」の味で、好みが分かれるかもしれない。

椎名誠がこの店の大ファンらしく、色紙が2枚ほど、加えて佐高信の色紙も飾ってあった。「故郷の美味を椎名さんに教えられて初めて知る。不覚」とかなんとか書いてあった。

久しぶりに絶対的な満足を得ることができてハッピーだった。さすが長年生き残り、多くのラーメン食いに賞賛されるだけのことはある。メニューが色々豊富なので、他のラーメンも試してみたい。
駐車場は店の脇に4台分ほどある(1台は店舗の車用)が、客が入れ替わる度に車の出し入れをしなければならず面倒。近くの契約駐車場(駐車券は出してもらえる)に入れたほうが楽かも。

投稿者 zerodama : 21:58 | コメント (2) | トラックバック

おかぴーさん発光す

昨日夜、おかぴーさんの発光式に誘われる。
ROで、キャラがLv99になるとオーラを発し、今年実装された「転生上位職」として生まれ変わる事が出来る。高レベルになってくるととんでもない必要経験値を課されるこのゲームでLv99を達成するのはなかなか大変なことで、仲間内でその偉業を称えてパーティーをしたりする。これが「オーラ式」「発光式」と呼ばれるものだ。
昨年の5月、おかぴーさんに「ROけっこう面白いよ」と電話で話し、他ならぬ誘ったのはこの私だった。
以後、彼女は私など足元にも及ばぬハマリっぷりを見せ、もっぱらソロや相方との固定ペアばかりしている私とは違い、さまざまなギルドと交流し、臨時公平にも行き、RO内で結婚した相手とラブラブ生活だったりと、目一杯楽しんでいる。最近お留守なのもあったが、メインキャラですら80台中盤の私はもうおいてかれまくりである。

発光式の目玉は「皆に発光する瞬間を見守ってもらう」ことなので、ダンジョン内でもいいのだけど、今回はモンスター召喚アイテムを使い、ひたすらにおかぴーさんにボコってもらってLv99に到達してもらうという趣向のようだ。一人二本ずつ「古木の枝」というアイテムを使う(「折る」と表現する)のだが、わりとザコなのばかり出て、「一巡してもオーラ吹かないのでは」と危惧されたが、無事に発光。おめでとうございます。
転生は、ダンナさんがオーラになるのを待って、一緒にするそうな。式でもノロケまくりで当てられっぱなし…イーナー…
下の写真は、発光後にみんなで撮った記念SS。青い矢印で示している女プリーストが、私のキャラ「弁天 ゆり」。こんな名前だが、別に弁天様召喚はできないし、ヘソも出してない。
okapi.jpg

投稿者 zerodama : 16:49 | コメント (0) | トラックバック

mixiをやってみる

平埜さんからお誘いを受けてmixiにエントリーしてみる。
mixiの名前とシステム、熱烈にはまってる人もいる事については聞いたことがあったのだが、「マメさと積極性が必要っぽいな」という第一印象が強く、「人見知りでズボラで受身な私などには」と思っていたのだが、誘っていただけるとはとても嬉しいものだ。
今のところはプロフィールを書いて日記をこのblogにし、平埜さんのお仲間に入れていただいたくらいで、コミュニティを探したり登録したりはまだやっていない。
きっと平埜さんは、相変わらずご近所のリアル友人がいないわたしの湿気た生活を案じてくださったに違いない。友達とはげにありがたきものであることよ。

投稿者 zerodama : 12:22 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月16日

そもそもアレは「ばあちゃんの家」なんだけど

「サツキとメイの家」についてのお詫び

名古屋万博の「サツキとメイの家」の予約方式が、これまでのローソンロッピー端末限定から、ハガキ応募型になったという告知文。
原因として
・ロッピーに予約客が殺到して、端末がダウンしたり、ローソンに長蛇の列ができて業務に支障をきたしたため。また、そうした行列にもかかわらず予約できない人が多かった事。
なお、記事によれば

 「サツキとメイの家」の予約券は無料です。万博のルールで、入場料以外の料金を取ってはいけないことになっているからです。したがって、実は、 LAWSONとしては、この予約を引き受けるということは、身銭を切ることになり大変なコスト負担となります。システムのプログラムにかかる経費や告知の経費は全てLAWSON側の負担です。また、チケット発行の通信料・紙代もLAWSONの店舗負担なのです。

ということで、ローソンの持ち出し負担分も大きく、チケットに広告を入れたり、ローソン専売グッズを会場で売ることでペイしてもらう、という線で赤を消化するように合意していたらしい。

・チケットゲッターやヤフオクで予約券が高騰してしまう事態を招いたため
特に、他のオークション主催者は「予約券が出されたら削除」に応じてくれたのに、ヤフーだけは対応してくれなかったということで恨み節。まああそこは、関連企業のMMOについてもRMTやBOT垢販売に一役も二役も買いまくりで、モラル状況下げまくってるところだから、この程度の申し出には対応しないだろうなあ~。
ハガキ応募形式になったところで、人気があれば結局ヤフオクには出るだろうけど。

しかし素朴な話、「トトロの村や森に行ってみたい」と思いこそすれ、「あの家に行きたい」ってそんなに思うものかな~。
これは私がイナカ育ちのイナカ住まいで、今でも叔母の家に行けば土間があって屋根裏があって、ほぼあのまんまの家にいつでも会えること(過疎な地域では、同じように年季の入った農家の家屋が無人でたたずんでいたりもする)、ちょっと車で走ればいまだにトトロが出てきそうな森に行けるからそう思うのかもしれないが。
あの映画で魅力的なのは、未舗装の道路を駆け抜けたり、夏の田んぼを駆け抜ける風、護岸されていない川、あの頃の空気そのものではないだろうか。「あの村の、あの森の空気の中に身を置いてみたい」とは思っても、あまり「あの家に行きたい」という気にはなかなかなれない。まして家の中で麦茶飲んだりねっころがったリ、スイカ食ったりできるわけでもなし。
逆に、アレが人気…ということを考えると、やっぱり名古屋万博って魅力ある展示少ないのかもなー、と思っちゃうのだけど。
「家」として見た場合、「トトロ」の草壁家にはあまり魅力を感じないが、ミミちゃんの家には並んででも行ってみたい。そしてちっちゃいパンダとあのベッドでねんねするのだ。家さえ出来れば、あとは回りに竹やぶあればバッチリだし。

さらに記事によれば、ジブリ側では、今回の件のフォローとして

「サツキとメイの家」を新しくもう一軒建てて、万博終了後もなんとか皆さんに見ていただける機会をつくれないかということです。


 場所や時期は検討中ですが、期間限定ではなく恒久的にみなさんに見ていただこうという考えで、予約方法なども慎重に検討する考えです。詳細は、もうしばらくお待ちください。

ということを考えているらしい。
なんか、今回のフォローというよりは、単に新しい呼び物って気もするが、この段階での発表って、万博での展示価値が相当下がるような…「遠目から外側だけでも見れる」っていうのも売りの一つの筈なので。

投稿者 zerodama : 09:15 | コメント (2) | トラックバック

マニアにはたまらない

毎日のWebニュースのタイトルなんだけども

syokusyu.gif
「村上ファンド FF・ドラクエに触手

「食指」の間違いだと思うのだが…
国民的2大ゲームの対象年齢層が一気に上がって、お子様が買えなくなってしまいそうな物騒なタイトル。
まあ、「手を伸ばす」という意味で使うのはアリかもしれないが…一気に悪げな組織っぽく…

投稿者 zerodama : 02:27 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月15日

BJ大行進

朝一で歯医者。どれほどの大工事かと覚悟して行ったら、この前根の治療をした歯の穴を充填しただけだったので10分程度で終わる。若干腫れは残っているがかなり楽になり、微熱も引いた。何よりも穴開けっ放しだと食べ物のカスが気になって食事した気にならなかったのだが、夜からは完全に普通に飯が食べられるようになったのは嬉しい。お菓子と酒は自粛。自粛するとなるとまた、痛烈に飲みくなったり。

帰り、「コミック乱TWINS」と、「ブラックジャックマガジン」をセブンイレブンで購入。
石川賢の「武蔵」、さらに自称武蔵増える。そしてフリチン武蔵様が可愛くてタマランのですが…
「ブラックジャックマガジン」は、「ヤングチャンピオン」誌上で読みきり連載されているトリビュート企画をまとめたもの。「全頁(590P…)これブラックジャック」というのもなかなか胸焼けしそうな内容だが、執筆陣も、立原あゆみ・たがみよしひさ・青池保子・田口雅之・大橋薫…と様々で、なんとゆーか「BJコスプレ大行進」である。ベテラン陣のBJは、かなり無理があるのも混ざってるが(特に立原あゆみとか立原あゆみとか)、話となるとやはり単なる焼き直しにとどまらず、それなりに読ませる(冷奴先生に関しては…ノーコメントだが…)。主に後半のほうに入ってる、BJエピソードのリライトみたいなほうは、話の内容もほとんど一緒だったりで、「これだったら原作読んだほうが…」というのもけっこうあった。
いや実際、これ買ったのはひとえに青池保子のを読みたかったからなんだけども。
正しくは、「BJがエロイカに特別出演」ってことで。少佐とブラックジャック先生の絡みに違和感がなくて笑ってしまった。いいの私は。ジェイムズ君さえ幸せならば…
「自作にBJを登場させる」つくりでも、やっぱり高倉あつこのショボさとは比べ物にならんですとも。
これからもこの企画は続くようで、今後のラインナップも紹介されている。

・きくち正太のブラックジャック(相変わらず似せる気いっこもなし&カットだけだと男か女かすらもわからん)はまだイイとして、
北見けんいちのブラックジャック………予告カット一個だけでえらい破壊力……

今後もさらに強烈なコラボレートを仕掛けてくれるようなら、また買うかもしれない。

夜、相方とROでペア狩り中、突然サーバーキャンセルを食らう。
ROクライアントではなく、そもそもネットに繋がらないのでプロバイダーの障害かと思い1時間ほど何も出来ず。こういう時にセカンドプロバイダやiモード(今時二人とも音声端末+メールのみ)があればすぐ確認できるのだが、ともどかしい。
復旧してみれば、プロバイダではなくてNTT東日本のほうの障害だったようだ。そらー何ともならんわ。
ROに再ログインしたら、回線が切れて動きが固まった後もゲームのほうは進行していたらしく…すなわち、不可抗力でデスペナ食らっててorz。まあ、経験値50%増し期間ということもあって、1%なんてすぐ取り返せたけれども。

投稿者 zerodama : 23:00 | コメント (2) | トラックバック

電波に乗せにくいウィルス名ではあるが

湯沢市Winnyバカ職員の件について。
この事件をWebで一番早く報じたのは毎日で、昼前くらいには朝日・読売・産経からもニュースが出た。
出揃ってみると、気になるのがタイトルで、たとえば朝日では

asahi.com: PCがウイルス感染か、市民1万人分の情報流失 秋田 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0415/TKY200504150170.html?ref=rss

というタイトルになっていて、読売もこんなニュアンス。勿論間違いではないのだが、「ウィルス」という言葉の日常性が仇になって、年齢問わずライトユーズ層(インターネット見ること出来ます、excel一応触れます、というレベルの方々)には、「インフルエンザにかかったようなもの」「まあかかったんじゃしょうがないね」「不可抗力」「直せばいいじゃない(という感覚があるのはまだマシなほうだけど)」という感覚を生じさせてしまっているのも事実。
つまり、単に「ウィルスに感染してデータが流出」という書き方(特に記事内)だと、「この公務員もウィルスの被害者」という印象を与えてしまいかねないのがイカンと思うのだ。そら確かにこのウィルスの名前は文字でも書きづらいし、ましてTVやラジオで女性キャスターに読ませりゃセクハラみたいなもんだけど、メールやブラウジングで一般的に感染するブツではない。nyを動かしていなければ感染せず、またバラ撒きもできないものだということはハッキリ報じたほうがいいと思う(「複数のワームが見られるので特定できない」という記事文もあるが、少なくとも仁義なきほうが悪さしたのは間違いないようだし)。
乱暴な例えをすれば、「カゼひいちゃった」のと「風俗行って梅毒もらってきた」くらいの違いがあるわけで。(もっとも梅毒は今では治せる病気だから、取り返しの付かなさは比べ物にならないが…)

(注:母子感染や血液・唾液などを介したもらい感染は勿論除外して考えてます)
そうするとマスコミや警察はすぐに「Winnyは悪い違法ソフト」ってことで片付けたくなるのだよな。P2Pの技術自体は違法でも何でもなく、何を交換・アップロードしてたかが違法性の鍵ということには、半ば意図的に触れないことが多い。この容疑者の場合、検索語句やアプリを共有していた時点でOutなわけだが。
それ以前に、「職場のPCに勝手に仕事に関係ないソフト入れるなよ」ってごくごく当たり前で根本的なことが遵守されてなかったことを問題にするべきであって。

さて、問題の流出だが、続報によれば3月18日に「情報が漏れてる」という書き込みがあったのが最初らしい。
「容疑者の名前.ドキュメント」でぐぐると、4/1に2ちゃんねるの書き込みがヒットするようなので、流出はかなりの機関・かなりの規模に及んでいるようだ。
流出との関連は未確定だが、湯沢市では某氏選挙事務所から各戸への電話があって、「名簿や個人情報が漏れているのでは」という疑いの声が上がっていたようだ。
朝に見た湯沢市掲示板でも

昨日、某選挙事務所から「基本姿勢は誠実・清潔・情報公開」と書かれた葉書が夫と私の連名あてに届きました。昨年、湯沢市に引っ越してきたばかりで電話帳や住宅地図などには住所、氏名は乗っていません。夫と私の連名というのが余計に気味が悪いです。まさかとは思いますが、情報源が住○基○台○ではないかと疑ってしまいます。

という3月下旬の書き込みがあった(「情報公開」の意味が…)し、秋田の地方紙「魁新報」などでも取り上げられている。情報ソースがこのファイルかどうかは別にしても、それに持ってきて事件発覚。なんともはや。

BBSがあるということで、旧湯沢市のサイトばかりがクローズアップされがちなのだが、合併後の新湯沢市のサイトでのエクスキューズが未だ無いこと、また、容疑者(イベントで事例報告をするくらいの位置にいたようだ)の直接の所属先である「湯沢雄勝合併協議会」のサイトもご同様であることも見逃せないと思う。
特に後者は、サイト内の「ご意見」のページ(BBSかメールフォームかは不明)、それに(容疑者の名前が記載されているであろう)事務局名簿類のpdfファイルだけを削除している。合併が終わったから不要としたのかどうかはわからないが、こういう対応もどうかと…
情報が流出し、取り返しがつかないことをしたのは事実なのだから、少なくとも湯沢市民には速やかにキッチリ詫びを入れるのが、モラル以前に当然のことのはずだ。

<追記>
17時過ぎ頃、湯沢市Webサイト(旧でなく新のほう)に市長の詫び文が掲載され、旧サイトの掲示板が閉鎖された模様。こんな夕方でなくもっと早く対応していればよかったのに。
「金曜の夕方に対応して、土日きっちり休もうって魂胆だな」って、そりゃ言われるよ…

投稿者 zerodama : 17:25 | コメント (0) | トラックバック

バカですか?

秋田県湯沢市職員、公用パソコンでWinnyやって新種ウィルス感染・住民情報流出

。担当職員が公用パソコンでファイル交換ソフト「ウィニー」を使用し、新種ウイルスに感染したことが原因とみられ、大量の個人情報が漏れた事態を重視した同市は今月11日付でこの職員を訓告処分にした。


 同市によると、旧湯沢市、旧稲川町、旧雄勝町、旧皆瀬村の4市町村が03年7月に設置した湯沢雄勝合併協議会にあったパソコンから、市民のプライバシー情報や、合併関連の内部文書が漏れたらしい。

公用パソコンでnyするか…あまりにバカ……
これはいくらなんでもイタすぎる。
大抵の公務のネットワークでは通信ログをとってるものなんだけど、チェックしてなかったんだろうか。
そもそも、アプリケーション単位で許可・禁則くらいしてるもんかと思うのだが。もしかして犯人がシステム管理者か、それに近い立場(コンピューターに詳しいので、PC関連アレコレ任されたり押し付けられたりする職員はどこにでもいるもので)だったのかも。
全市民のデータではないことが不幸中の幸いとはいえ、これほどの不始末をした職員を「訓告」ってのは明らかに変だろ~。こういうところできちんと処分しないから、公務員全体が変な目で見られるですよ。
湯沢市のサイトにアクセスしてみたら、さっそく掲示板がニュー速住人によって荒らされていた。昼頃にはアクセスできなくなるかもしれん。

何しろ、1万人の情報だけでなく、使用者の情報も一緒にタレ流したわけなので、湯沢市掲示板を見たら、別に知りたくもないのにお漏らし公務員の役職と名前までもうバッチリ貼ってあった。流出ファイル名と検索ワードも一緒に。
それによると、感染したウィルスは「仁義なきキンタマ」というらしい。nyのことは全然分からないので調べてみると、まとめサイトがあった。比較的最近のものらしいが、すでにトレンドマイクロとマカフィーなどでは3月下旬に対応済みとの事。アップデートをサボっていたか、もしくは検知されて気付いたのかは知らないが…
朝の時点で感染ファイル名の書き込み(=つまりは実名晒しでもある)が数件。
8時過ぎごろもう一度見てみると、晒し関連の書き込みについては削除した旨の管理者書き込みがあったのだが…

BBS.gif

いや~、申し訳ないが茶ー吹くところだった。
必ずしも、実名を出せば正しくて誠意ある態度だとは言わないし、管理者としてもこうとしか書きようがないだろうとは思う(無言で削除すればさらに状況は悪化するだろう)が、これだけ大量の市民データを流出させた事件への対応で「個人が特定できる書き込みのため、削除しました」ってのがな~…
誰が迷惑って、一番は勿論データばら撒かれた湯沢市の人々。んで次に、真面目に仕事してるのに白い目で見られる湯沢市職員、広い目で見ると秋田県職員や公務員全体なわけで。一人のバカのせいでじっぱひとからげに、しかもかなりいつまでもバカアホ給料泥棒扱いされがちなのはどの組織でも一緒。公務員ならさらに風当たりひどくなるのは当たり前(まして合併関連には時間も手間も金もかかっている)。ここまで救えないバカなら個人名公表してお詫びしたほうがよっぽど市職員のためじゃないかと思うが。まあ実際には今冷や汗垂らして上層部が対応策を検討していて、その結果待ちなのだろうけど。
要するに、「BBS処理するよりも先に、詫びの文面の一つでも入れて更新しろ」ってことだと思う。これは湯沢市民の方々のほうが強く思ってるんじゃないかと。もう報道されちゃった&コトが大きすぎる以上、遅れれば遅れるほどダメージが広がるってもんだと思うのだが。
しかし湯沢市、3月に合併したばかりだというのにこの体たらく。組み入れられたばかりの稲川町・雄勝町・皆瀬村の職員の心中いかばかりか。

以下は流出ファイルと検索語句他のデータらしい。いや~、真っ黒くろすけ…
訓告だ懲戒免職だという以前に逮捕だろ、これは。

流出したファイル
ファイルの総数:10916 個のファイル 1,232,351,959 バイト
851 個のディレクトリ

Winnyで検索していた単語一覧
飯島直子 黒木瞳 三浦理恵子 白石ひとみ 川島なお美 飯島愛 
小林ひとみ 裏DVD 個人撮影 fanta dream D-mode 洋物 映画 
日活 シネマ エースをねらえ!2 DVD avi サイボーグ Winny2 
レジェンズ 妻MAP ゴージャス 団地妻 Tiger Gorilla アプリ GBA 
釣りバカ日誌 シンフォレスト シリアル アプリ 素材辞典 SEED DESTINY 
NARUTO テニスの ごくせん 劇場版 救命病棟 アルバム 2005.01 
アルバム 2005.02 アルバム 2005.03 アルバム 2004.12 ネクサス 
PV 一太郎 悲劇 三浦理恵子 Gorilla 

(アプリ)[Dev] Microsoft Visual Studio .NET Enterprise Architect DVD Japanese (WinRAR-SFX).rar

しっかりとアプリやっちゃってるもんな~。あと「洋物」だの「個人撮影」だの。あ~あ。
SEED関係まで入っちゃってるのがもう…
Visual Studio.NETを持っている・使っている(その形態が大問題だけど)のであれば、地方公務員としては高いPCスキルの持ち主といえるだろうし、役職がそれなりであるのと、「小林ひとみ」が混じってるあたりからして40代前半くらい?…って、プロファイルしてどーする。

投稿者 zerodama : 07:15 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月14日

学習マンガを探していたら

「お薬様様」のエントリーを書くために、「からだのひみつ」(旧版)について検索していたら、すごいサイト「Arch-Type.net」を発見し、嬉しくてたまらなくなったのだった。
こちらのサイトの管理人さんはAA職人さんでもあるようで、AAやイラスト類の展示をなさってるのだが、それに加えて、「ひみつシリーズ」に代表される学習マンガについてのコンテンツも運営されている。「からだのひみつ」もフォローされていて、とても懐かしく(絵柄とかけっこう忘れていた)読んだ。
そして何より、学習マンガの大御所・内山安二先生関連の記事が多いのが嬉しい。
特に「玄海とイドムンコスキー」!もうこれ大好きだったんだ~~
まさかここで「ヤメレ 食っちまうぞ」に再会できるとは。感涙。

「玄海とイドムンコスキー」は、ひみつシリーズの名作「できる・できないのひみつ」の原型になった作品で、1974年度に、学研の「5年の科学」に連載されていたもの。
学年誌の連載作品というのは、何しろそれを目に出来る人数が極端に少ないので、同年生まれで、なおかつその本を購読していた層でないと話自体ができない。今なら、例えば「まんがサイエンス」(あさりよしとお)あたりは単行本にまとめられもするけれど、当時はまとめられる機会もなかったので、どうしても記憶の海に埋もれがちなのだ。

7つ違いの兄が丁度この時5年生だった。
当時の「5年の科学」は、マンガのラインナップがこれに加えて「アスガード7(石森プロ作品。作画はすがやみつるだったと思う)」。「学習」のほうでは、モンキー・パンチが少年探偵団チックな絵物語に絵を入れていたりと、なかなか豪華で読みごたえがあった。
私はその頃から本の虫で、学研のおばちゃんがくると、ほっといたら兄より先にほどいて中を読み始めるほど学年誌がスキだった。んで、一番のお気に入りが「玄海とイドムンコスキー」だった。
小学生になって、私も学習・科学を購読していたが、実は兄の代の学年誌ほどに記憶に残ってるものが少ない(チクタク大冒険しか記憶にない…)。なんでだろう…

ひみつシリーズは別格の貫禄だったが、他にもあの頃は「ガキ向け百科」が各社から出ていて、秋田書店のジュニアチャンピオンコースなんかは(特にUFO・UMA関連)いきなりいかがわしくっていい時代だったなあとふり返ってしまう。
検索すると、「古書Dejavu」で色々取り扱ってる模様。しかし、すごい値段付いててビックリ…
兄の本棚に1冊2冊残ってないかな(ガメる気かい)。

投稿者 zerodama : 23:54 | コメント (0) | トラックバック

お薬様様

歯医者から出された消炎剤と化膿止めの抗生物質を飲み、朝起きたら大分辛さが治まっていた。
そのかわり、37度代の微熱が続く。副作用かもしれないが、「抗生物質が一生懸命炎症と戦ってくれてるからだろう」と考える事にする。カゼの熱ではないので汗も出ず、手足がいつまでも熱っぽい。
こういう「あー、今私の免疫機構がんばってるよ~」な時にいつも頭によぎるのは、学研ひみつシリーズ(旧版)の「からだのひみつ」で、ばい菌と戦い、その身を犠牲にして朽ちてゆく白血球君たちの健気な姿である。
胃が空っぽでは強い薬が飲めないので、全体的に相当やられてはいるが、メシは三食しっかりと食らうのだった。

投稿者 zerodama : 23:20 | コメント (0) | トラックバック

仮名で迷惑

とある身内が給食指導職員として小学校に勤めている。
献立を作ったり、学校内で栄養指導するだけでなく、子供たちの体験学習の企画に関わったり同伴して、作物のこと、食文化の事などを知ってもらう「食育」の指導も、重要な仕事の一つだ。
今年配布された某社の教科書に、彼女がかつて関わった体験学習のことをとりあげたスペースがあり、説明と写真だけでなく、彼女のコメントも掲載された。それはそれで大いに記念になることなんだけど、問題は「●●さんのお話」というように名前が出ていて、その名前が本当の名字と違っている。例えば「本当は『志田』なのだが、『戸田』と表記されている」というくらいの違い。
当然、職員室でも教室でも、「あ、うちの先生が出てる!でも、名前が違うよ?」の声が上がる。実際子供たちからも「どうして違う名前で載ってるの?」と質問されまくったそうだ。
職員室でも
*単なる誤植(もしくは原稿の段階で間違っていたか)
*個人情報保護のために仮名にしたのかも
という二説が上がったらしい。
実は数年前に、実名で出た先生がえらい美人だったため、全国からファンレターやら問い合わせやらが殺到して本人が困り果ててしまったということがあったそうで(まあ、それ以上の迷惑行為もあったのかもしれない)、「実名はヤバいなあ」という反省点が出たそうなのだ。
勤務先の管理職が、教科書会社の営業の人に問い合わせたところ、やはり後者だったらしい。
彼女だけでなく、教師や現場の人のインタビューコメントなど、全てにおいて、「本来の名前とちょっと似たような響き(無意味な配慮だと思うが…)の仮名を使う」ことにしたのだとか。

私はその現物を見ていないので、教科書のどこかに「プライバシーに配慮して全て仮名です」みたいな説明があるのかないのかはまだ分からないけれど、なんだか「アサッテ方向の気の使い方、トラブルを避けたいがために欺瞞的な手段に陥っているのではないか」と、メシ食いながら家族で話したりした。
仮名なら仮名で、「Sさん」とか「阿部さん(仮名)」みたいに書けばいいだろう(何かの再現フィルムみたいだが…)し、あるいは人の名前を出す度に、欄外などに「配慮して仮名にしています」と書けば、中学年以上くらいなら十分理解できるだろう。そもそも別に、そんなワケ分からん仮名を使うくらいなら、名前を出す必要がハナからないのだ。
実際、この件ではいちいち声かけられて面倒しか被ってない身内も、「こんな風に出されるんだったら、単に『給食の先生のおはなし』ってだけ書いてくれればよかったのに;アタシャ迷惑だよ」と困っている。もっともだ。
どちらにしても、「仮名にする、もしくは名前自体出さない…のどちらがいいですか?」と、本人(もしくは所属先の校長なりなんなり)に一つ一つ問い合わせて、合意を得るのが筋であり、もっとも妥当な方法だと思うのだが。「配慮」のピントが全然合ってない。

何が迷惑かって、特に女性の場合、「名字が違ってる」ってことで、「結婚したの?」「離婚したのかしら」という下衆の勘繰りを発生させてしまうのが一番の大迷惑(特にイナカはそういうのが大好きだから…)なのだ。
まあ、この手のクレームが全国から上がっているだろうから、次年度にはもうちょっと改善されるんじゃないかと思うのだが。文科省もサザエさんの家族構成を勝手に手直しするとか、くだらん検定に血道をあげる前に、こういう基本的な事を徹底させるほうが先なんじゃなかろうか。

投稿者 zerodama : 18:07 | コメント (2) | トラックバック

ぐろうりやのぜずさま

諸星大二郎の名作「生命の木」が、「黄泉」というタイトルで映画化されるそうな(「あけてくれ」を読んでて知った)。

んでこちら、「岩手日報」の記事より。
ロケ誘致を喜ぶ地元の様子が見て取れる。
話がどういう風にリライトされてるのかは知らないけど、基本的に、共同体的に後味の悪い話ではあるので、無邪気な反応を見ていると、お節介ながら心配になってくる。

>同町のPRにも一役買いそうだ。

……ぼ、ぼく知らない……

この話の稗田先生に同行する役は男の子なのだが、やはり絵的には女性のほうが華やかでいいのだろうな。どうせなら「栞」か「紙魚子」きぼん。

投稿者 zerodama : 06:59 | コメント (0) | トラックバック

寝れないんだよ(壇ノ浦のアレ風に)

結局、歯痛でろくすっぽ眠れず。
11時に予約していたので、「これは処置後に昼飯食べるの辛そうだな」と、軽くパンをかじってから出かける。
レントゲンを見せてもらうと、やはりそれはそれはご立派な親知らずだった。
先生の話によれば、「これも抜くことになると思うけど、今炎症を起こしてる隣の歯の根っこに神経残っているので、そちらの根を除いて直して、炎症治しましょう。かなりひどいので」とのこと。
根っこがかなり深いところにあり、また他の患者さんもいたりするので、途中で麻酔追加してもらいながら、一時間以上手間をかけさせてしまう。いつもは処置後の幹部は一時ふさぐのだが、「中の空気などによって炎症が進む可能性もあるので、今日は空けたままにしておく」とのこと。処置の終わり際が最高に痛く、もう一本麻酔を打って貰い、痛み止めを飲むものの激痛。当然顔も腫れてきていて、左側が頬・鼻・こめかみに至るまで「全部歯ぐき」になったような感覚。
とっとと家に帰りたかったが、「今日の夕食はまともに食えないかも」とスーパーに寄り、フラフラしながらお粥や液体カロリーメイト・ウィダーインゼリーを買いこんで流動食大作戦に備える。
痛み止めが効いて少し楽にはなったが辛く、豆乳一本飲んでもらってきた抗生物質と化膿止めを飲む。寝るつもりだったがあまり休めなかった。
リクエストのままに夕食の天ぷらと唐揚げを作る。痛みをこらえつつ、食べられないであろう好物を作る悲しさよ。とか言いつつ、腹はきちんと減ったので、お粥+おかずを刻んだものを添えて、ほとんど噛まずに流し込む。
現在、冷やしながら耐えているが、冷却パッドがすぐに温まること温まること…

投稿者 zerodama : 00:21 | コメント (2) | トラックバック

2005年04月13日

まさかなー

もう酒井順子に関して書くということもないだろうと思ったのだけども。
色々調べていて、この人が去年「枕草子REMIX」という本を出していたことを知った。
「枕草子を、『現代語訳』の枠を超えて現代の感覚で新解釈し、清少納言の視点の鋭さ、作品の面白さを分かりやすく紹介する」という内容。書評などを読むと、こちらは特に否定的な意見もなく、おおむね好評のようだ。
まあ、「自分の感覚で『ものづくし』を書く」なんてのは、教室現場でも定番の試みだったりするんだけども、こういうものの面白さは着眼点なので、辛口な酒井氏大活躍ということらしい。
「1000歳違いの清少納言と架空の対談」を書いたり、「原文も少し付けて、『声に出して読みたいブーム』も押さえてみました」だったりと、さすがに売り方は上手いんである。

んで、何についてかというと、例によって読んだわけでもないので、内容についてではない。
書評をいくつか読んでみると、当時と今の結婚制度の違いがあまり伝わっておらず、「清少納言は、10代に一度結婚して離婚、その後小金持ちのオッサンと生活力のために再婚した、キャリア派だけどショボショボな部分もあった」という風に、読者に今の感覚のままで誤読を誘ってるかもな…という、「なんだかペラそう」という感想も抱くが、そこではなくて。

この本に関するサンスポ.comの記事で、酒井氏の発言(もしくは記述?)が引かれているのだが、以下の部分である。

「清少納言も子はいないし、一種の負け犬。やっぱり仲間ですね」と笑う。

オイオイちょっと待って~~。
ってこれ、いくらなんでも酒井順子本人が言ったり書いたりしたんではないよな、と思いたい。
記者が間違って聞き取ったか何かだと思いたい。
清少納言は、二回の結婚でそれぞれの相手に子をもうけている。

ちょっと調べればすぐ出てくることで、枕草子について書こうという人間が、そこを押さえずに書くというのは、まずありえないからだ。(最初の夫との間に男子一人(二人説もある)、二回目の夫との間に女子(子馬命婦ではないかと言われている)一人)。)
「自分で育てたわけではなかった」というのを言いたかったわけでもないと思う。子どもは多くの場合母の実家で育てるのが普通だった(逆に、乳母を仕事場である宮中に連れてきているのも珍しくなかったという)し。なんだろうなー。
これについては、何かの間違いなんじゃないかと思いたいのだ。
そこまで言うなら本屋に行って立ち読みしてくればよいのだが、今日は歯痛がエラいことで、それどころではなかったのだ。

それについてもこの記事、いかにも「無理やり『負け犬』に関連付けて売ろう」というのがアリアリで、筆者もそれにウマウマと乗っかってしまってるのがイタいかなあ、と感じた。清少納言にシンパシー抱くのは勝手だが、本来筆者自身の生き方を指した「負け犬」の基準を、自らがこういう単純なラベリングに安易に使っている辺りがなあ。
「無名草子」なんかに、「年取って没落し、ボロ家に一人住まいのヨボヨボ婆さんになった清少納言」というエピソードがあるのだが、実際は「晩年は不幸だった」というのも定かではないらしい。
「若い頃は美しく、また高い知性で名声を博したが、それも年を取ってしまえばみんなただの老人、やがて白骨になる。人生は無常…」という、当時の説話とか随筆とかによくある、仏教的無常観な落としどころの一つという説が有力だ(「卒塔婆小町」なんかはその最たる例か)。
もっともこれは、「独居老婆」という、子供のいない女性が逃れる事の出来ない将来ビジョンの一つである事は間違いないので、「負け犬」イメージに直結しがちではあるけれど。

それにしても、「源氏物語」しかり「枕草子」しかり、何年か一度に必ず、様々なメディアで「今風に料理」という試みがなされるのは、やはり原典の魅力というものなのだろう。
「枕草子」で私が推したいのはやはり、橋本治の労作「桃尻語訳 枕草子」だ。実際に生徒にもよく勧めた。
本文の文体が、「1980年代の若い女の子」のソレなので、今となっては読みにくい…というか、サムい部分もある。また、あえて逐語訳(「春はあけぼの(が最高にイイ!)」というように言葉を補わず、「春って曙よ!」と、原典そのままの語数で訳す)している読みづらさも否めない。
しかし、全文訳という快挙と、何より注釈。注釈の充実と分かりやすさは素晴らしい。生徒には「本文がキツかったら、注釈だけ読んでけ」という薦め方をしたこともある。当時の風俗や宮中の位置、清少納言と中宮定子の実情など、「枕草子」だけでなく平安文学のあちらこちらに出て来るものについて大いに分かる。
「特に主語がなくていきなり敬語表現になったら、それは基本的に帝の言葉や行動なんだけど、この本では中宮さま・もしくはそのご家族だと思ってもらってイイ」なんて、古典解読の基本を伝授してたりもする。高校生が持ってると何気に便利な事が多いのだ。

投稿者 zerodama : 23:41 | コメント (0) | トラックバック

好物を嫌いになる方法

デイリーポータルZ」より「うずらの卵を嫌いになりたい

うずらの卵が大好物で、食べ物の好き嫌いが無い筆者が、「好物を食べ過ぎたせいで嫌いになった」という話を聞いて実践してみた…というレポート。

うずらの卵が好きな人は多い。

だが、一度にたくさんの量を食べる機会に、あまり恵まれないように思う。



私たちはもしかして、あの稀少価値に惑わされて「うずらの卵が好きだ!」と言わされているのではないか。

という文から始まって、ひたすらに「うずら卵を大量に入れた料理」を食べ続けてゆくのだが、この料理(例:うずら卵だらけの八宝菜)の写真があまりにも新鮮・あまりにも壮観すぎて爆笑を誘う。
首尾よくうずら卵を嫌いになれたかどうかは記事をごらんあれ。

私も好き嫌いはかなり少ない部類だが、その内訳は

絶対ムリ=朝鮮人参(人参酒や、参鶏湯のスープなど)
最近食えるようになったがイマイチ苦手=鯉(唐揚げは平気)

いずれも食べる機会が多くはないものなので、助かっている。

投稿者 zerodama : 03:58 | コメント (2) | トラックバック

負け犬についてその後も考えてみた

先日はERAなんて大げさに例えてみたが、「(他人から自分に対するネガティブ評価を)言われる前に自分で言う」のは、欠点を抱えた人間が日常的に行う悲しき自衛手段であり、私も毎日のように言ったり書いたりしているわけだが、欠点まみれの人間ならともかく、既に輝かしい実績も収入もある筆者が言うのってどうなのかねえ。と思うんである。

これは多分、筆者がよりこの本をセンセーショナルにするために、意図的に選んだ言葉なのだろうけども、「私は」でなく「私は」という表現を選んでいる。これが結局は、「ひっかかり」の最たるものではないかと思う。
「筆者が自分をどう宣言しようとも勝手だけど、他の人間の分まで宣言すんなよ」というのが、「大迷惑」の源にある。
自分とその生き方を語る言葉は、人の数だけあるはずなのに、勝手に「負け犬」に収束されてしまうという不快感と理不尽さ。
加えて、多少の誤用を含んで定着してしまったせいで、自分の言葉で自分を語っても、他人から(心中で)「そうはいっても負け犬の…」という言葉に片付けられかねないこと(あるいは、そう思われているのではないかといういらん不安をかき立てること)。
だからこそここまで話題になれたのだろうが、あまりにも乱暴で無頓着、故意であればあまりにも悪意的な言葉の選択だなあ、と思わずにはいられない。「イジワル」ってのがこの人の作風の一つらしいが、文章として個別化と一般化がいまいち上手く行ってない印象を受ける。「辛口」の範疇にとどめるならばもう一声良識が必要だし、「毒」と呼ぶには潔さが足りないのではないか。


「負け犬にならないための10か条」が示されているが、これらが示すものは「いかにも男好きがするように作為した、媚を含んだ、"余分な"社会的主体性を感じさせない態度」であり、また裏を返せば「そういう態度を選択しない私たちは、負け犬かもしれないけどカッコイイ女」という、ザラザラした自意識にも繋がっていると思う。

裏を取っていくとこんな感じになるのだろうか。
 〈1〉不倫をしない
     枠にとらわれずに恋愛を楽しみ、時に不倫という形になってもあと腐れなく謳歌する
 〈2〉「…っすよ」と言わない
 〈3〉腕を組まない

     このへんは、「媚を売って『女らしく』を狙うより、サッパリとさばけた態度」で自然体に生きる、ということだろうか。
 〈4〉女性誌を読む
     女性誌を読まない…で、どんな雑誌を読むのかまではわからないが、恐らく「近代麻雀」とか「月刊GUN」とかを指してはいないんだろうな。時事的、社会的なもの、あるいは専門誌などだろう。社会性を持ち、知的で話題が豊富、という意味合いか。
 〈5〉ナチュラルストッキングを愛用する
     生足、もしくはセクシーな網タイツなどを愛用。網タイツ好きな殿方はけっこう多かろうと思うが、「セクシーだけどちょっと一癖ありそう」という印象があるのは分かる気がする。メイクもそうだが、「ナチュラル」というのは男好きするキーワードの一つであるのは間違いない。そうした「好感度ナチュラル」に前ならえするのではなく、自分のポリシーで装いを選ぶということなのだろう。
 〈6〉一人旅はしない
     一人旅ができる。他人を頼らなくても一人できちんと計画し、管理して行動できる。これが海外であれば、語学力や豊富な知識を備えている事も指すだろう。
 〈7〉同性に嫌われることを恐れない
     同性から好かれる。ざっくばらんで裏表がない。気取らない。異性に媚を売るよりも、同性への義理などを大事にし、わが道を行く。
 〈8〉苗字で呼ばれないようにする
     確かにモテる女性は下の名前で呼ばれることが多い気がする。
     職場などでは、マスコット的に媚を売るタイプではなく、男性と対等に仕事が出来て自我が確立されているタイプ。サバサバしているが故に恋愛対象になりにくい、もしくはスキがなくてガードが固そう、どこか気がおけてしまうタイプ?
 〈9〉「大丈夫」って言わない
     安易に人に頼らず、責任を持って事を成し遂げる。実力に自負があるとともに、甘えベタでもある。
 〈10〉長期的視野で物事を考える
     一瞬一瞬を大事にして楽しむ。もしくは結婚に特化したビジョンについてか。「人生の保険」的な意味合いで結婚を狙い、それを恋愛に結びつける事はしないというニュアンス。

こうしてみると、これらのパーソナリティは総じて魅力的、「できる系の女」のイメージだ。
「こういう女は(結婚相手として)男に選ばれるのが難しい」「非モテにつながりやすい」という10か条でもあるわけだが(確かに一部共感できるものもあるが)、こうした魅力が男性に通じない、ってもんでもあるまいと思う。むしろ筆者の男性観が単純で古いんじゃないかな、とも感じるのだが。

最初に書いたように、実際にこの本を読んでるわけでもないので、この辺でやめとく事にする;

投稿者 zerodama : 02:52 | コメント (2) | トラックバック

ゆで卵

昨日、夕食をとりながら見ていた「伊藤家の食卓」で、「時間短縮ゆで卵ウラワザ」が紹介されていた。通常であれば、水に卵を入れて、沸騰したら中火で12分程度…がかたゆで卵のスタンダードな製法なのだが、紹介されていたのは

1.鍋(材質は何でもOK)に、作りたい数だけの卵と、お玉一杯の水を入れる

2.蓋をして、中火で6分

3.火からおろし、蓋をしたまま7分蒸らして出来上がり。水に入れて冷やし、皮をむく。

という、時間も手間も、ついでに水までも節約できてしまう方法だった。

蒸らしを利用するというのはまあ分かるとして、問題は2の工程。
何しろ水がたったお玉1杯分。絶対空炊きしてしまいそうなのだが、大丈夫らしい。

あまりにインパクトが強かったので、飯を食う傍ら、実際に作って実験してみる。
・卵3個
・鍋は20cmの、ごく普通のアルミ両手鍋。
・大きめのお玉に一つ分の水
結果。
本当に空焚きになっていない(小量のお湯が残っていたほど)。
火が少し弱めだったのか、白身が通常のゆで卵より少し柔らかめ、黄身は少しだけ中央がとろり加減(このくらいが好みだが)。皮はとてもむきやすい。味は問題なし。
火の強さを把握してしまえば、いつでもベストのゆで卵が作れる。
途中鍋を揺するわけにも行かないので、黄身はどうしても偏ってしまうが、その他は全く問題なくゆで卵だ。
朝の忙しい時間などには、鍋かけっぱなしで済むし、蒸らしの間に他の作業もできるので、これはいいかも。

ちなみに、蒸らしの時間を3分にしてすぐに冷やせば、半熟卵だそうな。

投稿者 zerodama : 01:49 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月12日

歯痛

◆一昨日の夜あたりから、左上奥から2番目の歯が痛い。
最初はちょっと歯茎が腫れただけかと思っていたら、痛みがエスカレートこそすれ、ちっとも収まらない。
一番奥は親知らず。考えたくなかったが、親知らずが育ってきてこの歯を押し付けている痛み、という線が濃厚。明日歯医者に予約は入れたが、激しく気がふさぐ。
数年前、下の親知らずを抜いたのだが、あまりに立派なブツだったため、「抜く」というよりも、ノミとトンカチを動員し、ケミカルアンカー脳天に響け状態の土木大工事だった。骨まで響く大ショックと、歯がかち割られる嫌な感覚と傷みを今でも鮮烈に覚えている。アレをまた繰り返すかと思うと…
とりあえず、冷却シートを貼り、市販の鎮痛剤を飲んで耐える。
クシャミをした瞬間に、奥歯を「ガチッ」と噛み合せてしまい、あまりの激痛に数分間悶絶。ヤバイなあ…
◆最近はラグナロクオンラインがとんとご無沙汰で、2日に1回くらい相方と2時間程度ペア狩りをする程度だったのだが、今日のメンテから一週間、経験値が1.5倍になるイベントをしているので、ソレに釣られて、また何よりも「何かに集中してるほうが傷みが和らぐような気がする」ので、3時間ほどプレイする。
ROは、管理会社が相変わらずひどすぎ、BOTやDQNプレイヤーが横行していて、2月に「転生」パッチは来たものの、レベル99までの必要経験値があまりに多すぎ…などの要因が重なって、私の中のモチベーションがウナギ下がりだった。年明けに、ギルドの中で大きなトラブルがあって、それに疲れてしまったのも大きいのだが、まあしばらくはまだ引退しないでマッタリやっていく予定。
◆東京あたりは桜が満開だが、家の桜はまだ蕾が青白い。それでも蕾が出てきて安心した。
昨年の台風で、特にわたしのすんでいる辺りの水田や果樹園は、ちょうど満潮時に暴風に見舞われたせいで塩害がひどく、さらに低温被害もあったために農作物の被害が凄まじかった。畑や田んぼだけでなく、ありとあらゆる植物がその影響を受けた。
桜や街路樹は、一夜にして葉が茶色に変色して枯れ落ちた。
低温のあとに小春日和になったら、今度は家の桜が数輪狂い咲いた。市内でも各所で同じことがあったようだ。これは、気温が回復したのを、「春が来た」と木が勘違いして起こったらしい。樹木の「体内カレンダー」が相当狂わされたのだ。
こんなことがあると、次の年には花が咲かなかったり芽吹かなかったりすることが珍しくないそうで心配していたのだが、とりあえず蕾が例年通り出てきたのはとても嬉しい事だ。

投稿者 zerodama : 23:14 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月11日

読んでもないのに負け犬について考えてみた

どんなに美人で仕事ができても、30代以上・未婚・子ナシは「女の負け犬」なのです。

ってことらしいのだ。

「負け犬の遠吠え」(酒井純子・著)がエラく売れて、「負け犬」という言葉が変に定着しちゃってから随分経つのだが、今までこの本について興味を持ったことはなかった。
のだが、Feliceさんのサイト「MagMell」の日記で、「負け犬」とそれを取りあげたサイトの文章に関する記述を見ているうちに、色々な事を考えて、「MagMell」の掲示板に取り留めないことをつい書いてしまった。

「多くの人の心に"引っかかり"を与える」というのは、売れるモノの条件の一つだ。
ネーミングに、ネガティブな言葉・毒、つまりは「トゲ」をうまい具合に織り込めば、まさに具合のいい釣り針のようなもので、より多くの対象に強い引っ掛かりを与える事ができる。
この本は、それに大成功をおさめることができた。本人が書いた内容よりもより悪意的で煽り色の強いニュアンスで、社会にも定着した。
いつもであれば、「読んでみて書く」のだけど、私は以前から、こういう「人生モノ」「処世モノ」系の本には金を落とす気がしない。見た目のハッタリだけで、結局は自己賞賛・自己愛の産物というパターンが多く、興味が湧かないのだ。女性向けであれば特にそうで、この本についてもやっぱり定価を払う気にはなれない。2年後にブックオフの50円コーナーに山積みになってる姿がついつい目に浮んでしまう。
幸い、「負け犬」という扇情的な言葉によって、多くの人が、これを聞いて「何か考える」「何か一言書きたくなる」状態になり、検索すれば「負け犬」に関するコラムや考察、ブログのエントリーは星の数ほど出てくる。(で、結局私もそうなってるわけだ。)
その煽りの度合いは、Amazon内のこの本のページに書かれたカスタマーズレビューが、実に411件にも及んでいることで証明されているだろう。
おかげさまで、内容が大体わかるというものだ。ああありがたい。とっかかり方が横着で誠に僭越だが、あまたのレビューなどを読んで、主にその構造・論法に関して思ったことを書き連ねていく。

まず、私のように「負け犬の遠吠え」の本文(以下『原著』と記す)を読んでない人間が抑えておくべきことは
●作者の酒井純子自身が30代独身子無しであること=つまり既婚者が未婚者を見下している構造ではない、ということ。
●つまり、「負け犬」とは、あくまで著者が著者自身を定義して言う言葉であり。

この勝負、どちらかが折れないと永遠に決着がつかないであろうし、それはあまり良いことではなのではないか……と考え、私共負け犬はこの度、負けを認めることにいたしました。

と本文にあるように、あえて自分で「負け犬」宣言する事で、くだらない「くたばれ専業主婦」あたりで一気に不毛さを増した「既婚vs未婚・キャリアor主婦の優劣論争」や、価値観の押し付けから身をかわして、自分の人生を自由に楽しもう…という、実はすごくありきたりな結論に着地している(「共」という言葉で変に一般化ニュアンスを与えているのは問題かと思うが…)。
●そもそも基本的に「筆者の感じてる事を述べた辛口エッセイ」であって、社会論とか、何かに継承を鳴らすとか啓蒙するとかという重い存在ではなく、価値観を大上段に押し付けているのでもない。

というあたりだろう。

なぜ多くの人間(主に女性)が、この本(この言葉)についてそれぞれに考えてしまうのか、一言言ってやりたくなるのか。それは多分、「負け犬」の定義である「30代・独身・子無し」という条件がすべて精神的・抽象的ではなくて「現実の現象」「状態」であり、「誰もが絶対どちらかに属している」という1点にあると思う。
30歳以上か、それ以下か。
未婚か既婚か。
子供がいるかいないか。
実はこれらも、「バツイチ」「未婚シングルマザー」「子供と死別」などの、マージナルな層を若干含んでいるのだが、「現在の状況」だけで考えてみると、必ずどちらかに当てはまる。
「金持ち」「幸せ」「充実」というような、これまで多用された言葉はどうしても抽象的で、「自分はどっちでもないかな」「まあフツーじゃないかな」という「中間層(つまり、その本やタイトルに対してハナから関心を持たない客層)」を生じさせていた。「負け犬定義」にはその「あいだ」が無い。
そこで、「私も負け犬?」「じゃあ私って勝ち犬?そう言われてもなぁ…」のどちらかになり、両者心の中にひっかかりが生まれる。これはマーケティング面では非常に優秀な戦略といえるのではないか。
#ところで、私のような「30代既婚子無し」はどっちに分類されるのだろう?社会的には「より深刻な役立たず」ではあるだろうけど。

先ほども書いたが、要は、他人や硬直した社会通念からあれこれお節介を言われてイヤな思いをする前に、「ハイハイ私は負け犬なんでございますよ、だからそんなにいじめないで、負け犬なりに楽しく生きていきますから構わないでくださいね」と「私は」華麗にスルーしますよ、という宣言である。
「自虐」の有効活用なわけだが、むしろ「自虐」という言葉より、(すごくレンジの狭い比喩でナンだが)、装甲で言えばERA(爆発反応装甲)のようなものだなあ、と最初に思った。
装甲の外側に、計算された量の爆薬ユニットを付けておき、敵からの攻撃を受けたときに爆発するようにしておくものだ。ものすごくオオザッパに言えば、その「適度な爆発」によって、主装甲板や戦車本体へのダメージやトラブルを最小限に抑えるという構造を持つ。
「私は負け犬」という一見自虐的な文が、リアクティブアーマーの働きをしているのではないか、と思ったのだ。

この本の最大の罪は、明解な定義のインパクトの強さにより、結局は「筆者の生き方」を示していた筈なのに、「負け犬」という言葉が一人歩きして、「筆者の巻き添えを食らって、30代独身子無しが負け犬レッテル貼りをされ、しかもそれがかなり人口に膾炙してしまった。ヘタすりゃ親類のガキまで使ってる」という大迷惑にある。
いみじくも、Wikipediaの「爆発反応装甲」の項にはこんなことも書き添えられている。

あまり知られていないが、爆発反応装甲は構造上、作動時に大量の金属破片を周囲に撒き散らすので随伴歩兵が全滅するというあまり嬉しくない特性を持つ。そのため、西側ではあまり用いられていない。

…そこまで似んでも。

さて、つまりはこの本は「現状の社会にちょっと皮肉をかませつつ、一見敗北宣言に見せかけた、自分謳歌の勝利宣言」という性格を持っているわけだ。境遇はかなり違うが、なんか似たような考え方をする人物に一人心当たりがある。
それは魯迅の代表作・「阿Q正伝」の主人公・阿Qさんの「精神的勝利法」だ。
最期に読んでから随分時間が経っているのでちょっと自信が無かったもんだから、本棚から出して読んでみた。
皆にバカにされ、常に虐待されながらもプライドの高い阿Qの実践する精神的勝利法とは、どんなに殴られても
「倅にやられたようなものだ、近頃世の中がへんてこで…」
と思うようにして、精神の満足を得るというもの。ここは「負け犬」本論にはあまり関わりが無いが、以下の部分なんかは妙にマッチしていて興味深い。

(阿Qをからかう遊び人連中)

「阿Q、これは倅が親を殴るんじゃないぞ。人間様が畜生を殴るんだぞ。自分で言ってみろ。人間様が畜生を殴るんだと。」

阿Qは、両手で辮髪の根元をおさえ、首をねじ曲げる。

虫けらを殴るんさ。これでいいだろ?---おいら、虫けらさ---もう放してくれ!

たとい虫けらであろうと、遊び人たちは放してくれない。相変わらず近くの土塀に五、六回コツンコツンやり、これで阿Qも参ったろうと思って、満足して意気揚揚と引きあげる。ところが阿Qのほうも、ものの十秒とたたずに、やはり満足して意気揚揚と引き上げる。われこそ自分を軽蔑できる第一人者なりとかれは考えるのだ。「自分を軽蔑できる」だけを除けば、残るは「第一人者」だ。

以上、岩波文庫版「阿Q正伝・狂人日記」(竹内好 訳)より

特に後半を読むと、筆者の論法に対して感じる、微妙な「イヤらしさ」の源に通じるものがなんとなく見えてくる。
「負け犬の遠吠え」の具体的な言葉として、もっともふさわしいセリフはどんなものだろうか。それは多分「今回は引き下がるけど、本当は自分は負けてないんだ!」という、池乃めだか大先生の決めギャグを思わせるソレだと思う。負けを認められない人間こそが最も負け犬臭いのだ。
筆者はそこで「私は少なくとも、負けを認めることができる潔い人間」という保険を張っている。捨て身に見せかけて実はそれ自体が保険。それはあんまり潔くない。
しかも、負け犬の定義の枕に「どんなに美人で仕事ができても」と付けたり、本編で取り上げる「負け犬」の多くが「学歴もそれなりにあって仕事ができて自分の外見にも金かけることができる」「優雅な都会のキャリアウーマン」であったり…ということを考えると、結局はこれって「自分は小奇麗で小金もあって仕事もできる人間」「それでいて潔さもある、深い考え方を持つ人間」という優越感・自己愛の産物なんじゃないか?と思ってしまうのだ。だからなんだか、単純に「自虐」と呼ぶには気が進まない。
で、そこで「これってエッセイなんだよな」と思い出す。自分語りに終始するのも当然なのだ。
自己愛と自分語りのついでで、赤の他人から気軽に「負け犬」呼ばわりされるハメになった人間には、いよいよもって大迷惑の度合いが募るわけだが。

およそ品のある人なら人前では使わないであろう「負け犬」という言葉。その響きの汚さとインパクト、そしてマスコミや出版社などが(おそらくは意図的に)「該当者全般に一般化した使い方」で面白おかしく煽るために誤用し、一人歩きして定着したわけだが、これもまた
「あらゆる場面が、勝ちか負けか、で分ければ大抵はどちらかに属する」ものだ。
「負け」という言葉を使った段階で「勝ち」が、「勝ち」ということを思った時点で「では何が負けか」という概念が同時に生まれる。外見・財政・環境・仕事…全てがそうだ。
「Aよりも3cm背が高い分、俺が勝ち」と思った時点で、「でも俺より5cm背が高いBには負け」ということになる。住まいがアパートかマンションか一戸建てか、年収がどうだとか、乗ってる車、服やバッグ、果ては子供の成績やら進学先やら。きりが無い。
意識し始めた瞬間に、結局「絶対の勝者」にはなれないことが決定される。
こういう「差の意識」から開放されることが仏教思想の地平の一つなのだが、現実の世界はそうもいかない。
考えなくても、周りが勝手に、ありがた迷惑なランク付けやレッテル貼りをしてくれる。「自分は自分、勝ち負けなんか気にしない」と思った時点で、「勝ち負けを気にしてる連中と自分」という優劣構造・そして優越感が生まれている。精神的に本当に自由になるということは、実に難しい。不可能なのかもしれない。
「『負け犬』宣言する事で少しだけ自由になるくらいしかやりようのない、社会の不自由さ」をも、筆者は深刻な書き方でなく示しているのだろう。

それだけ色々な意味がこめられたであろう「負け犬」だが、今や闊歩しまくっているもんで、例えば未婚の人が
「私もそろそろ負け犬突入しちゃう~」「負け犬人生謳歌してますから」
なんて言い方をする。
もっともこの場合は、「作者の自分語りに付き合ってそんな言葉使いなさんな」で笑って話もできるけれども、子持ち既婚者の一部が「じゃあ私は勝ち犬」と短絡的に考えて、他人を平気で「負け犬」呼ばわりするのは実にヒく。
多くの既婚女性は、そんなことを機にする暇などないほど忙しく、むしろ「勝ち犬とか言われても…」と戸惑う人が多いんだけれども、なんだかそういう無神経な層、がジワジワと増えてきてるような気がする。そこが気味悪く、作者の意図はどうあれ、「罪」の一つには違いない。
「負け」という言葉を使うことで、「勝ち」をも示し、「勝ち」の概念も同時に一人歩きしたというべきか。
ことに「言わないけれど書きはする」、Webで見る既婚者の文の隅っこからちょこっと滲み出しちゃってるような、そんな場面にひっかかりを覚えることがあるのだが、これについてはFeliceさんの掲示板のレスがかなり明解で、膝を打つ思いだった。

独身同士で「負け犬だよねー」と言うことはあっても、既婚者がわざわざ独身者に「あなたは負け犬なんだねー」とは言わないでしょう。

相当親しくないかぎり、それは立ち入ったこととして会話に出てこないのが普通だと思います。

それだけに、ウェブでは一部の方の本音が読めて面白く、今回は

「独身という生き方が目障りだと思う既婚者って、確かにいるんだなあ」

とわかりました。

ところで、原著について検索していると、「負け犬にならないための10カ条」というのがよく出て来るのだが、正直あまり面白くない。
「『~っすよ』と言わない」「ナチュラルストッキングをはく」あたりが「読者にドキッとしてもらうポイント」なんだろうけども、どうせならもっと細かいポイントを攻めてもらわんと、ドキッともクスリともできない。
これは逆に「こうすれば男性に好かれる・結婚できる」というマニュアルでもある。
「この程度の浅いことで男はコロッと行く」という意味で、男の単純さをバカにしてるところを笑うべきなのだろうけど、項目も浅くてなあ。そういうところで「ピリッとした深み」を披露するのがエッセイの醍醐味だと思うんだが。

結局は、作者自身の生き方語りと心得て、誤用されているのを間に受けて憤るのも自虐するのも、増長するのもアホらしーですよ、ってとこなのかな。これまたものすごく陳腐だけども。
Amazonの大量のレビュー(それだけで軽く一冊が編めるほどの量だ)の内容はそれぞれで、「この本をキッカケに、これだけの人間が自分の考えとか生き方に思いを馳せ、考えをまとめて賛否両論を表現するに至った」ことはとても興味深い。女性だけでなく男性のコメントも多いので、読んでいるうちに「本編よりも読みごたえがあって面白いんじゃなかろーか」とすら思う。いやほんとに。

投稿者 zerodama : 13:34 | コメント (0) | トラックバック

mixiをやってみる

平埜香里さんからお誘いを受けて、mixiに登録してみた。
一応プロフィールを書いて、数名のお仲間に入れていただいて、日記としてこのblogを登録したくらいで、コミュニティを探したり参加したりはまだやっていない。
mixiの名前と概要くらいは聞いたことがあったのだが、第一印象は「マメで積極的でないと勤まらなさそう」なイメージだった。自分のようなズボラで(Webでもなお)人見知りで受身な人間にはムリだろうと思っていたのだが、誘ってくださる人がいたことは素直に嬉しい。きっと私が相変わらずリアルで近所に友達いないことを平埜さんが案じてくださったに違いない。ありがたいねぇ~。

投稿者 zerodama : 11:52 | コメント (0) | トラックバック

上新粉のバナナケーキ

数ヶ月前、普段は見ていない「生活ほっとモーニング」を、なぜか付けたままにしていた。
その日の特集は「米粉活用術」。うるち米の粉・上新粉を使ったシチューとケーキを紹介していた。
そのアップルケーキの作り方(リンク先ページの下半分にレシピあり)があまりに簡単で度肝を抜かれた。
料理はそれなりに手間のかかるものも面白がってやるのだが、お菓子となると、どうにも計量がおっくうで(普段は計量というものをしないので…)、あまり作らない私だ。しかしこの単純な作業はなんだ。目を奪われた。
数日後、上新粉(この後数日、スーパーから上新粉が軒並み姿を消していて、入手が大変だった。反響があったのだろう)とケーキ型を買ってチャレンジ。

「ケーキを作る」といえば、まずは
●粉をふるう
●卵・バター・砂糖を丹念に泡立てる

という手順が頭に浮ぶが、これが全然いらないのだ。番組では泡立て器もあまり使わず、基本的にヘラ一本で生地を作っていたような記憶がある。
しかも、リンゴのお菓子なら
●リンゴを煮たりして甘味を付け、水気を調整する(アップルパイなど)
作業が必要な印象もあるが、これも不要。ただ切って混ぜて型に流すだけだ。

レシピで紹介されている量は21cm型のものだ。
いくらなんでも粉くらいは量ろうと真面目にやってみた。
すると、ちょうど
●上新粉カップ1.5=200gの袋一つ分
●ベーキングパウダー小さじ2=5gの小袋一つ分

であることが判明。つまり、この容量のパッケージであれば、粉の計量すらいらないということだ。すごすぎる。

生地を用意する間に、ちょうどオーブンの余熱完了。あとは焼くだけ。
どこか半信半疑で作ってみたら、実にうまそうに焼けている。
スポンジケーキのようなふわふわ系ではなく、表面サクサク中しっとりの、重めの食感。切って入れただけのリンゴも、甘味が充分に出ているし、果汁と生地が混ざった部分の感触がアクセントになっていて、きちんと美味かった。カッコつけて言えば「カントリータイプ」か。恐るべし上新粉。

bananacake.jpg
今回は、果物をバナナ2本に替えて作ってみた。
生地の焼け具合や味は前回と変わらず、焼きながら糖分が照り出しているバナナもよさげなのだが、食べてみると肝心のバナナ部分がイマイチかも…軍配はやはりリンゴのほうかもしれない。
果物だけでなく、ナッツやドライフルーツ、チョコチップや抹茶なども面白そうなので、性懲りもなくまた作ると思う。

出演者がみんな、「お米の粉でも作れるんですね~」と感動していたわけだが、それに対して、先生が「西洋には小麦粉はあるけどお米の粉がなかったというだけ、小麦粉じゃないとケーキができないわけじゃないんですよ~」「粉ふるいをしなければ美味しいケーキにならないというのも、小麦粉がダマになる性質を持っているから。上新粉は粒子が細かくてサラサラだから、そのままで問題ない」と答えていたのが印象的だった。
以下、自分の体験を交えつつ、レシピをまとめてみる。

<材料(直径21センチの丸ケーキ型:6~8ピース分)>
・りんご:2コ
・上新粉:カップ1.5(200gの袋一つ分)
・ベーキングパウダー:小さじ2(5gの小袋一つ分)
・卵:2コ
・砂糖:カップ1
・サラダ油:カップ1/4
・ブランデー:少々

<作り方>
*型には、レンジに少しだけかけて柔らかくしたバターを塗る(指にラップをぐるぐる巻いて、バターをすくって塗ると簡単)か、オーブンシートを敷いておくと取り出しやすい。(番組では特に何もしていなかった)
*卵は室温にしておく。

1.上新粉とベーキングパウダーを混ぜる。混ぜ方が足りないとケーキの食感にむらが出る。
2.ボウルに卵・砂糖・サラダ油を入れ、泡立て器(ヘラでも)で混ぜ、トロッとしたら(1)を入れる。
  (番組ではさほど熱心に泡立てなくてもよいようでした。本当に、トロッとなる程度)
3.(2)にいちょう切りにしたりんご・ブランデーを入れて、ヘラで混ぜ合わせる。
4.ケーキ型に生地を均等に流し入れ(ゴムベラが便利)、テーブルなどに何度かトントンと落として、表面をならし、余分な空気を抜く。180度に温めたオーブンで40分焼く。

*焼き上がったら、型に入れたままで10分くらい冷ます。型とケーキの間が少し空いて来る。
*型から取り出し、網やケーキクーラーの上に置いて落ち着かせる。
*番組では、出来上がったところに粉砂糖を飾り程度に振ってました。
  生クリームを添えたり、シナモンシュガーでも合いそう。
*好みでブランデーを入れましたが、その辺はもう好みの問題かと。オリジナルレシピでは入れてません。ラム酒やリキュールでも面白そうです。
*基本的に「混ぜて焼く」だけなので、子供さんと一緒に作るのにも最適かと。
*注:似てますが、「白玉粉」「だんご粉」を間違えて購入しないように。そちらはもち米の粉(もしくは上新粉とのミックスもの)です。

投稿者 zerodama : 00:48 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月09日

銭を払ってオーダーを強制される屈辱

*注:このエントリーは、あくまで私の主観に基づく感想とレポートであり、これから同店舗を訪れようとする方を制止したり、店舗の風評を卑しめようとする意図のものではありません。
味や店のシステムに関する評価は人それぞれ…ということは言うまでもありませんし。

<店名>「こだわりの味噌工房 らーめん哲」
<場所> 酒田市北新橋 国道7号線西側

食い物屋でこんなに腹が立った体験は、実に久々だった。
同店敷地には、以前「味仙人」というラーメン屋があった。改装した後、この店にリニューアルオープンしたらしい。
「味仙人」時代はごく普通の店構えだったが、今度は黒塗りの大きな看板に、メニューのイラストや「いかにこだわっているか」のウンチクをババン!と書いて、「こだわりの店」であることをアピールしている。第一印象は「ちょっと値は張りそう、でもうまいものが食えそう」という感じで、いかにもラーメン好きの心をくすぐりそう。そしてそれは(デザインの力として)成功していると思う。あまり庄内ではみかけないテイストでもあり、確実に目を引いている。
オープンしたてで、花輪が沢山あって賑やか。駐車場も埋まっていて客足も順調のようだ。
思えばこのとき、駐車場が満車であれば、こんな目にあわずとも済んだのだが。

入店。
オープンしたばかりの店だから、スタッフが多少ぎこちないのは仕方ない。客の誘導にマゴマゴしてたのはそんなに気にならなかった。
問題はオーダーである。

外の看板にデカデカと描かれたメニュー。「黒こく」なんてのはウマそうだねえ、なんて談笑しながら店に入ったわけなのだが、着席するなり店員から説明を受ける。
このカードを見ていただこう。(クリックすると大きなサイズになります)
ramen.jpg

これは客が会計を済ませた後に渡されるものなのだが、これとほぼ同じものがメニューと共に置いてある。それを見せながらの説明。
店「スタンプカードはお持ちでしょうか?」
私「いえ、初めてですが」
店「初めての方は、うちの味を知っていただくために、最初はこの『現代』から始めていただくことになっているんですが、それでいいでしょうか。」

???
最初は耳を疑った。
「初めての方には、『現代』をオススメしております
の間違いだと思った。

私「えっ、じゃあ今回はこの『黒こく』とかは頼めないんですか?」
店「そちらのメニューは、一つずつ上のものを食べていただいて、スタンプを押していってからお出しする事になっているんです。申し訳ございません。」
店「5段階を食べていただくと、『幻の味噌ラーメン』を食べていただけるようになっているんです」

つまり、このシステムでは、「黒こく」を食うには、4回来店し、興味があろうがなかろうが「現代」「伍年後」「拾年後」「白こく」を食ってから、5回目じゃないと頼めないってことだ。出してもらえないのだ。
メニューにある(看板でも客を寄せる材料にしている)のに、「お前には出せない」と言われるわけだ。これは、当然ながら、「うちは醤油ラーメン一種類しかやってないよ」って店に入るのとは根本的に違う。
よく、メニュー構成を番付表とかになぞらえて、遊び心で「小結」「大関」「フェザー級」なんて付けたりしてる店があるが、それは大抵、例えば「量」とか「辛さ」とか「豪華さ」を軽くなぞらえているだけで、「それに見合う客でなければ注文できない」なんてことはまずないわけで。
どれだけこだわってるか知らんけども、否応ナシに、勝手に店側で定められたヒエラルキーを強制される。単に「ヒエラルキー」という表現にとどまるものではなく、あまりに厳然としているソレは、もはや「カースト制」と呼ぶにふさわしいかもしれない。久々に大河原級の屈辱
ああもう、今思えば、ここでさっさと席を蹴って出てくれば良かったのだが、私たちも腹が減ってたのと、「そこまで高飛車に出るなら、どれだけうまいもの食わせてくれるのか確かめてやろーじゃねーか出せオラ」という気持ち、そこまで言うなら、並味噌ラーメンでもうまいのだろうという期待もあり、顔を引きつらせながらも「現代」とギョウザをオーダーしてみた。

いやーそれにしてもこのカード、高いところからモノを言うったらない。
何しろ、並味噌ラーメン「現代」の説明。初手から
「はじめの一歩。幻に向けて、舌を肥やしていくべし。
である。
もう客に対して、「日頃ロクなラーメン食ってないでしょ」「微妙な味なんかわかんないよね」「そんな人には、いきなりうちの上位メニュー出してもわかんないだろうしー」と、ケンカ売りまくり。
いや、こっちは食い物を買いに来てるのだよ。ケンカを、じゃないんだよ。
他にも
「次は、より深みのある味。」
「ご理解いただけたか?」
一段づつ階段をお上がりください」(上の画像中、緑の線で強調表示しています)
と、とにかく、ハガキ半分ほどの大きさながら、「余計なお世話」に満ち満ちている。

<スタッフ>
しばらくして、「現代」が運ばれてくる。
私は普通盛り、相方は大盛りを頼んだのだが、店員のお兄ちゃん、一度目の前までラーメン持ってきてから、なんだか困ったような顔をして、なぜかもう一度ラーメンをカウンターまで持っていく。
厨房スタッフに「どっちが大盛りでしたっけ?」と尋ねている(見てわからんのか)。
あの~~、ご自慢の「こだわりの麺」がのびるんですけどぉ~~。
もう一度持って来る。ドンブリ傾いていて今にも汁が零れそうで怖かったよ兄ちゃん。
食い始めて数分、おねーさん店員によりギョウザが運ばれてくる。
「1枚でしたっけ2枚でしたっけ?」
なぜ客に訊く。
さりげなく伝票見て確認しときなさいよ。
この店に限らず、客に「でしたっけ?」という口利きをする店はロクなもんではない。
(某洋食店で、セットメニューのサラダを食後のコーヒーと共に「サラダまだでしたっけ?」と運ばれてきた時のインパクトには負けるけど…)
上にも書いたように、オープニング時期だから大目に見ようと思ったが、客(の味覚)を教育しようとする前に、スタッフ教育に力を注いだほうがいいと思うが。というか、注げ。

<んで、味>
以下、あくまで主観であることを繰り返す。
総合的に「フツー」。「わざわざ外で食べなくてもいいかなあ」という意味での「フツー」。
個人的には、味噌のウマミよりもしょっぱさを強く感じた。
スープベースに関するうんちくが店中に貼られているが、「語るだけのことはありそうな気がするなあ」という説得力(例えば、「千石や」で感じ取れるようなソレ)が味の中に感じられなかった。
温度はぬるい(配膳にまごついていたせいかな?)。
麺は太めで、味噌にはマッチするのだろうが、ヌルみが強いのはいただけないと思った。茹で方か、湯の状態か、はたまた湯切りの問題か。
これだけの勿体付けと値段なのだから、ここで充分に「今までの味噌とは次元が違う!」と思わせないと、次に繋がらないんじゃなかろうか?

<量>
標準的。
ただし酒田のラーメンの麺の量は尋常ではない(普通盛りでも、他の地域の「大盛り」の量が軽く入っている。盛りの上品な店なら「特盛り」レベルかもしれない)ので、地元ラーメンに慣れた人には「少ない」と感じるかもしれない。

<値段>
酒田(標準的な価格設定より少し低い店が多いと思う)の相場で言えばかなり高い部類だろう。
この「現代」で600円台(レシート捨ててしまったので詳細忘れた…)。上位の「黒こく」あたりは800円台だった。「一杯の味噌ラーメン」に払う価格を客側が見出せるかどうかがポイントだろう。
ちなみに、最終奥義(笑)の「幻の味噌ラーメン」の価格は、明記されていない。

店内でも、メニュー説明を受けるたびに「エェー」テイストの声が上がっていた。
酒田の人間は、「新しい店にアンテナを伸ばすのは機敏で、足を運ぶが、『あそこは二度行かなくていいや』という見切りも早い」と、地元の人間は言う。
酒田のラーメンは、「煮干・昆布を基調にしたシンプルな薄めの醤油味」が全体的に支持されている。その反面、味噌ラーメンにはスポットが当たりづらかった。出している店でも、醤油用のベースだと、シンプル魚系であるが故に「味噌汁」っぽくなってしまっているところも少なくなかった。
この土地で「味噌ラーメンメインの店」がどう展開するかという興味はある。比較的若い年代のラーメン好きがキーになるだろう。受け入れられるかどうか、だ。
店構えのハッタリは、ラーメン好きの心をくすぐるには充分で、「TVチャンピオンラーメン王がプロデュース」という付加価値もうたってあるため、しばらくは近辺の市町村からの客足もあるだろうな、とは思う。こういう勿体付けに付加価値を見出し、システムよりも味を評価して通う人もいるだろう。考え方は人それぞれだ。
また、初回の人間には屈辱だが、「黒こく」とか「幻」をオーダーできる程通った客には、ある種の優越感が保証されるシステムともいえる。大きさで言えばイヌノフグリぐらいの優越感だと思うが。また、この屈辱をバネにし、上位メニュー食いたさで通うポジティブな人もいるだろう。
そういう方は是非、「幻食ったよ!」「黒こくはこんな味だったよ!」というレポートを発表してくださる事を期待している。
私は、いくらうまいラーメンであろうとも、もの食う際に、マルチ商法のディストリビューターみたいな階級制を強いられるのはゴメンなので、二度と行かないけれども…

ところでこの「味噌ラーメンカースト証明カード」だが、よく見れば「有効期限」がある。
「2005.7.9」………
3ヶ月内に6杯食えよ、ってことらしい。
そうですか。とにかくすごい自信だ。いろいろと。

<現実的な対応>
友達・家族・職場とかでカードを使いまわ(して、ハンコをためる)すのがもっとも現実的に色々なメニューを楽しめる方法だろう。
ところでこのシステム、うっかりカードを忘れたりすると、常連でも上位メニューが食えなかったりするのだろうか…

補足:味噌ラーメンだけでなく、塩・醤油ラーメンもある。そちらは各1種類で「一見客」でもオーダーでき、階級制ではない。
ギョウザは二種類。ミニ丼などのサイドメニューと、別オーダートッピングあり。

投稿者 zerodama : 17:14 | コメント (2) | トラックバック

特撮DVD付き食玩

*伝説のヒーローたち(メディアファクトリー)
http://www.densetsunohero.com/

TVサイズのOP・EDしか入ってないようならイラネよなあ、と思ったら、OPだけでなく、変身シーン、必殺技ダイジェストや名場面など含めて20分くらいの映像が入るらしい。
ラインナップは以下のとおり。

『月光仮面』『シルバー仮面』『トリプルファイター』『レインボーマン』『アイアンキング』『魔人ハンターミツルギ』『流星人間ゾーン』『スーパーロボット レッドバロン』『スーパーロボット マッハバロン』
これにシークレット1種だそうな。なんだろう?
個人的にはコンドールマンがいいなー。というか、何をおいてもコンドールマンを見てみたいので。

投稿者 zerodama : 02:09 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月08日

ごはん雑感

4月から相方の勤務先が変わり、通勤時間が短縮され、朝の行動にも余裕が生まれた。
これまでは、「できる限り寝る」+「車中でパンとかおにぎり」+「昼は安くて栄養バランスの取れた仕出し弁当」というサイクルだった(特に昼、自作やコンビニ弁当よりもローコストで、温かくて色々あ入っている仕出しを使えるのはありがたいようであった)。家で朝食をとれるようになり、しかも新しい職場では、出前は取れるが前のような仕出しはない…
ということで、今週はなんとか寝坊もせずに、リクエストされたおにぎりを作って持たせることができた。
おかずも持たせようかと思ったのだが、多忙な現場なので「いざとなれば片手で食えるおにぎりのほうがいい」というリクエストだったので、それに応えてみる。こちらも時間に余裕が生まれているので、苦になる手間でもない。
中に入れるネタやら海苔やらをそろえて、中身の違う大きめのを2個。
毎日のことなので、飽きさせないようにと、レシピなどを検索してみるといろいろあって参考になる。
いずれそのうち、こっぱずかしくて人前ではとても開けないような、「マンガに出てくるような愛妻弁当(文字とかハートとかデンブで書いてあるやつ。実際に作る人いるんだろうか?)」をお見舞いしてやろうかという野望を持っているのだが…激しくメンドウくさそう…
ノリを細く切って並べて字を書くとか、想像しただけで「プラモのランナーあぶって伸ばすよりメンドじゃないのか」とか、そういう着想する女には、死んでもそういう「オトメ弁当」は作れそうにもないけれど。

検索していて、これはなかなか…とブックマークに加えたのが、「食育大事典」。
「食育」なんて言葉を使って、一件ちょっとお堅いイメージ。
実際、レシピの華やかさや奇抜さよりも、健康と栄養学的な視点で全体が成り立っている。だがかえって、季節感もバリエーションもあって面白い。
レシピの紹介にも、「塩分やカロリーを抑えたい場合」のワンポイントアドバイス(量の調整や食材の置換など)が付いている。
この手のレシピサイトに付き物の「食材ごとの索引」だけでなく、「体調の悩みごとのインデックス」「摂取したい栄養素ごとのインデックスと説明」がついているのも特徴。
リンクなど、まだ構築中の箇所もあるようだが、試してみたいレシピが色々あっていい感じだ。

今日は美味しそうなイワシを見つけたので塩焼きに。折菜のおひたしに、なめことえのきのなめたけ煮、巨大なタコ頭(義父が買ってきてくれた)をゆでたものを添える。相方の飲み会送迎があるので飲めないのが実に酷、ってメニューである。
実家の父は青魚が大好きで、子供の頃はやっぱり肉とか揚げ物とかが好きだったものだから「ナゼにオヤジさんはこんなに生臭好きなんだろう」と、ちょっとイヤに思うともあった。
しかし気が付けば、イキのいい青魚を見れば買わずにはおれず、アラを見れば煮ずにはおれず、りっぱなイカを見れば塩辛を作って食らう人間になっていたのには、我ながら驚かされる。
時折実家に行って夕食を作る時、父に食べたいものを聞くと、「ブリ大根やサバ味噌」のリクエストが帰ってくる。その折、「母や兄はこの手の味があまり好きじゃないみたいで、あまり食卓にのぼらない」という言葉を聞き、幼い頃は不快にすら思っていた父の好みを、私一人が受け継いだという事を知って、親子であまり使う言葉ではないかもしれないが、「縁」を再確認したのだった。
単に魚食いの男と付き合って結婚し、海辺の町に移り住み、そして何より私がノンベだというだけかもしれないが…って、最期のもやっぱり遺伝か。

投稿者 zerodama : 22:27 | コメント (0) | トラックバック

ネタだと言ってよバーニィ

天漢日常」で読んだ、2ちゃんねる冠婚葬祭板・
私は見た!不幸な結婚式 12スレッド(現在Dat落ち)からの話題。

*「あなたには幸せになって貰いたい 容貌を理由に、実の妹の結婚式への出席を拒否された兄の物語
(詳細はリンク先にて)
「ネタなんじゃないのぉ?」と眉にツバを塗る前に、「どうかネタであってくれ~」と祈りたくなるほどひどい&お兄さんいい人過ぎて泣ける話である。


該当スレッドは現在Dat落ちで、続行スレが立っているのだが、これがまたきっつい話題が色々と。
>>9さんの、あまりにもお粗末&事後処理がもっと誠意ナシな式場の話は、可哀想で読んでられないほどだ。
また、これも「ネタであってほしい」というくらいに悲惨な話が紹介されていた。

元々は「オズマール」掲示板に掲載されたネタで、かいつまんで言うと、「実は新郎のことを密かに好きだった新郎側の女友達を招待したら、凄まじい妨害をされまくった」ということなのだが、その行動が1つや2つでなく恐怖の大コンボ。
実際のスレはこちら(レスがいっぱい付いているので、スレ主の投稿だけを読んでいくと経過がよくわかります)。

○白のロングドレスに白のショールという服装で来た

 (鞄や靴も白で、ティアラまで付けていました)



○ブーケトスの際、ブーケを地面に落とされた

 (友人たちの方に向かって投げたのですが、彼女が走ってブーケの下に行き、ブーケが彼女の手に触れた途端に 手を引っ込めたので、ブーケが地面に落ちました)



○私の招待客のスピーチの途中で野次

 (話の途中で「話長いんだけど!超おなかすいた~! 気利かせて早く終わらせてよ~」と大声で言いました)



○私の席(彼の隣)を独占

 (「彼と写真を撮りたいからどいて」と言われどいた所、写真を撮り終わってからも席を立ってくれず、お色直しの退場まで私は横で立ちっぱなしでした。もちろん私も担当者の方も何度も席を離れてくれるようお願いしましたが、「まだ話してる」の一点張りでした)



○ドレスに飲み物をこぼされた

 (「乾杯しよう」と言われたのでしたところ、グラスを落とし、ドレスに飲み物がかかってしまいました)



○食事にケチをつける

 (食事の途中に「なんかしょぼいよね~」「虫みたいのが入ってる~(もちろん入っていませんでした)」 「なんかこれ腐った臭いがしない?」「肉食べたらおなか痛くなった~」などと大声で言っていました)



○ウェディングケーキを倒された

 (ケーキ入刀のときに彼女がカメラを持って走ってきたのですが、そのままケーキの台にぶつかってきたためケーキが倒れ、ケーキ入刀ができなくなりました)



○私の友人の余興の途中で野次

 (友人が歌を歌ってくれたのですが、曲がかかると「ありがちなつまんない歌~」歌の途中で「今音外した」「もっと練習してこいよ~」「カラオケじゃねーんだよ」などと叫んでいました。友人は泣いてしまいました)



○母への手紙を読んでいる最中に野次

 (手紙を読んでいる途中で私が泣いてしまい、言葉につまってしまったのですが、「自分が書いた手紙で泣くなんてありえなくない?自分に酔いすぎ~」「泣けばかわいいとでも思ってんじゃないの?」と言われました)



○携帯の着信音が何度も鳴る

 (携帯を切っていなかったようで、何度も着信音が鳴り、その度に電話に出たりメールを打ったりしていました)

3つめあたりで訳もなく土下座したくなるほど、読むだけでいたたまれなくなる詳細。あまりにも怖すぎる。高砂占拠って、もはやテロだよなあ。二つ目あたりでツマミ出さない式場もどうなんだろう、とは誰でも思うのだが、彼女いわく「新郎の友達だからということで気を使った」らしい。その気持ちもわからんでもない。
この記事は去年のものなのだが、その後このお二人が平和な日々を過ごされていますように、と祈らずにはいられない。

このスレを読むと、女性招待客の年齢層・客層にもよるけど、「ブーケトス」というイベントのはた迷惑さがしみじみと分かったり…

日本では、単純計算で40秒に1組が結婚しているらしい。どんなに入念に準備しても、スタッフがヘッポコだったり、業者がDQNだったり、ドアホな招待客が一人いれば、式の空気を凍りつかせるには充分すぎるほどだ。自分たちの結婚式を振り返ると、特にヒネリのない田舎の結婚式、忙しく走り回っていた記憶しか残っていないけれど、「フツーの式」を事故なくできたということは運が良かったのかもしれない。

投稿者 zerodama : 19:47 | コメント (0) | トラックバック

あらすじの意味は良くわからないがとにかく凄い映画だ。

幻の湖
って、2年も前にDVDになってたのか…知らなかった。
この映画の封切りはかすかに記憶にあるのだが、その凄まじい内容を詳しく知ったのは、「映画秘宝」別冊だった。
どういう凄さかというのは、作品名で検索してもらえばつぶさに語っているサイトが沢山あるので、あえてここではクドクド述べない。
データベースの簡略な説明文でも大体伝わってしまうというのがこの映画の底力だ。

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

橋本忍が贈る奇妙なSFドラマを初パッケージ化。何者かに愛犬を殺されたソープ嬢・道子は復讐を誓い、犯人を捜し始める。

実はこの復讐劇には戦国時代からの怨念が絡んでおり、さらに事態は政府の宇宙開発を巻き込み、ジョギング対決へと発展していく。

できるだけ無難に簡潔にまとめようとしても、ものすごいものが滲み出ちゃっている。
特に「政府の宇宙開発を巻き込み、ジョギング対決へと」の部分のダイナミズムがたまらない。
このエントリーでリンクしたのはAmazonのページなのだが、おなじみ
「このDVDを買った人は他にこんなDVDを買っています」
のコーナーに、しっかりと「シベリア超特急」が並んでいる
あたりが全てを物語っている。

それにしても、冷やかしで買うにはずいぶん高い価格設定だと思うんだが…

投稿者 zerodama : 01:22 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月07日

エリア88カ所

◆今日も「エリア88カ所」少し追加。
ネタ探しのために当然原作を読み返す。やっぱりどこをとっても名場面・名台詞の宝庫だと再確認。
意外と、シンが88に居る時期よりも、一度除隊して離れた時期のほう(大統領救出作戦とか)がネタになりそうな気がする。
エリア88には基本的に凄腕のキャラが揃ってるのに対して、「どうでしょう」では「魔神」以外に「スゴイ」「圧倒的」な存在がなかなか見当たらないのが原因かもしれない。

◆この間、リンクからリンクをたどって、珍しく二次創作系のサイトにたどり着いて眺めていた。
「29ネタ」と表示があった。
「009」の二次創作系で言うところの「002×009」だろうと思って開いてみる。(この表記も最初どーかと思ったが、明解といえば明解だ)
「009」には何の関わりもない人名ばかりが並んでいた。


ああ…そうなのか………
「29」って……
「キン肉マン」系のことも指すんだね……

日々之学習。
世界は深い。

投稿者 zerodama : 23:56 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月06日

久々にM@D

サイトのほう、
ゲッターどうでしょう
エリア88カ所

を新設更新。いずれもどうでしょう系のネタ。

かじめ以来こういうものを作るのも実に久々で、まあどれもオソマツなブツではあるのだが、小ネタが色々沸いてきて、ものすごく久しぶり、それこそ大観音高校苦竹98)以来にワクワクしながら作業ができた気がする(更新自体、先日まで相当放置していたわけなのだが)。

◆今日の夕食はスパゲティに決め打ちで買い物していたのだが、義父が手ごろなフキノトウを摘んできてくれたので、天ぷらとフキノトウ味噌も作って添える…という統一性のないテーブルに。フキノトウメニューは酒の肴。サザンバレルを、今日は暖かかったのでロックにして一杯だけ。

投稿者 zerodama : 23:52 | コメント (0) | トラックバック

幸村誠の新作

*「プラネテス」の幸村誠、「週刊少年マガジン」にて、「ヴィンランド・サガ」連載開始(「e-manga」通信より)

ヴァイキングものとのこと。アクションがどんな風になるのか(「プラネテス」を通して読んでの印象だと、岩明均ほどじゃないけど、「話は面白いが、絵としてはあまり動かなさそう」な予断をしてしまうのだけど)興味あり。恐らく単行本買いになるだろう。

それにしても、e-mangaって講談社でやってる漫画関係サイトな訳だが、「幸村誠が週刊連載」という事に対する異様なまでのビビリがあまりに率直、あまりに強調なもんで笑えてしまう。編集サイドの生の「期待と不安(まあ普通後者は読者に伝えないものだが)」がバリバリ伝わってくるのもオフィシャルならではの味ってもんか。まるで江口寿史(「BOXERケン」での3ノックダウン制導入(→案の定TKO)が忘れられない)を迎えるかのような戦戦兢兢ぶりがたまらないっす。

投稿者 zerodama : 00:36 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月05日

Firefoxエクステンション

Firefoxの特徴の一つに、「こんな機能があればイイナー」と思っていたものを、拡張機能として追加していけるという点がある。
拡張機能は一つ一つ独立しているので、自分の好み・用途に合ったものをインストールすれば、より使い勝手のいいブラウザとしてカスタマイズする事ができる。
とりあえずこんなところを入れてみた。

*「copyurlplus」
http://copyurlplus.mozdev.org/
  閲覧しているWebページのURLとそのタイトルを、同時にクリップボードにコピーできる。
  こんな風に、エントリーやBBS・メールなどでURLを紹介したいときにものすごく便利だ。

*「googlebar」
http://googlebar.mozdev.org/
 やっぱりFxでもGoogleツールバーを使いたい!という要望に応えて開発されたエクステンション。
 本家に負けない詳細機能を持ち、色々カスタマイズもできる。
 デフォルトはUS向けになっているが、オプション設定しなおせば「google.co.jp」を基調にできる。

*ALT属性のポップアップ表示(ベクターより)
http://www.vector.co.jp/soft/other/java/se244569.html
 IEなどでは、画像ファイルにポイントすると、画像のALT属性(代替テキスト)がポップアップ表示されるのだが、Mozilla系では表示されない(右クリックメニューから表示実行する事はできる)。これをポップアップできるようにするエクステンション。

いずれもインストールは簡単で、配布ページにインストールリンクがあればクリックすればよいし、圧縮アーカイブであれば、一度ローカルに保存して解凍し、「.xpi」のファイルをFxの画面内にドラッグ&ドロップすればよい。

<参考リンク>
*Firefox エクステンションガイド
http://www.mozilla.gr.jp/~syamagu/FxExtensions/page1.html

*窓の杜 - 【特集】「Firefox」プラグイン特集
http://www.forest.impress.co.jp/article/2005/02/17/firefoxplugins.html

色々見ているだけで面白い。

投稿者 zerodama : 12:11 | コメント (0) | トラックバック

桜多吾作のゲッターロボ

今でこそ、ゲッターロボ全シリーズが(双葉社)文庫で読めるありがたい世の中になったが、それ以前のゲッター者には、「ゲッターロボ」「ゲッターロボG」「ゲッターロボ號」を統一感ある装丁で再販してくれた大都社こそが「神」出版社であった(勿論今でもそれに変わりはない)。
「ゲッターロボサーガ(スパロボアンソロジーなどに収録されたエピソードや、若干の加筆を加えて再編された部分がある)」として双葉社版が出た現在でも、「てんとう虫コミックス」「秋田サンデーコミックス」「徳間キャプテンコミックス」の初出の体裁を極力再現してくれた功績は大きい。
もう一つの功績は、90年代の復刊ブーム時に、学年誌バージョンまでもビシッとまとめて出してくれたということだ。
「ゲッターロボ大決戦」「決戦!ゲッターロボG」がそれである。

「ゲッターロボ」の正式原作版は、勿論石川賢のソレなわけだが、当時「小学館の学年誌」や「テレビマガジン」「冒険王」に連載されたコミカライズ版もある。しかも作者は石川賢だけでなく、桜多吾作・安田達矢(一部の代筆)も出陣している。それらを集めたのが前出の2冊だ。(この他にも色々あるのだが、そちらは「ゲッターロボ大全」「ゲッターロボG大全」(ともに岩佐陽一著)で読むことができる。)

今回のエントリーで取り上げるのは、「小学三年生」に連載された桜多吾作版「ゲッターロボ」。

桜多版の特徴を挙げてみると、
*TV版の設定に(恐らく各バージョンでもっとも)忠実。
 大魔人ユラーや大枯紋次などの(効果があったんだかなかったんだかよく分からん)テコ入れキャラも登場している。
 もちろんリョウ達も、普通の高校生だ。
*キャラデザも石川賢版の面影は薄いが、TV版のデザインには忠実。
 「あんた誰」ってくらいにハヤトの印象が違うのだが、意外にTVのシャクレ顎なハヤトには近いデザイン。
 また人には得手と不得手ってものがあるもんで、ミチルに関しては石川版よりこっちのほうが断然可愛い。ヘアバンドや服装もアニメ板に準じている。
*かと思うと、突然凄まじい独自性を発揮し、最後は完全に桜多ワールドに突入。
 例:「チェンジゲッター1!」ではなく、なぜか「セットゲッター1!」とコールする。
 例:後続の「ゲッターロボG」のラストでは、全員特攻してきっちり死ぬ。
   (「グレートマジンガー」でも剣鉄也(基本的にテロリスト)が最後に死ぬ)
 例:武器やメカのギミックが突然独自のものになる。
ちっちぇなー
上の図を見ていただきたい。
足の裏の反り返りっぷりも目も引くのだが、やっぱり斧である。
バージョンが進むたびに、アホほど巨大化していくゲッタートマホークだが、この小ささ。そして最大の違和感発生源は、初代ゲッタートマホーク最大のチャームポイントである「刃の反対側のイボイボ」がない、この一点だ。この上ないシンプルさと親しみやすい大きさが、かつてないホームセンター感を生むことに成功している。成功させる意義はよく分からんが。
ちなみにイボイボは第三話から発生している。これもゲッター線のなせるワザなのだろう。そうだよね、スティンガー君。

さて、桜多版の真骨頂はやはり最終話、ということで、桜多版ゲッターの最終回である「第10話」もなかなかたまらないエピソードだ。

冒頭、何の前ふりもなく(コミカライズというものはなべてページが少ないものだ)、地竜一族の手によってゲットマシンが盗まれる。草原でのほほんとダベっていたゲッターチームは度肝を抜かれ、研究所に急行する。
切羽詰るリョウたちに、早乙女博士がこれ以上なく簡潔に事態を説明する。

「すまん ちょっとした不注意で」
「ゲッターロボの強さは きみたちがいちばん知ってるだろう」
「もう どうしようもないだろう」

なんて諦めのいい(危機管理意識の低い)早乙女博士。

敵に乗っ取られたゲッターは、当然ながら早乙女研究所を強襲する。すかさずバリアを展開するが、

所員「うわあ かるくやぶられた

ガキンチョにも分かりやすい簡潔なネーム!低学年コミカライズの教科書ですよ桜多先生!
絶体絶命の早乙女研究所に、帝王ゴールはご満悦。

いいもんだ…

いいもんだ」なんて、「成人した息子としみじみ焼き鳥屋で飲んでるお父さん」みたいなコメント。さすが苦労人ゴール様。味わいが違う。

早乙女博士、絶望的な状況に陥って、生来の狂気を発揮。静止するリョウを振り切って、

「わしに考えがあるんじゃ ゲッターに もっとエネルギーをやるのじゃ」

それに驚くリョウ。
「なんですって! そんなことをしたらゲッターロボが 一年間もめちゃくちゃにあばれてしまいますよ
斧にイボが吹き出ました
当時の小学三年生といえば、実にアホガキ真っ盛りの季節。「暴走」なんて言葉は通じないかもしれない。そこで「めちゃくちゃにあばれてしまう」と表現。しかも「一年間」という具体的な提示が妙に恐い。
まあ結局は早乙女博士の暴挙が功を奏し、
博士「人間には影響のないゲッター線をいっぺんにあびせたから 地竜一族だけが やられてしまったのだ」
リョウ「さすが博士」
    「さあ 研究所を二度と直して ゲッターを二どとぬすまれないようにしようぜ
という言葉で大団円。
さっきのいきさつで、「人類にゲッター線の影響ない」と言い切れるもんなのか、そもそも早乙女研究所に侵入を許したのは果たしてハード的な問題なのか、とか色々疑問は残るのだが、とにかくこんな終わり方をするのだった。気が付けばゲッターチームが一つも活躍してないのが印象的だ。

ここで興味深いのは、「ゲッターエネルギーと暴走」という要素が、恐らくは初めて登場していることだ。
「號」で真ゲッターが登場するまでは、ゲッター線はそれほど気まずい設定のものではなかった。ムサシのケロイドな最期は確かにトラウマインパクトだったが、それも「ゲッターエネルギーを最大放出した熱によるもの」であり、基本的には「人類には有益、ハチュウ人類には有害」なものに過ぎなかった。TV版にいたっては、呑気にゲッターロボ野焼きまでする有様だ。
「ゲッターエネルギー浴びすぎてゲッターが暴走」という発想は、かなりいきなりだが、ここで生まれていた事は確かだ。

ところで、色々なバージョンを読んでいて切実に抱いた疑問なのだが…
恐竜帝国の科学長官って、結局「ガレリイ」と「ガリレイ」のどっちが正しいのだろう…


投稿者 zerodama : 01:28 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月04日

Firefox導入

NINさんから「CyborgNameGenerator」についてのエントリーにコメントいただいた折、「FirefoxとかOperaで見るとレイアウトが崩れている」というご指摘をいただく。
そういえば、サイトを作って最初のころこそ、ネスケやOperaを導入してチェックしていたが、数年前にマシンを変えて以来ずっと怠っていた。また、根本的にHTML文法とかCSSにからっきし自信がないため、「不具合を見つけたところで(特にMTについて)直せるかどうか」が不安で、正直あえて回避していた部分もある。

Firefoxに関しては、先日雑誌で紹介記事を見て「よさげだなあ」と興味を抱いていたので、早速DL・インストールしてみる(日本語版サイト)。
噂以上にDLがあっという間に済み、インポート作業もウィザードに組み込まれているし、痒いところに手が届く作りなのがありがたい。やはりタブブラウザは、色々なサイトを見ながらリンクを張ったり引用したりするMTのエントリ記述時にはとても重宝だ。何より軽い。
「IEじゃないとGoogleツールバーが使えないなぁ」という懸念も、ツールバー上で任意の検索エンジンからすぐサーチできるのでほぼ問題なし。評価が高いだけのことはある。

肝心のBlogの見た目なのだが、バナー2の部分が埋没し、バナーの下の部分がバキッと左にずれてしまっている。
頭を抱えて、FirefoxとIEを両方起動しながら見比べ、CSSとインデックスソースをあーでもないこーでもないといじる。

結局、問題はものすごくシンプルなところで、
・Bannerのheight指定の尺(ピクセル)が単純に足りてなかった
・あれこれいじってるうちに「div」の閉じ(/div)が一個余計に入っていたことで、containerがさっさと閉じてしまい、本文(center)とサイド部分(right)がcontainerの中から出てしまっていた。だから一体とならずに変にずれてた
という、ただのケアレスミス。ブラウザの相違とか、そういうレベルじゃない。
もうMT関連のエントリは連日連夜赤っ恥だよ…orz
IEではなぜか正常っぽく表示されていたので気付かなかっただけってことだ。
これからはFirefoxメインで使っていくことになりそうだが、しばらくは両方で見栄えを確かめてみないとやっぱりダメだなあ、とあらためて学習…

*今日参考になったエントリー
CSSの記述は、リファレンスの本なりサイトなり見ればなんとか編集できるわけだが、最初戸惑うのは「表示されてるこの部分がどういう名称に対応しているのか」という点にある。

MovableType3.0 Stylesheet Guide」(Triggers! より)

↑もうこれ以上ないってほど分かりやすくて、ものすごく助かった~

ところで、「リンク先が同じウィンドウで開く」のを回避するために、リンクのターゲットが「blank」になるようソースに手を加えたわけだが、いざタブブラウザを使ってみると、いちいち新ウィンドウが開くのがなかなかにウザいのだなあ…ここんとこ、どうすべきか迷うところかも。

投稿者 zerodama : 23:42 | コメント (0) | トラックバック

真夜中の弥次さん喜多さん

映画「真夜中の弥次さん喜多さん」は、喜多さん(中村七之助)の「オヤジの晴れ舞台直前に大暴れ」の一件で、予想以上の宣伝効果を生じてしまい、本来あまり取り上げられなさそうな朝のワイドショー時間帯にも何度となく登場してしまったのだった。
登場したのを見たら、「金髪でマゲ」の七之助があまりにも喜多さんそのものでぶったまげたのだった。
んで、コメンテーターが訳知り顔に
「今回の映画では、弥次さん喜多さんがなんと同性愛者だったり、という驚きのアレンジ」とか言ってるのを聞いて、もう呆れ返ってしまったのだった。


あのー……その設定は、原作そのままデスカラ……


「弥次喜多」といえば、一休さんとかフリテンくんレベルのずっこけ珍道中という認識がほとんどなのかもしれないが、それはよっぽど低学年向けのリライト版の内容であって、喜多さん(原作では「北さん」がスタンダード)は、男やもめの弥次さんのところに居候している、元男娼あがりという設定。
旅に出るのも家賃を踏み倒してのことで、行く先々で宿に泊まるわけだけども、当時の宿場には、「飯盛り女」と呼ばれる娼婦(厨房係という名目で雇われていて、実際に給仕にも当たる)が宿ごとにいるわけなので、つまりは泊まるたびに酒とご当地の肴と女を食い歩く、という旅なのだ。
「売春ツァー」と呼べなくもない(むしろそのもの)が、当時の旅はそんなもんだったらしい。ちょっと見栄えのいい女を見ると、弥次さんやら馬子やらがすぐに「あー、ぶっちめたい(レイープしたい、というような意味)」と呟く。性風俗が実におおらかだった時代なのだ。
北さんは弥次さんとデキてるのだが、宿宿でそれぞれに女を買ったりコナかけたりする描写もあるので、ホモセクシャルというよりは、もっとおおらかな形のバイセクシャルと言っていい。
それでも弥次さんにヤキモチを焼くようなシーンもある。夜に弥次さんの部屋に来るように手付を交わした飯盛り女に、北さんが「弥次さんは病気持ちだぜ」とウソを吹き込んで袖にさせる、なんて場面では、なかなか北さんがオトメで可愛い。
このシーンの前では、北さんが水風呂の底を踏み抜いてしまう一騒動があって、弁償として二朱を払わされるのだが、それに対して弥次さんが

「考えようによっちゃ、二朱でお釜を抜けるなんて安いもんだ。芳町の男娼街で一人買ったら、二朱ぐらいじゃすまねえもんな」

とシャレのめす場面があったり…まあこんな風に何を見ても何がおこってもすぐにチ●コだマ●●だと見立てては笑い飛ばす、そんな作品だ。中学生の頃、原作にかなり忠実なダイジェスト版を読んで度肝を抜かれたものだが、反面、主人公の二人や馬子や籠かきといった連中に至るまで、狂歌や連句・果ては狂詩などをサラサラと読んでしまう辺りに、徘徊文化の膾炙が垣間見えたりして面白い。

まあいずれにしろ、弥次さん北さんが恋人=斬新なアレンジ、なんてカメラの前で言っちゃうのは実に恥ずかしい話だねえ、ということで。

投稿者 zerodama : 20:32 | コメント (0) | トラックバック

愛地球博弁当騒動

プレオープン当初から問題になっていた「弁当持込禁止」規定。
「没収ってどうよ」「中のレストランや販売飲食物がクソ高い」「中の業者優遇(まあ実際はココなんだけども)にしてもひどいんじゃないか」などと、実際に行った人の体験談や、一方デマなども入り乱れて大問題になっていた。

色々なBlogエントリーや記事などを読んでみると、反応も様々で、中にはエキサイトのあまり思考停止の域に達してしまったものなどもいくつか見受けられた(特に子持ちの女性のBlogに目立っていたような感じがするが、小さい子供は地球上でもっとも「待つことのできない」生物だから、弁当や菓子など、期限をなだめるアイテムに関しては切実なんだろうなとも思う。)。
#家族の弁当開きが楽しい、という他にも、待ち時間を節約してパビリオンを楽しみたいとか、色々な考えのもとに「弁当」なのだろうとは思う。普段目にする小中学生のお母様方は、「この日は給食がないのでお弁当を持たせてください」なんて言った日には、大多数の型が煮しめた番茶みたいなしっぶい顔と反応をなさるので、「本当にそんなに弁当作りたいのだろうか?」と思ったりしてしまうのは私の悪い癖だ。

とりあえず箇条書きで、分かった事や思ったことをまとめてみる。

◆会場内の飲食物の値段について

これについては、「HINALOG」の「会場内の飲食物リスト」「飲食物が高い・デマに注意」が非常に分かりやすく、詳しい。
結論から言うと、「コーラが\600~、うどんが\1500」という「ボッタクリ情報」には、相当の割合でデマ・もしくは誤謬・一部だけを取り上げて一般化した情報が混じっているらしい、ということだ。
会場内の自販機・コンビニでは、市販と同じ値段(\120~150)でドリンク類が売られているし、高い店もあるが、普通の(市街地の)飲食店の相場とさほど乖離のないメニューも多い。勿論店によって高い安いはあるので、あとは行く人が事前に調べるか、見比べて購入・飲食すればよいわけだ。これはどこに行くにしたって同じかと。
(うどん\1500は、「うなどん\1500」の見間違いだとか)
セットメニューで\1000程度とか、コーヒー一杯\500とか、まあ外で飲み食いすればそんなもんかなあ、と私は思うのだが…
スキー場のレストラン(スキー場や山の場合は、食い物よりも、飲物がいまだに平気で\200~だし)とか、まして海の家の粉っぽいカレーとかぬるいラーメンに至っては(衛生面含めて)そんな次元じゃない。
この話を聞いたとき、単純に「お祭りなんだからそのくらい金落としてやればいいんじゃないか~」と思ったのだが、要するに「選択肢が極端に限られている中」だから、普段のレジャー相場なら許容できるものに対して怒りが集中しているのだろう。

◆弁当持込許可と、その品目
実に笑える経過だった。
弁当の件について多くのクレームが入ったわけだが、協会はそのクレームの多さではなく、首相の「弁当くらいいいんじゃない」という鶴の一声で弁当持込禁止はあっさり撤回された。某神社参拝の件では一個も空気読めない小泉首相だが、こういうことに関しては実に機敏な動きを見せたのだった。だからって主催者までその機敏さはどうなんだ。
むしろ、「首相だろうが天皇だろうが、食中毒のリスクを回避して安全確保に努めます」と初志を貫いたほうが、小手先と詭弁であっても「本気でやってます」ってことだけは伝わったのかもしれない。
それが、今朝の情報番組では、協会のエライさんがニコニコして
「私たちの視線では気付かなかった、よい事(本当にこう言ってた)を(「客が」、ではなく「首相が」)指摘してくださってありがたいです
とか言ってるんだものなあ。救えなさ全開。

で、結果は「手作りの弁当・おにぎりは許可。ただし保温や保冷対策をしっかりとして、生ものを入れないように」「会場外で買ったコンビニやスーパーなどの弁当・おにぎりは不許可」「アレルギーや食事療法のためのものは、診断書不要で持ち込みOK」。
これもよく分からない。
衛生面で言えば、自作弁当よりも、作製環境が整っていて(少なくとも後からのチェックがちゃんと入れられるし、給食業者は規定に従って製造物を保管し、万一の場合に提出できるようにしている)、製造日時や消費期限が明確な店売り弁当のほうが、リスク管理に対しては断然優れている筈だ。特にコンビニの弁当やおにぎり類は、消費期限までは何が何でも傷まないように、そりゃもういろいろなものが入っていることが多いわけだし。
片や自家製の弁当は、「前日買ってきた惣菜を詰める」「前日に詰めて冷蔵庫に入れておく」なんてことが日常茶飯事(人によるけど)。どう考えても趣旨に合わない。こういうロコツな足掻きがまた印象を悪くするという事が分からないんだろうか。分かってないんだろうなあ。

衛生問題をクリア、というか「食中毒が起こったときに、何が原因かハッキリさせる」だけならば、例えば

・自作弁当を持ち込む場合には、証明するカードなどを発行する
 Webでダウンロード・印刷できるようにしておき、入場時に提示すれば、いちいち弁当の中身をチェックしなくてもいいので通行もスムーズだし、アレルギーなどの特記事項も書き込んでおけば楽ではないだろうか。

・外で買った弁当を持ち込むときは、製品のシール(製造業者や日時・原料等が印刷されている)、なければレシート(どこで何時に購入したかが明確になる)を保管しておく。

・中での飲食も、レシートを保管する。

・これらのカードやレシートは3日間くらい保管しておき、体調の異常が現れたときにはすぐに参照できるようにする。持ち込み食品が原因であれば無論自己責任で対処。

こんな対策はどうだろう。万が一食中毒が発生しても、原因究明が楽でいいんじゃないかと思うのだが。
責任の所在が明確になる事で、出店者側もより衛生管理のチェックを厳しくするかもしれん。

むしろ、弁当を開ける場所を確保し(緑をテーマにしてる割にはこの辺がお粗末なわけだが)、「自作だろうが店売りだろうが、ゴミは徹底して持ち帰らせる、もしくは徹底して分別させる」というような「環境教育」をしたほうがよっぽど有意義かと。

現在の持込可・不可のボーダーラインは、結局
「タッパーなどに入っていて手作りっぽいか、店売りの包装がかかっているか」という、見た目の問題でしかない。
私が近郊の弁当屋なら、100均とかの安いタッパーに、通常売ってる品目(しかも生ものを避けて)を、いかにも手作りっぽく詰めて「これなら持ち込める!」って売り文句で販売したいところだ。容器&不可価値で700円くらい………中で食うのとあんま変わらんけど…

◆「TDLも弁当持込禁止じゃね?」
私もこれ、最初に思ったのだが、調べてみると、現在はゲート外側に「ピクニックエリア」が設けられているんですなあ(東京ディズニーリゾートFAQより)。ちなみにユニバーサルスタジオも同様。

◆ペットボトル持込不可について
これはしかたないんじゃないかと。スポーツの国際試合など、とにかくテロのターゲットになりそうなイベントでは、全面的に持ち込み不可の流れになっている。(もっともサッカーの試合などは、テロ対策のほかに、ターフに投げ込まないようにという意味合いが強い)
情報番組などでは「ペットボトルで何が持ち込めるって言うんですか?」と言ってたコメンテーターもいたが、かなりの平和ボケと言わざるを得ない。ガソリン入れて火炎瓶も作れるし、ポリカーボネイトの耐薬品性が強くない事を利用して色々できる。詳しくは書かないけども。
9.11後のアルカイダテロ予告の直後辺りは、「危機管理」「セキュリティ」の意識が高まっていたように感じたのだが、ちょっと「喉元過ぎれば」になりつつあるような。サリン事件の記憶も随分薄まってしまったようだ。
ただ、「じゃあ水筒はどうなのよ」ってことになる。
水筒は不透明・強度もあるし、気まずい液体・固体を持ち込むには最適だ(遠足に持っていくような水筒の中に核爆弾…なんてネタが「砂の薔薇」とか「ピースメーカー」にありましたなあ)。テロ対策というのなら水筒も(というか、水筒こそ)シャットアウトすべきなのに、ここでも結局馬脚を現しちゃってる(「飲物は中で買ってね」という本音)のがなんとも…
で、今の時期はまだいいが、GW~夏になったら、脱水症状で客がバタバタ倒れるんじゃないか、ということを、食中毒より先に心配して、水飲み場を増設すべきじゃないかと思うんだが。そんで100円くらいでリターナブルのスタイナーボトルでも売って、水汲み放題とか。ボトルはスターバックスのマグのように、何度でも洗って持ち込みOK(リピーターに優しい)とか。
持ち込みOKなのは紙パックの飲料とのこと。一度抜いて詰め替える、というのが比較的難しいからかな?

◆モリゾーとキッコロ
アンチ派には「キモイ」「緑のムックじゃん」ともっぱらこきおろされてるようで。ありきたりのファンシー路線よりはいいかもしれないが、すぐに忘れそう。つくば科学万博の「コスモ星丸」、名古屋デザイン博の「デポちゃん(イモ虫とか●●虫とか呼ばれて嫌う人も多かったけど私は好きだった)」のような単純明快さはないが。
デザインを見て、なぜか無条件に「ああ、久保キリコのデザインか」と思ってしまったのだが、アランジアロンゾデザインだと知って驚いた。

◆愛地球博
長々と書いては来たが、会場に足を運ぶということはないと思う。
単純に、遠さと行楽シーズンに夫婦で出かける時間が取れないというだけなのだが、山形~名古屋間を移動しても行ってみようかな、と思わせる魅力が、今のところ感じられない。行けばそれなりに楽しめるのだろうし、「実際(いろんな意味で)どうなってんのかなあ」という興味はあるのだけど。
愛知の隣県だったら行ってみたかも。今のところはそんなレベルだ。
主催者である協会の理念のなさとか、「環境」を謳っている割には会場造成・その後の利用にオソマツさが満載な点とかは、オープン以前にも報じられていたし、今回の対応を見ても興ざめする事のほうが多い。
古生物に興味があるなら、国立科学博物館に行ったほうが確実に楽しめそうだし。
義父や、実家の両親は行く予定があるらしい。「万博」の集客力はまだ健在なのだから、「エラい人から言われたら朝令暮改」ではなく、これからも開催日程は長いのだから、「改むるに憚ることなし」でやっていけば、まだまだ盛り上がる余地はあるんだろうけど…「主催者の反応を見る限りムリ」って絶望感が漂いだしてるのが一番の問題だよなあ。
実際に肌で感じた事はないのだが、この件を考えるにつけ、「'70大阪万博」は見事だったよなあ、とつくづく思う。日本全体が上り調子だったこともあるだろうが、「そこにある」だけで見事な昂揚感をプロデュースした「太陽の塔」にはじまり、三波晴夫大先生の超名曲「世界の国からこんにちは」で問答無用のハッピーをお見舞いされる。各種博覧会やオリンピックをはじめとするスポーツ大会でも、「イメージソング」が発表されるが、大抵はふやけたタイアップばかり。アレに匹敵するテーマソングはもう生まれないんだろうか?

全体に「『官』の悪しき感覚」「だからお役所は」という批判を受けがちなんだが、イマドキの「官」は、こんなにロコツで横暴なことしてたらとても勤まらん。「いい時期に引退なさった、古き悪しきエラい人の感覚」と言うのがより正確な気がする。

投稿者 zerodama : 13:32 | コメント (0) | トラックバック

それがあなたの正式名称

★「The Cyborg Name Ganerator

団体名や商標名などで、意味のある英文の単語イニシャルを抜き出したものは色々あるけれど、その響きがいいもの・単語を美味く並べて、略称が意味のある単語とか、固有名詞チックに整ったものはとにかくカッコいいもの。
(例:Space Intruder Detector→「SID」とか…とっさにこれしか思い浮かばない自分って…)
このジェネレーターでは、自分の名前や好きな単語を入力し、アバターグラフィックを選択して実行すると、その言葉が「実はどういう言葉を略したものなのか?」を作成して教えてくれる。
(ちなみに、アバターはどれを選んでも結果は同じようだ)

サイト名で作ってみたらこんな感じに。

正式名称

修復するんだか破壊するんだかよく分からん結果だったが、しょっぱなから「Zombie」が来たのに痺れた。

このサイトは、要するに、「このグラフィックをプリントしたTシャツやマグカップはいかがですか?」という商売をしているのだ。グラフィックがもっと豊富で、かつもう少しカッコよければちょっと欲しくなるかもしれない(送料いくらかかるんだ)。
例えば、せっかく「サイボーグ」なんてイメージを打ち出しているのだから、昔のメカ味少年漫画には欠かせない「透視図」なんていいんじゃないかと。

投稿者 zerodama : 01:20 | コメント (3) | トラックバック

2005年04月03日

にわかファンに喝

子供の頃から楽天イーグルスのファンだった奴集合!(野球板)
<注;時間帯により人大杉かも>

去年から急に話題になりだしてしまった楽天イーグルス。

でも去年今年ファンになった奴には大きな顔をしてほしくない。

そんな昔からの楽天ファンが語り合うスレです。

という1によって始まったネタスレ。
その後も

8 :もう40年もイーグルスを見ているが今年が一番戦力が充実しているよな。

9 :毎年阪急と優勝争いしてたな

10 :たしか毎日が分裂してとんぼと楽天になったんだよな?

11 :このスレにいる方は全盛期の楽天を知ってる人ばかりなんですか?教えて下さい

などと、にわかファンにまかせておけない古参が集合し、過去の名場面や名選手・ダメ外人などの思い出を(デマカセで)語り出し、現状を憂いたりする始末。
野球板住人らしく、そのホラ話があまりにもリアル、あまりにもナチュラルな語り口で展開されるのがたまらない。
話はどんどんふくらみ、今や球界最古参の球団とみまごうほどの歴史が出来上がっている。
「トンボ」なんて単語がさらっと出てくる辺りは、さすが野球板だ。

投稿者 zerodama : 23:36 | コメント (0) | トラックバック

同じ作品の1巻を二度買わされる屈辱

★「屈辱er 大河原上」(1)(2) 坂本タクマ
 三才ブックス 各¥1050

「コミックバンチ」連載作品なのだが、1巻が出たあとずっと2巻が出ず、「どうしたのかなー」と思っていたら、いろんないきさつの末に、三才ブックスから再編集版が出ていたのだった。
(詳しい事情は、坂本先生の公式サイト「坂本タクマの絶対ギガモトXP」の「製品情報」にて)
ここでのキモは、三才版の1巻には、バンチコミックス版に未収録の回も入っているということなのだ。
その収録回の分は、まだバンチを購入していた頃なので、読んだといえば読んだのだが、どうせ2巻を買うならば…ということで、内容の80%がダブリにもかかわらず、1巻をもう一度買うことになったのだった。なかなかの屈辱である。

坂本タクマ先生は、大学の漫研時代の先輩だった。麻雀が強い人だった。爽やかな毒舌の中にも、何度か新入生の私の暴牌を見逃してくれたりという優しさを持った方で、似顔絵は実にソックリだ。
以前、麻雀雑誌に連載していた「ぶんぶんレジデンス」という作品が単行本になったのだが、残念なことに、続きがあるにもかかわらず1巻しか発行されなかった。
私のサイトのコーナー「ご本の樹海」で「ぶんぶんレジデンス」を紹介したとき、私は何と勘違いしたのか、うっかりと「2巻まで刊行」と書いてしまい、ご本人からお叱りを受けたときはもう、恥ずかしいやら申し訳ないやらでバツが悪かったことを覚えている。

この三才ブックス版刊行の最大の意義は、表紙折り返しでご本人が語っている通り、「待望の2巻目」ということにある。なかなか単行本が出にくい短編ギャグ作家の心の叫びなのだろう。坂本先生は基本的にクールな人という印象が強かったが、もう2巻に対する喜びようったらない。

<作者コメント引用>

正直に言って、本作品の1巻には何の興味もなかった。2巻こそが坂本タクマにとって重要なのだ。生涯初の2巻が。なんなら1巻を飛ばして2巻から出してもいいくらいだ。(中略)2巻が出る夢を何度も見た。町ですれ違った人が「ニカン」といったような気がして振り返った。(以下略)


作者コメントを読むだけで目頭が熱くなってきて、「ああ、なんだかやたらといい紙を使っているせいか単価がちょっと高いような気もするけど、買ってよかったなあ」という気分になってくるのだった。
ところで、作者自身が喜ぶのはいいとしても、編集までそれを前面に出しちゃって、前面どころか帯にまで明記しちゃうのは出しすぎにもほどがあるんじゃなかろうかと。


こんな帯ありかいw
「待望の2巻」の左上にしっかりと「作者」。そこまでせんでも。そこまでされたら、いつもは捨てる帯もキープせざるをえない屈辱。

投稿者 zerodama : 00:50 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月02日

超護流符伝ハルカ

超護流符伝ハルカ 石川賢とダイナミックプロ
学研GSコミックス(\524 2005/4/26)

タイトルは「ちょうごるふでん ハルカ」。週刊パーゴルフ別冊「コミックビッグゴルフ」1~6号掲載。
どういういきさつで企画されたのかは知らないが、「石川賢のゴルフ漫画」というだけで、戦慄をおぼえるには充分だろう。

<ストーリー>
一流の素質とテクニックを持ちながら、亡き父親譲りの「ノミの心臓」のせいで、ここぞという時に成績を残せないイマイチゴルファー・春野遥が主人公。

遥のキャディは実の祖母。ここ一番の弱さの原因である「心の鬼」を取り除くため、怪しい研究所のサイコドクターに依頼し、遥の精神にダイブしてもらう。試みは成功し、「伐折羅光臨!」の一言で、遥の奥底に宿る鬼神・伐折羅神将が覚醒。天性の素質と、それを凌ぐ超人的なパワーを発揮できるようになる。(ただし一時間に一回しか呼び出せない)

しかしそのパワーたるや、ドライブショットで大木を吹き飛ばし、バンカーを打てば土手を崩す…という分かりやすいものだったため当然っちゃ当然ながら、ゴルフ場からは出禁、日本のゴルフ界からは追放の憂き目に合う。

復帰して普通のゴルフをやりたい遥の気持ちとは裏腹に、悪の企業買収組織デストラップとの戦いの矢面に立つことになる。デストラップの本当の目的は、日本の神が宿る要所要所のゴルフ場を乗っ取って破壊し、「神国日本の崩壊(いや、本当にこういうネームが書いてあるんですぅ)」を実現させる事だった…

てなわけで、当然ながら普通のゴルフはしてないゴルフ漫画。
タイトルからして、主人公は女かな?どんな「マッスルほかほか姉さん」なのかな?と思ってたら、頭ツンツン系のマッチョ兄さんだった。伐折羅だからツンツンなんだねえ、なるほど。帯を見れば分かるが、恐らく「超人ハルカ」というあおりをつけたいだけだったのかもしれない。
さすがに星間戦争までは発展しないものの、要所要所で虚無な皆さんがた(神様系)のお姿が背景に出てきたり、「平安京陣形がどうのこうの」といったいつもの部分は健在。
全体的に、ハルカが「巻き込まれ型主人公」の性格をいつもより強く持っているので、石川賢の持ち味である「主人公が物語をガツンガツン引き回すダイナミズム」は薄れているかも。
簡単にまとめるならば「日本の命運をかけて、よりトンデモなゴルフコースで戦う、オカルトプロゴルファー猿」ってところだろうか。一応スポーツ物なので、流血内臓指数はごくごく低め。

第二話の扉絵、主人公の背景に、本編に登場しないものも含めて、「これから登場するであろう敵」らしきキャラが描いてある。
話がもっと続けば出てきたのかもしれないし、賢ちゃん先生のことだから、特に具体的に考えてなかったかもしれない。
その中でも是非見てみたかったのがこのキャラだ。
一人称はきっと「ワイ」

もう、あきらかに猿系の顔といい、シマシャツといい
おそらく、とんでもない方法で旗にボールを包ませるようなことをするに違いない。
ああ見たかった。
どうせなら、そういう系統の敵だけにして、毎回いまわの際に、ダイナミックプロのお家芸「●●先生ごめんなさい」で〆る、って形でもよかったかも。少なくとも私は許す。

ところで、読むほうも「ゴルフ漫画とはいえ石川作品」という心がまえで読んでいるもんだから、このばあちゃんのポーズとか
haruka1.gif
背負っているのはゴルフバッグのはずなのに、どうしてもオリジナル重火器に見えてしまう。

全体的に、どっちかと言えば虚無色よりもコメディ感が強いので、評価が分かれる作品かとは思うが、レーベル的に以後の入手が難しそうな事を考えると、ファンなら「手に入るうちに買っとけ」という意味でマストアイテムと言えるだろう。

<この作品から得られた教訓>
  「高原のお社を大切に」

投稿者 zerodama : 19:53 | コメント (0) | トラックバック

まぼろしTシャツ

◆「まぼろしチャンネル」のショップ部門・「まぼろし洋品店」で展開しているTシャツがなかなかそそる。

一番食指を動かされるのはやはり「幻影商標」シリーズ、特に「熊の胆」Tシャツだが、「ベンケーシー」柄もなかなか捨てがたい…

「ベンケーシー」といえば、この番組で着用されていた事から、浅いスタンドカラータイプの医務衣を「ベンケーシー(型)」と呼ぶらしい。(先日、大泉洋先生が「いいとも」で言っていたので始めて知った)

◆選抜高校野球にて、羽黒が勝利。山形県民が長年待ち焦がれた初のベスト4進出。大快挙。
「とはいえ外人部隊ばっかりジャン」という声もあるが、これまでの私立出場校のほとんどが今までもそうだったのだから、やっぱり快挙。
天正少年使節団みたいな名前の片山マウリシオ君は(p)、日系ブラジル三世。羽黒高校には他にも、サッカー部などにけっこういろんな国から留学生が来ている。
ピンチになった時の、闘志むき出しの力強い投球・全力のフィールディングに、久々にグッと来るものがあった。魂のこもった、腕の振りのいい投球に、「彼なら男球を投げられるのではないか、いやむしろ今の画そうだったのかもしれん」と目を見張ったのだった。

投稿者 zerodama : 19:18 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月01日

1925年のウシコサン

usukosan.jpg

これ、正月に買った「ニッポンのかわいい絵葉書 明治・大正・昭和」(林宏樹・編/グラフィック社)の中の一枚なのだが、一目見てその奇妙さが心に引っかかってしょうがないのだ。
大正14年のものとキャプションがあり、「駄菓子屋で子供向けに売られていたもの」なのだが、タンバリンを持ったナイスバディの牛面人身の半妖が軽やかに踊っている図柄の下に、「オドレオドレウシコサン」。

誰なんだよ「ウシコサン」。
もう何もかもが謎。
デザイナーは何を考えて描いたのか。
版元も、何を考えてOK出しちゃったのか。
果たしてこれを購入した子供が本当に居たのだろうか。
居たからこそこうしてコレクションとして残っているのか、それとも問屋の在庫が出てきたものなのか、もはや計り知ることもできない。ただひたすらに、「シュール」の一言では片付けられない、「恐らく企画~販売の段階で、どこかで誰かがヒロポンでもやってたに違いない」と確信させてしまう存在感がたまらない。

ところでこの本、開くたびにスッキリしない思いにとらわれてしまう。
それは、このハガキとは別の、慰問用の絵葉書(絵柄から見て少女向けのもの)の1ページだ。
イラストの下になぞなぞが付いている。こんな問題。

なぞゝ問答いたしませう

家の前で白犬と黒犬が遊んでいます、

所が突然一匹の犬がほい(吠え)だしました

白犬がほいたのか 黒犬がほいたのか

どちらでせう?

問題だけで答えがついていないのだが、あまりに問題がシンプルすぎて分からず、このページを見るたびにモヤモヤしてしまうのだった。
どっちなんだろう?
多分表の方に正解が書いてあるのだと思うのだが、もし書いてなかったとしたら、慰問で送られた兵士さんたちも、さぞかしモヤモヤしたんじゃないだろうか。

(答えらしきものは追記に)


この後、ちょっと検索してみたら、似たようななぞなぞについてWebに記事があった。
この問題と同一ではないのだが、

「黒犬」→二つの文字をくっつけると「黙」→だから黒犬は吠えない→ゆえに、吠えたのは白犬

というものだった。
多分これかな?
これということにしておこう。スッキリ。

ちなみに絵葉書の文は縦書きだったので、こういう発想にはなかなか到達しにくいかもしれない。

投稿者 zerodama : 23:00 | コメント (0) | トラックバック

なにアニメよ(大泉洋風に)

「テニスの王子様」アニメが最終回を迎えたんですが、その内容が凄まじかったというお話。
こちらが詳しいようです。(「HiroIro.com」より)

テニプリ本編のトンデモ加減というのは、時折むちんさんからも聞いていたんだけども、どうもその「元来のトンデモ」に「制作サイドのナゲヤリ」が加わってこんなことになっちゃったのだろうか。

キャプチャ映像を見てふと脳裏に訪れるデジャヴ。
その正体は多分、「『とんち番長』の最終回をアニメ化したらこんな感じかもしれんなあ」という、郷愁にも似た気持ちなのかもしれない。

投稿者 zerodama : 19:58 | コメント (0) | トラックバック